サンデースポーツ 2015.09.20


9月19日、イギリス南部の都市ブライトン。
日本のラグビーに、新たな歴史が刻まれた。
日本のラグビー史上初めて、南アフリカとの戦いです。
日本、これまでのワールドカップの成績は、1勝21敗2引き分け。
南アフリカは、世界随一の体格とパワーを誇る優勝候補。
大方の予想は、日本に勝ち目はない。
立ち上がり、日本は低く突き刺さるタックルで挑む。
ボールを奪う。
プロップの…です。
ここも日本はよく止めています。
そうですね、奪い返しました。
日本。
…。
そしてスクラム。
平均体重で7キロ劣るが、ボールを素早く出し、展開。
体格差を埋める素早いプレーで流れをつかむ。
さあ、日本、五郎丸。
抜け出した。
…。
少しスローダウンしました。
しかし南アフリカ、…。
さあ、日本先制のチャンス。
前半8分。
五郎丸がペナルティーゴールを決め、日本が先制する。
対する南アフリカ。
フォワードの選手を中心に、力勝負を仕掛けてきた。
一気に押し込まれ、日本、逆転を許す。
さらに畳みかける南アフリカ。
日本はボールを持つ相手に、2人がかりでタックル。
必死にしのぐ。
すると今度は日本が、南アフリカのお株を奪うモール攻撃。
縦に長いモールになった。
日本を後押しするような手拍子。
うまく回った。
どうだ?
入った!
トライ!日本、トライ!
最後はキャプテンのリーチ・マイケル。
日本、逆転。
その後、再び逆転を許したが、日本、2点差と食らいつき、前半を折り返す。
後半。
先に点を取ったのは日本。
五郎丸が確実に決め、日本、再び逆転。
しかしこの直後。
タックル、出たか?
南アフリカが日本の守備の隙をつく。
日本、リードしてもすぐ突き放される。
6分、日本は走力のある、アマナキレレイ・マフィを投入。
マフィが行く!
彼の突破から再びペースをつかむ。
日本は反則を繰り返す相手に対し、五郎丸がペナルティーゴールを連続して決め、同点に追いつく。
しかし。
再びディフェンスを崩され、この試合最大となる7点差に離される。
南アフリカの底力。
それでも日本の選手たちは。
29分、ラインアウトからだった。
…。
まつしま。
日本、きょう2つ目のトライ!
流れるような連係。
日本、またしても追いつく。
ジャパンコールが沸き起こった。
残り3分で3点差を追いかけ、最後の力を振り絞る。
スクラムでペナルティーを得た日本。
スクラムを選びました。
日本、あくまで勝利を目指します。
ペナルティーゴールを決めれば同点だが、日本はあくまでトライで勝利を狙う。
ボールが入る。
まだ日本、ボールキープ。
いいボールは出ませんでしたが、日本、ボールキープ。
狭いサイド、攻める、リーチ。
早く出したい、日本。
時計はすでに後半40分を過ぎ、ラストワンプレー。
スペースが少し空いた。
はせがわ、サポートは?あります、まだあります。
さあ、勝負にいく。
まだトライはありませんが、日本、ボールキープ。
広いスペースにボールを運ぶ。
マフィ、外2人、数的には余った。
行けー!行った!トライ!日本、日本、逆転!
自分たちのラグビーを貫いた、歴史的勝利だった。
こんばんは。
サンデースポーツです。
9月のマンスリーキャスター、清宮克幸さんです。
清宮さん、歴史的な大勝利、どのように感じましたか?
やってくれましたね。
見てください、この顔。
この表情。
いい表情してます。
すべてを物語っていると思うんですけど、もうね、世界が驚いてますよ。
この世界の驚きをきょう、日本の皆さんに、たっぷりお届けしたい、そう思ってます。
清宮さん自身はどのように感じましたか?
いやー、もうね、私自身も、ラグビー観とか、人生観といったものが変わりましたね。
具体的には?
私は常々、日本のラグビーのためになるにはどうしたらいいかということを、よく口にしてたんですね。
つまり、選手の中の、日本人が何人いなきゃだめだとか、監督やスタッフが日本人じゃなきゃだめだとかですね、そういったことを発言してきたんですけど、きょう、この試合を見て、実にささいなこと。
そんなことにこだわっててもしかたがないというような思いを、きょう、この試合を見て感じてしまったんですね。
本当に大きな衝撃を、すべての人に与えたと思いますが、この日本の快挙、世界にも大きな衝撃を与えました。
イギリス・BBCは、ニュース番組の冒頭で、日本の勝利を伝えました。
さらに新聞各紙も、1面で大きく伝えています。
世界中が驚いたこの試合ですが、改めて、得点経過で振り返りますが、こちら。
先制したのは日本。
すぐに取られますけれども、また主将が逆転トライ。
そのあとも取り返されますが、後半早々に取り返してと、常に取られては取り返し、取られては取り返し。
清宮さん、こういうゲーム展開でした。
そうですね。
そこが一番の僕はポイントだったと思うんですね、この試合。
というのは?
相手に連続して得点を取らせなかった、これが勝利の要因の一番だと思うんですよ。
どんな効果があるんですか?
これはですね、突き放されるいつものパターンでいうと、連続トライ、連続失点ですよね。
相手がより自由にね、プレーをしてしまう。
そうさせなかった?
そうさせなかった堅い堅いプレーですね。
さあ、ではしっかり、日本がなぜ勝利できたのか、清宮さんに解説していただこうと思います。
ではまず、ディフェンスから見ていきたいと思います。
日本のディフェンスなんですが、体格で大きく勝る相手に対して、日本はこうして常に1人、2人と、2人がかりで行ってました。
そしてすぐに立ち上がって、また次の場所へというふうに向かっていましたよね?
そうですね。
これは1人目がロータックル、足元に入って、2人目がボールへ行く。
これを徹底して繰り返したんです。
しかも、日本代表がこれを反則をせずに繰り返せたことが、このじぐざぐですね、こういう得点の取り合いになったということですね。
確かに激しかったですけど、ファウル少なかったですよね。
そうなんですよ。
規律を守ってたんですよ。
規律ですか?というのは?
要はいつもの、自分たちのディフェンススタイル。
要はパニックにならずに、こういう大舞台でも、ふだんどおりの、自分たちがやるべきことをやりきったということですね。
その結果、相手のミスなんかもありましたし、逆に相手がファウルを犯す場面というのもありましたね。
そうですね、相手は逆に規律がなかったんですよね。
簡単な場面で反則を繰り返した。
それが五郎丸君のペナルティーゴールになったということなんで、大きなポイントの2つ目も規律。
規律?
さあ、じゃあ、次に日本が課題として取り組んできたスクラムやセットプレーといった場面。
フィジカルで上回る相手に対して、日本、負けてなかったですね。
そうですね。
ただ、ここは工夫が功を奏しましたね。
具体的に見ていきましょう。
その工夫の現れた場面なんですが、まずスクラムのところ、押し込まれる前のところで日本、田中選手は入れて、ボールをすぐに選手が出していく。
速かったですよね、ボール、出るのが。
やはりスクラム自体は、4ー6ぐらいで負けてるんですけど、こうやって球出しのタイミングを、ダイレクトで出すことで、相手は押しても球が出ているわけですから、もう押さなくなってくるんですね。
実際にボールが、まだあったとしても、いいわけですね。
そういうことですね。
これでプレッシャーが軽減されたんです。
さらに1トライ目のシーン、このラインアウトのところ、ここにも工夫があったということなんですが、具体的にお願いします。
これは、ジャンプしたトンプソンが、パスをするんです、ここで。
この1パスで、ディフェンスの的が絞れなくなるんですね。
ゆっくり降りてからのパスではなくて、もう空中にいる間にパスしてしまうわけですね。
そうですね。
ここで、いいプラットホームが組めて、もう、バックスまで入りましたよね。
もう、みんなで。
これ、数的優位で押し込んでいく。
これはもう、チームとしての約束事としてあったんでしょうか?
いや、それは僕はですね、もう、この場の臨機の判断、選手たちの自主的な判断だと思うんですよ。
それが結果的にリーチ選手のトライにもつながったということで。
そして、ぐっと勝利を引き寄せたのが五郎丸選手のトライです。
キックも成功して同点に追いついたこの場面にも実はあるプレーがありました。
それは12番センターの立川選手。
前半からボールを持つと、この立川選手は、今、ボールを持ったら、縦に行きます。
名前どおり、縦に縦にとこの12番が行っていました。
ここの印象。
いやー、おもしろいですね。
いやいやいや。
彼は一番近い所でゲームを切っていくという役割をきっちりしてましたね。
後半29分、得点につながった部分で、この丸の立川選手が、ここでパスを選びました。
それまでは縦についてた立川君が、最後の土壇場で、パスを選択するんです。
これは、それまでのプレーが仕掛けになったわけですよ。
布石になっていた?
布石になったので、南アフリカのスタンドオフが、オーバーコミットするんですね、ここで。
この青い矢印で、立川選手に、本来は立川選手のマークじゃない選手が、立川選手の所に。
しなきゃいけないんだけれども、立川君に行ってしまう。
その結果、後ろにいた青丸だった、これから今、ボールをもらう松島選手。
そうですね、松島君の走るスペースを作ったんですね。
で、この僅かなずれを見逃さずに、松島選手が走って、最後は五郎丸選手。
完璧です。
完璧ですか?
本当に試合中にしてきた一つ一つの動きが、この鮮やかなトライにつながっていったということですね。
すばらしすぎます。
本当に見ててわくわくする、一度も相手にタックルされずにトライまで行きました。
興奮しました。
そして勝負を決めたのが、ラストプレーです。
選手たちの、この試合にかける思いが詰まったプレーでした。
ゴールラインまで5メートルの位置で、ペナルティーを得た日本。
監督の指示はペナルティーゴールで3点を取る、引き分け狙いだったんですが、選手たちは、自分たちの判断で、果敢にトライを狙いにいきました。
清宮さん、選手たちの判断?
そうですね、私はこの大会、始まる前に、選手たちに自立心ですね、自主性というものが、大きなポイントになると思ってたんですよ。
この土壇場で出ましたね。
そして、攻めることを選択した日本、スクラムからボールが出ると、リーチ選手がまず縦に仕掛ける。
まずね、ここでキャプテンのリーチ君が、コンタクトして、今、起き上がってくるんですよ。
なぜこの縦の攻めにこだわったんですか?
もう5メートルですから、これ、強い人間が一番最短距離で行くっていうのが、ラグビーの鉄則ですから。
ここでもまた、今度は逆サイドでリーチが行くんですよね。
そうですね、もうキャプテンのプライド、気迫あるプレー、すばらしい。
リーチが飛び込んでから、今度は逆サイドに、大きく展開していく。
これは相手が1人少ないということもあったんですけど、最後にボールをつかんだ選手が、これ、アマナキ選手ですね。
マフィ、そして最後、ヘスケス選手。
もう一番強い2人、早くて強い2人がボールを持った。
ここが勝負のあやですね。
何度見てもいいっていうか。
いやー、本当にすばらしい。
すばらしい。
最後に今後の日程を見ておきましょう。
日本は中3日で、世界ランク10位のスコットランドと対戦します。
本当に次も勝ってほしいと思うんですが、最後に清宮さん、期待を。
こうなったら、全勝で、1位通過で。
南アフリカ倒したわけですからね、世界に大きなインパクト与えて、この勢いで。
いってもらいたいですね。
五郎丸君もそういうふうに言ってましたんでね。
もう連絡取ったんですか?言ってました?
言ってました。
どんどん歴史を作ってほしいと思います。
ここまで、ラグビーワールドカップ特集でした。
さあ、続いてプロ野球です。
混戦が続くセ・リーグからです。
2位阪神は、地元甲子園に戻り、2ゲーム差で追う首位ヤクルトとの直接対決です。
2連敗中の阪神。
1回、チャンスで4番福留。
ヤクルトの山中は、阪神から2勝負けなしです。
やられていた相手なので、積極的にいったとタイムリー2ベースで先制します。
続く5番ゴメス。
2試合連続の16号2ラン。
苦手な相手を一気に攻略し、主導権を握ります。
先発の岩田。
コーナーを広く使って、ヤクルトの強力打線を抑えます。
8回、1点を失い、なおも3塁1塁で、打率リーグトップの川端。
逃げる気はなかったと、インコースで勝負。
岩田は8勝目。
チームも連敗を止め、首位に食い下がります。
阪神の和田監督は、1回の3点が、岩田のいいピッチングを呼び込んだ。
2連敗でせっぱ詰まった中、落とせないゲームを取ったことは勢いがつくと、力強く話していました。
3位巨人は、高木勇人が先発。
ここ2試合、序盤に失点しています。
きょうも1回にピンチを招き、3番ルナ。
フォークボールが高めに浮きました。
先制点を奪われます。
このあと、満塁と攻められ、6番エルナンデス。
得意のカットボールを打ち返されました。
2人がかえり、リードを広げられます。
さらに藤井への2球目。
ワイルドピッチ。
ふがいないと高木。
この回、5点を失います。
打線も中日の3年目、若松に抑え込まれます。
チェンジアップにタイミングが合いません。
巨人は6位中日に完封負け。
痛い連敗です。
広島は、福井が発の2桁勝利を懸けて先発。
6回、筒香。
タイムリーヒットを打たれ、追いつかれます。
その直後、チャンスを作り、代打、小窪。
初球を勝ち越しのタイムリー。
この回、さらに1点を加えます。
1点リードの8回、大瀬良が連打でピンチを招き、宮崎。
再び追いつかれます。
そしてバルディリス。
内野ゴロの間に、決勝点を奪われました。
広島、3連敗です。
ヤクルトに1ゲーム差に迫りました。
パ・リーグは、クライマックスシリーズの残る1つの枠を巡って、3位西武と4位ロッテが1ゲーム差で争っています。
ロッテはソフトバンクと対戦しました。
ロッテはきのう、1本しかヒットを打てず、完封負けしました。
きょうも千賀のフォークボールに苦しみます。
5回までに三振7つを奪われ、チャンスを作れません。
先発のイ・デウンは好投を続けてきましたが、7回。
今宮の当たりが内野安打となって、3塁1塁とピンチが広がります。
続く代打、長谷川。
松田のスライディングを止められず、これが決勝点となりました。
ロッテは2試合連続の完封負けです。
日本ハム、6回、好投の岸から1点を返し、満塁と攻めます。
4番の中田。
スライダーになんとかついていきました。
いい所に落ちてくれたと、2点タイムリー。
岸をマウンドから降ろします。
5番近藤も続きました。
1点差に迫ります。
そしてレアード。
逆転の31号は、自分でもびっくりという3ラン。
日本ハムはこの回、打者11人の攻撃で、7点を奪って逆転勝ち。
5連勝でリーグ2位が確定です。
楽天の則本、奪った三振の数で、日本ハムの大谷と争っています。
1回、最初の三振を奪い、大谷に並びます。
さらに糸井。
これが今シーズン185個目。
単独トップに立ちます。
打線はその裏、1番西田。
今シーズン1号が先頭打者ホームラン。
楽天はこの回、2点を先制します。
6回、則本はランナー3塁のピンチを招き、代打、ヘルマン。
則本は8回無失点。
8個の三振を奪い、大谷に7つの差をつけました。
パ・リーグの順位です。
クライマックスシリーズ進出を争う3位西武と4位ロッテはいずれも敗れ、ゲーム差は1のままです。
大相撲秋場所は波乱の展開。
あーっと、敗れた。
横綱・白鵬が2連敗で休場。
鶴竜も、序盤で土がつきました。
勝ちっ放しは、照ノ富士ただ一人。
果たして、きょうは。
照ノ富士は、ここまで形にこだわらない相撲で7連勝。
妙義龍はスピードが持ち味です。
捕まえに行った。
妙義龍の寄り。
ちょっと腰の高い照ノ富士、決めていく。
堪える妙義龍。
腰の高さは妙義龍は低い。
もう一度。
決めて出る、決めて出て、残した、残した!足が出た。
初めての中日勝ち越し。
抱え込んで、相手の持ち味を封じた照ノ富士。
どんな体勢でも相撲が取れると、余裕の表情でした。
スタジオには、元横綱・北勝海の八角親方です。
よろしくお願いします。
お願いします。
照ノ富士、落ち着いていましたけど、勝負のポイントはどこにあったんでしょうか?
やはり動けなかったですよね。
2本差したんですけれども、やはり決められたってことですね。
動けなかった?
はい。
その手、ちょっと解説していただきましょう。
照ノ富士は、右四つに行ってるんですけれども、差されたら決めるという心の準備は出来ていましたね。
そうですか。
で、妙義龍は動きたいんですけれども、動けなかった。
よこにまわりこんだりひじを張ったりしたいんですけども、先に照ノ富士が動いてますね。
やはりその点は、照ノ富士の稽古量といいますか、勝負どころですね。
分かってますね。
本当に落ち着いてますよね。
自信持ってる祥子だと思うんですよね、出ていけるってことは。
清宮さんは、どのように?
あの状態から横綱に勝つには、どうしたらよかったんですかね?
照ノ富士に勝つのには、やはりひじを張って、決めさせないことですよね。
ちょっと実際そのあたり、押し相撲を得意としていた親方に、そして、清宮さんに一緒にやっていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
私が照ノ富士、最初にやりますんで。
こう、入ると、止めると、寄ってきてください。
こうやってください。
すると、こうやって動かないんですね。
清宮さん、どうですか?
痛い。
完全に決められた感じになった?
今、寄ってくださいって言われて、ちょっと僕がこう、前に寄ったんですよ。
そうすると、つぼに入りましたね。
そうですね、やっぱり決まると、どうしようもないんですね。
ですから、その前に、妙義龍、動かなきゃだめなんですね。
私が妙義龍としますと、こう、行くと、ひじを張るんですね、こう。
ひじを張ると、決まらないんですね。
張っておくわけですね。
その間に動きたかったですね、いろいろと。
手を使ったり、いきたかったんですけど、引っ張り込まれて、素直に行っちゃったですね。
それで動けなくなっちゃったですね。
清宮さん、ありがとうございます。
ということはやっぱ、決められる前が、勝負だったわけですか?
そうですね。
もう立ち合いからの動きの中で、止まっちゃだめですね、よけいに。
もろ差しって、そのままいくということは悪いことだとは、思わないんですが?
もちろん悪くはないんですが、彼の返しですね、…かいなの返しですね、腕の返しが大事ですね。
こう、差しにいくから、決まっちゃうわけですね。
差したあとに、こうね。
いやー、でも、この優勝争い、やはり大関・照ノ富士が一歩、抜きんでている?
そうですね、きょうの相撲を見ると、なかなか倒すのが大変ですね。
2本差されてもまだ余裕がありますからね。
いやぁ、強いですね。
本当ですね。
さあ、その大関・照ノ富士以外の横綱、大関陣では鶴竜と稀勢の里が、ここまで1敗です。
稀勢の里は佐田の海と、鶴竜は逸ノ城と2番続けてご覧ください。
差し手争い。
左を差して、右で引っ張り込みました。
これで万全、寄り切り。
稀勢の里の勝ち。
6勝1敗、星の差1つの鶴竜。
鶴竜、踏み込んだ。
逸ノ城の右差しはなりません。
抱え込みます。
鶴竜が左から押っつけて、それでもねじ込もうという、逸ノ城の右。
鶴竜、左前まわし、おっと、切れた。
逸ノ城、右から起こす。
巻き替えた、鶴竜。
鶴竜は左を深く、右は前まわし。
逸ノ城の攻め。
残した、しのいだ、寄り切り。
鶴竜勝って7勝1敗。
清宮さんは、稀勢の里、大注目と?
そうですね。
あの表情が好きなんですよ。
もう気迫にあふれた。
見てるだけで、気合い、入ってるなという感じ、分かりますね。
そうですね。
親方は、今場所どのように?
きょうの相撲はいいですね。
きょうは、これをするんだという、的確な目的がありましたよね。
左を差して右から引っ張り込んでいく。
さっきみたく、がちっと右を抱えてますよね。
小さい力士のときには、これが効きますね。
ですから、明確にきょうはこれをするんだという意志で土俵に上がってほしいですね、これからも。
盛り上げてくれないと困りますよね。
期待しております。
今場所、前半戦を盛り上げたのが、嘉風だと思うんですけど、2横綱、2大関を破りましたよね、親方、どうでしょう?
動きがいいですね。
そしてまた圧力が、前に出る圧力があるからこそ、後ろで動けるんですね。
いなしが決まるんですね。
そして体力面で、小さい部類なんですけれども、よく動いている。
こういう力士が活躍すると、土俵が盛り上がりますね。
そうですよね。
どんどん活躍してほしいですね。
好調の要因を師匠のおぐるま親方に聞いたんですが、春ぐらいから稽古量を増やしたことで、当たりが強くなったというふうに話していまして、そのあたりも感じますか?
そうですね、先ほど言ったとおり、押し込む圧力が強いと、あとで動けるんですね。
ですから、最初のやっぱり基本は押しですから、やはり、そのへんが改善されたといいますか、強くなったんで、この場所の活躍があると思うんですね。
今後の活躍が楽しみですね。
本当に横綱・白鵬がいない今場所は、誰が優勝するのかまだまだ目が離せません。
親方、きょうはありがとうございました。
失礼しました。
中入り後の勝敗です。
十両の豊響は8連勝。
勢は、平幕ではただ一人の1敗です。
ベテランの安美錦が遠藤に勝って6勝目。
2横綱2大関を破った嘉風は、苦手の大砂嵐に敗れました。
大関・豪栄道は、栃煌山に勝って、星を五分に戻しました。
伝説のキックボクサー、立嶋篤史選手。
キックのカリスマと呼ばれ、43歳となった今も戦い続けています。
一人息子の挑己さんも、キックボクサー。
ことしプロデビューしました。
父から息子へ。
みずからの背中で伝える、思いとは。
かつて、後楽園ホールを沸かした伝説のキックボクサー、立嶋篤史。
立嶋篤史。
プロデビューは15歳。
19歳で日本チャンピオン。
常にKOを狙う攻撃的なスタイルで、戦い続けてきました。
43歳になった今も、リングに上がる立嶋。
同じジムで練習するのが、息子の挑己。
己に挑むという思いを込めて、その名を付けました。
息子が目指すのは、父、立嶋を超えること。
しかし、無敗のまま迎えた挑己のプロ3戦目。
1ラウンド終盤でした。
強烈な左フックを受けダウン。
初めてのKO負けでした。
翌日から練習を再開した2人。
立嶋は、後ろに下がりがちな息子の戦い方が気になっていました。
今が大事な時期と考えた立嶋。
負けた試合を2人で見返します。
43歳にして戦い続ける立嶋。
父もまた、手痛い敗戦を乗り越えてきました。
自宅にあえて飾るのは、負けた日の写真。
これまでの戦績は41勝38敗。
何度倒されても立ち上がってきました。
弱さと向き合い、己に挑み続ける。
その覚悟を、息子に見せる。
9月。
立嶋篤史、入場。
86試合目のリングに上がる立嶋。
息子の挑己がセコンドにつきます。
相手は32歳の元チャンピオン。
実力者です。
序盤、10歳以上年の離れた相手と、互角に打ち合います。
しかし、接近戦を得意とする相手に、徐々に押し込まれる展開に。
それでも恐れず、真っ向から相手に挑みます。
逃げずに戦う父。
息子は。
最後まで打ち合った立嶋。
結果は判定負け。
それでも、挑己は。
己に挑む気持ちを胸に、親子で戦うキックボクサーです。
同じアスリートの息子さんを持つ父として、どのように感じましたか?
まあ、体が動く間に、伝えたいこと。
できるかぎりのものを伝えたいんでしょうね。
技術じゃなくて、気持ちの部分でね。
そういうことを感じましたね。
本当に父と子。
なんかライバルでもあり、尊敬する父がいるって、不思議な、女性から見ると、いい関係だなって思いました。
おやじ、頑張れ!
本当ですね。
挑己さんの実戦、来月18日に予定されています。
期待しましょう。
続いては。
トゥデーズスポーツ。
ゴルフの石川遼。
国内初戦で実力を発揮します。
首位で迎えた最終日。
7番は長いバーディートライ。
難しいラインを読み切りました。
小技もさえます。
9番は巧みに寄せてバーディー。
そして14番。
連続バーディーを奪います。
石川は2打差で快勝し、通算12勝目を挙げました。
体操の内村。
左肩のけがから復帰し、4か月ぶりの試合です。
2種目目のあん馬。
体力的にきつかったと内村。
さらに跳馬。
勢いをつけ過ぎたと、大きくバランスを崩しました。
珍しくミスが相次ぎます。
内村はこのあと立て直して、個人総合4連覇を果たしましたが、来月の世界選手権へ課題が残り、2倍も3倍も練習すると誓いました。
Jリーグ、レイソルは、3試合ぶりの勝利を狙います。
前半36分、大谷から工藤。
先制できず、前半を0対0で折り返します。
後半11分、再び工藤。
完全な決定機だったと悔やみます。
終盤、相手に攻め込まれ42分。
ゴールかと思われましたが、オフサイドの判定。
レイソル、黒星は免れましたが、決定力に課題が残りました。
リーグ3連勝中と好調のガンバ。
しかし、開始早々に松本山雅に先制されます。
追うガンバは、エース、宇佐美を中心に攻めますが、得点を奪えません。
このまま終了かと思われたアディショナルタイム。
宇佐美のクロスボールに倉田。
土壇場で粘りを見せたガンバ。
勝ち点1を拾いました。
J2の結果です。
首位のアルディージャは、4試合勝ちがありません。
アビスパが逆転勝ちで2連勝。
4位に浮上しています。
女子ゴルフの国内ツアーは韓国の26歳、キム・ハヌル選手が初優勝を果たしました。
さあ、次回のサタデースポーツです。
プロ野球は混戦のセ・リーグ、大相撲は優勝争い、たっぷりお伝えします。
そしてトゥモローソングは、サッカーJ1・ベルマーレの遠藤航選手を、お伝えします。
サンデースポーツは、秋場所の優勝力士が生出演です。
そして清宮さんと岡田武史さんの対談もお伝えするんですが、清宮さん、対談してみていかがでしたか?
そうですね、非常に楽しかったですね。
共通点が多々あるんですね、私と。
どのあたりが?
そのあたり、興味深くお話聞きました。
これまでは、あまりラグビーとかそういうことは話さなかったと?
そうですね。
全然違う遊びの話を…。
Doyouwatch”NHKWORLDTV”?2015/09/20(日) 21:50〜22:40
NHK総合1・神戸
サンデースポーツ[字]

ラグビーW杯初戦!清宮克幸が日本×南アフリカ戦を徹底分析!▽白熱プロ野球!大混戦のCS争い▽キックボクサー立嶋篤史▽波乱の秋場所を八角親方が斬る▽飛び込み寺内健

詳細情報
番組内容
▽ラグビーW杯!初戦は強豪南ア!清宮が解説 ▽全勝照ノ富士×妙義龍 ▽キック立嶋43歳の戦い ▽誤審問題 ▽遼Vは?【ゲスト】清宮克幸,【キャスター】杉浦友紀,一橋忠之
出演者
【ゲスト】清宮克幸,【キャスター】杉浦友紀,一橋忠之

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スポーツ – スポーツニュース
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 定時・総合

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