NARUTOの世界に来た転生者
プロローグ
「あれ?ここは…」
周りを見渡すと真っ白な空間に居た。何故?確か僕は家で寝てたはずだ。
「すみません」
「…はぃ?」
いきなり目の前に女性が現れ謝ってきた。何のことか意味が解らなかった。
女性の話を聞くとまず自分は女神だと言い自分のミスで俺を殺してしまったらしい。理由は僕が住んでたアパートの隣の人が死ぬはずだったのだが間違ってしまったと言うことらしい。死因は荷物が崩れ頭にあたり死んだとの事。なんとも間抜けな死に方だな、…まあ確かに部屋にはゲームや漫画、アニメ等が山積みになってたし、崩れたらやばいなぁと思ってたし、納得してしまった。
「…そうですか、死んだんですか…じゃあしょうがないか」
「えっ」
女神様が驚いてる、まあ無理もないか、自分の所為で死んだのに「しょうがない」の一言で済ませたのだから。
「あの、怒らないのですか?私は貴方の人生を終わらせてしまったのですよ?何でそんな客観視出来るんですか!?」
「んー何でだろう?…多分、幸せを感じてなかったから…かな?」
「え」
女神様に自分の、30年の人生を話した。16の時両親が事故で他界し、そのせいで学校を中退する。高校中退の所為でどこにも就職することが出来ず、それからはバイトをしながら生活した。こんなつまらない人生を紛らわす為にマンガやゲームをして過ごしていたと。その話を聞いて。
「あの、貴方のご両親が事故で亡くなった原因というのは…」
「飛行機事故です。他の乗客の人たちは助かったんですが、両親だけ死んでしまったんです。」
それを聞いた女神様は顔が青褪める。そしていきなり土下座して謝ってきた。
「貴方のご両親を殺してしまったのは私なんです!…本当は全員助かる予定だったんですが、私のミスで死なせてしまったんです。」
驚いた、まさか両親が僕と同じ女神様のミスで死んだとは思わなかった。続きを聞くと両親はその後女神様の力でまた新たな人生を贈らせたとの事らしい、それを聞いてホッと安心した。
「ご両親は今幸せに暮らしています。ですがずっと貴方の事をとても心配してました。貴方はまだ学生でこの先社会で上手くやって生けるかと危惧していました。」
「そうですか…両親は死んでもなお僕のことを…」
それを聞いて僕はとても嬉しかった。死んだ後も僕の事を心配してくれてた事に、両親に愛されてた事に心から感謝した。
「ご両親を殺してしまった挙句、貴方まで殺してしまって…本当にごめんなさい!!」
「いいんですよ、もう謝らなくて。…両親が死んでもなお僕の事を思ってくれてた事が分かっただけで、それだけで十分です。」
そう言い思い出に耽っていると女神様が
「あの、もう一度人生をやり直しませんか!?」
「もう一度?」
「そうです!私の所為で貴方の人生を狂わせてしまいました、だから次は幸せな人生を送ってほしいんです!」
「いや…あの、もう一度と言われても…」
「貴方の好きな世界に行くことも出来ます!どうですか?」
好きな世界か…そういえばマンガを読んでて自分もこんな事したい、こんな人生を送って見たいなぁと思ったな…
「あの…じゃあNARUTO(以降N)の世界に行くことって出来ますか…?マンガの世界なんですけど…」
「はい大丈夫です!可能ですよ!!」
それを聞き僕は喜ぶ。大好きなマンガの世界に行ける、かわいい原作キャラにあったり、忍術が使えたりするのを考えると凄くワクワクしてきた……そういえばNの世界って物凄く死亡の確率が高いマンガだと言うという事を思い出した…
「勿論、その世界に行く時、特典を付けさせていただきます。」
「特典…」
「はい!貴方には是非幸せになって欲しいのです!なので何でも言ってください!!」
「…それじゃあ…チャクラの量を六道仙人状態のナルトの5倍に出来ますか?」
「はい。出来ますよ!」
わお!凄い…これもう無敵でしょ。一人で無双出来るよこれで……いや待て、どんなにチャクラ量が多くても使い方を知らなきゃなんの意味もないか。」
「後、四神と黄竜を口寄せ出来るようにしてください。」
「はい、良いですよ!」
四神と黄竜を呼べれば死ぬ確立は一気に無くなるだろう。いや、もう無いんじゃね。
「後、経験値50倍でお願いします。」
「はい、分かりました!」
良し。これなら一回の修行で50回分の経験値が得られる、これで安心だ。さらに影分身して修行すれば…全ての忍術を取得することも可能だろう。…やったね!
「後、容姿を変えてください。心機一転の為にも。」
「はい、とっておきのイケメンにしてあげますね!」
いや、普通で良いんだけどね、でもここは女神様のご好意に甘えよう。
「以上です。」
「以上ですね…え?これだけですか!?」
「はい、これだけあればやって行けますから。むしろやりすぎだと思うくらいですけどね。」
「確かにこれだけでも十分ですけど…」
「これだけで十分ですよ…それに他にも貰ってますから」
「他ですか?」
「はい、もう一度僕に人生を与えてくれた、しかも好きなNの世界に行く事が出来る…それだけで十分頂いてますから。」
「○○さん…」
これだけあれば楽しいNライフを送れるだろうし。
「解りました。」
「有難う御座います。」
「では行く前に1つ聞きます。Nの世界で貴方の好きなキャラクターは誰ですか?」
「好きなキャラですか?…うーん難しいなぁ皆かわいいし綺麗だからなぁ…皆じゃだめですか?」
「いえ、そんな事はないですが、あえて一人挙げるとしたら誰ですか?」
「え、う~~~~~~~~~~ん…………小南、ですかね?」
「小南?」
「はい僕、お姉さん、年上キャラが好きなんですよ。それにあの声も相まって最高なんですよね!敵キャラでしたけど、死んでしまったのが残念で仕方がなかったです。」
本当あんな綺麗で美人キャラを殺すなんて勿体無い…
「……そうですか、解りました。では今から○○さんをNの世界に送ります。」
「はい、お願いします。」
「…ふう往きましたね…ですが特典があれだけなんて…私は貴方に幸せになってもらいたい…なので私がさらに付け加えさせてもらいますね…では、あなたに幸あらんことを…。」
○○が貰った特典一覧
六道仙人状態のナルトの5倍のチャクラ
四神と黄竜の口寄せ(青竜・朱雀・白虎・玄武・黄竜)
経験値50倍
容姿
女神様が付け加えてくれた特典
完全記憶
幸運チート
モテモテ
相手を気持ち良くさせる力
絶倫
???
???
???
???
後書き
ふう…終わった終わった。いやぁ疲れた。
では次からNの世界にはいります。
十分チートなのにさらに女神様からのプレゼントでスーパーチートに。
最後の2つが妙に気になるね………まっ気にしたら負けか(笑)
???は一応保険のため、なんか付けたくなったら付ける感じで、まだなんも考えてないけど…エロ系の能力を付けると思う。
作者はガラスのハートです。出来れば優しく見守ってくれると嬉しいです。
ホントお願いしますm(_ _;)m
第1話☆
Nの世界にやってきて3年がたった。今は『陸奥クウヤ』と言う名前で生きている。母からクーちゃんと呼んでいる。容姿はF○のクラ○ド似?かも、女神様の計らいでなったんだろう、髪の色は黒、瞳はエメラルドだった、まあそこら辺はどうでも良いけど。

今新たな両親と共に幸せに暮らしている、親はとても優しくて明るくてとても楽しい両親だ。父は上忍の忍者で仕事でよく家を空ける、けど居るときは僕と一緒に遊んでくれるとても良いお父さんだ。母も昔忍者で上忍までいった実力者、けどお父さんと結婚した時に忍者を引退したらしい。炊事洗濯家事を完璧にこなすスーパー主婦だ、そして美人というおまけつき、自慢のお母さんだ。実はこっちの世界に来て初恋の相手が母ということだから恥ずかしい。
そして現在昼を少し回る。
「お母さんお腹空いた~」
「はいはい待っててね~、直ぐに作るからね。」
お母さんがお昼ご飯を作ってると玄関から扉を叩く音が聞こえた。
「あらお客さん?ねぇクーちゃん、お母さんの代わりに出てきてくれる?」
「は~い!」
そう言い玄関の扉を開ける
「こんにちは、クーちゃん。」
「こんにちは、小南お姉ちゃん!」
やってきたのはあの暁に所属していた小南だ。本来なら木の葉にいない、小南は戦争孤児で弥彦や長門と共に行動し暁を創った人物。何故ここに居るかと言うと、転生する前言ったのを、女神様が気を利かせてくれたんだと思ってる。でもそうすると暁はどうなるんだ?小南が居なくなった状態でも大丈夫なのか?…まあ大丈夫だろう、小南が居なくてもそこまでストーリーに影響ないはずだ、うんそうだ、そう思おう。

「お母さ~ん、小南お姉ちゃんが来たよ!小南お姉ちゃん、僕達これからお昼ご飯なんだ、一緒に食べよ!」
「いえそんな、悪いわ…」
「そんな事ないわよ、うちで食べていって頂戴。」
「あっ、おばさま…有難う御座います。」
僕と小南はとても仲がいい、家が隣同士で両親が出かけて居なくなる時は、小南に僕の世話を任せる。そのお陰でお姉ちゃん弟の関係が出来ていた。
「お母さん早くご飯食べよ!」
「そうね、小南ちゃんも遠慮せずに食べてね。」
「はい、おばさま」
「「「いただきます」」」
「おいしー!」モグモグ
「おいしいです、おばさま。」
「ふふっ、ありがと。」
「「「ごちそうさま」」」
僕と小南は居間で休んで、お母さんが食器を洗いながら
「そういえば小南ちゃん、上忍の仕事はどう?」
「はい、最初は大変でしたけど最近はだいぶ慣れてきました。」
「そう…まぁ大丈夫よね、小南ちゃん才能あるし問題ないか。」
「そんな事ないです、おばさまに比べたら私なんて全然…」
「謙遜しなくていいわよ、貴女の力はすでに私を超えてるわ、自信を持ちなさい。」
「あ、有難う御座います…//」
お母さんの言葉に照れる小南、それを見てかわいいなぁと思う
「それに小南ちゃん、かわいいし素直で優しいから男にモテるでしょ?」
「そそ、そんな事ないですよ!私よりかわいい子なんて沢山いますから全然モテないですよ。」
そんな事ない、小南はモテる。美人でかわいくて強いんだ、モテない訳がない。
「そんなの?最近の男は見る目無いわね、こんなかわいい子をほっとくなんて。…そうだ!クーちゃんはどう?小南ちゃんさえよかったらあげるわよ!」
「ええっ//!?」
なんて事を言うんだこの母親は!?まだ3歳になったばかりの息子をあげると言うなんて…母さんgood job!!ナイスなフリ!この話に乗っからせてもらうよ!僕は小南が好きだ、どこぞの馬の骨とも分からない奴なんかに渡すもんか!!
「クーちゃんは小南ちゃんの事どう思ってる?」
「僕小南お姉ちゃんの事大好き!!ずっと一緒に居たい!!」
小南に抱きつきながら言う、すると小南の顔がどんどん赤くなる。
「…ほほう?…もしかして小南ちゃん、クーちゃんの事す「おおばさまそれ以上は!!」フフっ。」
慌てて止めに入る小南だが、ゆでダコのように真っ赤だ、それを見てニヤニヤする母。
「(小南お姉ちゃん、僕の事好きなんだ…嬉しい。)」
心の中でガッツポーズをする。
「…あ、そうだそろそろ洗濯物入れないと。」
そう言ってこの場から居なくなる、居間にクウヤと小南の二人きりになる。静寂する中クウヤが先に口火を切る。
「小南お姉ちゃんは僕の事好き?僕は小南お姉ちゃんのこと好きだよ!」
さっきの小南の様子を見て僕の事多分好きだろう、分かっているけどやっぱり本人の口から『好き』という言葉を聴きたい。
「………私もクーちゃんの事好きよ…」
クウヤはその言葉の意味をさらに追求する。
「…それは弟として?…それとも男として?」
その言葉に目を見開く。まぁ無理もないか、3歳の子供がこんな事を言うんだから。普通なら冗談で終わるだろう…が僕は冗談で終わらせる気はない。真剣な眼差しで小南を見つめる。今はまだ男として見られなくてもいい、というか見られないだろう。でも僕が大きくなって告白したとき『弟としか見ることが出来ない』なんて言われたら終わりだ…そんなのは絶対嫌だ!!だから今の内に言っとこう、頭の片隅にでも今の言葉を留めていてくれればいい、選択肢に僕の事を入れてもらうために…。いつかその時がくるまで…
後書き
ふうこれで1話終わり…なんか中途半端な感じで終わっちゃったかも。
難しいなあ小説書くの、他の作品を見て自分もなんとなく書きたくなったから書いたけど勢いに任せてやるもんじゃないな、トチ狂ったとしか考えられない。
文才が皆無の自分が足を踏み入れちゃいけなかったんだ、今頃後悔してきた。
でも何とか頑張って続けていけたら良いなぁ……………。
第2話☆
私は今困っている…、クーちゃんに告白された。それに、まさか3歳の子供に告白されるなんて思わなかった。
私とクーちゃんは家が隣同士という事もあり、一応幼馴染見たいな関係だと思う。クーちゃんは私をお姉ちゃんと見ているだろうな。おばさまが出かけたりする時は私がクーちゃんのお世話をする。遊んだり、本を読んであげたり、一緒にお昼寝したり、時にはオシメを換えたり、お風呂にも入った事もある。色んな事をしてあげた、それは自分の弟をするかのように…。
私はクーちゃんのことが好き、勿論弟として…と思ってたけど、最近自信が無くなってきた。クーちゃんを見ると顔が熱くなる、話をしてると癒され、笑顔を見ると心臓がドキドキする。…クーちゃんを弟として見れなくなっている私がいる、そんな自分が嫌だった。まだ3歳の子供を異性として見ているんだから…。
私は任務が終わると必ずクーちゃんに会いに行く、どんな大変な任務で疲れていてもクーちゃんを見ると一瞬で疲れが吹っ飛ぶからだ。今日もクーちゃんの顔を見に行く、見たらすぐに帰る予定だったんだけどちょうどお昼時だったためクーちゃんに『ご飯を食べよ!』と誘われた。断ろうとしたけど、おばさま来て断れない感じになってしまった。食べると決まったときクーちゃんが喜んで手を握ってきた、その瞬間もの凄くドキドキしてしまった。
ご飯を食べ終わって御暇しようとした時、おばさまに仕事の話を聞かれた。私は何とかやっていると答えさらに2、3言葉を交える、そして
「小南ちゃん、かわいいし素直で優しいから男にモテるでしょ?」
と言ってきた、いきなりの事だったので慌ててしまった。モテないと言ったけど一応何度か告白された事はあったけど全部断った、まだそういう気分じゃなかったからだ。それに私よりかわいい子は沢山いる、同期の紅やシズネ、後輩にアンコや夕顔だって居る。
「そんなの?最近の男は見る目無いわね、こんなかわいい子ほっとくなんて。…そうだ!クーちゃんはどう?小南ちゃんさえよかったらあげるわよ!」
と言ってきた、その時驚きの声を上げてしまい少し恥ずかしくなった。
「クーちゃんは小南ちゃんの事どう思ってる?」
「僕小南お姉ちゃんの事大好き!!ずっと一緒に居たい!!」
と言って私に抱きついてきた、心臓が跳ね上がる。
凄く嬉しかった、同期の男に告白された時だってこんな事はならなかったのに…、その時確信した、私はクーちゃんの事が男として好きなんだという事に。それを感知したおばさまがバラそうとしたけど何とか止める事ができた。
おばさまが席を外し2人きりになる、少し2人の間に静寂が起きるがクーちゃんがそれを破る。
「小南お姉ちゃんは僕の事好き?僕は小南お姉ちゃんのこと好きだよ!」
クーちゃんの言葉に心が満たされる、私もそれに答えるように
「………私もクーちゃんの事好きよ…」
「…それは弟として?それとも男として?」
思いもしない言葉が帰ってきた、その時驚いたと同時に困った。なんて返事を返せばいいのか判らなかった…。
私は男性としてクーちゃんの事が好き、でも私達は年が10歳以上も離れている、周りが見れば仲のいい姉弟に見えるだろう、私もそう思う。もしこのまま『男性として好き』と言った場合どうなるんだろう…。たとえ付き合うことが出来たとして、クーちゃんが大人になったとき私はおばさんになっている。クーちゃんは絶対良い男になるはずだ、顔は整っているし目もパッチリしてる。そして何と言っても笑顔がたまらない!あの笑顔を見たら女は惚れるだろう、私もその一人だから解る。……答えは簡単…釣り合わない、そう思った。私の所為でクーちゃんの幸せを奪ってはいけない、私よりかわいい子は沢山いる。だから身を引こう、私は姉という立場に居れるだけで十分だ、クーちゃんが幸せになれるようにサポートしようと決意し『弟として好き』と言おうとする…が、クーちゃんの真剣な表情を見た時言葉を発せなくなった。
「(何故…何故そんな顔をするの?…せっかく身を引こうと決意したのに…)」
私はどうすれば良いのか判らなくなった…
「…小南お姉ちゃん……」
そう言い小南の方に近づく…
嫌な予感がした。小南は僕の望まない答えを言うと思ったからだ。だからそれを回避するために自分の顔を小南の顔に近づける、あと数cmでキス出来てしまう所まで。
「僕小南お姉ちゃんが好き!小南お姉ちゃんは可愛くて美人で綺麗で優しくて強くて、あとその…と、とにかく小南お姉ちゃんの全部が好きなんだ!!」
くっ…上手く伝えることが出来ない。告白なんて今までした事が無いからどう言えば言いか分からない…
「僕まだ3歳の子供だけど小南お姉ちゃんの思う気持ちは誰にも負けないよ!!」
多分今もの凄く恥ずかしいこと言ってんだろうな僕は…でもそんなの関係ない!小南を自分の彼女にするためには羞恥心を捨てないと、じゃないと駄目だ!!
「クーちゃん…」
「だからこれからもずっと一緒にいて小南お姉ちゃん!」
クーちゃんが私の顔に近づいてきた、数cm手前で止まって
「僕小南お姉ちゃんが好き!小南お姉ちゃんは可愛くて美人で綺麗で優しくて強くて、あとその…と、とにかく小南お姉ちゃんの全部が好きなんだ!!」
また告白してくれた!嬉しくてたまらない!
「僕まだ3歳の子供だけど小南お姉ちゃんの思う気持ちは誰にも負けないよ!!」
私もクーちゃんを思う気持ちは誰にも負けないわ!!…それでも、私は………
「クーちゃん…あの「だからこれからもずっと一緒にいて小南お姉ちゃん!」…っ!!」
ずっと一緒に居て…その言葉を聴いて私は決意した
「私もクーちゃんが好き、大好き!だから私もずっと一緒に居たい!!」
ついに本音をぶちまけた…
「(もう考えるのをやめよう!年齢とかそんなの関係ない!自分の気持ちのの思うままに生きよう!!)」
「小南お姉ちゃん…」
「クーちゃん…」
お互い顔が近づき2人は唇を重ねた。
「チュッ」

と、キスした音が響いた
今、クウヤは今まで生きてきて始めての経験をした。
「(何だろう…今もの凄く幸せな気分だ…そういえばキスの味はレモンの味やイチゴの味がするって聞いた事があるけどそんな味はしない…というか、興奮しすぎて判らない…只1つ言える事はとても幸せな気持ちになるという事が解った)」
たった数秒の時間だったがクウヤにとっては何分、何十分もした気分になった。
「っ!?あああっ///!?」
キスをしてたら小南が声を荒げて床に崩れ落ちた
「ど、どうしたの小南お姉ちゃん!?」
いきなりの事で慌てるクウヤ
『大丈夫、なんでもない』と言う小南だが、それでも心配になる。自分が変なキスでもして気分を害したんじゃないかと考えてると、突然目の前が真っ白くなった。
後書き
これで2話も無事に終わった。
それにしても上手く書けない、上手くなる自信がまったくもって無い。
ほんの少しでも、1mmでもマシになるよう下手なりにだが挿絵をぶっこんで見た。
思いのほか時間が掛かってしまった、キツイな。やっぱりやめようかな。
第3話
「クウヤさん、お久しぶりです。」
「あっあなたは!?」
声の聞こえた方を向くと、僕を転生させた女神様が居た。
「あ、あの女神様、これは一体何が起きたか解りますか!?」
「彼女がああなったのは、私が貴方に新たに渡した力による物です。」
「力!?一体どんな!?…まさか相手を傷付ける能力ですか!?」
「いえ違います、相手を気持ち良くさせる力です。」
「………は?…相手を…気持ちよくさせる…力?」
「はいそうです。」
「…意味が解らないです。何故そんな力を付けたんですか?」
「それは貴方に幸せになって欲しいからです。」
「幸せ…ですか?」
「はい…貴方が言った特典は確かに凄くて最強になるのは容易いでしょう。しかし最強が必ずしも幸せになるとは限りません。」
まあ、確かにそうだな…
「私は最強になって欲しいんじゃないんです、幸せになって欲しいんです!…私の所為で貴方を不幸にし、死なせてしまいました。誰しもが幸せになれる権利を貴方から奪ってしまった。女神である私が……」
「いえ、もう気にしてませんから…。どんな人物でもミスはあるんですからそんなに自分を責めないでください。それに今僕は幸せですから!好きなマンガの世界にやって来れたんですから!むしろ感謝してるくらいですよ!!」
「……解っていましたけど優しいですね…。だからこそ私は貴方を応援したいんです、幸せを手にして欲しいと…!」
「女神様…有難う御座います、僕のためにそこまでしてくれて。」
「いえ、もともとは私の所為ですから…あと他にも特典を付けさせてもらいました。」
「他にも…ですか?」
「はい、まず完全記憶です。あと幸運をチートに、そしてモテモテです。あと絶倫です…。(まだ他にもありますが…)」
「そんなに沢山……ぜつりん…?」
「はい絶倫です。」
「いやいや、ちょっと待ってください!!何故絶倫を入れたんですか!?そして堂々と言わないでください!!」
「貴方は転生前、彼女とか居ましたか?」
「…いえ、忙しくて彼女とか作ってる暇ありませんでしたから、それにオタクって事でさらに女性にモテなくて、1度も無かったですね。」
…そう、生前は誰1人付き合ったことが無い。つまり30年間ずっと1人だった、…そして右手が恋人だった…(悲)
「私が貴方にその特典を挙げた理由は、女性を幸せにしてあげて欲しいからです、貴方の優しさは相手の心を癒し、幸せにしてくれます。後は身体の方を幸せにしてあげて欲しいのです。心身共に幸せにする事で本当の幸せを与えることが出来るのです。」
…確かに一理ある。夜の性活が合わなくて別れるというのを聞いたことがある、…やっぱり心だけではなく身体の方も充たしてあげないと本当の幸せを与えられないかもしれないな。
「……分かりました。」
「はい、お願いします。相手を幸せにすれば貴方にも幸せがやってきます、なので是非沢山の人を幸せにしてあげてください。相手を幸せにしてあげればあげるほど、それは自分に幸せが返ってきます、必ず。」
「だからモテモテも入れたんですか?」
「はい、本当は一人に肩入れするなんていけないんですが、貴方には誰よりも幸せになって欲しくて…。」
女神様の想いにおもわず眼から一筋の涙が出る。
「有難う御座います。女神様のご好意、有難く頂戴いたします。」
僕の言葉を聴いて女神様は笑顔になる。その笑顔はとても美しかった…。
「喜んでくれて何よりです!……それでは私はこれで失礼します。」
「あっ、最後に1つ良いですか?女神様のお名前を教えて頂けないでしょうか!?」
「私の名ですか?良いですよ。私の名は…
カミムスヒです。 」
そう言うと女神様が光だし消えていった…。
「有難う御座いました……カミムスヒ様……。」
白い空間が消え元居た場所に戻っていった……
私は今とても驚いてる、クーちゃんが私にキスしたからだ、最初はびっくりしたけど、その気持ちはすぐに消え喜びの気持ちで溢れてきた、こんな幸せなことがあるのだろうかと思いつつも今この瞬間を味わおうとしたとき…
「んんっ!!」ビクンッ
体中に電気が走った、あまりの出来事に腰が砕けて倒れる。
「(な、何!?一体何が起きたの!?今までに感じたことのないものだわ!!)」
「小南お姉ちゃん大丈夫!?」
私を心配している…当然よね、キスしたらいきなり崩れ落ちたんだから…
「何でもないわ…ちょっとバランスを崩しただけだから。」
苦しい言い訳だけど何とかなるでしょ、クーちゃんまだ3歳だし…それにしてもさっきのは何だったのかしら…あの不思議な感じ、心地よい感じだったな…もう一度味わいたい、心地いい感じを、出来ればずっと…
「クーちゃん…」
「小南お姉ちゃん…」
二人の顔が近づくそしてまた唇を合わせる。
「うん…ちゅっ、んちゅ…ちゅぱ…」
口付けはすぐに深いものになり互いに舌を絡ませていた。
「ぢゅる…んんっ、ちゅ…じゅぶ、はむ…んむ」
その行為はクウヤの母が来るまで続いた。
第4話☆
小南お姉ちゃんとキスをしてから数日が経った。あの日以来お互いの気持ちがわかったこともあり今まで以上にスキンシップが多くなった。あった時は必ずキスをする程発展した(二人きりのとき)、毎回キスをするたび顔を赤くとろけた表情をする、それはとても可愛らしく、綺麗で妖艶さを醸し出す。すごく興奮するが、3歳の身体ということもあり息子は一切反応する事はない。精神年齢が30歳を超えているのに何も出来ないのは非常に残念である、早く大人になりたいと心から思った。
そして今は家から少し離れたところで修行している、将来あるであろう死亡フラグを全てへし折る為、そして強くなる為、日々努力している。
生まれた時から意識があった為、1歳からチャクラコントロールの修行を開始した。3歳になった今ではほぼ完璧にコントロールしている、足だけでの木登りや、水面歩行等が出来るようになった。最近やっと瞬身の術を会得する事が出来、喜んだ。忍術も漫画やアニメでやっていた術ならある程度モノにした、と言っても簡単な物のみだけど…早く影分身の術が使えるようになりたい。そして原作に出た全ての術をマスターしたい、というか全ての術を覚えたいな…。
「…ふぅ、今日はこれで終了!家に帰る…ん?」
今日も修行ノルマを終え帰ろうとするが、目を凝らして見ると、そこに雲隠れの忍びがいた。
「何でこんな森の中に雲の忍びが…それにあの子供、もしかしてヒナタか!?」
…そうか!これがあのヒナタ誘拐事件か!!木の葉と和平条約を結ぶために来たが、実は白眼を手に入れるのが目的だったというふざけた計画のやつだ!まさかそれが今日だったなんて。なんとかして助け出さないと、でも…大丈夫か?相手は多分上忍だ、僕なんかが行ったら殺られるだろう、どうする………奇襲をかけよう。瞬身の術で高速に動けばいけるかもしれない。瞬身はチャクラで肉体を活性化させ高速移動する術、僕はチャクラを大量に持っている、目にも止まらぬ速さで動くことが出来るはずだ。多少ばかり体に負担がかかるかもしれないが方法はこれしかない…。
「…よし、行くぞ。」
「上手くいきましたね、先輩!」
「ああ、こんな簡単に手に入れられるとはな」
「これで我が里はさらに強くなる、くくっ」
「ほらさっさと行くぞ、いつ追っ手が来るかも分からん。」
「そうですね…ぐあっ!!」ドサッ
「お、おい!!どうし…ぐふっ!!」ドサッ
「なっ!?一体何が…まさかもう追っ手が!?」
「まずい、警戒しろ!!ここまで来て計画を失敗する訳にはいかない!!」ガサッ
「後ろか!!」ブン
クナイを投げて攻撃するが、そこには誰も居ない
「こっちだよ、昇竜拳!」
「何っぐぼあ!!」ドサッ
声がした方を忍びが向くとクウヤが忍びの顎に重い一撃を与える。
「なっ!?ま、まさかこの餓鬼がやったのか!?上忍3人を一瞬で…!?」
「後は貴方だけです、担いでる女の子を解放するなら見逃します、どうですか?」
「ふ、ふざけるな!!やっと白眼を手に入れることが出来たんだ!このまま引き下がれるか!!」
「…そうですか、分かりました。」
そう言うとその場から消える。
「なっ、消えただと!?何処に行っ……ぶるぁっ!!」
忍びの頭に回し蹴りをくらわす、相手は吹っ飛びそのまま気絶する。女の子が忍びの手から解放され地面に落ちそうな所を間一髪で受け止める(お姫様抱っこ)。

「…ふぅ、危なかった。何とか上手くいった…ぐうっ」
くっ身体が痛い…少し力を入れすぎたか…、まだ肉体が出来上がってないから身体が悲鳴を上げてる。でも構わない、ヒナタを助けることが出来たからOKだ!!
「…んっ、…あ、あれ?わたし…」
「気がついた?」
「え?あなたは…きゃっ///!!」
あ、顔が赤くなった。可愛いなぁ、僕にお姫様抱っこされてるのに気づいたからからだろうな。
「君は雲の忍びに誘拐されてたんだよ、それを僕が見つけて助けたんだ 。」
「えっ、私を誘拐!?…そういえばお買い物の帰りの途中知らない大人の人に囲まれて、そのあと…あれ?」
「うん、多分その時に気絶させられたんだろうね。そして攫われた…。」
「……でも、何で私なんか…」
「君を誘拐した理由は、その目じゃないかな…。」
「目?…あっ!」
「うん、その目には凄い力を持っている、それを欲しがる里は沢山いるだろうね。大人の人達から奪うのは難しい、だから子供の君が狙われたんだと思うよ。」
「………」
驚いているんだろうな、まさか白眼の事でこんな目に会うとは思ってなかっただろうからね。…あ、別に上手い事言ったなんて思ってないよ。
「まあとりあえず無事でよかったよ…あ、もしかして怪我とかしちゃってる!?」
「え?あ、いえ大丈夫です!」
「そう、よかった。」ニコッ
そう言って笑いかけると女の子の顔が赤くなっていく。
「そういえば自己紹介がまだだったね、僕はクウヤ、陸奥クウヤ、3歳だよ。」
「わ私の…名前は、…ひ、ヒナタ、日向…ヒナタです。私もさ、3歳です…。」
「そうなんだ、同い年か!それじゃよろしくね、ヒナタちゃん!僕の事は好きに読んで良いからね。」
「っ///…うん、よ、よろしく。ク…クウヤ君///」
「うん、よろしくね。」
互いの紹介を終えると
「「ヒナタ(様)!!」」
凄い形相でヒナタを見る、凄く心配したんだろうな。
「あ、あの…その…」
父、ヒアシの顔をみてビビッて喋れなくなったんだろうな、…確かに凄い怖いしてるし。
「ヒナタちゃんのお父さんですね?実は…」
ヒナタに何が起こったのかを説明した、それを聞いた2人は驚く、がすぐに元の表情に戻り
「「ヒナタ(様)を救ってくれてありがとう。」」
頭を下げてきた、まさか3歳の僕に頭を下げるなんて思わなかった。それだけヒナタの事を大事に思ってるんだろうな。
「頭を上げてください。たまたま助けることが出来ただけですから。」
「それでもヒナタの事を助けてくれた事には変わらない。」
「本当にありがとう!」
律儀な人だ、どんな人物にもちゃんと礼を言える人なんだな。助けたとしても礼を言わない人とか居るからね。この人の人の好さがよく判った瞬間だったな。
「…所で何時までヒナタを抱いてるつもりかな?」
「あ、そうだった、忘れてた。」
ヒナタを降ろすと悲しい表情をしてきた。
「そう言えば君が倒した者はどうした?」
「向こうで気絶してると思います。」
「…そうか、わかった。色々と有難う。」
「いえそんな…所でヒナタちゃんを誘拐した忍び達はどうするんですか?」
「勿論始末する。」
「…それはやめた方が良いですよ。」
「…何?」
「もし殺してしまったら向こうから何かしら無茶な要求してくるかもしれませんよ。」
「ふむ…」
「この出来事を火影様に報告した方が良いかと。今後またこんな事が起きないようにする為にも…。」
「確かに…」
「ヒアシ様、私もそうした方が良いかと。」
「それにもし次があった場合は相手を殺したとしても文句は言えないでしょうし。」
「…そうだな、そうしよう…所で君は一体何者だね?君は敵の忍者を倒してしまうほどの力を持っている、しかもヒナタとそう歳も変わらない子供がだ…。」
キッと僕を睨み付けてくる、ヒザシが止めに入るがやめる気は無いようだ。まあ当然か、たった3歳の子供が忍びを倒したんだから。
「僕の名前は陸奥クウヤと言います、歳は3歳です。親に隠れて忍者になるための修行をしてたので少しなら戦えます。敵を倒す事が出来たのは相手が油断していたからです、目的を果たし気が緩んでたんでしょう、気づかれないように相手に近づき一気に倒しに行きました。本当に運よく倒すことが出来て良かったです。」
「むつ…もしかして陸奥フウガの息子か?」
「はい、陸奥フウガは僕の父です。」
「…そうかフウガの息子か、なら納得だ。」
「何が納得なんですか?」
「あいつ…君の父は私と同期でね、フウガの事は良く知っているんだよ。フウガは木の葉で5本の指に入るほどの実力者だよ。だからその息子の君もその血を受け継いでいるんだろうと思ってね。勿論私の方が強いがね。」ハッハッハッ
へぇーお父さんってそんな凄い人だったんだ。上忍だから強いっていうのは分かっていたけどそんなに…あとちゃっかり自分の方が強いって自慢してたな…。
「まあ今回の事はありがとうクウヤ君、この事は君の言う通り火影様に報告しよう。これは大きな事件だからね、君にも火影様に呼ばれ事情を聞かれるかもしれんが、その時はよろしく頼むよ。」
「はい、分かりました。」
「後は私達がやるのでクウヤ君は帰って構わないよ。遅くなると両親が心配するだろうからね。」
「あっ!…ではお願いします。」
「うむ。」
「あ、あの…」
「ん?何ヒナタちゃん?」
ヒナタがモジモジしながら顔を少し赤くして
「た助けてくれて…あ、ありがとう、クウヤ君。」
「ん、どういたしまして。またね、ヒナタちゃん!」
「っ!!うん、またね///!!」
言葉を交わし家に帰った。『遅くまで何処に行ってたんだ!!』と、両親に怒られた。理由を話したら更に怒られた、良い事をしたのに怒られるのは少しキツイものがあった。
翌日、火影様に呼び出された。昨日の件の事を聞くために呼んだんだろう。なので昨日のあった事を話すと火影様に礼を言われた、更にヒアシさんからも改めて言われた。今回の事で何か欲しい物ははあるかと言ってきた、まぁ報酬の事だろう、それだけの出来事だったんだなと思った。ではお言葉に甘えて、影分身の術を教えて欲しいと言う、後この火影邸の書庫の本を見せて欲しいと頼んだ。影分身の術良いが本は駄目と言われてしまった、仕方ない、今回は影分身の術だけで我慢するか。でもまぁ、これで更に修行の効率を上げられる事が出来ると喜んだ。
後書き
やっとヒナタ登場です。
ヒナタの幼少期の格好が分からなかったので一期の時の姿にしました。
…あと絵を描いてて思ったんだけど、ストーリーこのまま言ったらエロを書く予定なんだけど、エロ絵も描いていいのかな?そこらへんよく分かんないんだよね。ちゃんと利用規約見れば分かると思うんだけど、ちょっとめんどくさいっていうのがあるから大雑把にしか見てないんだよね。大丈夫なら描くけど駄目だった場合はしょうがないかな。
もし分かる人がいましたら教えてくれると嬉しいです。
第5話☆
前書き
今の所ちょっとエロがなくてすいません。エロはちゃんと書くつもりです。
今はエロハーレムを作る為の地盤作り?と思ってください。
後数話先だと思うので気長に待っていただけると嬉しいです。
自分に文才があればこんな事にはならないのに?
ヒナタ誘拐事件から1年が経ち、僕は4歳になった。
あの事件で捕まった忍び達は自分の里に返される事になったらしい、勿論此方の要求を呑んでかららしいけど。要求の内容は流石に分からないけど、もうこれであんな事は起こらないだろう。
僕はこの1年でかなり強くなった、影分身の術のおかげで修行効率がかなり良くなった。影分身し更にバレないように変化の術を使い図書館に行き本を読みあさった。完全記憶のおかげで全ての書物を記憶する、町の本屋、古本屋にも行き全ての書物を読破し知識を手にいれた。
それとは別に小南との関係はすこぶる良好だ。周りに人が居る時は普通だけど、2人になった時はキスを沢山する、話をするよりキスする割合の方が多いと思う。まっ僕は全然構わないけどね。キスをし終えると小南は凄く気持ち良さそうな顔をする。女神様がくれた特典のお陰だろう、その惚けた状態の時勢いで胸を触ってしまった。何か言われるかと思ったけど何も言ってこなかった、寧ろ気持ち良くなってた、もっと触ってと言われ夢中になって触った。今ではキスをしながらおっぱいを揉むのが当たり前になった、時々ではあるが小南を絶頂させる事が出来るようになった。その時の表情はとても厭らしく妖艶でその顔を見るたび思う、早く大人になってHがしたいと…。生前は彼女を作る暇もなく死んだ、こっちの生きた年も合わせ34年もの間童貞だ。出来れば早く卒業したいと、頭の中で思いながら修行に勤しんでいる僕……凄く虚しい。
「…よし、これで本に書いてあった術は全てマスターしたぞ!いやぁ凄いな影分身は、あっという間に終わるなんて。500人に解れてやったからなぁ、それ×経験値50倍だから、まぁ当然か。」
後は火影邸の書庫にある禁術書のみ、どうにかして読みたい。…でも無理かなぁ、何とか方法を考えるか。
「…さてと、お母さんに頼まれた用事を済ませるか。」
買い物をするため商店街に行く。
「それじゃあ、先ずは八百屋で野菜を買おう。」
「クーちゃん!」
「ん?あっ、小南お姉ちゃん!」
声のした方を向くと小南と他の女性達が居た。

「どうしたの、こんな所で?」
「お母さんにお買い物を頼まれて。」
そう2人で話していると。
「ねぇ小南、この子は?」
「もしかして先輩の弟ですか?」
小南の知り合いが僕の事を聞いてきた。
「違うわ、私の隣の家に住んでいる子なの。時間がある時はよく一緒に遊んだりしてるわ。」
簡単にクウヤとの関係を説明する小南。
「始めまして、陸奥クウヤと言います。」
「始めまして…陸奥?もしかして陸奥上忍のお子さんなの小南?」
「そうよ、紅。」
「へぇ~、君陸奥さんの子供なんだ!凄く可愛いね!私みたらしアンコ、よろしくね!」
「私は夕日紅よ、小南と同期なの、よろしくね。」
「卯月夕顔です。よろしくね、クウヤ君。」
おおキタッ!!Nの主要キャラに会えるなんて!夕顔はほとんど出番は無かったけど、いい女性だなと思ってたし。それにしても
「はい。よろしくお願いします。皆さん綺麗ですね」ニコッ
「おっ、お世辞が上手いわね~。まっ当然の事だけどそれでも素直に嬉しいわ、ありがとっ!」
おどけながらも頬を赤くし喜ぶアンコ。紅や夕顔は何も言わないが、アンコと同じく頬を赤くする。小南は少し頬を膨らませる、可愛いな。
皆とまた会おうと約束し別れる。僕は食材を買い終え、後は花を買いに店に向かう。
「(!あ、あれはもしかして…)」
クウヤの前で店の手伝いをしている山中イノが居た。
「(イノだ!…そうかこのお店、イノの家だったのか!今まで気づかなかった…)」
「(はぁ~…緊張するよ~、今日からお店のお手伝いを始める事になったんだけど大丈夫かな?上手くやれるかな?お客さんの失礼の無い様にしないと…。)」
と考えてるとお客さんが来た。
「い、いらっしゃいませー!!」
クウヤは店に向かい話しかける。
「すいません、フリージアと栄養剤ください。」
「は、はい!しょうしょうおまちください!!」アセアセ
少し慌てた感じで言われたものを探すイノ。
「(ああ~もう、何処にあるの!?私の始めてのお客さんなんだからちゃんとしないと!!…でもあのお客さん私と同じくらいの子かな?とても綺麗な顔をしてるし、それにかっこいいなぁ…)」
「ねぇ君?」
「は、はい!」
「君はこのお店の子?」
「はい!今日から働くことになったの!」
「そうなんだ、頑張ってね!」ニコッ
「っ!!ありがとう///!」
そう会話したあと注文の品の準備が出来る。
「はい、フリージアと栄養剤です!」
「うん、ありがとう。…あ、あとピンクのコチョウランを1輪、いいかな?」
「あはい、コチョウランですね!……はいどうぞ!」
「ありがとう。」
そして会計を済ませる。
「ありがとう御座いました!」
「ありがとう。はい、これどうぞ。」

「…え?」
「君にプレゼント。」
急な事に戸惑うイノ。
「今日は君の初仕事だからね、これからも頑張ってって事で。」
コチョウランをいのに渡す。
「君に『幸福が飛んでくる』のを祈ってね。」
「あ…ありがとう///」
顔を真っ赤にするいのを見てニコッっと笑い
「それじゃあね。お仕事頑張ってね!」
「あっ…あのちょっと待ってください!!」
「何?」
「あ、あなたのお名前を教えて欲しくて…わ私は山中イノって言います!4歳です!」
「僕の名前は陸奥クウヤ、僕も4歳だよ。」
そう返事するといのが喜ぶ。
「そそうなんだ!同い年なんだね!」
「うん、もしかしたらこれから色々とお世話になるかもしれないね。その時はよろしくね、いのちゃん!」
「っ!?うん!よろしくねクウヤ君!!」
お互い自己紹介をし終え、別れた。
さっき私にとって初めてのお客さんが来た、その人は綺麗な顔立ち、澄んだ瞳をしている私と同い年くらいの男の子だった。注文が来たときは少し慌てちゃったけど、何とか接客できたと思う。そして買ったコチョウランを私にくれた。お父さん以外の男の人からプレゼントを貰ったのは初めてだった。初仕事の激励の為にと花をくれた。
「君に『幸福が飛んでくる』のを祈ってね。」
「あ…ありがとう///」
嬉しかった、そしてその時私は彼に恋心が芽生えた。彼が買い物を終え帰ろうとしたので、私は呼び止め名前を聞いた。
「あっ…あのちょっと待ってください!!」
「何?」
「あ、あなたのお名前を教えて欲しくて…わ私は山中イノって言います!4歳です!」
「僕の名前は陸奥クウヤ、僕も4歳だよ。」
彼は…クウヤ君は私と同い年だった。これは何かの運命じゃないかと想い喜んだ。お互いの自己紹介をしてクウヤ君は帰っていった、私はクウヤ君がくれた花を見つめる。コチョウランの花言葉をクウヤ君は言った。「君に『幸福が飛んでくる』のを祈ってね。」と、だけどピンクのコチョウランにはもう1つ花言葉がある。『あなたを愛します』と言うのが…。多分こっちの花言葉も知ってたんだろうな、じゃなければピンクのコチョウランを頼まないだろうし…
「私もいつかクウヤ君にピンクのコチョウランを渡せる良い女になろう!」
そう呟いて店の手伝いを再開した…。
後書き
今回はイノと紅達の登場会でした。
いやぁ書くのが大変だったよぉ…絵が。
文自体は出来ていたんだけど、絵が描き終わってなかったため少し更新が遅れました。正直むっちゃ疲れた…。
後、イノのことですが、原作では 山中いの ですが、文にすると分かりにくいので、 山中イノ というふうにさせてもらいます。
それとイノの姿ですが、幼少期の格好がいまいち分からなかったのですが、プリ画像というサイトにあったのを参考にしました。おそらく劇場版のときのやつだと思われます。違和感があったらすいません。
コチョウランの事はあまり突っ込まないでね、なんとなくで描いたので。
第6話
僕は今ある場所で修行をしてる、その場所とは四神達が住んでいる場所だ。逆口寄せで僕を呼んでもらい四神と黄龍に修行つけてくれたり、見てくれたりする。そのおかげで僕の強さが一気に上がった。
「大分動きが善くなった。」
「ええそうね、最初とは別人よ。」
「まあ我等が修行つけてるんだ、当然の結果だ。」
「それに耐えて頑張ったクウヤちゃんは凄いと思うわ。」
上から青龍、朱雀、玄武、白虎と喋る、青龍と玄武は言葉は強いが面倒見の良い兄貴みたいな感じで、朱雀と白虎は優しく僕の身体を気遣っててくれるお姉さん的存在だ。
「ありがとう、修行をつけてくれて。でもさ僕って今どのくらいの強さなのかな?まだ誰とも戦ってないから自分がどれだけ力があるか知りたいんだよね(雲隠れの忍びとは戦ったけどあれは不意討ちだったしな)。」
「そうだな…大体あの女より少し強いくらいか。」
「あの女?」
「小南ちゃんよ。青龍、ちゃんと名前言わないと分からないわよ。」
「煩ぇな朱雀、一々覚えてられるか。」
「ええ!?僕小南お姉ちゃんより強いの!?」
「当然だ、我が見てるんだ、弱いはずがなかろう。」
「私達でしょ玄武。クウヤちゃんは特別な力を持っているから修行しだいでどんどん強くなるわよ。」
まぁ転生の時、六道仙人ナルトの5倍のチャクラって言ったからな、このぐらいすぐ強くなって当然か。皆は僕が転生者だと知ってるしね。
「そっか…所で黄龍は何処に要るの?見当たらないけど。」
黄龍はアドバイスとか修行は付けてくれないけど、遠くから僕の修行をいつも見てくれている。だけど今日は居ないから不思議に思った。
「黄龍は今封印の地に居る。」
「封印の地?それに封印って、一体何を封印してるの?」
「剣よ。」
「つるぎ?」
「そうだ、我等の神が創りし聖剣だ。」
「神様が創った剣…。」
「そう、今は役目を終えて封印したの、それを私達が管理してるのよ。」
凄い話だ、神様が創った剣か…どんな物なんだろう?見てみたいな。
「…ねぇ、僕その神様が創った剣を見てみたいんだけど。」
「駄目じゃ。」
言葉を発せられた方を向くと黄龍が居た。
「今のお主にそこに近づかせる訳にはいかぬ。」
「何で?」
「力が強ぇからだ。」
「強い?」
「剣の力が強すぎるの、今のクウヤ君が行けばその力に呑まれてしまうわ。」
「まだその時期じゃない。」
「そっか…」
がっかりするクウヤ
「そう落ち込まないで、今はまだだけどクウヤちゃんなら大丈夫よ。」
「お主が今より更に強くなる事が出来ればその時は連れていこう。」
「うん…じゃあ後どのくらい強くなればいいの?」
「俺等と同等に戦えるまでだ。」
「えっ!?」
同等!?…一体どのくらい掛かるんだろう……
「クウヤ君なら大丈夫よきっと!」
「我と同等…否、我より強くなって貰わねばならん、今は我が主なのだから。」
「クウヤちゃんならすぐに強くなるわ!」
「皆…分かった、頑張るよ僕。」
「では儂もそろそろ修行をつけてやるかの。」
「えっ?修行つけてくれるの?」
「うむ、クウヤも力を付けてきたのでそろそろ頃合いだと思っての。儂の修行はキツいから弱い者がやると死なせてしまうからのぉ。」
それを聞いて顔を青ざめる。
「何、心配せずともよい。ちゃんと死なぬよう手加減するわい。」
その日からクウヤの地獄の修行が始まった。
地獄の修行が始まって半年が立った。最初何度も死にかけた、そのたびに朱雀や白虎に治してもらった。その回数も減り、必死についていっている今では影分身の数も500から900まで増やせるようになりメキメキと強くなっていたけど、それでもまだ皆には足元にも及ばなかった。
「よし…では本日は此れまでじゃ。」
「終わった~~~!」
「クウヤ君、大分今の修行に着いてこられるようになったわね。」
「けどまだまだだ。」
「そんな事ないわよ、半年で此処まで強くなったんだから。」
「主にはもっと強くなって貰わねばならん。」
四神から厳しい言葉と優しい言葉が飛び交う。
「はぁ…其れにしても全然皆の足元にも及ばないなぁ、自信無くなってきたよ。」
「敵わなくて当然だろ、俺達は神の使いなんだ。簡単に追い付かれてたまるか。」
「…だよねぇ、只の人間の僕が追い付くなんて無理があったんだ。」ハァ
落ち込むクウヤ、朱雀と白虎が励ますがその気遣いに更に落ち込む。それを見てた玄武がある提案をする。
「なら主よ、我と契約するか。」
「あ、そうよ!そうだわ、その手が有ったんだわ!私達と契約すれば更に強くなる事が出来るわ!!」
「契約?いや、もう皆と契約してるじゃん…。」
「それは口寄せ契約だろ?その契約じゃねぇ。」
「えっ他にもあるの?」
「あるよ!その契約っていうのは『命の契約』って言うの。」
「命の契約…」
「文字通りクウヤが俺達と『命の契約』をする事だ。」
「それをすればクウヤちゃんが私達の力を使う事が出来るわ。」
「えっ、皆の力を!?…凄い!!」
「だが其れにはある条件を飲まなくてはいけない。」
「ある条件?」
「人間を辞める事だ。」
「えっ…?」
人間を辞める…一体どういう事…
「クウヤ君、私達の事は前にも教えたの覚えてる?」
「うん、皆は神の使いって事でしょ、勿論覚えてるよ。」
「我等は元からいた生物ではない、神によって創られた存在。」
「…………」
「だから私達も一応『神属』になるの。」
「もし俺達とクウヤが『命の契約』をすれば」
「僕も『神属』になってしまうって事…?」
「まあ簡単に言えばそうね。」
「『神属』には寿命が無い、即ち不死の存在に成る。」
「不死に!?」
「ええ、そして不老にもなるわ。勿論身体は全盛期、一番力が発揮できる姿まで、成長するわよ。」
「不老不死…」
「別に無理にする必要など無い。このまま修行すればこの世界で1番強くはなれる。」
「うん、そうね。せっかくカミムスヒ様がくれた命だもの、わざわざ人間を辞める事はないわ。」
クウヤは悩んでいた、契約をするかを。そして人間を辞めるかどうかを…クウヤは強くなる事に魅力を感じている。男なら1度は誰よりも強くなりたい、1番になりたいと思った事があるはずだ。クウヤも勿論例外ではない、今クウヤは1番に成れる方法を手に入れたのだ、悩まない訳がない。だがそうすれば人間では無くなってしまう、『貴方には幸せになって欲しいのです』カミムスヒ様の言葉が甦る。人間を辞めれば約束を破ってしまう、どうすれば良いか分からなくなったクウヤだった。そう悩んでた所にまた玄武が凄い事を言い出した。
「『神属』になる事を迷っているのか?主よ。」
「…うん、今この世界に生きてきて初めて好きな人が出来たんだ、それに他の大切な人達とも別れなきゃいけないし…。」
「別れる?何故?」
「何故って人間じゃ無くなるんだよ!一緒に居る事が出来なくなるじゃないか……」
「だったらその者と『命の契約』をすれば良い。」
「……へ?」
「そうよその手が有ったわ!!クウヤちゃんと『命の契約』をすればいいんじゃない!」
そう言い盛り上がる白虎。
「ち、ちょっと待って!!『命の契約』って…もしそれをしたら……」
「そいつも『神属』になるな。要は道連れにするって事だ。」
「道連れって…もうちよっとオブラートに包もうよ、そこは…」
「だが本当の事だろう?」
「うっ…で、でも…」
「クウヤ君の事を本当に好き、愛しているのならきっと応えてくれるわよ。」
「………」
もし僕が人を辞めたって言ったらどう思うだろうか、小南お姉ちゃんは僕を受け入れてくれるだろうか……いや、受け入れられなくても良い。僕は例え小南お姉ちゃんと入れられなくなっても影から見守り支えてあげよう。それが僕が本当に好きになった大切な人なのだから。
「…主よ、別に今すぐ決めなければいけないという訳でもない。」
「そうよ、これはあくまで方法の1つ。沢山ある選択肢の1つに過ぎないわ。」
「無理にならなくて良い、寧ろ生半可な気持ちでなられたら不愉快だからな。」
「ちょっと言い過ぎよ!ごめんね。青龍も悪気があって言った訳じゃないの、クウヤ君の事を心配しているからこそあんな事言っちゃったのよ。」
「黙れ朱雀!」
青龍と朱雀が騒ぐが、クウヤの言葉で騒ぎが収まり空気が変わる。
「…やる…僕は皆と『命の契約』をする!」
「…良いのか?本当に…?」
「良いよ。」
「今ならまだ止められるわよ?」
「大丈夫。」
「主が決めたのなら我は何も言うことはない。」
「うん。」コクッ
「人間を辞めるんだよ、後悔しない?」
「平気だよ、後悔しない。」
四神の問いに答えるクウヤの瞳はしっかりと前を向いていた。そこに黄龍が来る。
「話は聞かせてもらった。クウヤ、覚悟は出来ているんだな?」
「はい!」
「うむ、分かった。では此れからクウヤと四神の『命の契約』を始める」
すると黄龍は何処からともなく1つの巻物をだす、それを開くと何やら契約する為の術式らしき物が施されていた。
「ではクウヤ、ここに己の血を垂らすのじゃ。」
「はい。」
言われた通り術式の真ん中に自分の血を垂らした。
「…よし、では次に青龍、朱雀、白虎、玄武、お主等もするんじゃ。」
「「「「ああ(はい)(御意)(分かりました)」」」」
そして四神も自分の血を巻物に垂らし終えると急に身体が光だした。
「!?こ、これは…!?力が沸き上がってくる!」
「…これで契約された。クウヤよ、お主はこれで人間ではなく神の一員になった。」
「僕が…神に…」
「これからも修行に励むのじゃぞ。力を手にしてもその力を正しき事の為に使えなくてはなんの意味もないからの。」
「うん、分かった、頑張るよ!」
「くれぐれも力に溺れるんじゃないぞ。」
「安心しな、そうなったら俺達が止めてやるよ。」
「そうね、私達が全力で止めるわ。」
「今の主は強大な力を手にいれた、力に魅せられた時は我が力の全てを持って主を殺そう。『神属』どうしなら殺すことも可能だからな。」
「ちょっと物騒な事言わないでよね!でも力に溺れるんような事になったら本当にそうなるからね。私達にクウヤちゃんを殺させないでよね。」
「ははは……うん、分かった。死ぬ気で頑張るよ!だから殺さないでね!!」
そう言い皆で笑いあう。そしてここにまた新たな絆が生まれた。
『命の契約』をして1年が経った。僕は5歳になり強さが段違いに上がった、分かりやすく言えば今まで影分身の術の数が900だったけど3,200まで出せるようになった。毎日3,200体出して修行していたものだから既に火影の力を越えていたらしい。よく考えたら特典で経験値50倍というのを付けていたのを忘れてた、3,200の50倍…そりゃ火影より強くなるなと納得した。
他にも色んな事があった、僕と小南の関係だ。最近は人前でもスキンシップをとるようになった、今までは2人きりの時でしかそういう事をしなかったけど、堂々とするようになった。まぁ会ったら必ずキスをしたりおっぱいを揉んだりしてたからなぁ、今ではキスするだけで小南を絶頂せちゃったからな…しかも連続10回。多分それで色々と吹っ切れたんだと思う、それから街中でもイチャイチャするようになったしね。周りから見たら只の姉弟のスキンシップと思うだろう、それでも十分変わったと思う。小南は人前でそういうのを見せたくないと言ってたからかなりの事だ。お陰でそんな小南を見た(笑顔や照れた顔等)男達は小南お姉ちゃんに恋をし、告白してくる始末だ、勿論全て断っている。小南は僕の彼女だ!誰にも渡さない!
他の女性達とも交流を深めた、ヒナタとはたまに遊んだりする。日向一族という事もあり中々ヒナタと会う時間を作る事が出来ないけど、ヒナタを助けてくれた恩人と言う事もあり其れなりに周りからも評価も高い為か日向の人達と友好的な感じだ。ヒナタも僕と会って話をしたり遊んだりした事もあって内向的な性格も徐々に改善されてきた、そのヒナタを見て父ヒアシはとても喜んでおり、なるべく僕との会う時間を取ってくれるようになった。勿論ヒナタの修行に支障が出ない程度にね。
イノにも会いに行っている、お店で手伝いをしているので邪魔にならない程度に話をしたりする。一緒に遊ぶ時は野に咲く花を探したりする、僕も花は嫌いじゃないし匂いを嗅ぐととても癒されるので寧ろ好きな方だ。お互い好きという事で森の中に行き珍しい花を探したりするのが恒例になっている、勿論危険がないように周りに気を配っている。イノがはしゃいでいて躓き転びそうになったのを助けようとした拍子に唇と唇が重なってしまいキスをしてしまった。僕とイノは勿論驚いたけど、その時イノに異変が起きた。イノを絶頂させてしまったのだ。身体をビクンビクンさせてオシッコを漏らしてしまった、そのせいで泣いてしまったイノを必死に慰めた。それ以降イノと遊ぶ時は必ずキスを要求してくるようになった、またあの気持ちいいのを感じたいんだろう。やはり5歳の身体には少し刺激が強すぎたようだ、そのせいであの快感の虜になってしまい、事あるごとにキスしたりしてくる。そのたびに光悦とした表情をし何度も絶頂する、流石にこれは不味いと思い、なるべくキスするのは止めようと提案するのだが『私の事嫌い?』と涙を浮かべながら言ってくる。そんな顔をされたら断れる筈もなく今もイノと沢山キスを交えている。女性には敵わないなぁと思った。
…たまにイノとヒナタの3人で一緒に遊んだりもした。その時イノとヒナタが凄く怖く感じた、それからのヒナタはとても積極的な感じになっていった。ヒアシに『ヒナタに何かしたのか?』と白眼を発動させて言ってくる、勿論何も無いと伝えた。本当だよ、まだ何もしてないよ…今後は分からないけど…。僕の言葉を聞き白眼を解除する、相当僕の事を信頼してくれてるようだ。これからの事を考えるととても申し訳ない気持ちになった。あ、後イノの紹介で奈良シカマルと秋道チョウジと友達になった。たまにヒナタも入れて一緒に遊んだりもした。お陰で性格がどんどん改善されていった…。
紅達とも仲良くなった。任務が無いときは小南とよく一緒に居る、所謂女子会と言うものだ。メンバーは小南に紅、アンコに夕顔のくの一メンバーだ。シズネもその中にいたのだが今は綱手と共に旅をしているのでいない。なので4人プラス僕のメンバーで集まる事が多くなった、僕が入った時点で女子会じゃない気がするんだがそれは言わないでおこう。よく行く場所は甘味処。やっぱり女性は甘いものが好きらしい、勿論僕も大好きだ。皆幸せそうに食べている、だけど体重の事を気にしてかあまり沢山食べはしないけど、その中アンコだけはそんな事気にせず団子を頬張っている。もう30本は食べている、それを他の女性達は羨ましそうに見ていた。アンコはどんなに食べても太らない体質のようだからだ。アンコの口に団子の餡が付いていたので注意し指で取ってあげ、それを舐めた。みたらし餡は甘くて美味しかった、そしたら急に空気が変わった。アンコは顔を赤らめ、小南、紅、夕顔が顔を強張らせる。僕何か変な事した?見たいな表情をすると自分の甘味の餡やタレを口に付けて「「「同じ事して!」」」と言われた。意味が分からなかったけどやらないといけない気がした為3人にもしてあげた、すると3人も顔を赤らめた。女性ってよく分からないなと思った。そんなこんなと色々な事をして季節は秋をむかえた。
後書き
今回頑張ったので文字数が6000を超えた。
いやぁ大変だなぁ正直もう6000は超えないだろう。
クウヤがついに人間やめてしまった、どうしよう…いや、後悔してないよ?
この話の本来の目的はエロハーレムを作ることだからクウヤがどうなろうと知ったこっちゃない………ホントに大丈夫かな?だがもう遅い。このまま逝くしかないな!
第7話
「文化祭?」
「ええ、昔からやっていた行事なの。少し前にある事が起きて、ここ数年はしなかったのだけど今年からまたやるようになったの。」
「へぇ、そうなんだ。」
「(多分、九尾の事だろうな。復興するまではやるのを控えてたんだろうな…。)」
「それでねクーちゃん…私と一緒に行かない?」
「僕と?」
「うん…駄目?」
「そんな事ないよ、一緒に行こ!」
一緒に文化祭を周る事を決めた、小南は笑みを浮かべ喜んでいた。やっぱり笑った顔は可愛いなと思った。
「「クウヤ君!!」」
自分の事を呼ぶ声が聞こえそちらを向くと
「おはよう。イノちゃんヒナタちゃん、どうしたの?」
「おはよう!…実はね…その、あの…」
「もう!ヒナタったら、私が代わりに言うわ。クウヤ君、一緒に文化祭周らない?」
「え、一緒に?うーん…」
「も、もしかして嫌だった…?」
「そんな事ないよヒナタちゃん、たださっき一緒に行く約束をしちゃって…」
「そ、そうなんだ…。」
「じ、じゃあ仕方ないわね…。」
「良いわよ、一緒に行きましょ。」
「良いの?小南お姉ちゃん…。」
「ええ、人数が多いい方がその分楽しくなるわ。」
「…ありがとう小南お姉ちゃん、あとごめんね。」ボソッ
「あの…すみません、無理を言ってしまって。」
「気にしなくて良いわよ。」
「…ねぇクウヤ君、あの綺麗な人は誰なの?」
「ん、ああそうだったね、じゃあ紹介するね!この人は小南お姉ちゃんと言って家が隣同士でね、僕が小さい頃からよく遊んでくれたり、面倒見てくれていたんだよ。それに小南お姉ちゃんは忍者で上忍なんだよ。」
「えっ上忍!?すごーい!!あ、あの私山中イノって言います!!私も将来は立派な忍者になりたいと思ってます!宜しくお願いします!!」
「わ私は!ひ日向ひヒナタと言います…!わ私も忍者を目指してます…!ももし良かったら、し修行つ、付けてくれませんか!?」
「あ!!ヒナタずるい!!小南さん私にも修行付けて下さい!!」
「ええ、良いわよ。」
「本当ですか!?やったー!!ありがとうございます!!」
「あ、ありがとうございます!よ、宜しくお願いします!!」
女の子達だけで盛り上がってるのを笑顔で見つめていると
「「「クウヤく~ん!」」」
振り向くと、紅、アンコ、夕顔が此方に来た。
「小南おはよう。」
「おはよう紅。」
「おはようございます先輩。…所でこんな所で何してたんですか?」
挨拶したアンコが続けて聞いてきた。
「今日は文化祭でしょ、だから4人で一緒に行こうと話をしてたのよ。」
「クウヤ君と文化祭!?ずる~い!!…え、4人?」
「ええ、私とクーちゃん、あとこの子達よ。」
そう言われた方に顔を向ける3人。
「あ、私山中イノと言います!」
「わ、私は日向ひヒナタと言います…!」
「あ~いのいちさんとヒアシさんとの子ね。」
「「ははい!」」
「私はみたらしアンコよ、忍者で今は中忍よ」
「私は夕日紅と言うわ、小南と同期で特別上忍よ」
「卯月夕顔です、アンコ先輩と同じ中忍です。」
「わ~!皆さん凄いです!!それに綺麗だし!!」
「う、うん。羨ましいな…」
「あはは、あんた達も頑張ればなれるわよ!」
「そうよ、努力すれば大丈夫よ。」
「「ありがとうございます。」」
「…所でクウヤ君、私達も一緒に文化祭行っても良い?」
「アンコちゃん達も?」
アンコをちゃん付けで呼んでいるのは、前にアンコさんと言ったら他人行儀っぽくて嫌だと言われたのでアンコちゃんと言うようになった。紅と夕顔にもそうしようか聞いたら恥ずかしいからいいと今まで通り呼んでいる。
「そうよ、先輩やこの子達だけなんてズルいわ!」
「クウヤ君、良かったら一緒に行っても良いかな?」
「クウヤ君と一緒に文化祭周りたいの。」
「小南お姉ちゃん、イノちゃんヒナタちゃん、良い?」
「「「いいわよ(いいよ)。」」」
「分かった。いいよ!アンコちゃん、紅さん夕顔さん。一緒に文化祭楽しも!」
話し合った結果7人で文化祭に行くことになった。
小南やヒナタ達と文化祭に行くことになった、準備の為一旦別れる。両親が文化祭を楽しんでこいと言ってちょっと多めのお小遣いをくれた、そして20分前に到着する。
僕が集合場所に着いてから数分後、小南達も続々とやってくる。全員が集まり文化祭に向かった。
イ「お化け屋敷行こー!」
紅「次は劇を観ない?」
ア「出店の食べ歩きしましょ!」
色々な所に行って楽しい時間を過ごしていった。
小「ん?どうしたのクーちゃん?」
ヒ「なにを見て…木の葉ベストカップルコンテスト?」
ク「うん、優勝賞品が気になって…」
イ「賞品?何々風の国(砂隠れの里)2泊3日ペア旅行宿泊券…?」
夕「クウヤ君風の国に行きたいの?」
ク「…うん、ちょっと行ってみたいなぁと思って。」
紅「まぁ確かに、他国に行くことは中々出来ないものね。興味を持つのは仕方ないわ。」
風の国、砂隠れの里…ガアラやテマリ、カンクロウがいる里だ…行きたいなぁ、テマリ凄く可愛いし、会いたいなぁ…。
小「でも参加資格は18歳以上と書いてあるわ。私と紅しか出れないし、ペアの男性が居ないわ。例え出るとしてもクーちゃん意外組む気はないけど。」
紅「小南の言う通りね。クウヤ君が私達と同い年だったら出場出来たけど。」
ク「うん…残念だな。風の国に行ってみたかったよ、変化の術を使って良いなら20歳位に変化して出場したかったな……。」
小「…クーちゃん変化の術使えたの?」
ク「うん、お父さんに教えてもらって出来るようになったよ。」
これは嘘だ。自分で修行して会得した。
ア「やっちゃえば!バレなきゃ別に良い訳だし!」
夕「アンコ先輩何言ってるんですか、そんなの駄目ですよ。」
ア「でも忍術禁止なんて書いてないわよ。」ホラ
夕「えっ、…本当だ。いやでも…」
ヒ「クウヤ君出たいの?」
ク「風の国に行ける事はとても魅力的だからね。」
イ「取り敢えず駄目元でやってみたら?もし何か言われたらその時はその時だし。それに、大人になったクウヤ君を見たいな!」
「「「「「確かに!!」」」」」
…と、いうことで参加する事を決めたクウヤは皆と人気の少ない所に行く。
ア「…ん、此処ならバレないでしょ。さっ、クウヤ君今の内に。」
ク「分かった。…変化の術!」ボンッ
煙が晴れるとそこに大人になったクウヤが現れた。
ク「…よし変化をしたよ!どう皆?」
「「「「「「ポー…///」」」」」」
ク「ちょっと皆大丈夫?」パンッ
手を叩くと正気に戻ったが、直ぐに皆顔をそっぽを向く
小「い、良いと思うわよクーちゃん///」
紅「え、ええ。これなら優勝出来るかもしれないわね///」
ア「クウヤ君、良い男になりすぎよ…///」
夕「本当です…逆に出てほしくない程です///」
イ「クウヤ君これなら優勝間違いなしよ///!!」
ヒ「うん、私もそう思う…///…でも相手は誰が出るの…?小南さん?それとも紅さん?」
そうヒナタが言うと周りが一気に殺気だした…特に2人が。
小「私が出るわ。年齢もちゃんとクリアしてるし。」ゴゴゴゴゴ
紅「それなら私もそうよ。たまにはこういうのも出てみようかなと思ってたから丁度良いわ。」ゴゴゴゴゴ
小南と紅の所から凄まじい殺気を発し他の者達がブルブルと震えたり涙を流すものが居た。
ク「ち、ちょっと落ち着いて2人共。皆が怯えちゃってるから殺気を抑えて!!」アセアセッ
「「あっ」」
クウヤの声で正気に戻る。皆を見ると怯えていた、2人はすまないと謝った。
パートナーは物凄い勝負の結果、紅が勝ち手に入れた(ジャンケン)。紅は歓喜し、小南はブツブツと何か喋っていた、それはとても怖かった。ペアも決まりいざ出てみると他のペアは誰も出ていなかった、どうやら恥ずかしくて誰も参加しなかったらしい。小南は大きく笑った、紅はそれに切れて大喧嘩(忍術バトル)が始まったが、大人クウヤが二人をギュッと抱きしめたら大人しくなった。
結果出場したのはクウヤ、紅ペアのみ。なので何もせずに優勝をしてしまった、そして無事に風の国行きチケットを手に入れた。…あと賞金も。
後書き
後半セリフが乱立したのでセリフ前に名前を入れさせてもらいました。
誰が言ってるのか分かりにくいので(自分が)。
第8話♡
「…よし、準備OK。」
「クーちゃん大丈夫?忘れ物ない?ああ心配だわ…。」
「大丈夫だよお母さん、小南お姉ちゃんもいるから平気だよ!」
「…分かったわ、じゃあ気をつけて行くのよ。小南ちゃん、クーちゃんをお願いね!」
「はい、任せて下さいおば様。」
「じゃあ行ってくるねお母さん!」
そう言って家を出る。これからクウヤと小南の2人で風の国、砂隠れの里に行く。先日文化祭の時ベストカップルコンテストに出場、優勝し、賞品の風の国2泊3日ペア旅行宿泊券と賞金を手にした。その時一緒に出場した紅と行くはずだったのだが任務が入ってしまい代わりに時間の空いてた小南が行くことになった。その時の紅は火影に直訴(任務入れるな休ませろ!)したが結果は変わらず泣く泣く小南に譲ったのだった。アンコ達も任務が入っていた為断念、イノ達はまだ幼いという理由で断らざるをえなかった。
「それじゃ行きましょクーちゃん。」
「うん小南お姉ちゃん!」
木の葉から砂隠れの里まで3日は掛かる、全力で行けば1時間もあれば行けるのだが小南がいる為出来ない。なのでゆっくりと目的地に向かう、10日間の長旅を小南と楽しもう。後小南にはバレないように影分身を200人ほど作り他国に向かわせた。目的はまだ知らぬ知識を得ること、完全記憶を持っている為本屋で書物を読み漁る計画だ。
そんなこんなあって砂隠れの里に到着した、門番の人に招待状の巻物を渡す。
「ようこそいらっしゃいました、砂隠れの里に。」
「どうぞ滞在の間楽しんでいって下さい。」
門があき中に入っていった。初めての旅行、そして他国という事もありとてもワクワクして色々な所を見て回る。その様子を見てた小南は弟を見るかのようにし微笑んだ。
そろそろこの後泊まる旅館に行こうとした時、1人でポツンと立っている子供を見つけた。よく見るとそれはあのガアラだった。
「(ガアラだ!!うわっ感動だ!!それに子供のガアラ凄く可愛いな!)」
周りを見渡すと大人やその子供達がガアラとは関わらないように一線を引いていた。クウヤはそんな事関係なくガアラの所に向かっていった。
「ねぇ君どうしたの、1人でポツンと立っていてさ?」
突然話しかけられビックリするガアラ。
「僕達さ、木の葉から旅行に来たんだけど此処の事あまりよく知らないから色々教えてくれない?」
ごく自然にフレンドリーに接する、ガアラはクウヤの問いに
「良いよ!」
笑顔で答える、相当嬉しかったんだろうな、周りの人達から無視されたり距離をとられたりして苦しんでたんだろうしな。その後僕と小南は色々な所をガアラに案内してもらい、飲食店や娯楽施設や本屋等々見て周る、本屋は後で行こうと決めた。そしてこれから泊まる旅館に到着する。
「色々ありがとう、町を案内してくれて。」
「ううん!そんな事ないよ、僕も楽しかったから!」
そう笑顔で言う、本当この頃のガアラは可愛かったんだなぁ…全てはあの事件のせいかと考えてると
「「ガアラァ!!」」
「(うわテマリだ!!凄く可愛い!!後カンクロウまだあの顔のメイクしてないんだ。)」
「どこ行ってたの?心配したじゃない!」
「そうじゃん、少しはこっちの事も考えるじゃん。」
「うっ…」
ガアラが困っていると
「あの、すいません。僕がこの子に町の案内を頼んじゃって、だからこの子は悪くないんです。」
「君は?今案内って言ったけど他の里から来たの?」
「はい、木の葉の里から旅行で来ました。」
そう2、3言葉を交わしガアラ達は帰っていくがテマリがクウヤ達の所に来てある頼みをする。
「ねぇ君…もし良かったらで良いんだけど此処に居る間弟と、ガアラと遊んで欲しいんだ…。」
「ガアラ?…ああ、あの髪の赤いあの子ガアラって言うんですね?別に良いですよ。」
「本当かい?ありがとう!」
クウヤの了解を聞き笑顔になる。
「だけど条件があります。」
「…条件?」
急にテマリの顔が険しくなるが、クウヤはお構い無く話す。
「はい、ガアラ君と遊ぶ時お姉さん達も一緒に遊ぶのが条件です。」
条件を聞き目を見開くテマリ、多分無茶苦茶な事を言ってくるんだと思ったんだろう。
「全然構わないよ!」
「そうですか、良かった。遊ぶなら人が沢山いた方が楽しいですからね!」ニコッ
笑顔で答えるとテマリの顔が赤くなる。
「そ、それじゃ明日もよろしくね//私はテマリって言うの。」
「僕は陸奥クウヤです、よろしくお願いしますテマリさん。」
「さんなんか付けなくて良いよ、何かむず痒いからさ。」
「でも…じゃあテマリちゃんって呼んで良いですか?」
「テマリちゃん!?…い、いや…べ別に、それで良いよ///」
顔を赤く染めながらいう、照れてるテマリは凄く可愛かった…。
「それじゃテマリちゃんまた明日、またね!」
テマリと別れの挨拶をし、いなくなる。クウヤと小南は泊まり先の旅館に入る。
「いらっしゃいませ。砂の宿にようこそいらっしゃいました。」
「予約していた『木の葉』です。」
「木の葉様ですね、はい御予約を承っております。ではさっそくお部屋の方にご案内致します、此方へどうぞ。」
女将が僕達を予約の部屋に連れていき部屋の中に入るとそれはとても豪華だった。
「それではどうぞごゆっくりして要って下さい。お時間になりましたらお食事をおもち致します、では失礼致します。」
女将が部屋を出ていく。
「其れにしても凄いお部屋だね!」
「ええ、まさかここまでとは思わなかったわ。」
「あ、お風呂まであるよ!」
「あら本当、内風呂まであるなんてこれは凄いわね。」
部屋を少し見た後休んでると食事が運び込まれてきた。それはとても豪華でついつい沢山食べてしまった。
「ごちそうさま……もうお腹一杯。」
「ふふっ、確かに沢山食べていたわね。ご飯を6杯も食べてたけど大丈夫?」
「うん平気だよ。…そろそろお風呂に入ろっかな、先に入るね。」
そう言って先にお風呂に入り遊んだ疲れをとる。
「はぁ~気持ちいい……。」
「クーちゃん。」
突然小南がお風呂に入ってきた。
「っ!?小南お姉ちゃんどうしたの!?」
「昔みたいに一緒に入ろうと思って……良いかな?」
「う、うん…良いよ。」
了承を得ると笑顔になる。
「じ、じゃあ私が背中を洗ってあげるね!クーちゃん、さっきて!」
「…う、うん分かった」ザバッ
「!!?く、クーちゃん…それ///」クルッ
いきなり顔を赤くし後ろを振り向く、どうしたんだろうと指摘された方(下)を向くと自分の息子が大きく膨張し反り返っていた。
「えっ!?」
思わず声が出てしまった、今までこんな事はなかったからだ。それが今日、生前のように勃起できる身体になった。其れにしても年齢不相応な大きさだな、15cmぐらいあるな。
「あの!その…これはね…えっと……」
まずい、言葉が出てこない。こんなイベント経験したことないからどうすればいいか対処法を知らない。
「ね、ねぇクーちゃんの…お、おちんちんがそうなったのは私のせい?…もしそうなら…」
「えっ!?そ、そんな事…ない…よ?」
小南の身体を見てこうなったからあながち間違ってはないのかな?
「い…いつもクーちゃんには気持ちよくしてもらっているから、今度は私がクーちゃんを気持ちよくしてあげるね。」
「あの、小南お姉ちゃん…?」
「大丈夫、私に任せて…初めてだけど気持ちよくしてあげるね。」ニギッ
「あっ///!!」ビクン
小南に自分の大事な物を触り、
動かす。
「どうクーちゃん?痛くない?」シコシコ
「う、うん…大丈夫…///」
うわ!なんだこれ!?凄く気持ちいい!!人にやってもらうのがこんなにも良いなんて…
クウヤは気持ちよくなり男根の先から我慢汁がどんどん溢れてくる。卑猥な音を立てさせながら両手で男根を擦る小南。
「どう、気持ちいい?」ニチュ…ヌリュ…ヌチッ…
「あっ…うん、あうっ…いいよぉ…あっ…///」
「良かった……じゃあもっと気持ちよくしてあげるね…!」
「え…「パクっ」うああ///!!」
「んっ…どう…ちゅぱ…さっきより…ぢゅる…いいぐっぽ…でしょ?じゅるる」
小南が聞いてくるがこんな刺激を味わった事がないため何も答えられなかった。
「あ…あうっあ…くうっ…」
「フフッ…じゅる、ぢゅっぢゅぱ、ぐっぷぢゅずるるる」
「ああ!!ダメ!!何かくる!きちゃう!!」
「ひひよ、じゅぽ…ほのまま、ぐぽっ…はひへ…じゅるる」
「あああああ小南お姉ちゃん~!!」ビクンビクン
クウヤは身体を大きくビクつかせ絶頂を向かえた、だが精子は出てこなかった。まだ精通していないからだ、かわりに…「…はぁ」ジョロロロ
おしっこを小南の口に出してしまった。
「んっんんっごく、ごくっ」ぷはぁ
クウヤが出したおしっこを全部飲みほした。
「んふっ…ごちそうさま///…クーちゃんどうだった?気持ち良かった?」
「…うん、今までに感じた事ない程気持ち良かった…///」
クウヤの言葉を聞き喜ぶ小南、だがクウヤの男根は未だに大きく反り返ったままだ。
「…ねぇクーちゃん、さっきのよりも更に気持ちいい事しない?///」
「…さらに?」
「ええ、おちんちんを私の此処の穴…おまんこに挿入れるの///」
そういうと両手指で、くぱぁっとおまんこを広げる。
「前にも言ったけど、私はクーちゃんが大好き。此れからもずっと一緒に居たい、一緒に分かち合いたい、一緒に楽しく幸せになりたい…だからクーちゃん、ねっ///!」
「小南お姉ちゃん…」
「クーちゃん…私とエッチ…しよっ///」
そして男根を掴みおまんこに挿入れようとする。
「ま、まって!小南お姉ちゃん!!」
「…えっ?」
此れから1つになろうとした時、クウヤに止められて一瞬小南の時が止まった。
「…もしかして…クーちゃん私とエッチするの嫌だった?」
涙ぐむ、嫌われてしまったんじゃないかと思う小南。
「そんな事ない!!嫌なわけないよ!!小南お姉ちゃんとその…エッチをする前に大事な話があるんだ…。」
「…話?」
「そう…僕の事を…」
「クーちゃんの事…!?」
「うん…僕は…人間じゃないんだ…。」
「…え?…人間じゃない?」
小南に自分の事を話した。人間じゃなくなった事、不老不死の事、四神の事、『命の契約』の事、全て話した。
「…それじゃあクーちゃんは『命の契約』をして『神属』…神の一員になったって事?」
「うん…簡単に言うとそうだね…」
人間じゃない事が分かってどう思ったんだろう…?僕の事嫌いになっちゃったかな…でも『命の契約』する時覚悟を決めてたから何を言われても大丈夫…どんな事があろうと全てを受け入れるって決めたから!
「…そう………ねぇクーちゃん……」
「…何…」
「…私もクーちゃんと『命の契約』って出来る?」
「………え?」
「クーちゃんと『命の契約』が私にも出来るって聞いたの…出来ないの?」
「あ、い一応出来るけど…」
「じゃあ私と契約して欲しいの!」
「まって!小南お姉ちゃん自分が何を言っているか分かっているの!?僕と契約したら人間じゃなくなるんだよ!!」
「いいわ、人間じゃなくなるなんて些細な事よ。」
「些細って…!それで良いの、本当に!?一生が掛かってるんだよ!!」
「勿論わかっているわ、それでも私はクーちゃんと契約したいの!さっきも言ったでしょ、ずっと一緒に居たいって…。その気持ちに嘘はないわ、人間じゃなくなってもクーちゃんが居ればそれで良いの…それに契約して不老不死になればずっと一緒に居られるから、むしろお願いしたいくらいだわ!」
「…良いの?…本当に?」
「ええ!」
「…分かったよ。」
小南の覚悟を聞き『命の契約』をする為巻物を口寄せし開く。
「巻物のこの場所に自分の血を垂らすんだ、あと自分と契約したい者の血を…そうすれば『命の契約』が出来るよ。」
「解ったわ。ではさっそくしましょう。」
「小南お姉ちゃん…それじゃ血を垂らして。」
口でで指を軽く切る、クウヤも同様にする。巻物に血を垂らすと2人が光だす。
「クーちゃん!?これ!?」
「落ち着いて小南お姉ちゃん。」
少し驚いたがクウヤが小南を落ち着かせ、少し待つと光が消える。
「…ふぅ、これで契約完了だよ。」
「これでもう終わり?」
「そうだよ…これで小南お姉ちゃんは人間ではなく神の一員になったよ。」
「…そう…フフッ…」
「…もしかして後悔してる?」
恐る恐る聞く、大好きな人の人間としての生を奪ってしまったのだから。
「いいえ、むしろこれでクーちゃんと一緒になれたのだから最高に嬉しいわ!」
「小南お姉ちゃん…」
「クーちゃんありがとう、私と契約してくれて…改めて此れからよろしくね!」
「うん!!よろしくね!!」
2人は抱きつきキスをした。
「僕離さないからねからね、此れからずっと側に居てね!」
「勿論、クーちゃんも覚悟してね!」
気持ちを再確認し、またキスを開始する。
「んっちゅ…あむ、ん…ちゅくちゅ、れろっ」
「んむっ…じゅるちゅ…ん、んぅ、ちゅぱ」
長いキスをし、息をする為離れる。次にクウヤは胸に手を伸ばす。
「小南お姉ちゃんおっぱい大きくなったよね。」ムニムニュ
「んっ、クーちゃんが、あっ大きくしたんじゃない…あん///」
「そうだっけ?…じゃあ僕が責任取らないとね!」パクっ
「ああんっ///くぅ、んっ気持ちいい…ああ///」ビクン
「どんどん気持ちよくなってね…はむっ、ちゅちゅぱ、じゅる、れろ…かりっ」
「んあああああ///!!」プシャーーー
乳首を甘噛みされ、盛大に絶頂ってしまう。
「まだまだ此れからだよ小南お姉ちゃん!…次はここだね。」スッ
小南の股に顔を近づけ女の大事な場所を触る。
「へぇ~、おまんこってこうなってるんだね」じろじろ
初めてみるおまんこに興味津々だ、なんせ35年にして初めて生で見たのだから。
「…なるほどぉ、おしっこの穴がこれか…そしてその下にある穴が…」ゴクリ
「あのクーちゃん?…そんなにじっくり見られると恥ずかし「レロッ」んああ///」ビクンビクン
クウヤが膣を舐めただけで小南は絶頂ってしまった。
「だ大丈夫小南お姉ちゃん!?」
「な、なにこれぇ…気持ちよすぎるよぉ///」
クウヤはビックリしていた、まさか1舐めしただけで絶頂くとは思わなかったからだ。この時カミムスヒ様がくれた特典が物凄い物だと知った、そして再度感謝した。
「まだ始まったばかりだよ小南お姉ちゃん。」
そう一言言ってまた再開する。
「じゅる、小南、ちゅお姉ちゃんの、ぢゅっ、おまんこ、ずっ、美味しいよ、じゅるる」
「らめぇ///!!気持ちいいのぉ///!!絶頂くのがとまらないぃ///!!」プシャ~~
クウヤの愛撫で6回も絶頂をむかえ、アへ顔になりながらおしっこを漏らす。
「もうらめぇ…なにも考えられないぃ///」じょろろろろ
ちょっとやり過ぎたかなと苦笑いする、でも気持ちよくなってくれて嬉しい思いもある。…そして
「…いくよ、小南お姉ちゃん…!」
「ええ…来てクーちゃん…///」
膣口に亀頭の先端を合わせる、それを少しずつ膣に挿入れていく。
「っ!!」
「だ大丈夫!?」
「…ええ、大丈夫…続けて!」
そう言われ再開し、徐々に入ってく。ミチミチッという音をさせながら進んでいき、男根は全て膣の中に入った。その時小南が涙を流す。
「い、痛かった!?ごめんね、もっと上手く出来れば…」
「ううん、そうじゃないの。嬉しくてつい涙が出ちゃっただけ…クーちゃんと結ばれる事が出来て凄く嬉しかったから…///」
「小南お姉ちゃん…///」
「…もう大丈夫、動いていいわ。私で気持ちよくなって、そして感じて欲しいの。私もクーちゃんをもっと感じさせて///!」
「うん!!」ズプンッ
「んああっ///!!」ビクンビクン
膣の中で動き出した男根が小南の身体を震わせる。身体から力が抜け、愛液が大量に流れ出す。
「はぁぁあっ、すごいぃ…!私の膣でクーちゃんのが暴れて…りゅぅぅぅ///!!」ビククンッ
「はあ、はあ、小南お姉ちゃんのおまんこ凄く気持ちいいよぉ///!!」ずっずぷっずちゅん
男根だ突く度に膣が不規則な動きをし、ぎゅっと締め付けてくる。口からよだれを垂らしながら喘ぐ。
「あひぃっ!?だめぇ///おちんちんが子宮に当たって気持ちいいのぉ!!」ビクビクン
「僕もまたさっきの感じがくる!きちゃう!!」ビクン
同時に絶頂を向かえる、小南は身体を大きく反らし、クウヤは身体をビクつかせた。それが落ち着くとお互い身体を密着させ息を整える。
「はあ…はあ…どうだった?小南お姉ちゃん?」
「…ええ、とても幸せよ///クーちゃんは?」
「僕も一緒だよ…!」
「フフッ…でもクーちゃんなの此処はまだ大きいままよ///」シコシコ
「う、それは…あっ///」
「…それじゃあ続き…する///?」
「…うん///」
2人は風呂から出て布団の上で2回戦目を始めた。夜遅くまで続き、クウヤは6回、小南は21回絶頂った。お互い全てをさらけ出した事でより強固な絆が出来た。
後書き
うわあぁ疲れたああ!!エロすっげぇ大変だぁ!!
やっとエロ書けた事は良かった?んだけどこんなにも難しいもんなんて思わなかった。
てかちゃんとエロ書けてるかすら分からん。
でもまあやっとR18が書けたので今は良しとするか?
また6000字を超えたよ。
もう超えることは無いと思ってたけど頑張ればいくんだな、代わりに自分が逝ってしまうけど(笑)
とにかく疲れましたよ……はぁ。
第9話
一夜明け、次の朝ご飯を食べ終わった後外に出るとガアラが居た。約束通りテマリ達も居る、クウヤとガアラ達は鬼ごっこやかくれんぼ、缶けりやボール遊び等した。小南は昨晩の出来事で足腰がたたない状態な為部屋で休んでいる、やり過ぎたと反省してる。でもしょうがないと思う、あんな気持ちいい事そうそう止められないよ。今度はなるべく抑えよう…出来るかな…?
お昼過ぎに砂隠れ人気の茶屋に行った、お腹すいてたというのもあり色々な物を食べた。テマリが甘味物を食べていて口の横にクリームが付いていたので指で取って舐めた、テマリは顔を真っ赤にし、ガアラとカンクロウがジト目で見てきた。何かした?みたいな顔をすると呆れられた、テマリはその後も顔が赤いままだった。食後も楽しく遊んで、周りが暗くなりはじめたので解散しようとした時ガアラが真剣な顔をして何か言おうとした。
「…ねぇクウヤ、聞いて欲しい事があるんだ…」
「いいよ、なに?」
「僕の中のこ「「ガアラ!!」」黙って!!」
ガアラが自分の中の秘密を言おうとした時テマリ達が止めにはいったがそれを制した。
「いいんだ…クウヤには僕の事知っていて欲しいんだ、例え言って嫌われたとしても後悔はしない。」
真剣な眼差しにテマリ達は何も言えなくなる、そしてガアラは自分の事を話した。一尾という化け物が自分の中にはいっている事、周りの物を壊し傷付けてしまった事、今までの事全て話した。全てを知っているテマリ達は苦しい顔をしていた、クウヤは表情を崩さず真剣に話を聞いた。
「…これが、僕の全てだよ…」
「…そう…」
ガアラ、テマリ、カンクロウが息を飲む。もしかしたらこれでクウヤとの関係が終わってしまうかもしれない事だからだ。
「…ガアラ、よく今まで頑張ってきたね。」
「「「えっ」」」
3人は目を見開き驚く、まさかそんな言葉が返ってくるとは思っていなかった。
「ガアラが今まで味わって来た苦しみや苦悩は計り知れない物だと思う、そんな重責を生まれた時からずっと耐えてきた…それはとても凄い事だよ。ガアラにしてあげる事は少ないと思うけど僕も力を貸すよ!だから何かあった時は言って欲しい、少しはガアラの手助けが出来るかもしれないからね。困った時は僕を頼って欲しい、だって僕とガアラは『友達』なんだから!」
そう言った瞬間ガアラは声を大にして泣いた、声が枯れるまで僕は胸を貸した。泣き終えたガアラは晴れやかな顔をしていた。別れるガアラに言葉を残した。
「自分の中に居る物に耳を傾けてごらん。そして話し合ってみるんだ。相手が本当はどんな存在なのか、何故その者は人々に忌み嫌われているのか等色々な事を話し合うんだ。じゃなきゃ相手の事なんて解らないし理解できないでしょ?それが出来れば必ず分かち合える時がくるよ。でもこれはとても大変な事だと思う、けど周りにはテマリちゃんやカンクロウが居る、辛くなったら支えてくれる人達が居るんだ、勿論僕もね。だから大丈夫!ガアラは一人じゃない、自信を持って!!」
「うん!分かったやってみるよ!!」
そしてガアラ達と別れた
「…これで少しは救ってあげられたかな…?」
誰にも聞こえないほど小さく呟く。
「…いや信じようガアラを、友達なんだから。」
そしてクウヤは宿泊先に帰っていった、部屋に戻ったら小南がいきなり抱きついてきてキスをしてきた。どうやら体力は回復したみたいで「また昨日みたいにいっぱいエッチしよ!」と顔を真っ赤にして言ってきた、なので要望通り小南といっぱいエッチした。
翌日クウヤと小南は帰る準備をし宿を出たら一人の男が立っていた。
「陸奥クウヤ様と小南様ですね?私は風影様の使いの者です、御二方にお会いしたいとの事でやって参りました。お時間は有りますでしょうか?」
クウヤは小南の顔を見て許可を取る。
「大丈夫ですよ。」
「そうですか、では御案内します。」
使いの者に付いていく、風格のある建物に入り影と書かれた部屋の扉を開けると風影が居た。役目の終えた使いの者は部屋から出ていった。
「…息子が…ガアラが世話になった。」
頭を下げて言ってきた、クウヤは慌てて
「そんなことないです、ただ友達と遊んだだけですよ。」
「…友達、か…」
と、考え深げに呟いた。
「とはいえガアラは明らかに今までと違い変わった、これも全て君のお陰だ、感謝してもしきれない。」
そう言うとまた頭を下げた。
「友達が困っていたら助けるのは当たり前ですから。」
二人がニッと笑う。
「何かあった時は言ってくれ、君はガアラの恩人だ。私ですら出来なかったら事をやってくれた、困った事があれば手を貸そう。」
何か凄い事になっちゃった。ガアラとちょっと遊んだだけで風影とパイプを作っちゃったよ。
「…じゃあ1つ良いですか?」
「ああ、何でも言ってくれ。」
「ガアラを支えて欲しいんです。」
「…何?」
「ガアラはこれから自分の中に居る者と対話をすると思います、多分それはとても大変で危険を伴うでしょう。テマリちゃんやカンクロウが支えてくれると思いますが2人だけでは難しいと思います。その時は『お父さん』としてガアラを支えてやって下さい、家族の力はとても大きくて勇気をくれます。3人で支えてあげれば必ず乗り越えられるはずです、そうなると僕は信じてます。ガアラは僕の友達ですから。」
風影が僕の言葉を真剣に聞いていた。
「……分かった、君の頼みだ…必ず成し遂げてみせよう。」
「お願いします。」
「…色々とありがとう、陸奥クウヤ君。」
「いえ、其れでは失礼します。」
クウヤ達は風影邸をあとにした、木の葉に帰るため砂の里の出口門に向かうとガアラ達が居た。
「ガアラ!どうして此処に?」
「見送りにきたんだ、クウヤは僕の友達だからね!」
「ありがとう、嬉しいよ!」
「クウヤには色々と世話になったじゃん。…ガアラの事ありがとう、元気でな。」
「僕は何もやってないよ。」
「クウヤ君と会えなくなるのは寂しいけれどこれが最後という訳じゃないしね!」
「そうだね、次会う時はテマリちゃん凄く可愛くなってるだろうから楽しみにしてるね!」
3人と会話を終え門をくぐっていった。
「ガアラ!テマリちゃん!カンクロウ!またね!」
「「「またね(な)!!」」」
こうしてクウヤと小南の風の国旅行を終えた。
後書き
小南の出番少なかったな。
まぁ仕方ないか、今回はガアラ救出?テマリフラグ作りの会の予定だったし。
…でも何か物足りない気が…
上手く書けない、文章力が無いのはキツイ。この程度が限界だ。
第10話♡
風の国の旅行が終わり木の葉に向かっているクウヤと小南、今は帰りの途中にある町に訪れていた。
「今日はこの町に泊まりましょうクーちゃん。」
「うん分かった。」
2人でこの町の宿を探す、宿を見つけ予約し外で夕食を何処で食べようか探していると
「…小南?」
と呼ばれるのが聞こえたので振り返るとそこには1人の女性が居た。
「シズネ…?久しぶりね、一体何してたの?」
「いやぁ綱手様と色々な所を転々としてたのよ、小南こそどうなの?」
2人は久しぶりに会った為ガールズトークに花を咲かせる。
「へぇ、砂隠れにねぇ…ねぇ小南この子は?」
「この子はクーちゃ…クウヤ君よ。」
「陸奥クウヤです、よろしくお願いします!…ええと。」
「あっ!私はシズネって言うの、よろしくねクウヤ君!」
自己紹介を終えると此処に新たな人物がやってくる。
「シズネー!何やってるんだい!早くいく…小南かい!?」
「はい、お久しぶりです綱手様。」
「いやーホント久しぶりだね!何でこんな所にいるんだい?」
「砂の里の帰りで此処に立ち寄りました。」
「成る程ねぇ…所でそのガキは?」
「…この子は陸奥クウヤ君です、同じ木の葉の人間ですよ。」
「陸奥?ああ、あの陸奥の倅か!」
そう言うとクウヤの頭をグリグリと撫でる。
「私は綱手だ、よく覚えておきな。」
「はい、よろしくお願いします綱手さん!」
きちんと挨拶をしたお陰で気を良くしたのかクウヤを抱っこした。
「へぇ最近の子供にしては礼儀正しいじゃないか、それにクウヤだっけ?とても綺麗な顔をしてるじゃないか。それに可愛いし…羨ましいね。」
綱手の手に力が入る…痛い。
「綱手さんもとても綺麗ですよ。」
「ははっ!お世辞も言えるのかい!しっかりした子だねぇ!」
上機嫌になり笑いだす。
「…所でずっと私の胸ばっかり見てるけど気になるのかい?」
しまった!つい無意識に見てしまった…だってあんなにでかければ誰だつて気になるし見てしまうよ!
「えっいや、その、そんな事ない…です…。」
「ふう、まだまだ子供だね…正直に言ってみな、怒りゃしないよ。」
「…はい、気になります。小南お姉ちゃんより大きい人なんてあんまりいないから。」
正直に話してしまった…恥ずかしい。だってしょうがないじゃないか!!僕だって男なんだから!!
「はははっ!まあ私みたいに大きい女はそう居ないからね!気になるのは当たり前か、まだ子供だしね…そう言えば小南少し胸大きくなったね…て言うかかなり…」
「確かに…ねぇ小南、どうやって大きくしたの!?」
真剣に聞いてくるシズネ、どうやら自分の胸を気にしてるようだ。
「えっいや、その…ね…」
たじろぐ小南、一瞬クウヤの方に目を向ける。それを綱手は見逃さなかった。
「…成る程、この坊やに胸を揉んでもらったようだね。」
図星を突かれ黙ってしまう小南。
「あんまり大きくなかった小南の胸をあそこまで大きくするなんて相当だねこの坊や…。」
今度はクウヤの方を見る、クウヤはいたたまれず目を背ける。シズネは顔を赤くするが話をしっかり聞いていた。
「ねぇ小南?この坊やのどうだった?」
「えっ!?いや、あの…「ああ!?」凄く気持ちいいです!はい!!」
顔を手で隠し恥ずかしがる小南。
「まぁ小南の胸をあそこまで成長させたんだ、それなりの腕を持ってても可笑しくないか。」
そう納得したかのように言う。
「なぁ坊や、私の胸も揉んでくれないかい。」
「えっ?」
あまりの事に驚きの声が出る。
「最近というかかなりのご無沙汰でねぇ、坊やの腕で私を気持ちよくして欲しいんだよ。」
凄い事をぶっちゃける綱手。
「つ、綱手様何言ってるんですか!?駄目ですよそんな事!!」
当然止めにはいる、子供にそんな事させるわけいかないからね。
「まあ堅いこと言うんじゃないよ、だからシズネの胸は小さいんだよ。シズネも坊やに揉んでもらって大きくしてもらいな、そうすれば性格の固さも柔らかくなるってもんさ。」
「綱手様!!」
綱手は笑いシズネは顔を赤くしながら綱手に注意する(怒る)。
「まぁ冗談はさておいて…どうだい?私の胸を揉んでみるかい坊や?」
内容はあれだが真剣に言ってきた。
「…良いんですか?」
「勿論さ、それに気持ちよくしてくれるんだろ?あとこの年で坊やに求められるなんて少し嬉しいからね。」
「綱手さんは魅力的で綺麗ですよ!僕もこんな大きなおっぱいを触れるのは凄く嬉しいです、気持ちよくなれるように頑張りますね!」
と綱手に宣言する、綺麗と言われ気をよくした綱手は自分の泊まる部屋に連れていく、小南とシズネも後を着いてくる。綱手達の部屋は僕達が泊まる宿の隣の部屋だった。
「…さて、じゃあ始めるとするかい。」
「綱手様…本当にするんですか!?」
今ならまだ引き返せると言うが綱手は止まらない。
「今更何言ってるんだい、気持ちよくなれるんだ、断る理由が無いよ。それにシズネだって揉んでもらうんだ、いい加減覚悟決めな!!」
そう強く言うとシズネが黙るもう何を言っても無駄だと思ったんだろう。
「じゃあ坊や、頼んだよ」ブルン
服を脱ぎ胸を出す。あまりに見事なおっぱいについ魅とれる。
「…あ、じゃあ触りますね綱手さん。」
「ああ、好きにしな。」
クウヤはこの見事なおっぱいを優しく掴む
「ムニュ」
「っんああ///!!」
触った瞬間声をあげる。
「だ大丈夫ですか綱手さん!?」
「あ、ああ、そのまま続けて//(な何だい今のは!?ただ掴まれただけであの刺激…ちとまずいかもね)。」
クウヤは胸を揉み続ける、それに反応し声を出す。
「んっ…あん、んん…うっ…」
漏れだす声が徐々に大きくなる、クウヤも揉む手に力が入る。
「あっ…良いよ…んっ…すご…く…あん!」
息もだいぶ早くなり甘くエロい吐息を漏らす。もう少しで絶頂キそうなのを見計らい綱手が絶頂ク瞬間に乳首を強く摘まむ。
「んああっ!!乳首気持ちいいー!!」ビクンビクン
「はぁ、はぁ…まさか胸だけで絶頂かせるなんて…何て子だい///」
そうクウヤの事考えてると
「ぱくっ、ちゅー」
「んひぃぃ!!」
次は乳首を吸い出した。
「ち、ちょっと待ちな…まだ私絶頂ったばかり…」
「綱手さん今日は僕が一杯気持ちよくしてあげますね!」
「え、だから待っ「ぢゅー」ああああ///!!」
おっぱいを揉みながら乳首を吸いあげる。
「んっぢゅ…綱手…れろ、さんのぢゅる、おっぱい…ずっ、とっても美味しいぢゅうう~」
「ああ///!!吸いながら喋らな、絶頂くーー///!!」
2度目の絶頂を迎えるとビクビクと身体を震わせ潮を吹いた。
「あ…ああ…とまらないぃ」ぷしゃーー
綱手の足下に小さな水溜まりができる。
「気持ちよくなってくれて嬉しいです、もっともっと気持ちよくなってくださいね!」
「…え?いやもう…十分…あああっ!!」
綱手が言葉を言いきる前にまた乳首を吸う。
「僕、ちゅ…綱手さんのおっぱい…ぢゅるる、大好きになっちゃった、ちゅ~~!だから満足するまでぢゅっちゅぱ、付き合ってください、かりっ」
「乳首噛んじゃらめ~~!!」ぷしゃーー
3度目の絶頂を迎える綱手、だがクウヤの手はまだ止まらない。そのままおっぱいを揉み続けた。
「ああ、いゃ…絶頂ぐ~~///!!」ビクンビクン
これで9回目の絶頂だ、1分に1回のペースで絶頂かせる。綱手はあまりの快感に成す術がなかった。クウヤは一向に手を休めない、おっぱいを揉みながら乳首を掴む。
「こりっ、こりっギュム!!」
「ああ~~いいよ~~!!」
最初は気持ちよくなりながらも余裕を見せてたけど今じゃその面影は一切無い。
「気持ちいい~グウヤ~~!!」
5回絶頂った辺りから坊やからクウヤに変わった、多分子供ではなく男としてクウヤを見だしたんだろう。綱手がまた絶頂きそうなのでおっぱいを強く掴み乳首と乳首が真ん中に合わさるように寄せ、くっついた所を口の中に入れ一気に吸う。
「ぢゅるるるるるるる!!」
「ああああああああああ~~!!」ぷしゃーー
10回目も盛大に絶頂った綱手、あまりの気持ちよさに気絶した。とても満足した笑顔をしている。
「…ふう、満足した!どう綱手さん気持ちよかっ…寝ちゃったようだね。」
クウヤは綱手を布団に寝かせた。
「これで良しっと…次は」
「あひぃ///!!」
シズネの方を振り向くと奇声をあげた。
「あ、あのクウヤ君!?私はしなくて結構ですから…」
「でもシズネさん、そう言いながらも手でおまんこを弄ってるよ?」
「え!?」
無意識だったんだろう、多分綱手とやってた時からずっとしていたと思う。シズネの足下は愛液で濡れていた。
「待たせてごめんなさい、シズネさんも綱手さんのように気持ちよくしてあげますね!」
「あの、本当に私はけっこう…あひぃ~!!」ぷしゃー
「えっおっぱい掴んだだけで絶頂っちゃった?」
「あうぅ///」
「別に良いんですよ恥ずかしがらなくて、気持ちよくなってくれれば僕も嬉しいですから。」
「くクウヤ君…///」
「では続きをしますね、一杯気持ちよくなってください!」ギュム!
「は、はい…んひぃぃぃ///!!」
「シズネさんはとても感じやすいんですね。」
「そ、そんなことな「カリッ」ああああ」ぷしゃー
「そうですよ、自分でしてた時物凄く濡らしてたじゃないですか。それにもうすでに2回も絶頂きましたよ、シズネさんはとてもエッチなお姉さんですね!」ムニュムニュ
「そそんな事言わないでぇ…///」カァァ
「ふふっ、可愛いですよシズネさん!もっと苛めたくなっちゃいました!」ムギュ
「あああああ///!!苛めていいですからもっと気持ちよくして~~!!」ビクンビクン
「分かりました!沢山苛めてあげますから一杯絶頂ってくださいね!ぢゅるる、ぢゅぱ、ぢゅっぢゅる、れろっ」
「あひぃぃぃ~~」ぷしゃー
「あ…ああ…ん、あひぃぃぃぃ///」ビクンビクン
「…ぷはぁ、ん?シズネさんも寝ちゃったようだね。まぁ綱手さんより沢山絶頂ったからね。」
シズネも10分の間に綱手よりも5回多く、15回も絶頂った。最後にはおしっこを漏らしていた。
「さてと、シズネさんも布団に寝かせてと。」
綱手と同じようにする、シズネはとても幸せな顔をしていた。
「ん、これでよし、おやすみなさい綱手さんシズネさん。」
そう言うといきなり小南が抱きついてきた。綱手とシズネを見てて我慢出来なくなったらしい、2人としている間、小南は自分で胸やおまんこを弄ってオナニーをしていたくらいだ。クウヤと小南は自分の部屋に戻りお互いに求めあった。小南はクウヤに一杯愛され2人より多い20回も絶頂った。
第11話
翌日、木の葉に帰るため町を出る。町を出る時、綱手達に止められる、一緒に旅をしようと誘ってきた。シズネも同じ意見のようだ、どうやら昨日の一件でクウヤの事が好きになった2人。申し訳なさそうに断るクウヤ、またしてあげると約束し納得させる事でその場を納めた。
今クウヤと小南は林の中を歩いている、その途中に古びた怪しい建物を発見する。
「…ねぇ小南お姉ちゃん、こんな所に建物なんて在ったっけ?行く時は無かった筈だけど…」
「ええそうね…建物の周りから微量ながらだけどチャクラを感じるわ。もしかしたら結界が張ってあったかもしれないわね、だから来る時気付かなかったのね…」
「…ん?建物の中から人の気配がするよ、しかもとても小さい…チャクラもあまり感じられない。危険な状態かも!小南お姉ちゃん!」
「わかったわ行きましょう、だけど気を付けてね。中に何があるか分からないから。」
「うん!」
2人は建物の中に入る、中は廃墟のように感じた。壁は壊れ床は抜け、物が倒れて破片が飛び散っていた。周りを警戒しながら奥に進むと頑丈に固定された扉が姿を表す。
「…この先から人の気配を感じるよ。」
「ええ、こんなに厳重にするなんて中で一体何をやってたのかしら…」
恐る恐る扉を開ける、するとそこには髪の長い小さな女の子が手に笛を持って部屋の隅っこに座っていた。クウヤ達は直ぐに女の子を介抱する。
「君大丈夫!?」
怪我はしていないみたいだが凄い衰弱している。
「このままじゃ危ないわ、直ぐに町に向かいましょ!」
近くにあった小さな町に向かい宿に入り女の子を安静にさせた。
「…今は落ち着いて寝ているけど大丈夫かな?」
「一応応急処置は施したわ、後は彼女の回復を待つだけ…」
「…僕、何も出来なかった。ただこの子を見てる事しか…」
「そんな事ないわ、クーちゃんが建物に気付き気配を感じなかったらこの子はあのまま死んでしまってたかもしれないもの。」
「…そうなのかな?」
「ええ、だから気に病む事なんてないわ。」
クウヤを慰める小南、この時大切な人達を護れるようになろうと医療忍術の修行をすることを決めた。
「……んっ…ここ…は?」
「あ!気がついた!ここは小さな町の宿だよ。」
「大丈夫?あなたはあそこで一体何をされてたの?」
「わ…私はあそこで…実験を…」ムクッ
「駄目だよ!まだ安静にしてなくちゃ!」
「実験?…確かにあそこには色々な実験道具があったわね…」
「私は、その…実験体です…」
彼女の言葉を聞き驚く2人、そのあと彼女が今までされてきた事を話した。
「私は特別な力…音を持っていてそれを研究する為、あそこに入れられたんです…。」
「…何て酷い事をするんだ!こんな小さな女の子をあんな場所に閉じ込めて実験の道具にするなんて!!」
「確かに許せないわね…その研究者はどうしたか分かる?」
「…分かりません、私が奏でた音を聴いたら急に可笑しくなって何処かに行ってしまいました。」
「音?…幻術ね。」
「はい、そうです…。」
そう言って僕達に笛を見せる、成る程、笛を吹いて幻術をね…ん?確か居た!笛を吹いて戦う忍者が…!!
「ね、ねぇ君の名前を教えてくれるかな?」
「あ、私は多由也と言います。」
やっぱりだ!!…まさかこんな所で多由也に会えるなんて思ってもみたかった。多由也の生い立ちを知らなかったし、会うとしたら敵として迎え撃つんだと思ってたから何か嬉しいな。
「そうだったのね…でももう大丈夫よ。これから故郷に帰るなら送るわ。良いよねクーちゃん。」
「うん!多由也ちゃん僕達が送ってあげるから安心して!」
「…帰りません。」
「「え」」
「私は村の人達から嫌われているんです…この力で。」
そう言い涙を流す。
「…捨てられたんです!だから私に帰る所なんて無いんです!!」
大きな声を出し泣く、これまでの事を思い出し耐えきれなくなり感情が爆発したんだろう。僕は多由也をそっと抱き締める
「今までよく頑張ったね、もう大丈夫だよ。これからは僕が守ってあげるから。」
「ひぐ、でも…あなたを傷付けちゃう…私は悪魔だから…」
「悪魔?そんな事ないよ、僕には多由也ちゃんが天使に見えるよ!…そんなに心配なら笛を吹いてごらん、僕は大丈夫だから、ね!」
多由也に言い笛を吹かせる、それを聞いて
「…とても良い音色だったよ、まるで天使の歌声を聴いてるようだったよ。ねえ小南お姉ちゃん!」
「ええ、とてもいい音色だったわ。」
2人は嘘偽りのない笑顔を多由也に向ける。嬉しかったのか多由也は目から涙を流す。
「あ、ありがとう…!私の音を褒めてくれて…こんな事言われた事、無かったから…」ぐすっ
その涙は悲しい物ではなく嬉し涙だった、そして笑った。多由也の屈託の無い笑顔はとても美しかった。
「多由也ちゃん、僕達と一緒に木の葉の里に行こう。火影様に事情を話せばきっと許してくれるよ!」
「そうね、私も火影様に報告しないと。こんな実験が在った事を見過ごす訳にはいかないわ。」
「…本当に…良いの?…私なんか…」
「うん(ええ)!」
多由也の問いに迷わず答えた。
「僕は陸奥クウヤ。よろしくね、多由也ちゃん!」
「私は小南。よろしくね。」
「うん!!」
翌日3人で木の葉の里に帰って行った。火影に今回の事を話し、多由也が木の葉に住む許可を貰う。これで正式に木の葉の一員(住民)になった。
第12話☆
風の国旅行から1ヶ月が経った、多由也はクウヤの家に住む事になった。病院に通院しているというのもあり徐々にではあるが元気になりつつある。
今ではクウヤの紹介で友達も出来て、木の葉で楽しく暮らしている。最初ヒナタやイノに多由也を紹介した時物凄い形相で迫られたけど、多由也に起きた出来事や生い立ち等を言うと女性達が涙を流し、よく頑張ったね。と多由也を労い慰め称えた。其れからは3人は直ぐに友達、親友になった。
喋り方も最初は「私」と言っていたが今では「うち」と言うようになった、多分これがいつも通りの喋り方なのだろう、多由也の元気な姿を見て木の葉に連れてきて本当に良かったと思った。
多由也が収容されてた場所を暗部が調べた結果、禁術や血継限界等の研究施設だったようだ。このような場所が在った事に火影は怒りを感じ2度とこのような事が無いよう警備を強化した。
この事でまたまた礼を言われた(見つけたので)。クウヤは報酬に「火影邸にある本見せて下さい。」と言うが駄目と一蹴される。まぁ分かりきっていた事だが一応言う、その理由は実はあの研究施設に在った書物をクウヤはこっそりと持ち帰っており、それがバレないように本が見たいといつも通りを装った。
火影は本以外なら何でも良いと言ってきたので冗談まじりに「じゃあ綺麗なお姉さんで(笑)」と言う、そんな馬鹿な事を真に受けないだろうと思ってたが火影は其れを承諾した。クウヤはマジか!!とビックリしコケた。火影は笑いながらクウヤに女性を紹介する為呼ぶ、すると部屋に入って来たのは1人の褐色女性だった。何処かで見たことあるなぁと考えてるクウヤに話しかける。
「この女性は雲隠れの者じゃ、以前事件が在った忍び達の解放と謝罪の意を込めてこの者がやって来たんじゃ。」

「マブイと言います。」
思い出した!4代目雷影の秘書をやってた人だ!出番は少なかったけど良いキャラだなぁと思ってた。そして数少ない褐色キャラの1人だ、まさかこんな形で出会うなんて…10年先だと思ってた…いや、もしかしたら会わなかったかもしれないな。会う事が出来て凄く嬉しい!しかも若い!作中は大体紅達と同じくらいかなと見ていたからな、今大体20位かな?まあ綺麗だから良いっか。…後おっぱいデカイ。
「陸奥クウヤです、よろしくお願いします!」ニコッ
「っ!此方こそよろしくお願いします。」
あまりの嬉しさに最高の笑顔で言うとマブイの顔が赤くなる。其れを見ていた火影は笑っていた。
「ホッホッホッ、お主は凄いのぉ、モテモテじゃな。噂は本当じゃったか。」
「噂…?」
「うむ、くの一達の間で噂されてての、何でもお主に話し掛けられると皆好きになってしまうと言う話を聞いてな。」
「何それっ!?」
「噂の出所は知らんが実際小南や紅達を口説き落としておるじゃろ?」
「えっ、いや…そんな事は……」
なんと言うことだ!まさかそんな噂が流れているなんて…それに口説き落としてるなんて…小南は別だけど他はやったつもりなんてないぞ!…まだ……
「まぁ別に悪いと言っておらんよ、其れもお主の魅力じゃろうて。」
「はぁ…そう言って貰えると助かります。」
「お主には色々と期待しておるぞ。そうそうマブイに関してはお主に、クウヤに任せようと思う。」
「はいぃ…!?」
いきなりの事でビックリする。僕に任せるって、一体僕にどうしろって言うんだ!?と、考えてると火影が僕を呼びマブイに聞こえないように小声で話す。
「実はマブイはスパイの可能性があっての。」
「…スパイですか?」
「うむ、あの雲が何も考えずに忍びを1人、謝罪と証して渡すとは考えにくい。何かしら目的が有っての事じゃろうとな、前の件があるからの。…まあ杞憂であって欲しいが、念の為にも用心しとくに越した事はないしの。」
前の件…ヒナタの事だ、和平を結ぼうとするはずが実は白眼を手に入れるのが目的だったというもの…今回も何かしら意味が有るのだろう。木の葉に入れば色々と情報を手に入れる事は容易だからな。まぁ分からなくはないかな。
「大人の我々では警戒されるが子供のお主なら其れも和らぐじゃろうて…其れにお主は雲の忍びを倒すほどの力を持っている。いざと言う時は任せられるしの。」
成る程…大人の忍びと同じ位力を持ってる僕なら大丈夫という事か。まぁ他の子供じゃ何かあった時対応出来ないしな、だからと言う訳か。
「と、言う訳で雲の真意を知るため動いて欲しいんじゃ。」
「はい、分かりました。」
「ホッホッ、そうか、では頼んだぞ。後お主さえ良ければ彼女を落としてくれて構わんぞ。」
「えっ!?」
「寧ろその方が色々と都合が良いこともある、彼女が此方側の者になれば里に有益を得られるかもしれんしのぉ。」
確かに、此方側に就いてくれれば雲の情報も手に入れる事が出来るしな。まあ其れとは別にマブイさんには此処にずっと居てもらいたいしな、美人だしね…あとおっぱいデカイし。
「はぁ…分かりました…」
「うむ、では頼んだぞ。」
そう火影と話し部屋を後にした。
其れからは火影に言われた通りマブイと良い関係をとっている、一緒に町巡りしたり食事(甘味処で)したりと色々した。後、小南達に紹介した。小南達はマブイの事情を知っているので特に何も無かったのだが、女子会メンバーに新たに入ったヒナタ、イノ、多由也の3人に迫られた時は困った。事情説明して何とか説得する、そしてマブイも女子会メンバーに入れさせてもらった。流石にクウヤ1人では大変でも小南達がいれば負担も減るだろう、さらに女同士なら色々と話したり出来るし少しは心を開いてくれると思い紹介した。今では皆で遊んだり食事したりと色々楽しくやっている。
「ねぇマブイさん、木の葉に来て数ヶ月経ったけど慣れた?」
「ええ、皆も私に優しく接してくれるからとても過ごしやすいわ。」
「そう、良かった。」
ベンチに座り話をする。
「…ありがとう、心配してくれて。」
「え」
「私が此処に来た理由は知っているんでしょ?」
「…うん…」
「あの時は私はまだ下忍で、まさかあんな事があるなんて知らなかったの。でもその後、雷影様から聞いて木の葉に行けと言われたわ。私は上忍を取り戻す為の只の道具としてね。」
そうだろうな、白眼奪取はトップの人間や上忍の数名位の者だろう、極秘任務の筈だしな。後どうやらマブイは尻拭いと上忍回収の為だけに木の葉に寄越されたらしい。上忍とマブイ、どちらが里にとって有益なのか天秤に掛けたんだろう。でもこれでマブイのスパイ容疑は晴れたな、良かった。
「仕方ないよ、あんな事、公に出来ないからね。」
「でも…」
「もう終わった事です、其れに誰も被害は出ませんでした。マブイさんが気にする事ないですよ。」
「………」
無理かぁ、自分の里が犯した事がどれだけいけないのか理解してるんだな。其れでも彼女は何も知らなかった、悪いのは雲のトップ連中だ。
「マブイさん。」
彼女の名前を呼び抱きしめる。
「っ!クウヤ君!?」
「貴女は悪くありません、負い目を感じる必要なんてないんですよ。」
「…クウヤ君。」
「確かに雲の忍びがやった事は許せないしあんな事はあってはいけないと思います。…ですが良かった事もあります、其れはマブイさんに会えた事です。」
「えっ」
「あんな事がなければマブイさんとは一生会う事は無かったと思います。だから僕はとても嬉しいです。」
「え、あ、その……」
「マブイさんは此方に来たのは不本意だったと思います。上の人達が勝手に決めて尻拭いをさせられてるのだから。」
「私はそんな事…」
「思ってませんか?本当に…?」
「うっ……」
「…ごめんなさい、意地悪な質問でしたね。」
「…ううん、クウヤ君の言ってる事は本当だわ。最初何で私なのって思ったりもしたわ、でも上の人達が決めたら其れに従わなければいけない。忍びの世界で生きてる以上は避けては通れない道だから…」
「マブイさん…」
「でも私も此方に来て良い事があったわ…其れはクウヤ君に会えた事よ。」
「僕?」
「ええ…今まで生きてきて様々な人々に会ってきたわ、でもこんなに胸がドキドキした事はなかったわ。」
「……」
「私…クウヤ君の事が好きなの!」
マブイの告白に驚くクウヤ、まさか告白されるとは思いもしなかった。
「…ごめんね、いきなりこんな事言って嫌だったよね。10歳以上離れてるおばさんに告白されて…」
その場から立ち去ろうとする。
「待って」ガシッ
マブイの腕を掴んで止める。
「嬉しいよ、僕もマブイさんの事好きだよ。」
「えっ?」
クウヤの答えに驚くマブイ…まさかの返事が返ってきて嬉しさが込み上げた。
「だって美人で綺麗で優しくて、笑った時の笑顔がこんな可愛い人を嫌いになる訳ないじゃないですか。」
「か、かわいい!?」
「マブイさんは可愛いです、そしてとても魅力的な女性ですよ。」
「…本当に?」
「はい!出来ればずっと木の葉に居て欲しいです…あ、でも其れはさすがに無理、ですよね…。」
「そ…そうね…」
「そうだ!マブイさん木の葉の人間になりませんか!?そうすればずっと此処に居られますよ!」
「えっ…で、でも其れは…」
「あっ、そうですよね。向こうにはマブイさんのご両親も居ますもんね。」
「いえ、両親はもう他界してるから身内は誰も居ないわ。」
「あっ、そうなんですか…ごめんなさい。」
「ううん、いいの。もう昔の事だから。」
「…ならマブイさん、このままずっと木の葉で暮らしましょう。」
「…嬉しいけど、そうすると雲を裏切ってしまうわ。」
「でも何の関係も無かったマブイさんを木の葉に向かわせる人達ですよ?」
「此れでも私は忍者よ、そのぐらい覚悟してるわ。」
「其れでも僕は納得出来ません。人を道具のように使うなんて、ましてや好きな人がそんな目に遭うのを見たくないです!」
「クウヤ君…」
「お願いです、此処に居て下さい!この数ヶ月マブイさんと居た日々はとても楽しかったです。此れからもずっと楽しい日々を送りましょう、ね!」
「…だけど、そうすると雲が何してくるか。」
「大丈夫です、その時は僕がマブイさんを守ります。安心してください、こう見えて僕強いですから。なんたって雲の忍びを撃退したのは僕ですから。」
「えっ!?そうなの!?」
「はい、なので心配無いですよ。何があってもマブイさんを守ってみせます、だって好きな人ですから。」
「!?…クウヤ君…。」
「もう一度言います、マブイさん、木の葉に残って木の葉の人間になってくれませんか?」
「………はい。」
「本当!?」
「…ええ、私、木の葉の人間になるわ…!」
その瞳は強く、真っ直ぐとクウヤに向けられた。
「ありがとうマブイさん!…ちゅっ」
マブイにキスをする。
「あっ!!」
「貴女は僕が必ず守ります!」
「!!っあああ!!」ビクンビクン
「あっ」シマッタ
マブイの身体が痙攣する、其れを見て忘れてたという顔をする。
「ご、ごめんなさいマブイさん!大丈夫…!?この事をすっかり忘れてた…」
「え、ええ大丈夫よ…後忘れてたって何を…?」
「あ…じ実は僕、相手(女性)を気持ちよくさせる力を持ってるみたいなんだ…其れでさっきキスした時マブイさんを、ね…。」
「そ、そうなの…クウヤ君にそんな力が…でも、どうしてそんな力があるって分かったの?」
「えっ!?そ…其れは……」
まずい!どうしよう、何て言えば良い!?カミムスヒ様から貰ったなんて言えないし…
「じ、実は…他の人とキスをした時に…分かったんだ…」
「他の人…」ピク
突如マブイの後ろからどす黒いオーラが出る。
「そのキスした人と言うのは女子会メンバーの人達…?」
「う、うん…」ビクビク
「…誰なの?」ニッコリ
「え…あ…こ、小南お姉ちゃんです…」ブルブル
「…他は…」キッ
「あ…い、イノちゃんです。」ヒィィ
「そう…小南とイノとは今もしてるの?」ゴゴゴゴゴ
「は…はい…ほぼ…毎日です…」ガクガクブルブル
「…クウヤ君!」クワッ
「はっはいぃ!!」サー
「私にも毎日して!!」ドン!!
「はいーー!!……はぃ?」イマナンテ?
「私にもキスして欲しいの!小南やイノだけなんてずるいわ!!」
「…あの、怒ってたんじゃないの?」
「…勿論怒ってるわ。私の事好きって言っておきながら他の人にもしてたんだから…」プンプン
「ご、ごめんなさい…」ドゲザ
「でも何で小南とイノだけなの?紅達はクウヤ君としないの?あと皆その力知らないの?」
「うん…小南お姉ちゃんもイノちゃんも僕とするのが気持ち良いというのを分かってるだけで、僕がこんな力を持ってるなんて知らないよ…紅さん達とキスしてない理由は特にないよ、後キスしてないから何も知らないよ…。」
「そうなの?」
「うん…。」
そう返事をするとマブイが何か考え事をする。
「(…と言う事はクウヤ君の力を知っているのは私だけという事ね!小南とイノには先を越されたけどまだ挽回の余地はあるわ!其れに紅達には既に勝っているわ、このまま一気に1番になるわよ!!)」
「…ねぇクウヤ君。」
「何?」
「木の葉の人間になるのには1つ、条件があるわ。」
「条件…?えっ、でもさっきなるって…」
「そ、其れはさっき思い付かなかっただけよ。」アセアセ
「でも条件て…僕にそんな権限とか持ってないし…」
「大丈夫、そんな無理難題を言う訳じゃないわ。其れにこれはクウヤ君にしか出来ない事なの。」
「ホント?…まぁ僕が出来る範囲でなら良いよ。」
「ホント!?ホントにホント!?後で駄目なんて言わないよね!?」ガシッ ブンブン
「う、うん。ホ、ホントだよ!」ユラスノヤメテー
「やった!!じゃあ言うわね!!」パッ
「うん。」クラクラ
「その条件は…わ私にも毎日キスして欲しいの!!」カァ
「良いよ。」あっさり
「えっ良いの!?」
「うん、僕もキスするのは好きだしね。其れにこれを受けないと木の葉に残ってくれないんでしょ?」
「え、いや…そんな事は…」ゴニョゴニョ
「じゃあこれで決まりだね!此れからもよろしくねマブイさん!!」チュッ
「此方こそよろしくねクウヤ君!」チュッ
「んああっ!!」ビクンビクン
「あっ」
この日新たな木の葉の人間が誕生した。
後日この事を火影に伝えた、すると火影はびっくりする。まさか自分が言った「落としても構わん」と言った事が現実になったからだ。有言実行したクウヤに感心した。後マブイのスパイ容疑は晴れた。
其れからマブイは火影の秘書として働く事になった、その働きぶりはとても優秀で仕事を淡々と、完璧にこなした。火影も此れにはとても喜んだ、お陰で木の葉の情勢がどんどん良くなっていった。こうなってくれた事に火影はクウヤに礼を言う。クウヤは本を見せて欲しいと言い、火影は駄目と言う。もう此れが2人の恒例となりつつあった。
後日談
マブイが木の葉の人間(住民)になり、そして火影の秘書になった彼女は徐々に皆に認められていき、今では仕事を完璧にこなす『木の葉の美人秘書』として人気になっていった。
後書き
ネタ&ストック切れしてしまいました。
次話から少し更新遅くなります。
1、2週間に1話更新できれば良いかなって思ってます。遅いかな?
第13話
前書き
とりあえず出来たので投稿します。
続きがまだ出来ては無い…時間掛かりそう。
「…ふむ…なるほど…こうして…こうか……ふむ…よし、完璧に理解したぞ!此れで血継限界や禁術、医術も使いこなせるはずだ!そうと分かれば早速修行だ!!」
以前多由也を助けた時、研究施設にあった書物をクウヤはこっそりと持ち出していた。その本の内容とは血継限界や禁術、医術の事が書かれてあった。所謂攻略本と言ってもいい、其れを熟読し理解した。後、風の国に旅行に行く前に風の国以外の他国に行かせた影分身達の知識も本体に還元していた。お陰で今まで知らなかった事も得ることが出来た。
其れからはクウヤは必死に修行し、僅か2週間で術をマスターした。前までは火・風・雷・土・水遁だけだったが今では、木・熔・氷・嵐・炎・滋・灼・爆・沸遁等をも使えるようになった。簡単に言えば漫画やアニメで使われていた忍術を使えるようになったのだ、禁術もまたしかりである。医術に関しては影分身した自分を実験体にしてやった、生前の医療の知識も少しばかり役にたった?とても大変だったけど此れで大切な人が傷付いても治す事が出来るだろう。
そして今日もクウヤは修行する。更に強く、高みに登る為に。今や実力は火影、いや5影が居ても簡単に勝てる程の力を付けたと四神が言っていた。影分身の数も5,000を越えた、其れでもまだ四神には全く力が及ばなかった。
「くそ~また負けた~!!」
四神の勝負に負け駄々をこねる。
「何で皆との差が埋まらないんだ!!修行には着いてこられる用になったのに…!」
「其れはお前が気の使い方がなっちゃいねぇからだ。」
「…えっそうなの?」
「クウヤ君はチャクラの使い方は完璧だけど気の使い方はまるっきしだからね。」
「えっ?えっ?…気とチャクラって違うの!?同じじゃないの!?」
「全くの別物だ、主よ。」
「えぇ~……ねぇ、気とチャクラの違いって何なの?」
「えっとね、気はエネルギーの流れの様なもの?チャクラは気の道の様なもの?だっけ…?」
「…意味が全く解らないんだけど…」
「簡単に言えば気は体外、チャクラは体内で練り発するエネルギーってとこだ。」
「ああ、なーる」ポン
解りやすく簡潔な答えに手を叩いて理解するクウヤ。
「クウヤ君は今までチャクラだけだったからね、気も使える様になれば私達と互角に戦えるわ…いえ、私達なの力も使えるから私達より強くなれるわ。」
話を聞き四神を睨むクウヤ。
「どうした主よ?」
「…何で気の事教えてくれなかったのさ?言ってくれればいいのにさ。」ムスー
「ごめんね?クウヤちゃん気の事知ってると思ったんだけど?」
「そりゃ知ってるよ、漫画やアニメでよく出てくるし。でもその程度の知識だけで詳しくは知らないよ。」プンプン
「そう怒るな、その程度の知識がありゃ気を使いこなせる。」
「…ホント?」チラッ
「ええ、本当よ。」
「空とか飛べる」チラッチラッ
「問題ない。」
「気を飛ばす事も出来る?」ドキドキ
「出来るわ。」
其れを聞きクウヤの顔がニヤけ喜ぶ。
「やったー!!これで!これで夢にまで見た事が出来るんだ!!舞空術が出来て、そしてかめはめ波が撃てる!!子供の頃出来るんじゃないかとよく真似をしてたのがついに現実になるなんて、最高だー!!」ヒャッホー
あまりの嬉しさに周りをぴょんぴょんと跳ねながら歩く。
「じゃあ早速気の使い方教えて!!」ムハー
興奮しながら四神に言う。其からはクウヤは今まで以上に修行を頑張る、そして遂に舞空術、かめはめ波をマスターした。後、気の使い方を覚えた為影分身の数が5,000の10倍、50,000になった。クウヤはふと「地球破壊出来るんじゃね?」と心の中で思った。
とある場所
「どう最近?火影秘書は大変?っと言うか今私達と居て平気なの?」
紅がマブイに仕事の事を聞いてきた、其処には小南やアンコ、夕顔、それにヒナタやイノも居る、今回多由也は病院に行っている為不参加。今はクウヤ無しで女子会を開いている、本当はクウヤが居ては女子会とは言えないのだが其処は気にしない。
「そんな事ないわ、火影秘書と言ったって書類整理とかそのぐらいだから。其れに今日の分は既に終わらせたわ、火影様もたまには良いと言ってたから大丈夫よ。」
「そう、なら安心ね。」
等と会話をしながら甘味を食べる一同、此処の女子会は甘味処で行うのが通例になっている。皆甘味を食べ終え一息ついてるとアンコがマブイに話し掛ける。
「最近肌のハリツヤが良いですけど何か特別な事してるんですか?」
アンコの問いに他の者も続く。
「確かに初めて会った時と比べて明らかに綺麗になったわよね。」
「そ、そんな事ないわよ。」アセッ
「マブイさん怪しいです、その方法詳しく教えてください!」
アンコ、紅、夕顔が問いただす。女としてはやはり美しくありたいという願望がそうさせているようだ。小南は其れを眺め、ヒナタとイノはまだ関係無い話だがいずれ必要になるだろうと思い聞き耳を建てている。
「ほ、本当に何もしてないわ!」アセアセ
「本当?嘘ついてない?」
「嘘ついてないわ!」
「そう、分かりました…」
「ホッ…」
「では次に小南に話があるわ。」
「えっ私…?」
今度は小南に話し掛ける。
「最近、と言うか少し前から思ってたんだけど…胸、大きくなってない?しかもかなり大きく…」
「そ、そう?」アセッ
「そうですよ先輩!どうやって大きくしたんですか!?是非その秘訣を教えてください!!」
「私もそれ知りたいです!将来の為にも!!」
「わ、私も知りたいです小南さん!」
イノとヒナタが話に食い付いてきた、いづれクウヤの為にもと思っての事だろう。
「わ、私も特に何もしてないわ」アセアセ
「嘘ね、何もしないで其処まで大きくなるなんておかしいわ。私達とっくに成長期は過ぎたはずよ。」
「ほ、本当に何もしてないわ紅。私は何もしてない…」
「『私は』…?先輩…其れって誰かにしてもらってるって事ですか?」
「えっ」ギクッ
「どうやらそうみたいですね…一体誰に何して貰ったんですか?…もしかしてクウヤ君にして貰ったんですか!?」
夕顔がクウヤの名を出したとたん皆が一斉に目を光らせ小南を見た。
「小南…夕顔が言った事は本当なの?」ゴゴ
「そ、そんな訳ないじゃない!」汗ダラッ
「その割りには随分と焦って見えますよ。」ゴゴゴ
「何言ってんのアンコ!あ、焦って何かないわ!」ダラダラ
「先輩、そろそろ正直に話した方が楽ですよ。」ゴゴゴゴ
「正直にって、本当に何も…」ダラダラダラ
「してないって言いきれる?神に誓って?」ゴゴゴゴゴ
「えっ…あ…」ガクガク
「「小南さんどうなんですか!?教えてください!!」」メラメラメラ
「「「「小南(先輩)!!」」」」
「…じ…実は…その……」ギブアップ
「「「「「「ええーーーーー!!」」」」」」
「どういう事小南!!ま、まさかクウヤ君と…くっ」
「先輩流石に其れは無いですよ!!」
「そうですよ!!先輩ずるいです!!」
紅達が小南にクウヤとの関係を問いただした。
「く、クウヤ君…」ふらっ
「ひ、ヒナタ!!しっかりして!!」アワアワ
ヒナタはあまりのショックに倒れる。それを介抱するイノ。
「クウヤ君と3歳の時からずっと…まさかその頃からしてたなんて…てっきり最近だと思ってたわ…。」
「…待ってマブイ、今のどういう事?」
マブイの言葉を聞き逃さなかった紅が詰め寄る。
「小南とクウヤ君の事知ってたの?後、もしかしてマブイも…」ゴゴゴゴゴ
「ち、ちょっと待って紅、落ち着いて!!…た、確かに小南がクウヤ君との関係があるというのは知ってたわ、クウヤ君から直接聞いたからだけど。流石に2年も前からしてたなんて思わなかったわ…」クッ
「…クウヤ君からね…で?」
「…で?」
「あなたの事よ、小南の事は分かったわ。けどマブイの事はまだ解決してないわ!」ギロ
「うっ…私は小南とイノがキスしてるって言うのを聞いて私にもしてと頼んだの。そしたら快く承けてくれたのよ。」
「…そう、クウヤ君に頼んで…ん?小南とイノ?」
「私はそう聞いたわ。」
すると皆が一斉にイノを見る。
「イノ!!あんたもしてたのクウヤ君と!!」ガー
「まさかの抜け駆け…許さない」チャキ
「イノちゃん…」ギン
標的が自分に向けられ慌てる。
「ち、ちょっと落ち着いて下さいアンコさん!!夕顔さん苦無を閉まって下さい!!ヒナタ白眼を発動させないで!!」アセアセ
「…ねぇイノ、クウヤ君とどういった経緯でそうなった訳?」
「わ、私は前にクウヤ君と2人で野花を探しに行った時、足を滑らせて転びそうになった所をクウヤ君に助けて貰ってそのひょうしにキスをしちゃったんです…」
「…成る程、ハプニングで…」
「その時のキスが気持ちよくて、其れからキスするようになったんです…。」カァ
「…イノちゃんずるぃ」グス
「黙っててごめんね…そうだ!クウヤ君に頼んでみたら?お願いしたらしてくれるわよ、きっと!」
「…ホント?」うるうる
「ホントよ!私の時もお願いしたらしてくれる様にになったしね、だから元気出して!」
「…うん、クウヤ君にお願いしてみる!!」
「「「私達も行くわ!!」」」
「紅さん達もですか?」
「勿論、小南達ばかり良い思いするなんてずるいわ。私達もクウヤ君とキスしたいもの!!」
「「はい!!」」
「じゃあさっそく行きましょ!!…あ、でもクウヤ君が今何処に居るか分からないんだ。先輩、クウヤ君何処に居るか分かります?」
「多分今は森の中に居るわ。」
「森にですか?」
「ええ、クーちゃん忍者になる為に修行してるの。」
「そうなんですか?」へぇー
「因みにクーちゃん私より強いわよ。」
「「「「「「ええーー!!」」」」」」
小南の発した言葉に全員が大きな声をあげて驚く。
「ち、ちょっと待って!!小南より強いって…クウヤ君上忍のあなたより上なの!?」
「ええ、先日勝負した時手も足も出なかったわ。」
以前クウヤが人間じゃないと分かった時、四神に修行をつけて貰ってると聞いて興味が湧き、頼んでみた。クウヤは快く受けてくれた、そしていざ勝負してみると何も出来ずに負けてしまったのだ。皆は小南の言葉を聞き唖然とする。
「先輩が足元にも及ばない…」
「クウヤ君って一体…」
「強いって聞いてたけど、まさかそんなに…」
紅達はクウヤの事を可愛い男の子だと思っていたが、まさか自分達より強いと言う事を聞いて驚いた。因みに女子会メンバーでの強い順は小南〉紅〉アンコ〉夕顔〉マブイ〉イノ=ヒナタ=多由也である。
「クウヤ君って凄いんだ…」ポー
「知らなかった…」ポー
イノとヒナタはクウヤの強さを聞いて更に惚れ直した。
「じゃあクーちゃんの所に案内するわ、行きましょ。」
「「「「「「ええ(はい)」」」」」」
皆でクウヤが修行している森に向かった。
「…此処でクウヤ君修行してるんですか?」
「そうよ、此処は人が全然来ない場所だから何も気にせず修行出来ると言ってたわ。」
「…此処って野花を探しに来た場所だ…」
「そうなのイノちゃん?」
「うん、此処に珍しい花があると言って連れてきて貰ったの。まさか此処で修行してたんだ…」
そう話をしてたら急に突風がやって来た。
「「キャッ!!」」
「イノ、ヒナタ大丈夫!?」
「「は、はい!!」」
「今のは一体…まさか風遁の術!?」
「ええ、クーちゃんは全ての性質変化を使えるから。」
「全部ですって!?」
「あ、あの紅さん…、其れってそんなに凄い事なんですか…?」
「ああ、あなた達はまだ知らないのね、チャクラには性質という物のがあるの。火・風・雷・土・水の5種類があって、其れを称して5大性質変化と言うの。其れは誰にもあるのだけど、持っていても1、2種類が普通なのよ、其れを全て持っているのは凄い事なのよ!」
「そ、そうなんですか!?」
「そうよ、私と紅は2つ、マブイ、アンコ、夕顔は1つよ。其れを考慮して考えてみて。」
「こ、小南さん紅さんでさえ2つ…皆凄く強いのに、クウヤ君は其れを遥かに超えてる…」
「凄い…」
イノとヒナタは小南達を例にして考えたら、クウヤが如何に凄いかが解った。
「どうやらクーちゃんの凄さが解ったようね、じゃあクーちゃんの所に行きましょう。クーちゃんの修行を見ればとても良い勉強になるわ、勿論私達もね。」
そう言うと皆が頷く、クウヤが居る所まで進むと更に強い衝撃がやってくる。
「くっ、まさかこれがクウヤ君の力なの…」
紅が声をこぼす、他の者も何か言うと思ったがあまりの強さ(衝撃)に耐えるので精一杯のようだ。イノとヒナタは小南が支えている為何とか耐える事が出来ている。
「もうすぐ着くわ…あそこよ。」
小南が指を指した方を向くと其処にはクウヤが闘っていた。
「誰かと戦っている!?…いえ、影分身ね!」
「ええ、クーちゃんが修行する時は何時も影分身して実戦修行しているの。」
そう言ってクウヤの修行を見る、その修行は物凄く、その光景に魅入っていた。
「これって…」
「まさか、こんな…」
「私とは比べ物になら無い程凄い…」
「「クウヤ君…」」
「此れなら雲の忍びに勝ったのも頷けるわ…いえ、勝って当然ね…。」
皆が自分の思い思いの事を口にする、其の中でもクウヤの修行は終わらない。其れを見逃さまいとクウヤの一挙手一投足を見守った。
「はあ!やぁ!」
「らぁ!たぁ!」
「これで終わりだ!炎遁、炎殺黒龍波!!」
「だったら!氷遁、大紅蓮氷輪丸!!」
黒炎と氷の龍がぶつかり合う、2人の中心で大きな蒸気と衝撃が発生する。其れを避けるべく2人(クウヤ)は距離をとった、その時…。
「「「「「「「きゃあ!!」」」」」」」
悲鳴が聞こえたので戦いを止め、声が聞こえた方を向くと小南達が居た。
「あれ、皆…こんな所でどうしたの?」
そう言い影分身を解き皆の方に向かった。
「え、ええ実はクウヤ君に用があって小南に連れてきて貰ったの。」
「僕に用…?」
「…其れよりもクウヤ君ってこんなに強かったのね、全然気付かなかったわ!」
「私より全然強い…羨ましいわ。」
「僕なんてまだまだだよ、其れにアンコちゃんや夕顔さんは中忍だしそっちの方が凄いと思うけどな。」
「其れでまだまだって…もう私達よりクウヤ君の方が凄いわよ。」
呆れながらもクウヤの強さを褒めるアンコ。
「でもまだまだだよ、もっと強くならなきゃ。」
「もう十分強いと思うわよ、小南にも勝つ程の力を持ってると聞いたわ。其れも今ので納得したわ、其れでもまだ強くなりたいの?」
「うん、目的があるからね。」
「目的?」
「そう。」
真剣な顔をして皆の顔を見る。
「皆を守れるようになる為に修行してるんだ。」
「私達を守る為…?」
「そうだよマブイさん、僕は強くなって大切な人達を守りたい。其れは小南お姉ちゃん、紅さん、マブイさん、アンコちゃん、夕顔さん、イノちゃん、ヒナタちゃん、後此処には居ない多由也ちゃんの事だよ。」ニコッ
「「「「「「「クーちゃん(クウヤ君)」」」」」」」
「僕皆の事大好きだから皆を守りたい、皆と一緒に過ごしたい、皆と一緒に生きたいと思ってるんだ。其れを成すには強くならないといけないからね。」
照れながら言うクウヤ、其れを聞いた女性達はより一層クウヤの事を好きになった。
「…クウヤ君ありがとう、でもそれじゃ駄目なの。」
「紅さん?」
「クウヤ君だけが強くなっても守る事は出来ないわ。」
「マブイさん、そんな事…」
「だから私達も強くなるわ。」
「アンコちゃん…」
「確かにクウヤ君は強いわ、私達の誰よりも。だけど1人で守るには限界があるわ。」
「夕顔さん。」
「私達も強くなってクーちゃんを守れるようになるの。皆でやれば必ず叶うわ。」
「小南お姉ちゃん…」
「私も強くなるわクウヤ君!守られるだけなんて嫌だもん、私も大好きな人を守りたい!」
「イノちゃん…」
「私もクウヤ君と同じ思いだよ。大切な人を守りずっと一緒に居たいから!」
「ヒナタちゃん…」
「ウチも同じだよクーちゃん!」
「多由也ちゃん!?病院に行ってたんじゃ…」
「診察はとっくに終わったよ、小南さん達を見つけたから後を追ってきたの…だから話も聞いてた…うちもクーちゃんの事を守りたい!」
「多由也ちゃん…」
「此処に居る皆が同じ気持ちよクーちゃん。私達はけっして弱くないわ。」
「「「「「「「ええ(うん)」」」」」」」
「…ありがとう」
「礼なんて要らないわ、だって私達…」
「「「「「「「「クーちゃん(クウヤ君)の事が好きだから!」」」」」」」」
皆に好きと言われ今度はクウヤが顔を真っ赤にする。
「「「「「「「「(可愛い)」」」」」」」」
クウヤの顔を見てほっこりする女性達。
「皆で守りましょ、ね!」
「うん!」
全員でそう誓いあった。
「……はい!この話は終わり!」パンパン
「…アンコちゃん?」
いきなり空気が変わったので困惑する。
「実はクウヤ君に聞きたいことがあって来たの。」
「僕に聞きたい事?何?」
「…小南、マブイ、イノとキスをしてるって本当?クウヤ君。」
「えっ」
いきなりキスの話しになって驚くクウヤ。
「えっキス!?其れってどういう事!?」
「多由也ちゃんちょっと待って、今は大人しく聞いていて欲しいの。」
「ヒナタ…分かった。」
「其れでどうなのクウヤ君?小南達とキスの事…」
「うん、してるよキス。」
クウヤの言葉を聞いてショックを隠せないキスしてない女性陣。
「だ、大丈夫皆!?」
「…ねぇ、クウヤ君…」
「な、何?紅さん。」
「何で私達とはキスしてくれないの?」
「えっ、だって相手の許可なくいきなりキスしたら駄目でしょ?」
「…じゃあキスしてって言ったらしてくれるの?」
「アンコちゃんが嫌じゃなかったら良いよ。」
其れを聞くとアンコの顔がパァッと明るくなる。
「じ、じゃあ私も良いの!?」
「クウヤ君私は!?」
「私もクウヤ君とキスしたい!!」
「うちだってキスしたい!!」
アンコに続いて紅、夕顔、ヒナタ、多由也がクウヤに迫って言った。
「うわ…皆がしても良いって言うなら構わないけど…。」
「「「「「是非!!」」」」」
5人の声が揃う、そんなにもクウヤとキスがしたかったらしい。そう言う訳で皆とキスをした、キスをすると皆身体をビクつかせ気持ちよさそうな顔をしてた。其れからは皆と毎日キスするようになった。
後書き
気とチャクラの解説は私のテキトー解釈です。
そこら辺はあまり突っ込まないでくれると嬉しいです。
あとよく見ると7000字超えたよ、びっくりだ!
いやぁ頑張った!
第14話
「クーちゃん、多由也ちゃん、準備できた?」
「出来てるよお母さん。」
「はい、おば様。」
「じゃあしっかりやってくるのよ2人共。」
「「うん(はい)行ってきます!」」
「行ってらっしゃい。」
クウヤと多由也が朝から共に出かける、その目的は今日から忍者学校、アカデミーに通う為だ。
「今日からアカデミーかぁ!楽しみだねクーちゃん!…あ、でもクーちゃん強いからあんまり関係ないか。」
「そんな事ないよ、皆と一緒に勉強するのが楽しみだよ。」
本当に楽しみだ、今日ついにNの主人公に会えるんだから!それに、うちはサスケ、春野サクラ、犬塚キバ、油女シノにも会える!いやぁ楽しみでしょうがないよ!
そう考えてるとアカデミーに到着する。
「「クウヤ君!」」
イノとヒナタが声を掛けてきた、シカマルとチョウジもクウヤが来るのを待っていた。
「やあ皆、今日からよろしくね。」
「よろしくクウヤ君!」
「うん、よろしくね、クウヤ君。」
「まっめんどくせぇけど頼むわ。」
「これから楽しくやろうね。」モグモグ
「さっ教室行こっクーちゃん!」
皆でこれから学ぶ教室に向かう。ドアを開けるともう他の生徒達が居た。よく見るとナルトやサスケが居る、この世界の主人公とライバルを生で見ることが出来て感動だ。あとキバとシノもその中に居た、これから始まるアカデミー生活を考えるとワクワクしてきた。
大人の人が教室の中に入って来た。
「皆静かに!えー、これから君達は忍者を目指して共に歩んでいく仲間達だ。卒業までの間、仲良く切磋琢磨しながら己を磨いていって欲しい。俺は君達の担任の海野イルカだ、これから6年間よろしく頼む。」
『よろしくお願いします。』
「ああ。では皆も自己紹介をしてもらおうか、では君から良いかな?」
「は、はい!ぼ僕は…」
そうイルカが言うと前の席の廊下側から自己紹介が始まった。ほとんどの人が緊張してたが主要キャラ達は平然と自己紹介していった。
「俺は犬塚キバだ!将来すげぇ忍びになる、よろしくな!」
キバが紹介した時赤丸がいなかった、まだ生まれていないんだろう。
「油女シノだ、これからよろしく頼む。なぜなら、これから6年間共に歩んでいくからだ。」
この時からもう『なぜなら』を言ってたのか、あとシノの周りに虫が飛んでて前の席の人嫌がってるな。
「奈良シカマルだ、よろしく頼むわ。」
「僕は秋道チョウジ、よろしくねー。」モグモグ
シカマルは面倒臭いのか自分の名前だけを言い、チョウジはお菓子を食べながら言った。
「山中イノって言いまーす。私もう好きな人いるんで告白しないでねー。」テヘペロ
「ひ日向ヒナタです。私も同じで好きな人がいます。」
「うちは多由也、うちもイノやヒナタと同じで好きな人がいるから告白なんて面倒臭い事やめてよ。」
3人が自己紹介を終えると大きな声が上がる、男は『えー!』女は『キャー』と叫ぶ。見た感じイノ、ヒナタ、多由也はこのクラスでトップの可愛さだ、教室に入ったとき男子の何人かは3人を見て顔を赤くしていた。だがその恋心も儚く散ってしまった、女子は誰の事か気になっていた、女子はこういう恋愛話は大好物だからだ。
「皆静かに!では次の人。」
「は、はい、春野サクラです。よよろしくお願いします。」
いや、主要キャラで1人だけ緊張してた、たしかサクラの家は普通の家の出だっけ…。そのあと2.3人紹介したあとクウヤの番に来た。
「陸奥クウヤです、これから6年間よろしくお願いします。」
無難に挨拶を終える、まぁ他になんか言うことなんて特にないからな…いやあった、でも多由也達の事言ったら面倒臭い事になるから何も言わない。
「うちはサスケだ。」
サスケの番が来て名前だけ言って終わった、女子達は『キャー!』と黄色い声を上げてた男達は睨んでいた。イルカは他にないかと聞いてたがサスケはないと答える。他の人達も挨拶してって最後の人の番になった。
「俺の名前はうずまきナルトだ!俺ってば俺ってばスゲエ忍者なって必ず火影になるんだってだよ!」
ナルトが自信たっぷりに宣言する、だが周りからひそひそと声が聞こえる『おい、あいつって…』『ああ、そうだ』等言っていた。
「…よし、全員自己紹介し終わったな。では早速授業に入るぞ。」
『はい!』
全員の紹介が終わると授業が始まった、最初は忍者とは何なのか、これから起こるであろう事、心構え等話をした。その後身体測定を行った、身体測定の結果だが身長は113㎝、体重20.4kgと6歳の平均とそんな変わらなかった。
「では次に皆の今の力、忍術の実力を見せて貰うぞ。」
『えー。』
忍術測定があると聞き皆が声を上げるがイルカは話を続ける。
「そうだなぁ、基本的な術を見せてもらおうか、分身の術だ。まずは…うちはサスケ!やってみろ。」
そう言うと女子から声が上がる。
「うちはって、あのうちは一族ー!?」
「うん!エリート中のエリートよ!!」
「ふん。」
そう女子達で話しているとサスケは嫌な顔して皆の前に出る。それにイラっとしたナルトが言う。
「きさまー、すかした顔をしやがって気に入らねぇんだよ!」
いきなり喧嘩を吹っかける、サスケがナルトの方を向く。
「やってからでかい態度をとれってんだ!」
「そのつもりだが。」
後ろの方で声がしたので振り向くと木の前で分身したサスケが立っていた。
「い、何時の間に…。」
「うん、見事だ。」
イルカがサスケを褒める。イルカの後ろにいた女子達がサスケに惚れる、イノ、ヒナタ、多由也は別だが、ナルトはそれが気に入らなく…
「けっ!こんな術本体を攻めりゃあ」ブン
木の前にいたサスケに殴りかかったが煙になり消える。
「な!?」ゴッ
そのまま突っ込み顔から木にぶつかる。
「ああっ!!」
それを見たイルカが
「はぁ、無様だ…。」
呆れていた。それを見てた女子は笑い、サスケはナルトを見下ろしてた。ごたごたしたがその後も忍術測定が続いた、クウヤは普通にやれば断トツで1番になれるのだがあまり目立っては色々と動きづらく(面倒)なりそうだと思い、全体の真ん中よりちょっと上(中の上)にした。この結果にイノ、ヒナタ、多由也が「どうしたの?」と訪ねてきたのでクウヤは「目立ちたくないから」と言った。その言葉通り1番の人間、男が女の子達にキャーキャー言われてるのを見て納得した。1番になったのはやはりうちはサスケだった、サスケは当然だというようにドヤ顔をしてた。その顔を見たときクウヤとイノ、ヒナタ、多由也はちょっとイラッとした。クウヤ達よりイライラしてたのはナルトだった。多分女の子にチヤホヤされてるのがそうとう羨ましかったんだろう、ナルトはまたサスケにケンカを売る、がスルーされる。それにムカついたナルトはサスケに殴りかかっていくが変わり身の術で軽くあしらわれた、ナルトはまたまた木に突っ込んで倒れた。サスケは其れを見て鼻で笑い、女の子達は「サスケ君すご~い!」と歓喜していた。その事が有ってからナルトはサスケに突っ掛かっていった。
色々な事があって1ヶ月が経ち新たな友達が出来た、それはうずまきナルト、犬塚キバ、油女シノだ、この3人が新たに加わり結構楽しいアカデミー生活を送っている。よくナルトとキバが(たまにシカマルとチョウジも)馬鹿をやるのでイルカに怒られる。それを微笑みながら見てる、隣にいるシカマルは寝てたりチョウジはお菓子を食べている、イノ、ヒナタ、多由也は恋バナをしてた 。サスケは我関せずと窓の外を見ており、その顔を見つめている春野サクラが居た。最初は2人と友達になろうとしたけどサスケは「自分より弱い奴に興味ない」と言われ断られた、サクラはサスケにお熱のようなので話しかけるのを辞めた。今は真面目に授業を受けている、たまにチョウジからお菓子を貰いながらと楽しくやっている、昼には屋上に皆で行き昼御飯を食べる。
「ねえクウヤ~この卵焼きとウインナー交換しない?」
「いいよ、はい。」
「へへ、ありがとー!」
「あ!お前だけずりーぞチョウジ!!」
「へへ~!僕とクウヤの仲だもんね~!」
「なあクウヤ俺とも交換しようぜ!」
「え~キバって交換するのっていつも野菜ばっかりなんだもん。だからヤダ。」
「うぐっ」
『ハハハハハハハハハ』
「笑うなー!!」
とまぁこんな感じでよくおかずの交換をしたりと和気藹々とアカデミー生活を過ごした。
だがただ普通に過ごしていた訳ではない、しっかりと修行もしていた。本体はアカデミーに行っていたが影分身は四神の所に行き1日中修行をしていた。忍術はほぼマスターした、なので他作品の技を真似て新術を作ったりもした。現在は格闘訓練をしている、今は9:1の割合で格闘訓練を行っている。気の使い方を覚えたので必死に修行する。以前夢でもあった舞空術とかめはめ波が出来るようになったので現在は界王拳を使えるよう修行している、今では界王拳を覚え5倍まで使えるようになった。日に日に強くなるのを実感し、更なる厳しい修行を行う事で四神に追い付こうと頑張る。
「だあああああ!!」ドガッバキッ
「あまい!」ドゴッ
「うわぁ!!」ズザザァァ
青龍に吹っ飛ばされる。
「はあ、はあ…くそ、また負けた…。」
「まだまだ無駄な動きが多い、そんなんじゃ俺に勝つなんて夢のまた夢だぞ。」
言葉はきついが僕に修行をしっかり付けてくれる。
「どうする?もう終わりにするか?」
「まだまだこれからぁ!!」ザッ
「頑張ってクウヤ君!」
「主ならやれると信じてる。」
「青龍なんかぶっ飛ばしちゃえクウヤちゃん!!」
「っんだと白虎!!」
「余所見厳禁だよ青龍ー!!」
そう言いまた激しい修行が始まる。何度も青龍に挑む、だが全然力が及ばない、どんだけ強いんだよと思う。影分身だって86,000体まで作れる用になったのに勝てない、もうスーパーサイヤ人にならないと勝てないんじゃないかと思ってきた。だがいつか勝ってやろうと信じて修行を続けた…。
時は進み6月になる、アカデミーに行っているせいか中々小南達と会う機会が少なくなった。其れでも僕が休みの日は皆も任務が無いよう手配してくれてる、食事(甘味)したり遊んだりイチャイチャしたり等…イチャイチャと言ってもキスするぐらいだけど、以前皆とキスしてからタガが外れたかのようにキスを求めてくるようになった。僕とキスするのが気持ちいいというのもあるんだろうけど、多分小南やイノ、マブイとの差を少しでも縮めようとしてるんだろう。マブイは最近だけど小南は3年、イノは2年以上キスしてるからな、という訳でかなり積極的で濃厚なキスをしてくる。そして盛大に絶頂く、其れを繰り返しする感じだ。小南とする時何時ものようにおっぱいを揉んでたら他の皆が「何してるの!」と言ってきた、僕と小南がキスする時はいつもこうやってると言いそのせいでおっぱいが大きくなっちゃったと伝えたら皆が急に色めき立ち「私達もおっぱい揉んで!」と言ってきた。どうやら小南のおっぱいが大きくなったのが羨ましかったみたいだ、自分の胸も小南みたいになりたいと僕に言ってきたので其れからはキスしながらおっぱいを揉むようになった。すると皆は今まで以上に盛大に絶頂った、其れをずっと続けてたら皆巨乳になっていった。多由也達はまだ子供なのであまり成長が見られないがこの頃からやっていれば大人になる頃には爆乳になっている事だろう、まあヒナタは何もしなくても成長すれば大きくなるのは知っているので今からしていれば凄いことになると頭の中で思った。そんな感じで皆と楽しく過ごしていたらある事件が起きた。
「クーちゃん行こっ!」
「ちょっと待って…うん良いよ。」
「「お母さん(おば様)行って来ます!」」
「行ってらっしゃい。」
多由也と一緒にアカデミーに向かう、だが様子が少しおかしい…町の人達が全然いない。
「何かいつもと様子がおかしいね…。」
「うん、そうだね。何かあったのかな…。」
2人は不思議になりながらもアカデミーに向かい到着すると校庭に人だかり(生徒)が出来ていた。
「「クウヤ君」」
イノとヒナタが話しかけてきた。シカマル達もこっちに来る。
「何かあったの?」
「よくわかんねぇが今日は休校らしい。」
シカマルがそう説明する。
「休校?なんでまた…」
「さぁな、こうなるならもっと早く言えってんだよな、めんどくせぇ。」
「まあまあシカマル、休みになるんだから良いじゃん。」モグモグ
「そんな事より休みになったんだからこれから遊びに行こうぜ!」
そうキバが言うとイルカが入ってきた。
「駄目だ、今日はおとなしく家で過ごすんだ。」
「えーなんでだよ先生。」
「なんでもだ、さっ帰りなさい。」
納得いってないキバだが渋々それに従う、そしてみんな家に帰っていった。クウヤと多由也も家に帰っていく。
「何か様子がおかしかったね。」
「そうだね。」
多由也と話をしながら家に向かう途中で大人達が何か話をしてた。それをこっそり聞く。
「おい聞いたか?うちはの事?」
「ああ、どうやら襲撃にあったらしいぞ。」
「まじかよ!?」
「ああ、そして全滅だそうだ、1人を除いてな。」
大人達の話をこっそり聞いてクウヤは思い出す。
「(あっ!そうだ!!これはあのうちは一族虐殺事件だ!!皆と楽しく過ごしていた事でこれがある事をすっかり忘れてた…。)」
朝アカデミーに行ったら今日は休みといきなり言われ何でだと思ってたらそういう事かと納得する、帰りの途中で町の人達がうちはの話をしてたのを聞いてなかったら思いださなかったな。自分のあまりの間抜け具合に嫌悪する、がもう過ぎてしまった事は仕方ない、これからの事を考えないといけないな…。
翌日アカデミーに行き教室に入るとサスケが殺気を出しながら席に座っていた、他の生徒も昨日何が起きたのか解った為その日1日はとても空気が重かった。サスケを気遣って話しかけた男が「黙れ、消えろ。」と一蹴された。そのせいで孤高(孤独)の存在になっていった、其れでも女子達の人気はあった、何でだろう?まぁ其れは置いといて、言い方は悪いがどうやら原作通り進んでいるようだ、このままにするかそれとも何故こんな事が起きたのかをサスケに話すか…いや、駄目か。僕が何を言ったって只の戯れ言だと言われるだけか…このままただ見てるだけなんて無力だな、原作を知っているだけにとても辛い。ここはじっと我慢するしかないみたいだ…。
時は少しだけ進み8月、アカデミーは今夏休みなので小南達と皆で里の外れの川辺に行ってキャンプにやって来た。
「「「クーちゃん(クウヤ君)こっちこっち!」」」
「そんなにはしゃぐと危ないよ。」
イノ、ヒナタ、多由也のテンションが高い、これからクウヤと女子会のメンバーでキャンプをすると決まってからずっとこんな感じだ。小南達はクウヤの少し後ろから4人を微笑みながら見つめる。
「クウヤ君はやく…きゃ!」ツルッ
「危ない!」
イノが足を滑らせ転びそうになったところをクウヤは瞬身の術で近づきイノを抱きしめる。
「大丈夫イノちゃん?」
「う、うん…ありがとう…。」
クウヤに抱きしめられ赤くなるイノ、それを見たヒナタと多由也が頬を膨らます、そして2人はワザと転ぼうとする、が小南と紅に阻止された。
目的地に着いたクウヤ達は森で遊んだり川で遊んだりBBQをしたり等とても楽しいキャンプを過ごした…がそのキャンプである出来事があった。川で遊ぼうとした時、皆が水着姿になって表れた。
「どう…クウヤ君?」
恐る恐る聞いてくるイノ、それに対しクウヤは
「とっても似合ってるよイノちゃん。」
クウヤのお褒めの言葉を聴いて顔を赤くするイノ。
「く、クウヤ君…私は…?」
「うん、とても可愛いよヒナタちゃん。」
「うちはどう?クーちゃん?」
「多由也ちゃんも凄く良いよ。可愛いね。」
ヒナタと多由也も褒められ照れる。イノは水色のフリルの付いたビキニタイプ、ヒナタは白のワンピース、多由也は赤のセパレーツ水着だ。3人共良く似合ってる、その後に小南達もやって来る。
「「「「「クーちゃん(クウヤ君)。」」」」」
「っ!!」
小南達の水着を見てドキッとする。
「どうクウヤ君、似合ってる?」
紅は黒の三角ビキニだ、やば、エロい…。
「うん、とても綺麗だよ紅さん。」
「クウヤ君、私はどう?」
アンコは紫のビキニだ
「アンコちゃんにぴったしの水着だね。似合ってるよ。」
「クウヤ君、似合ってるかな?」
夕顔は水玉模様のタンキニ水着だ。
「うん、とっても可愛いよ夕顔さん。」
「ク・ウ・ヤ・君!」
声のした方を向くとマブイがいた。マブイは白のモノキニ水着…やばっ、褐色の肌に白の水着、めっちゃ似合う。あとおっぱいが収まりきれてない。
「どうかな?」
「マブイさん凄い綺麗で、とても妖艶だよ。」
「ふふっ、ありがと。」
「クーちゃん。」
「っ!!小南お姉ちゃん!?」
小南の水着姿を見てクウヤだけでなく紅たちも驚く。
「ちょっと頑張って見たんだけど…どう?」
いやいや、頑張りすぎでしょ!紺のマイクロビキニだなんて!!やばいエロ過ぎるっしょこれ!もうほとんど全部見えてるよ!
「う、うん。とってもエロ…ごほんっ、最高だよ小南お姉ちゃん。」
「こんな姿見せるのクーちゃんだけだからね。」
「(…いやぁ、皆凄い似合ってるなぁ、あと凄いエロいし。正直目のやり場に困るよ。)」
僕が皆の水着姿に見惚れていたら皆が急に赤くなった、どうしたんだろうと思ったら小南が僕の股、股間を指差した。見てみると男根が雄々しくそびえ立っていた、僕は其れを慌てて隠すがもう遅い、皆にガッツリ見られてしまった。その後少しギクシャクしたまま過ごした、小南だけは平然としてた、其れは砂隠れで一線を越えてから今でもしているからだ。まだ精子は出ないが代わりに僕が絶頂した後に出すオシッコを美味しく飲むようになった、そんな事をしてるせいか皆より大人なのだ…いや変態?まぁハプニングが有ったが皆と楽しいキャンプを過ごす事が出来た、また皆でしようと約束し夏休みが過ぎていった。
後書き
ああ…ネタが思いつかない。
完全に行き詰ってる。
第15話
「はあっ!!たあっ!!」
「ふん!それで終いか!!」
クウヤと青龍が勝負(稽古)をしている。青龍はクウヤと戦う時は人型に変身する、朱雀、白虎、玄武も勿論変身出来る。クウヤは毎日勝負を挑むものの未だに勝った事がない、だが最近になってやっと青龍の動きに着いてこれるようになった。
「くらえっ!!」ビシュッ
「なっ!?」チッ
クウヤの攻撃が青龍の顔を掠めた。
「やった!!ついに青龍に攻撃を当てることが出来た!!」
大喜びするクウヤ、今まで稽古をしてきて一度も攻撃を当てた事がなかった。其れがやっと達成する事が出来てクウヤは今最高にハッピーな気分になっている。
「ふん!掠っただけじゃねぇか、その程度で喜んでんじゃねぇよ!」
青龍の言葉を無視し喜び続けるクウヤ、その姿にイラッとする。
「まあまあ落ち着きなさいよ青龍。」
「寧ろ主がここまで成長した事を喜ぶべきだ。」
「そうよ、大人気ないわよ青龍。」
「ふんっ!」
朱雀、玄武、白虎が青龍を宥める?が青龍はそっぽを向く。本当はクウヤの成長が嬉しいのだが素直でない為あんな態度を取ってしまった。
「まったく…素直じゃないわね、青龍は。」
「黙れ白虎!!」
青龍と白虎が口論をしてると黄龍がやって来る。
「だいぶ成長したのぉ、だがこの程度で満足するんじゃないぞ。」
「黄龍…解ってるよ、いずれちゃんと倒せるようになるさ。」
「うむ、その意気じゃ。では本日の修行は終いじゃ、ちゃんと身体を休めるんじゃぞ。」
「うん、分かった。それじゃあね!」ボフン
クウヤはその場所から居なくなり自分の家に帰って行った。
ボフン「……あれ?」
目を開けると辺り一面真っ白な空間に居た、そして目の前に1人の女性が立っていた。
「お久し振りです、クウヤさん。」
「お久し振りです、カミムスヒ様。」
クウヤの前に居たのはNの世界に転生してくれた女神、カミムスヒ様が立っていた。そして
「カミムスヒ様すみませんでした!!」
クウヤがいきなり謝ってきたので驚くカミムスヒ様。
「あの、どうして謝るんですか?」
「…前にカミムスヒ様は『幸せになって欲しい』と言って頂きました。其れなのに僕は…」
今僕はとても幸せだ…だけど其れは人間として望まれたはずだ…僕はもう人間ではない、カミムスヒ様の言ったことを無視し裏切ってしまった…。
その事をカミムスヒ様に言うと
「別に構いませんよ。」
「……え」
「人でなくなろうと、どんな形であろうが貴方が幸せになってさえ頂ければ私は其れだけで良いのです。」
「カミムスヒ様……。」
カミムスヒ様の言葉を聞き感動、感謝するクウヤ。
「其れに神になって頂いたお陰でクウヤさんと此れからも会うことが出来るようになりましたし。」ボソッ
だがカミムスヒ様は全く別の事を考えてた。
「んっ?今何か言いましたか?」
「いえ、何にも言ってないですよ。」ニコッ
「そ、そうですか…あの、今回はどうしたんですか…?何か有ったのですか?」
「はい。貴方に一応報告しておこうと思いまして。」
「報告ですか?」
何の報告か全く見当がつかないクウヤ。
「ええ、原作のNが終了しましたのでそのお知らせに来ました。」
「終わったんですか!?」
「はい。」
そうか、遂に終わってしまったか…何か少し残念だな…まぁNの世界にいる僕が言うのを何だけどさ…でも最後どうなったのか気になるな…。
「原作がどう終わったのか見ますか?」
「えっ、見れるのですか!?」
「はい、見れますよ。」ボフン
そう言うと目の前にNの本とビデオテープが出てきた。ビデオテープは原作が終わった後に公開された映画らしい、クウヤはカミムスヒ様に礼を言い本とビデオを見る。
「……成る程、こういう感じか…。」
Nの本とビデオを最後まで見てどうなったのか理解する。
「有り難う御座います、教えて下さって。最後どうなるか凄く気になってたんですよ。」
「其れは良かったです。所でクウヤさん、Nの、この世界は楽しいですか?」
「はい!此方で楽しくやらせてもらってます!」
笑顔でカミムスヒ様に答える、カミムスヒ様はクウヤの笑顔を見て喜んだ。
「そうですか、其れは何よりです。…そうだ!クウヤさん何か欲しい物はありませんか?」
「欲しい物ですか?」
「はい、別に物ではなく能力でも構いませんよ。クウヤさんが幸せに成るのでしたら私は力を惜しみませんから!」
その言葉を聞き感謝するクウヤ。
「あ、あの、じゃあ、重力室が欲しいのですが…良いですか?」
「重力室…ですか?」
「はい、ドラゴンボールっていう漫画に出てくるやつなんですが其れが欲しいと思いまして…。最近、というか前から何ですが強くなる事に喜びを感じてまして、更に強くなる為には重力室があれば良いなぁと思いまして…駄目ですか…?」
「…分かりました、良いですよ。」
「本当ですか!?ありがとうございます!!」
「では四神達が居る所に用意しておきますね。」
「はい、お願いします!」
「他にはないですか?」
「いえ、もう大丈夫です!」
クウヤがそう言うとカミムスヒ様は少し残念そうな顔をする。
「…そうですか、では以上ですね。お時間を取らせてしまいましたね。」
「そんな事ないです!!またカミムスヒ様に会えてとても嬉しかったです!!ありがとうございました!!」
深々と礼をするクウヤ、そしてNの世界に戻って行った。1人になったカミムスヒ様は
「…強くなるのは構わないのですが、出来れば幸せに繋がる物であってほしかったです…。」
ため息をしながら言う。
「こうなったら私がまた能力を付け加えさせて頂きます。フフッ、どちらかと言うとクウヤさんより女性が喜ぶ能力ですけどね。」
そう言ったあとカミムスヒ様もその場から居なくなった。
自分の家に戻ってきたクウヤは修行の疲れを取るためお風呂に入ろうとする。脱衣場で服を脱ぐと1枚の紙が地面に落ちた。
「ん?何だ、これ…カミムスヒ様からだ!え~何々「クウヤさんに新たな能力を付け加えさせて頂きました、その能力とは女性を幸せにする力です。その名は『ゴッド・マイ・サン(GOD MY SON )』です。」はいぃぃぃ!!??」
ちょっと待った!?なんじゃそりゃ!?ゴッドマイサン!?カミムスヒ様は一体何をしたいんだ!?
「『ゴッドマイサン』とは女性と性行為をする時に発揮されます。その能力とは、膣へのダメージを無くし性病を治す効果があります、此れなら沢山の女性としても大丈夫ですね!」
いやいやいやいや!!何これ!?確かに凄いよ!凄い力だけどもさ…!!
「更に、女性が体内に精子を摂取するとストレスや肩こり、腰痛、肌のシワ、シミ、くすみ、ツヤ、ハリ、生理痛等女性が気になる悩みを全て解消出来ます。更に更に体調改善、体力回復と色々良い事づくめの能力です、此れで女性を幸せにしてあげて下さいね!」
………何かもう凄すぎて何を言っていいか分からない…まぁとりあえず僕より女性が喜ぶ能力だと言うことは分かった。
カミムスヒ様に感謝し風呂に入った。
翌日、クウヤは今日も修行の為四神の所に行く。
「やあ皆おはよう…あっ!!」
着いて早々に大きな声を出し驚く。
「重力室だ!!」
頼んでた物が用意されていて喜ぶクウヤ。
「おいクウヤ、此れは何だ?」
青龍が謎の物体が何なのか聞いてきた。
「此れは重力室だよ。」
「重力室?」
朱雀が聞き返してくる。
「うん、昨日皆と別れた後カミムスヒ様に会ってさ、その時に此れを頼んだんだ!」
「成る程、カミムスヒ様が用意された物だったのか。」
納得する玄武、いきなり謎の球体が現れたので不思議がっていたようだ。
「じゃあ早速修行するか!!」
「クウヤちゃん無理しないでね。」
「うん、ありがと白虎!」
そう言って重力室に入っていく。
「よぉしやるぞぉ!!まずは最初と言うことで2倍からだよね。」ポチッ
ボタンを押すと少しだけ体が重くなる。
「おお、凄い!体が重い!…けど全然大丈夫だな。皆との修行の方が辛いから全く問題ないや。」シュッ
かるくジャブをし確かめる、動きは全く変わらず普通に体を動かせた。
「其じゃあ一気に10倍にするか!悟空もこの重力から始めた事だし。」ポチッ
重力を10倍にしボタンを押すと先程までとは違いズシンと重さが体に来る。
「うおおっ!来たっ…流石10倍、体が重い…!よぉしやるぞ!此れでどんどん強くなってやる!!」
其れからクウヤは重力室で必死に修行をし、僅か1週間で10倍の重力を克服した。影分身してやってるので克服するのが速い。その後も重力を10ずつ増やして行き、現在は50倍の重力で修行をしている。
「やあったあ!だああああ!!」ドガッベキッ
クウヤは影分身を10組程作り対戦形式で修行をする、このやり方を続けたお陰で飛躍的にパワーアップを果たした。今まで手も足も出なかった青龍との修行だったが、何度も攻撃が当てられるようになった。確実に成長している事が分かったクウヤは更なる修行を行った。
「たあっ!とおっ!!らあっ!!!」ドドドドドッ
修行は激しさを増し、死ぬ一歩手前までやるようになる。朱雀に回復させてもらいまた修行を開始する、其れを繰り返した。
そんな修行を続けて2年が経った。8歳になったクウヤは青龍と互角に闘えるようになるまで成長した。
「たあっ、はあっ!!どらぁっ!!」ガガガガガ
「オラァァ!!ダァァ!!」ドガガガッ
「くらえ!かめはめ波ー!!」ドォン
「ぐっ…だあぁぁぁ!!」バァァン
クウヤが放ったエネルギー波をエネルギー波で相殺する青龍。
「はぁはぁ…くっ、まだ駄目か…」ガクッ
体力を使いきり膝をつくクウヤ。
「そんな事ないわ!この2年で物凄い成長よ!青龍と互角に闘えるようになったんだもの!」
「朱雀…でも青龍は全力じゃないんでしょ?」
「まぁな、6割程で闘った。だが本気でやった。」
「6割の本気か…いずれ全力の本気を出させて見せるよ、そして必ず勝って見せる!」
「ふん、やれるもんならやってみな。」
そう言ってその場から居なくなる青龍。
「…まったく、素直じゃないわね。」
「どういう事?」
「本当はクウヤちゃんが此処まで成長したのが嬉しいんだけど面と向かって言えないのよ、青龍はツンデレだから。」
「んだと白虎!!変な事言ってんじゃねぇ!!」
「何よ本当の事じゃない!」
青龍と白虎の口喧嘩が始まった、いつもの事なので放っておく。
「だが主の成長は凄まじい、あの重力室とやらで修行を行ってから強さが一気に上がった。」
「そうね、クウヤ君の成長は著しいわ、私達を超えるのも近いわね。」
玄武と朱雀が褒めてくれて頬を赤くするクウヤ、どうやら嬉しかったようだ。
「…所で思ったんだけどさ、何で朱雀達は僕と闘わないの?修行には手伝ってくれるのにさ…。」
クウヤは疑問に思っていた。修行で手合わせは有っても実戦では無い、その事を不思議がっていた。
「皆僕より強いのにさ、どうして?」
「其れは青龍が実戦向きで攻撃特化型だからよ。」
「?どういう事?」
「私達にはそれぞれ得意分野があるの。青龍は攻撃力が高い攻撃特化型、白虎は速さが高い素早さ特化型、玄武は防御力が高い防御特化型、私は回復力が高い回復特化型とそれぞれ特長があるのよ。私達も其れなりに強いけど戦闘に関しては青龍が1番強いのよ、だからクウヤ君が闘う時は青龍が相手するって訳。」
「成る程…そういう事ね。」
「青龍に勝つ事が出来れば我々にも勝ったという事だ主よ。」
「そうなの?」
「攻撃は最大の防御とも言うでしょ、他の力が強くても最終的に勝つのは攻撃、力が強い者よ。」
「でもどんなに攻撃が強くても相手に当たらなければ意味無いよ?」
と話してると白虎がやって来る。
「そうよね~!どんなに力が強くても当たらなきゃ勝つ事なんて出来ないわよね~。」チラッ
クウヤに言いながらも目は青龍に向いている。
「んだと!なら俺と殺るか!?」
「良いわよ!どうせ勝つのは私だし!!」
青龍と白虎が力を解放する、その力は凄まじくクウヤは気を失わずに何とか耐えていた。
「止めんか馬鹿者ども!!」
其処に黄龍がやって来る、何をしてるかと説教すると大人しくなった。
「全く…相変わらずじゃな、少しは仲よくせんか。」
「「ふん!!」」
「はぁー…。」
ため息をつく黄龍、青龍と白虎は昔から喧嘩をするのでいつもの事だが、気を解放して全力で喧嘩をするので大変困っている。そのたびに地形が変わってしまうのが悩みの種らしい。
「朱雀に玄武よ、あやつらが喧嘩をおっ始める前に止めんか。」
「「すみません。」」
今度は朱雀と玄武が注意される、素直に謝ったので黄龍はそれ以上言わなかった。
「ねぇ黄龍は何が特化してるの?」
「む?何がじゃ?」
「さっき皆の特長を聞いたんだ。青龍は攻撃、朱雀は回復、白虎は素早さ、玄武は防御ってさ、黄龍は何なのかなってさ…。」
「ふむ、そういう事か。儂は全てじゃ。」
「は?」
「儂は青龍、朱雀、白虎、玄武の特化を全て持っている万能特化型じゃ。」
はぁぁぁ!?まじ!?其れって四神全員を相手にするって事じゃん!!そんなの勝てっこないよ…!!
「お主が頑張って修行すれば儂を超える事も可能じゃ。」
「……ホントォ?」
疑いの目で見るクウヤ。
「本当じゃ儂等はこれ以上強くなる事は出来ん、だが元人間のお主は成長することが出来るからの。」
「…黄龍達は成長しないの?」
「ええ、私達は成長することはないの。」
「何で?」
「我等は完全なる存在だからだ主よ。」
「私達は全ての生物の頂点だからね、生まれた時からそうなのよ。」
へぇそうなんだ、まぁ皆成長しなくても十分すぎるほど強いけどね。
「と言う訳じゃ、頑張れば儂など簡単に超えられる。お主には成長という最高の能力を持っておるんじゃからな。」
「黄龍…分かったよ、僕は必ず皆より強くなってみせる!!」
そうクウヤが宣言する、黄龍と四神は笑顔でそれを聞く。
「頑張ってねクウヤ君。私達も精一杯お手伝いするわ!」
「主は我より強い存在であって欲しい、なので力の限り手を貸す所存。」
「私も全力でサポートするからね!」
「しょーがねぇ、手を貸してやる。」
「皆…ありがとう!よろしく!!」
「ええ(うん)(うむ)(ああ)!」
全員と言葉を交わし更なる高みに昇る為修行をした。黄龍はそんなクウヤを見て微笑んでいた。
クウヤがカミムスヒ様から貰った特典一覧
六道仙人状態のナルトの5倍のチャクラ
四神と黄竜の口寄せ(青竜・朱雀・白虎・玄武・黄竜)
経験値50倍
容姿
完全記憶
幸運チート
モテモテ
相手を気持ち良くさせる力
絶倫
NEW ゴッド・マイ・サン(GOD MY SON)
???
???
???
貰った道具
重力室
第16話☆♡
前書き
明けましておめでとう御座います。
今年も私、作者と作品をどうかよろしくお願いいたします。
注:今回の第16話はエッチ回なのですが挿絵に超過激な、いや、エッチな絵を入れました。
なのでキャラのイメージが壊れる、こんなの○○じゃない!違う!見たくない!という方は挿絵を非表示にしてから読む事をおススメします。
では第16話、どうぞ。
「あっ、ん…ああっ、いい!ああん!」
「はぁはぁ、うっ、また射精すよ小南お姉ちゃん!!」ズリュズッズッチュ
「いいわ、来て!!私の膣に沢山射精して!!」
「射精る!!」ドピュビュッビュルルルルル
「んああああ!!凄い!!一杯射精てる~~~!!」ビクンビクン
「はぁ…はぁ…小南お姉ちゃん、もう1回良い?」
「ええ、何回でも。クーちゃんが満足するまでいくらでもして良いわ!」
「小南お姉ちゃん大好き!!」ズブン
「あああああ!!」ビクビクン
クウヤは今小南の家でSEXをしている。そしてさっき小南の子宮におもいっきり中出しした。実は先日小南とSEX中(フェラ)クウヤが絶頂った時精通し精子が出るようになった、口の中に射精した時びっくりしてたが直ぐに元に戻り精子を1滴残らず飲みほした。クウヤも精子が出る前と出た後での快感の度合いが全くと言っていいほど違った。クウヤはその後も精子を出しまくった、口で絶頂ったり、手で絶頂ったり、おまんこで絶頂ったりと、兎に角体力が続く限り小南の体に射精しまくった。小南はクウヤの絶倫チンポに耐えきれず途中で気を失う、がクウヤはその後もお構い無しに犯し続けた。やり過ぎてしまったと思ったクウヤは土下座して謝る、小南は全然構わないと許してくれた。よく見ると小南は全く疲れておらず、寧ろ元気一杯で肌のハリツヤがとても良くなっていた。そしてその後小南が求めてきた、あれだけやったのにケロっとしている、クウヤはふと精子に体力回復の特典が有るということを思い出した。と、言う事はどんなにSEXしても相手は大丈夫だと言うことだ、問題はクウヤがどれだけ持つかと言う事になる。だがクウヤは絶倫という特典と言うのも持っている、それに体力も四神との修行で物凄い成長してるので大丈夫だろう、結論を言うと永遠と出来ると言う事になる。まぁそんな事しないけど、でもお互い満足するまでSEX出来るのは良いことだとクウヤは思った。
その後もクウヤと小南はほぼ毎日のようにSEXしまくった。
「うっまた射精る!!」ドピュドピュ
「良いわ、いくらでも射精して!!」アアン
そして精通してから半月経った現在もお互い貪るようにSEXしていた。クウヤはさっきの絶頂で10回も射精したが萎える気配は全くない、寧ろ射精するたびに元気になっていく。小南はクウヤに射精される度に、正確には小南の体内に射精される度、元気になっていく。なので2人の行為は時間が許される限り続くのだった。
「こ、小南お姉ちゃん…んっ、あ、くぅ…」ビクン
「ん、んぶ、じゅぶじゅる、ずっ…ぢゅるるるる」
クウヤの年齢に似つかわしくない立派な男根、ちんこの持ち主だ、其れを頬張る小南。気持ちよくなってもらおうと丹念にしゃぶる、徐々にストロークを激しくする、するとクウヤの息が荒くなる。それを見てスパートをかける。
「ん、じゅるじゅ、ずっるる、ぢゅうううう!!」
「あ、あっだ、ダメ…気持ち、良すぎっ…うあ!!」
「ひひよ、じゅ…わらひのぢゅる、ふちののはなにぢゅっ、らひてじゅるるるる!!(良いよ、私の口の中に出して!!)」
小南はクウヤの精子が大好きだ、クウヤの精子はとても美味しく、甘くて濃厚なのだ、まるで練乳を飲んでいるんじゃないかと錯覚するほどに。それにクウヤの精液を飲むと体の調子良くなる、おまけに肌が潤うのだ。と、いう訳なので小南は毎日精子を飲みたいと頼む。それをクウヤは快く受けてくれたので凄く喜んだ。なので今では小南の大好きな飲み物No.1となっている。飲み物では無いけど。
「ん、ぐぅ、あう…も、もう…」
「じゅっぶ、じゅっ、ずっずゅるゅ、ぢゅるるるるっ」
「んああああ!射精るぅ!!」ドピュドピュビュッビュルルルルル
「んんっ!んぐ…ごくっ、ごくっ、んじゅ、…ぷはぁっ…美味しっ……」うっとり
小南の口の中に盛大に射精す、其れを溢さず全部飲みほすと満足したのか惚けていた。その表情はとても妖艶で見たものは皆惚れるであろう、そんないやらしい顔をしていた。小南の顔を見てクウヤは我慢出来なくなってしまい堪らず胸に抱きつき乳首にしゃぶりつく。
「ちゅ、れろっ、ちゅぱっん、ぢゅ」
「ああっ、クーちゃ…あん、んあああ!」ビクビクン
卑猥な声を上げる、ただ乳首を吸われ、舐められているだけなのに簡単に絶頂かされてしまう。クウヤは手を休める事なく次は小南の膣の方を攻める、此れからクウヤの逞しい男根を挿入れるので丹念に弄る。まず小陰唇、ビラビラをゆっくりとなぞると少し息が漏れる。小南の表情を伺いながら手を動かす速度を変える、体が軽い痙攣をし始めたら膣の上にある突起物、クリトリスを摘まむ。小南が声を大きく上げる。
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!イグゥゥゥゥ!!」ぷしゃー
潮を吹いて絶頂する、クウヤは尿道に口を当てて溢れ出てくる潮を飲む。
「ん、ごくっ、ごく、ん、んん…はぁ。」オイシ
潮を飲み終えると次は小陰唇、ビラビラを軽く摘まみ膣が見えるように広げる。膣口を見るとウネウネと生き物のように動いてる、その中に中指と薬指を挿入れて動かし愛撫する。最初は膣の様子を確かめるようにゆっくりと動かし、徐々にスピードを上げていく。時おりGスポットを責めたり、またクリトリスを触ったりと兎に角小南が気持ちよくなるよう色々な手をうつ。膣口が愛液で溢れたら舌を挿入れ、味を確かめつつ丹念に舐めた。
「ああっ、だ、だめ!それ以上したら、また…ああっ!!」ビクビク
クウヤのおまんこの扱いはとても優しく時に激しくと相手を喜ばせよう、気持ちよくさせようと責めてくる。クウヤの愛撫に掛かれば落ちない女性は居ないだろうというほどの性技を手に入れていた、其れにカミムスヒ様から貰った特典を併せればクウヤに勝てる者は居ないだろう。『God a Caress(神の愛撫)』なのだから。小南は今まさに神の施しを受けているのだ、そんなものに耐えられるはずもなく…
「絶頂ぐ…絶頂ぐ、どまらない~!!」ぷしゃー
だらしなく果ててしまう小南、恥ずかしいという気持ちはあるが其れよりもクウヤと男女の関係に、いやそれ以上の関係になる事が出来、今こうしていられる事に最高の喜び、幸せを感じている。
「小南お姉ちゃん…」
「クーちゃん…いいよ…。」
余韻に浸っている暇もなく小南を求めるクウヤ、其れに答えるように小南は横になり両足を上げクウヤの男根を挿入しやすいように準備する。

「来て、クーちゃん…!」
「うん、いくよ!」ズブブ
「んほぉぉぉぉっ!!」ビクビクン
小南の膣を一気に貫く、あまりの衝撃、快感に耐えきれず大きな奇声をあげる。でも其れはいつもの事なのでクウヤはお構い無く腰を振り続ける、一突き一突きするたびに艶かしい、厭らしい声をあげ、其れを聞くたびに興奮が掻き立てられる。
「んはあぁぁぁ!!あっ!らめぇ、クーちゃん~!ああん絶頂ぐ~!!」ビクンビクン
絶頂を向かえるたびに子宮口が開きクウヤの男根に向かって降りてくる。意図せずに精液を、本能が子種を求めてやって来る。
「あっ!子宮が降りてきたよ小南お姉ちゃん。突くたびにコツンコツンと当たるよ!」ズッズブッズン
「ああっ!欲しいのぉ!クーちゃんのおちんぽミルクを、んああっ!子宮に一杯飲ませて欲しいのぉ~!!」
「うんいいよ!一杯飲ませてあげる!!」パチュンズチュン
クウヤは腰の動きを早める、小南の体内に自分の精液を注ごうと打ち付ける。
「うっ、射精る…絶頂くよ小南お姉ちゃん!!」パンパンパンパン
「来て!!あっ!クーちゃん!!」
小南がクウヤの体に手足を絡める、そして
「うああ!小南お姉ちゃん!!」
ドビュッビュルルルルルゥゥゥゥ!!!!
「んほおぉぉぉ!!絶頂っぐぅぅぅぅ!!!」ビクンビクン
溢れんばかりの大量の精液が子宮に流れ込んでくる。
「ああああぁぁぁ!すごぃぃ~、クーちゃんのが一杯入ってくるよ~!また絶頂ぐ~!!」ぷしゃー
子宮に精液を注ぎ込まれた快感で小南はまた絶頂を向かえる、あまりに沢山出た為小南のお腹はポッコリと少し膨れていた。クウヤが男根を抜くと精液がドポッドポッと音を立てて溢れ出てきた、クウヤは小南の体の上に倒れ、小南はクウヤを両手で包みお互い息を整えながら余韻に浸っていた。
「小南お姉ちゃんのおまんこ最高に気持ち良かったよ!!」
「私も、クーちゃんのおちんちんとっても気持ち良かったわ!」
2人は抱き締めあいながらキスを始める。
「んっ、ちゅ、ん、れろっ、んちゅ…」
「あむ、んっちゅ、んん、ちゅる、れろ…」
舌を舐め唾液を交換しあい、お互いを求めあう。しばらくキスをしているとクウヤの男根が復活し、小南の太ももの間に入り込んでいく。
「あっ、ふふっクーちゃんのおちんちんまた大きくなったね!…もう1回する?」
「うん!!」
そう元気に返事をする。そして小南に注文をする。
「小南お姉ちゃん、次は後ろを向いて四つん這いになってくれる?」
「ええ良いわ、これでいい?」くるっ
クウヤの言葉通りに後ろを向き四つん這いになる、するとクウヤの目の前に小南のおまんこが来る。おまんこから先程注いだ精液がまだ出てくる、クウヤは精液が出てくるのを防ぐ為また男根を挿入する。
ズブブ「んはぁぁぁ!!」
子宮口が開いてたと言う事もありクウヤの男根が子宮の中まで突き刺さった。
「あはぁっ!!ダメ、それ!グーぢゃ、おぢんぼが、んっ子宮に入っぢゃっでる…あ"あ"っ!!」
気持ちよくなりすぎて意識が飛びそうになるが何とか耐えしのぐ、が快感は避けられない。顔から涎や涙、鼻水を出す。其れを向かいの壁に掛けてる鏡で小南の顔を見る。
「小南お姉ちゃん、そんなに気持ち良かった?お顔がぐちゃぐちゃになってるよ」パチュンパチュン
精液と愛液が大量に混ざったおまんこに挿入し、ピストンしてるせいで物凄い打ち付け音がする。
「あ"あ"っ駄目!!ごんなぎだない顔見ないでグーぢゃん!!」バッ
小南も鏡を見てあまりにだらしない顔だったので恥ずかしくなり手で顔を隠す。
「あっ、駄目だよ顔を隠しちゃ!ちゃんと見せて小南お姉ちゃん!そのHで素敵な顔を僕に見せて!僕は小南お姉ちゃんの全てを愛しているんだからさ!!」パンパンパンパン
クウヤにそんな事を言われては従わざるを得ない。何せ今や小南はクウヤが全てである、クウヤの頼み事なら何でも叶えてあげたいし、喜んでくれるなら何でもする。だからクウヤに喜んで貰う為顔から手をどけ全てを晒け出す。
「あああああ!!こんな汚ない顔を見て私を嫌いにならないでクーちゃん!!んああああ!!」
「誰が、嫌いに、なるもんか!!僕は、小南お姉ちゃんが、大好きなんだよ!!そんな事、絶対、ないよ!!」ズンズプンズチュンブチュッ
言葉に力を入れるたびに子宮に男根を突っ込む、そのたびに大きな声を上げる。
「んはっ!!ほ、ほんど!?わ、私をああっ!!嫌いに、んほぉ!!ならないぃ!?あああ!!」
「嫌いになんかならないよ!!寧ろどんどん好きになっていくよ!!」パンパンパンパン
「ああああっ!!私もクーちゃんが大好きっ!!愛しているわ!!あはぁ!!」
「僕も愛しているよ!!…射精るぅ!!」ドビュドビュッルルルルルルル
「んはぁぁぁぁぁ!!気持ちいいぃぃぃ!!」ビクンビクンぷしゃー
精液が勢いよくこじ開けられた子宮の中に入っていく。それと同時に小南も絶頂き潮を吹く。また子宮の中を精液で満単にしたクウヤだが、今度は休む事なくそのまま2回戦目を始める。
「えっ!?ああん!ま、待って、ん、少し休ませ…んぎぃ!!」
休ませて欲しいと小南は言うがクウヤは言う事を聞かない。先程の愛の告白から小南が更に大胆になり、もの凄いエロい表情をするようになった。クウヤは小南のエロい顔をもっと見たい為腰を振り続ける。

「んはぁぁ!!うぐぅぅ!!んほぉぉ!!」
アへ顔を晒す小南、普段の彼女とはあまりにもかけ離れた姿にクウヤは小南を見るたびに思う。『小南お姉ちゃんは僕の女だ』『誰にも渡さない』と、クウヤはアへ顔を晒してる小南に更なる責めを講じる。
「まだだよ!もっともっと小南お姉ちゃんには気持ちよくなって貰うよ!!」ズチュパチュグチュ
「ら、らめぇ!!これ以上あっ、されたら、ううん!!私狂っ「パチン!」ひぐぅ!!」
小南が話をしてる途中で大きな音が鳴る、その正体はクウヤが小南のお尻を叩いたからだ。
「小南お姉ちゃんってお尻を叩くたびにおまんこがキュッキュッて絞まるよね。もしかしてお尻叩かれるの好きなの?」ペチンペチン
「そ、そんな事な「パチン」ひぅ!!好きですぅ!!クーちゃんにお尻叩かれるの凄く気持ちいいのぉぉ!!」
小南の言う通りお尻を叩くと凄く気持ち良さそうな顔をする、以前後背位でSEX をしてた時大きくぷりっとしたお尻を見た瞬間つい出来心で叩いてしまった。その時お尻を叩いたらそれだけで絶頂ってしまった。それ以降もお尻を定期的に叩いてしまったせいかお尻が大きくなってしまった。そのせいでズボン、パンツがキツくなったって言ってた、悪い事したなと思うがお尻が大きくなったお陰?で余計エロボディになっていった。出るとこは出て絞まる所はちゃんと絞まっているボン・キュッ・ボンの素晴らしい身体なのだ。
「小南お姉ちゃんのお尻は大きくて丸くて触り心地が最高なんだよね!」サワサワペチン
「ああん!で、でもこれ以上大きくなるのはちょっと…あぐぅ!!」
「えー、僕大好きなのにな「もっと一杯叩いてクーちゃん!!」ふふっ。」
クウヤの言葉を聞いた瞬間さっきまで自分が言っていた事を覆す。其れほどまでにクウヤの言う事は絶対なのだ。
「分かった。じゃあいくよ!」パチンパチン
「来てクーちゃあひぃ!!んぎぃ!!」ビクビクン
お尻を叩かれるたびに身体を痙攣させる、クウヤはピストン、腰を振り続けながらお尻を叩き続ける。その両方からの責めに小南は耐えきれず
「あ、あへぇ…もう、らめぇ…」ビクンビクン
絶頂き続けた。クウヤも絶頂が近くなった為お尻叩きを止めピストン運動に集中する。
「はぁはぁ…くっ、また射精すよ小南お姉ちゃん!!」パンパンパンパン
「お、お願い…射精して…もう…耐えられない…」ビクビク
小南はもう何も出来ずただされるがままになる。クウヤは射精に向けてラストスパートを掛ける。
「うっ、もう、駄目!射精る!!」ドピュッビュルドピュルルルルルルル
「あああああ!!いっぱいでてるゅーー!!」
精液は子宮の中に容赦なく入っていく、先程の精液と今出した精液が合わさって更にお腹が大きくなりまるで妊娠したかのようになる。全て射精し終えたクウヤはゆっくりと男根を抜くと
ブパッブリュブリリリリ
まるでうんこ、便を排出してるかのような音を出しながら精液が流れでる。其れが終わるとベッドの上には精液の湖が出来上がった。
「…ふぅ、どうだった小南お姉ちゃん?気持ち良かった?」
「ええ、もう最高に幸せだったわ、クーちゃんはどう?満足した?」
「うん、とっても!ありがと小南お姉ちゃん!!」
そう言って小南にキスをしようとしたその時
「小南~?どうしたの、居る~?」ドンドン
誰かが小南の名を言いながら玄関の扉を叩く、其れを聞いて慌てるクウヤと小南。しかも今の声はよく聞き覚えのある声だった。
「私、紅よ。居ないの?」
「ど、どういう事小南お姉ちゃん!?」ヒソヒソ
「わ、忘れてたわ!今日は皆と集まる日だったわ!!」ヒソヒソ
「ええ!?」
「ん?やっぱり居るのね、何してるの小南~『ガチャ』入るわよ~『ムワァ』!?な、何この匂いは!?」
「どうしたんですか先輩…うわっ!!」
「うっ…凄い匂い…クラクラする。」
「…もしかして何か遭ったんじゃ…小南!!大丈夫!?」ダッ
そう言って部屋に入ると
「「「「「「「あっ」」」」」」」
小南とクウヤがベッドの上で裸になっている姿を発見される。ここに居る者達がフリーズした。
「「「きゃーーー!!」」」
ヒナタ、イノ、多由也が悲鳴を上げる、紅達も
「ちちちちょっと小南!!こ、これは一体どういう事!?」
「あ、紅お、落ち着いて…」アセアセ
何とか説得と弁明をしたいが今の小南の姿はクウヤに絶頂され続け身体には力が入らず、しかも腰を抜かしてるせいで身動きが出来ない。なのでベッドの上で横たわりながらおまんこから精液を垂れ流してる状態だ、その惨状を見た紅達は
「ま、まさか小南!クウヤ君とセセセSEX を…!?」
「「先輩!!やって良い事と悪い事がありますよ!!」」
「小南!!どうしてこうなったのか説明しなさい!!」
「「「クーちゃん(クウヤ君)!!!説明して!!!」」」
皆が今までにないほどの殺気とどす黒いオーラを出しクウヤと小南にぶつける。2人はその殺気とオーラに怯える。
「「あ…あの、その…」」ビクビク
「…とりあえず2人共シャワーを浴びてきなさい。話は其れからよ…。」
「「は、はい…!!」」ピュー
クウヤと小南は逃げるように風呂場に向かった。
第17話
現在クウヤと小南は服を着て、部屋を綺麗に掃除し、紅、マブイ、アンコ、夕顔、ヒナタ、イノ、多由也の前で正座をしている。
「…さぁ小南、全てを話して貰うわよ…。」
「少しでも嘘を言ったら」
「どうなるか解ってますよね」
「先輩。」
紅、マブイ、アンコ、夕顔がかつてないほどの殺気とどす黒いオーラを出して小南を問い詰める。
「…クウヤ君もだよ。」
「何であんな事してたのか」
「全部説明してもらうから。」
ヒナタ、イノ、多由也も同じく殺気とどす黒いオーラを出す。皆の凄まじい気迫に2人は圧される。
「「「「「「「さあ!!!」」」」」」」
「「あ、あの……」」
~説明中~
「そんな…砂隠れの時に…私が行っていれば……」ガクッ
風の国旅行の時にしたと聞き、何故自分が行かなかったのかと責める紅。あの時任務を放棄をしてでも行けば良かったと心の底から嘆いた。
「また、1番を取られた……」ズーン
「……先輩ばかりずるいですよ!!」ガー
「そうです!!しかも私達に隠れてまでして!!」ブー
マブイ、アンコ、夕顔が小南が独り占めしていた事に怒った。クウヤは皆の共有財産と前に決めていたのだ。ヒナタ達は胸の中に出来たモヤモヤした気持ちをどうすれば良いのか解らずただ茫然としていた。
「……ねぇ、クウヤ君…」
「は、はい…」
クウヤは今までに感じたことのない悲しみをヒナタから感じとる。
「…前に、私達の事好きって…言ったよね…?」
「…うん…言ったよ。」
2人の会話を皆が聞いている、先程までの修羅場は何処へやら、辺りは静まり返った。
「…あれは、嘘…だったの…?」
今すぐにでも泣きそうになっているのを必死なって耐えているヒナタ。その姿を見たクウヤは真剣に答えようと決める。
「…嘘じゃないよ、あれは僕の素直な気持ちだよ。」
「じゃあ何で!?何で私達に黙ってこんな事を、キスの時だってそうだったし…どうして!?」ポロポロ
自分の思いを大きな声で言ったら、遂に耐えきれなくなって涙を流すヒナタ。他の皆もどうすれば良いか悩んでた時、クウヤが真っ先にヒナタの前に出て優しく抱き締める。
「ごめんね、隠し事をしていて…Hの事だけではないけど、僕には色々と事情があるんだ…。」ナデナデ
「ぐすっ…どんな事情…?」
ヒナタが問い掛けるとその瞬間クウヤの顔が一瞬にして真剣な顔、表情になる。
「…それを、僕の事情を聞くことでこれからのヒナタちゃんの人生や価値観を変え…一生を左右する程の出来事が待っているよ…其れでも聞く?」
クウヤの真剣な問いに、ヒナタは涙を拭い答える。
「…聞く!どんな事情があってもクウヤ君の事が好きなのは変わらないから…!」
「ヒナタちゃん…ありがとう。…イノちゃん、多由也ちゃん、紅さん、アンコちゃん、夕顔さん、マブイさんはどうする…?」
他の者もクウヤの問いに答える。
「「「「「「私(うち)も聞く(わ)!」」」」」」
「さっきヒナタちゃんに言ったけど、皆の人生や価値観を変え…一生を左右するかもしれない大事な事だよ。それでも良い?」
「「「「「「うん(ええ)いいよ(わ)!」」」」」」
皆も覚悟を決めているようでその顔はとても真剣だった。
「…分かったよ。其れじゃあ皆の想いに答えないとね、全てを話すよ、僕の事…」
そうクウヤが言うと皆がゴクリと喉を鳴らす。
「僕はね……人間じゃないんだよ。」
「「「「「「………え?」」」」」」
クウヤのあまりの言葉に小南以外の皆が唖然とする。
「…え、あの、クウヤ君…それは、何の冗談…?」
慌てて紅が聞いてきた、まぁ当然だ。真剣な顔でそんな冗談めいた事を言ってきたら頭が可笑しいんじゃないかと思うからな。
「冗談じゃないよ紅さん、今言った事は本当だよ。」
そう言葉を発した後アンコが聞いてきた。
「ち、ちょっと待って!クウヤ君て陸奥さんの子供だよね!?」
「うん、そうだよ。」
「其れじゃあ人間じゃないって変だよね!?」
夕顔がすかさず突っ込んでくる、まぁそうだよな。
「うん、正確には人間を辞めたって事になるね。」
「人間を辞めた…?でもクウヤ君、見た感じ私達と同じに見えるけど何がどう違うの?あと何時人間を辞めたの?」
「僕が人間を辞めたのは4歳の時だよ。」
「「「「「「「4歳!?」」」」」」」
皆はクウヤがあまりにも早い時に人間を辞めたことに驚いている。だが小南だけは驚いていない、以前に話した事がある為知っていた。
「うん、ヒナタちゃん、イノちゃん、紅さん、アンコちゃん、夕顔さん達に初めて会って直ぐぐらいだね。」
あまりの事に言葉がでない女性達、まさか自分達と会って直ぐに人間を辞めたなんて想像していなかった為凄く驚いている。今度はマブイが今1番聞きたい事、知りたい事をクウヤに聞く。
「結局の所、クウヤ君は人間を辞めて一体何になったの?」
皆がクウヤの言葉を固唾を飲んで待っている。
「僕はね、口寄せ契約した[もの]と契約したんだ。それで人間じゃなくなったんだ。」
「?…ち、ちょっと待って…?口寄せ動物と契約?其れって口寄せ契約とは違うの?」
「うん、僕のその[もの]達と口寄せ契約以外にもう1つ、ある契約をしたんだ。」
「…そのもう1つって…?」
「其れは『命の契約』だよ。」
「「「「!?」」」」
紅、アンコ、夕顔、マブイが驚愕する。口寄せ契約は知っているが『命の契約』と言うのは初めて聞いたからだ。イノ、ヒナタ、多由也はよく分かっていない。そもそも口寄せ契約やら口寄せ動物の事を何も知らないので話についていけない。口寄せと言うのが何なのか聞きたいが話の腰を折りたくない為そのまま静かに聞いている。
「その『命の契約』って何なのクウヤ君!?そんな契約聞いたこともないわ!!」
紅が物凄い形相で迫る、アンコ、夕顔、マブイも続いた。
「その名の通りだよ、僕はその[もの]と『命』と契約して同じ存在になったんだよ。」
「同じって…クウヤ君は動物になっちゃったって事…?」
アンコは何故動物とそんな事をしたのか解らなかった。
「僕がした相手は動物は動物でも只の動物ではないんだよアンコちゃん。」
「…じゃあ、一体どんな動物なの…?」
夕顔がその存在が何なのか聞いてきた。
「僕が『命の契約』をした相手はね…神様なんだ。」
「「「「「「「………は?」」」」」」」
「正確には神の使いと契約したんだよ。」
皆唖然とする、いきなり神と契約したと言われれば誰でもそうなるだろうしな。
「僕が口寄せ契約している動物は神の使いで名は四つの神と書いて四神と言うんだ。その名の通り4匹?いるんだ、青龍、朱雀、白虎、玄武と言う四つの神がね。僕はその四神と『命の契約』した事で人間から神格化して神になったんだよ…。」
あまりのスケールの大きさについていけない紅達、そんな中ヒナタがクウヤに質問してきた。
「…じゃあクウヤ君は、その…神様になっちゃったっ…て事で、良いんだよね?」
「まぁ平たく言えばそうかな…神格化した訳だから一応神の一員だと思うよ。」
そう言うとイノと多由也が興奮して話始める。
「じゃあ私達はずっと神様と一緒に居たって事だよね!?」
「うん、でも僕はこれといって何か出来る訳じゃないけどね…。」
「そんな事ない!!クーちゃんはうちを助けてくれたもん!!」
「多由也ちゃん…」
ヒナタ、イノ、多由也と話していたクウヤとは別の所で紅が口を開く。
「…小南、あなたはクウヤ君の事知っていたの?人間ではなく神様だと言う事を…。」
「ええ、砂隠れに行った時に全て話してくれたわ。」
「…先輩はクウヤ君の話を聞いた時、どう思ったんですか?」
アンコが小南に質問する初めて聞いた時の気持ちがどんなものだったのか知りたいようだ。
「別に何とも思わなかったわ。クーちゃんはクーちゃんだもの、どんな存在になろうとクーちゃんの思う私の気持ちは変わらないわ。それに…」
「それに、何ですか先輩?」
小南が最後に意味深な言葉を残したのが気になり夕顔が聞く。
「私もクーちゃんと同じよ、クーちゃんに頼んで私も『命の契約』をしてもらったわ。」
「「「「ええ!?」」」」
小南の衝撃発言に驚く紅達、その声でクウヤやヒナタ、イノ、多由也達が小南達の方に目を向ける。
「ど、どういう事小南!?ちょっと詳しく説明して!!」
マブイは何故小南がそうなったのか追及する。
「私はクーちゃんと離れたくなかった、ずっと一緒に共に生きて行きたいとずっと想ってた…其れを砂隠れに行った時にクーちゃんに全て話したわ。その証拠として私は自分を捧げようとした、だけどその直前に人間ではなく神様になったと教えてくれた。なった理由を何て言ったと思う?私達を守る為と言ったわ…其れを聞いた瞬間私は一生クーちゃんに着いていこう、生きていこうと決めたの。だって愛してる人がこんなにも私の事を想ってくれてるのよ、このなに幸せな事はないわ。」
「…だからあなたはクウヤ君と『命の契約』をしたと…?」
「そうよ紅、後悔は一切してないわ。」
そう人間ではなくなった事を自信を持って話す小南、其れを聞いてたクウヤは恥ずかしさもあったがそれと同時に嬉しさもあった。話を聞いた女性達は何処か羨ましいと思った。其れを見逃さなかった小南は…
「あなた達もクーちゃんと契約したら?」
「「「「「「「……え?」」」」」」」
小南のいきなりの申し出にキョトンとする。
「クーちゃん出来るよね?」
「うん、出来るよ。」
「だ、そうよ。…どうする?」
この問い掛けに戸惑う女性陣、クウヤはあわてて付け加える。
「あの皆、無理に契約すら事なんてないんだよ。『命の契約』は皆の人生、一生に関わる大事な事なんだから。別に契約しなくてもこの関係が終わる訳じゃないからさ、ね。」
「でも私達が人間じゃないって事を教えちゃったのよクーちゃん。このまま今まで通りの関係を持つのは難しいんじゃない?」
小南の言葉がクウヤに突き刺さる、確かにその通りだ。神とはいえ人外だ、自分は良くても相手は今まで通り接する事は出来なくなるはず…
「人は自分とは違う者、異なる存在を否定するものよ。私達が今まで何も変わらずやってこれたのはそれが誰にも知られていなかったから…でも紅達に教えてしまった今、これまでのように仲良くやっていけるとは限らないわ。人は同じ存在を好む生き物だから。」
確かに、人は自分とは違う者を意味嫌う。生前も個性的な人間や和を乱す者はよくハブられてたしな、この世界で言えば人柱力を見れば良く分かる。僕は神になったとは言え、【化け物】…なんだから。
「私の考えは2つ、紅達皆をこちら側に引き込むか、私達と縁をき「なるわ。」…そう。」
小南が話してる途中で紅が割って入る。
「私もクウヤ君と共に生きて行きたいわ、其れが例え人間じゃなくなってもクウヤ君の想う気持ちは変わらないわ。」
ハッキリと自分の想いを口にする紅。
「私もクウヤ君と一緒に生きたい!その気持ちは先輩にだって負けていません!」
「私も同じです。其れにクウヤ君以上の良い男この世に要ると思っていませんから!」
アンコと夕顔も紅に続き自分のクウヤに対する気持ちをぶつける、其れを聞いた小南は…
「そう…、まぁこうなるとは思ってたわ。…あなたはどうする?マブイ?」
「…私が今こうして楽しく幸せに暮らせているのは全てクウヤ君のお蔭…クウヤ君が居なければ今の私は居ないわ。クウヤ君がどんな存在であろうとこの気持ちが変わる事はないわ。」
「…どうやら愚問だったわね、想いは皆同じね。」
「「「「当然よ(当たり前です)!」」」」
「紅さん、アンコちゃん、夕顔さん、マブイさん…本当に良いの?全てが、何もかもが変わってしまうんだよ?後悔しない?」
「「「「しないわ!」」」」
クウヤの最後通告を断る。覚悟はとっくに出来ているようだ。
「…分かったよ。」
クウヤは紅達の覚悟を受け入れた…後はまだ決めかねている3人に声を掛ける。
「ヒナタちゃん、イノちゃん、多由也ちゃん達には未来がある。僕の事なんかで人生を狂わせたくない、だから「うちはする!」…多由也ちゃん。」
「うちはあの時クーちゃんに会わなければ死んでたかもしれない…助けてくれてうちを守ってくれるって言ってくれた。その時うちはクーちゃんを好きになった、いやクーちゃんしか居ないと思った!死ぬまでずっとクーちゃんと一緒に居たいって…だからうちはクーちゃんと契約する!クーちゃんの事好きだから!!」
多由也は思いの丈をクウヤにぶつける、其れを聞いたクウヤは多由也をぎゅっと抱き締めた。
「ありがとう多由也ちゃん…凄く嬉しい…。」
「クーちゃん…」
多由也もクウヤを抱き締める。その2人を見てたヒナタとイノは…
「わ、私もクウヤ君の事が好き…昔忍びに拐われて助けてくれたよね…その時お姫様抱っこしてくれたあの時心に決めたの、クウヤ君と一緒に隣を歩いて生きたいって…。だから私も契約する!」
「…私はお店で初めて会ったときクウヤ君に一目惚れしたの、そして1番の決め手はピンクのコチョウランをくれた時。その時決心したの、私もクウヤ君にピンクのコチョウランを渡せる良い女性になろうって…だからクウヤ君にはずっと私の側に居て貰わないと。だってそうじゃないと渡せないもんね!」
ヒナタとイノもクウヤに対する気持ちを伝える、そして2人もクウヤに抱きついた。其れに答え2人を抱き締め返し言う。
「本当に良いの?後悔しない?」
「「「しないよ(わ)!!」」」
ヒナタ、イノ、多由也の声が揃う。クウヤは流し礼を言う。
「あ、ありがとう…僕を…受け入れてくれて…皆に、嫌われたらと思ったら、離れなくちゃいけないと思ったらって…ぐすっ」
言葉を詰まらせ泣くクウヤ。クウヤのこんな姿を見た女性達は、どれだけの思いでこの事を伝えたのかが解った、それはとても怖かっただろう、それでも自分達の為に嫌われるかもしれない、避けられるかもしれない、だけどこんなにも大切な秘密を言ってくれた、そして私達の事をこんなにも想ってくれたそんなクウヤが愛しくて堪らなかった。皆はクウヤが泣き止むまで慰め続けた。
「…ごめんね、みっともない姿を見せちゃったね…。」
「そんな事ないわ、私達に秘密を打ち明けてくれてとても嬉しかったわ。」
「そうよ!それに私達がクウヤ君の事を嫌うはずがないじゃない!」
「先輩の言う通りです、私達はクウヤ君の事が大好きなんだから。」
「寧ろ私達はクウヤ君と特別な関係になれる事が嬉しいの。」
クウヤの言葉に紅、アンコ、夕顔、マブイが返す。その言葉を聞いた瞬間クウヤは笑顔になる、その笑顔は今までと何処か違い、それは晴れやかで心をとても暖かくしてくれるものだった。紅、アンコ、夕顔、マブイは思った、陸奥クウヤと言う男の子を好きになって本当に良かったと心から感じた。
ヒナタ、イノ、多由也も続く。
「私もクウヤ君とずっと一緒に居たいって言う夢が叶って凄く嬉しい…!」
「クウヤ君は私の初恋の相手、その初恋が今叶ってとっても嬉しい!これからずっと一緒だよクウヤ君!」
「クーちゃん…うちはまだクーちゃんに何もお返ししてない、だからクーちゃんにはうちを貰って欲しかったの。」
「多由也ちゃん、僕は別にお返しなんて…」
「ううん、それだけは絶対に駄目!クーちゃんはうちの命の恩人!うちの全てを使ってお返しする…そう大層な事言ったけど、只うちはクーちゃんとずっと一緒に居たいだけなんだ。…ダメ?」
「駄目じゃないよ、これからもずっと一緒に居てね、多由也ちゃん!」
「うん!!」
クウヤと多由也が抱き締め会う、それを見てた他の女性達が
「「「「「「「多由也(ちゃん)だけずるい(わ)!!」」」」」」」
と抗議してきたので皆とも抱き合った。少し時間が経ち全員が落ち着いた所で
「それじゃ皆、これから『命の契約』を始めるけど準備は良い?」
「「「「「「「良いわ(うん)(良いよ)!」」」」」」」
小南以外の女性達が返事をする、それを聞いて『命の契約』をする為、人数分の巻物を口寄せで出す。
「クウヤ君、それは?」
「これが『命の契約』をする為に使う巻物だよ。」
そう説明して巻物を開く。
「この術式が施してあるこの真ん中の部分に契約したい者同士の血を垂らすんだ。そうすると契約出来るよ…。それじゃ皆、用意は良い?」
クウヤが聞くと女性達が頷く、そしてクウヤと皆が巻物に血を垂らす、すると女性達の体が光出す。最初は驚いていたが大丈夫だと言うと落ち着きを取り戻す、そして徐々に光が収まっていく。
「契約完了…これで『命の契約』は終えたよ、もう皆は人間ではなく神の一員になったよ。」
クウヤが説明するがまだ皆ピンと来ていない。まあ当然かな、特に何か大きく変わると言う事はないからね。そんな中アンコが急に肩を押さえて苦しみだした。
「うぐぁっ!!」ガクン
「どうしたのアンコ!?」
小南がアンコの状態が変わり心配をする。
「だ、大丈夫です、先輩…う″っ!!」
アンコが手で押さえている肩の所から煙が発声する、皆が何事かと思いアンコを心配する。だが直ぐに煙は収まりアンコの様子も元に戻り手で押さえていた所を見たとたん、目を見開いて驚いていた。
「じ、呪印が、無くなっている…。」
「「「「えっ!?」」」」
呪印の事を知っていた小南、紅、夕顔、マブイが驚く。実は以前アンコは大蛇丸の実験の為に呪印を施されていた、何とか呪印を解除しようとしたが無理だった為、火影が封印した。そんな危険な物であったそれが今無くなった事でアンコとそれを知っている小南達はとても驚いた。そんな状態のアンコにクウヤは言う。
「アンコちゃん、一応神になると呪いとか幻術の類いは効かなくなるんだよ。」
昔四神に神について色々と聞いた、呪いや幻、催眠や洗脳等の精神攻撃は一切効かないと聞いていた。なので今回アンコは神になったので自分に付いていた呪印、呪いが解けたのである。
「そうなの…?って、言うかクウヤ君呪印の事知ってたの!?」
「ううん、呪印?て言うのが何なのか良く分からないけど、以前からアンコちゃんの様子が少しおかしいなって思ってたから。」
何とか知っている事を隠すクウヤ、そうなのと、納得?してくれた為何とか誤魔化せた。呪印の事知っていたら後で色々と聞かれそうだしね、いや今更か。
「所で大丈夫なのアンコ?体に異変は無い?」
紅がアンコの心配をするが
「はい、全然大丈夫です。というか何か体が軽いというか凄く力がみなぎってきます!」
少し興奮しながら問題ないと言う。
「確かに先輩の言う通り力が溢れてきます!」
夕顔も少し興奮してる、紅、マブイ、ヒナタ達もそれを感じている。
「それは僕と『命の契約』をしたからだね。」
「?どういう事クウヤ君?」
今一理解していないので皆に説明する。
「『命の契約』をすると契約者同士での力の共有をしたり、力を譲渡することが出来るんだ。今皆が力を感じているのは僕の力の一部を共有しているからなんだよ。」
「…そんな事が出来るのね…」
マブイが考え深げに口にする、紅達も同じようだ。ヒナタ達はクウヤの力、暖かさを感じほっこりしていた。
「ねぇ、クウヤ君は何か特別な力とかって持ってるの?」
アンコがクウヤに聞く、皆も興味津々のようだ。
「一応あるよ、けど実戦的な力じゃないけどね。」
「実戦的じゃない?それってどんな力なの?」
「う~ん、この力は女性が、皆が喜ぶ力かな…?」
「「「「「「「「私達?」」」」」」」」
自分達が喜ぶ力と聞いたが全く検討がつかない。女性陣、マブイが何かに気が付いたようで口に出す。
「あっ、もしかして前に話してくれた事!?」
「うん、そうだよマブイさん。」
謎が解けて満足するマブイ、それを見た他の女性達がムッとし始めたので正解を言う。
「答えは皆としてたキスだよ。」
「「「「「「「キス?」」」」」」」
「うん、僕は相手(女性)を気持ち良くさせる力を持ってるんだよ。」
「「「「「「「……え?」」」」」」」
マブイ以外の皆がクウヤの言葉を聞きキョトンとする、マブイは以前話した事がある為問題なく聞いている。
「キスをした時に皆…絶頂を向かえるでしょ?それはこの力のせいなんだ。」
皆クウヤとのキスを思い出し顔を赤くする。
「でもその力は別に神様になる前から有ったから此れは僕の特異体質みたいだと思うんだ。他の人とキスをしても多分無理だと思うよ。」
と、今までの事を嘘を入れつつ説明する。こればっかりはしょうがない、このまま本当の事を言ってしまうとクウヤが転生者だと言ってしまうからだ。其れだけは絶対に隠す。
「…そうだったのね、道理でクーちゃんとキスするのがこんなにも気持ち良かった訳ね、というか他の人とキスをしたことがないから分からないけど。」
小南の言葉に激しく同意する他の女性達。
「他にはなにか無いのクウヤ君?」
「他?う~ん、まぁあると言えばあるけど…」
どうしよう…あの事言うべきかな…まぁ別に隠すような能力じゃないけど、言うのちょっと恥ずかしいな。
「そのもう1つの力は…」
クウヤはもう1つの能力を顔を赤くしながら皆に伝える。
「「「「「「「「…………」」」」」」」」
クウヤの言葉を聞き終えたら皆無言になってしまった、最初クウヤが精子が何たらかんたらと言ったら皆顔を赤くしたが、話を聞いていくうちにだんだん皆の表情が変わっていった。特に変わったのは大人の女性陣、小南、紅、アンコ、夕顔、マブイだ。話の途中から恥ずかしさからくる赤面じゃなくどこか興奮した、獲物を狩る獣の目をしてクウヤを見ていた。そしてクウヤの話が終わり、皆少しの間沈黙する。ヒナタ、イノ、多由也はあまりの過激な話で、精子と言う言葉が出てきた時点でショートしてしまい最後までちゃんと聞くことが出来なかった。しかし小南、紅、アンコ、夕顔、マブイは何か決意した、確固たる意志を持った目をしていた。そしてその4人がクウヤの前に出て
「「「「クウヤ君今すぐ私とHしましょう!!」」」」
4人の声が綺麗にに揃った。
「ちょっと先輩!!さっきまでしてたんですから私達に譲って下さい!!」
「そうです先輩!!今まで私達に隠れてしてたんですから少しは自重して下さい!!」
アンコと夕顔が物凄く真剣な顔で小南に言う。マブイと紅も続く。
「小南…あなた何時も一番を取っているのだから今は私達に譲りなさい!!」
「此れまでの間クウヤ君から一杯愛してもらってるんだから次は私達の番よ!!」
「そんなの関係無いわ!!私だってクーちゃんともっと愛し合いたいの!!さっきの話だって私も初めて聞いたんだからあなた達と同じよ!其れにクーちゃんのは練乳の味がして美味しいから大好きなのよ!!…あ」
「「「「「「「何それ!?」」」」」」」
小南の衝撃発言で驚愕する女性陣、そしてクウヤも、まさか精子が練乳味だと思ってもいなかった。話を聞いてたヒナタ、イノ、多由也が他の皆より先に口を切る。
「ク、クウヤ君のせ…練乳…飲んでみたいかな…。」
「私もクウヤのせ…練乳飲んでみたい!」
「うちもクーちゃんの精子飲んでみたい!」
「(いやいや多由也ちゃん!?堂々とそんな事言っちゃ駄目だよ!?ヒナタちゃんもイノちゃんも言葉を替えて言ったのに無意味になったよ!?ほら、2人が顔を赤くして恥ずかしがってるから。)」
ヒナタ達がクウヤの練乳、もとい精子を飲みたいと言ってきた。其れにクウヤと小南達は驚く、まさかヒナタ達までそんな事言うと思わなかったからだ。其れを聞いた小南達は
「「「「駄目よ!!!!」」」」
物凄い形相でヒナタ達に言う、それを見たヒナタ達は体をビクつかせる。
「あなた達にはまだ早いわ!!」
「そうよ!ヒナタ達には必要ないわ!!」
「そんなに飲みたいなら市販の練乳を飲みなさい!!」
紅、アンコ、夕顔がヒナタ達に言う。ヒナタ達がクウヤの精子を欲しがれば自分達にくる量が減ってしまうので何がなんでも阻止したいのだ。
「べ、別に良いじゃないですか!?私達だってクウヤ君の精子が飲みたいんです!!」
「そうですよ!!クーちゃんの精子は皆の物です!!」
イノと多由也が反論する。というかもう皆普通に精子と連呼しまくっている、最初は練乳と言葉を濁していたのに。
「でもあなた達は若いんだから必要ないでしょ!私達には何がなんでもクウヤ君の精子が必要なのよ!!」
マブイがクウヤの精子の必要性を話す、大人組はそろそろお肌の調子を本気で気にするお年頃なのだ。だけどその心配はもう必要無いんだけどね。
「あの…其れを決めるのはクウヤ君だと…勝手に私達が言っても駄目だと思います。」
今まで女性達が自分勝手言ってたのをバッサリ切る、其れを聞いた小南は
「…そうね、此れは私達が決める事ではないわね。クーちゃん…ごめんね、勝手に話を進めて…」
申し訳なさそうに言う、他の皆も我に戻りクウヤを物扱いしてしまった事を悪いと反省する。
「いや、別に何とも思ってないよ。皆が僕を欲しがってくれたように僕も皆が欲しいと思ってるからからそんな気にしなくていいよ。」
「「「「「「「「あっ」」」」」」」」
クウヤは何気ない一言で皆は喜び頬を赤く染める。クウヤは思っている事を只普通に言っただけなので何で皆が頬を赤く染めたのか分からなかった。
「其れに僕何回しても大丈夫みたいだから皆としても全然平気だよ?」
そう、僕はカミムスヒ様の特典で絶倫になった。なので20発までなら平気で出来る、此れは小南と一日中Hした結果である。実際限界までHしたらどのくらい出来るのかとても気になるが…。
「そ、そうなの…小南?」
「ええ、クーちゃんって凄い絶倫なの、おまけに1回の射精量も物凄くて。正直な話、私1人じゃクーちゃんの相手は務まらないの…残念だけど。」
本当は自分1人でクウヤを満足させてあげたいけど何時も先に自分が限界を迎えてしまう、其れがとても悔しいらしい。
「そ、そんなに凄いんだ…」ゴクッ
「クウヤ君と一晩中…良い」ジュルリ
「私が上から責め…いえ、クウヤ君にされるがままと言うのもアリ…」フフッ
紅は驚きアンコ、夕顔、マブイはクウヤとの情事を想像する。クウヤの話を聞いてたヒナタ、イノ、多由也は
「「「「クーちゃん(クウヤ君)…」」」」
クウヤの名を呟き上目遣いで見つめてくる、どうやらヒナタ達も紅達と一緒でクウヤとHしたいらしい。
「ヒナタちゃんイノちゃん多由也ちゃんにはとても申し訳ないんだけど、卒業するまで待って欲しいんだ。」
「「「…何で?」」」
涙目になって聞いてくる。
「今のヒナタちゃん達の身体じゃ負担が大きすぎるからだよ…僕のは他の人より大きいから…。」
ヒナタ達は一瞬なんの事か分からなかったが直ぐに思い出す。クウヤと小南がしてた時、一瞬だけクウヤの一物が見えた。それはとても大きく自分の腕くらいあるんじゃないかと思えるほどだった、その事を思い出し3人は顔を真っ赤にする。
「だからヒナタちゃん達はアカデミーを卒業するまで待って欲しいんだ。」
「「「うん…分かった…。」」」
何とか理解してくれたヒナタ、イノ、多由也、だが完全に納得した訳ではないようだ。アカデミーを卒業するまで後2年ある、それまで小南達にクウヤを独占されてしまう、其れが凄く羨ましくてズルいと思っていた。
「ごめんね…Hは出来ないけどそれ以外の事は何でもするから許して、ね。」
「「「…ホント?」」」
「うん、別に愛情表現の方法は交わるだけじゃないよ。抱き締めたり、キスしたり、触ったりと色々な方法があるんだ。お互い愛し合って愛撫する、それだけで気持ち良くなれるし、幸せになれる事が出来るんだよ。」
ヒナタ達もクウヤとの情事を想像し顔を真っ赤にする。
「「「うん(分かった)!卒業まで我慢する!!」」」
どうやら納得してくれたようだ。
「ありがと。…紅さん、アンコちゃん、夕顔さん、マブイさん、ヒナタちゃん、イノちゃん、多由也ちゃん、…これから嬉しい事や楽しい事、嫌な事や悲しい事、色々な事があると思う。でも皆と一緒なら全部が幸せな出来事になると思ってる。だから皆、これから末永く宜しくね!」
「「「「「「「うん(ええ)宜しくね!!」」」」」」」
クウヤと新しく『命の契約』をした者達と契りを交わした。
「勿論小南お姉ちゃんも宜しくね!」
「ええ、宜しくねクーちゃん!」
と、皆がクウヤの事で1つになり綺麗に纏まった…筈だった
「じゃ、上手く纏まったとこでクウヤ君に1つお願いがあるんだけど…。」
「ん、何?」
「「「「「「「「クーちゃん(クウヤ君)!!精子を飲ませて欲しいの!!」」」」」」」」
女性達の声が見事に揃いクウヤはズッコケる。クウヤの話を聞いてどうしても飲みたかったようだ、と言う訳で皆に精子を飲ませた。そしたら「美味しい」やら「甘い」等の感想がでた「もっと飲みたい」と言われたが直ぐには出ないと伝えると、紅がクウヤの男根を口に含みフェラをし始めた。ぎこちない動きだったが一生懸命してくれたフェラはとても気持ち良く、紅の口の中に大量の精子を射精した。紅は射精された精子を喉をゴキュゴキュと鳴らしながら全て飲み干した。飲み終わった紅はとても満足した顔をしていた、それを見た他の女性達も我先にとフェラをしたり、手コキしたり、パイズリ、玉舐め、アナル舐め、前立腺責め等ありとあらゆる方法を駆使した。そんな責めを受けたクウヤは我慢せずに沢山絶頂った、沢山絶頂ったお陰で沢山精子を射精した。皆は精子を美味しそうに一滴も溢さず飲みきった、飲み終えた皆の顔はとても満足し、恍惚とした表情を浮かべた。その後も精子を絞り出されたクウヤは、皆がくる前の小南とのHで射精した時の回数と合わせて合計34回絶頂き、1日の記録を大きく上回った。
翌日、紅達は肌艶がもの凄く良くなっているのを実感し大いに喜んだ。
第18話☆♡
前書き
注:今回の第18話はエッチ回です。挿絵に超過激な、エッチな絵を入れました。
なのでキャラのイメージが壊れる、こんなの○○じゃない!違う!見たくない!という方は挿絵を非表示にしてから読む事をおススメします。
「あっ…あ、う、うん!!あうっ…絶頂くぅ!!」ビクンビクン
「気持ち良かったですか紅さん?」
「はぁ、はぁ…ええ、こんなにも気持ち良いものなんて知らなかったわ…」
「そうですか、良かったです!でも此れはまだまだ序ノ口、愛撫だけですよ?此れからもっと凄い事になりますから覚悟して下さい!」
「もっと凄い事…クウヤ君お願い、それを私に味合わせて頂戴!小南の時のように愛して欲しいの!!」
「分かりました、一杯愛してあげますね!」クチュクチュ
「ああん!!良い!!凄いっ、ああっ、クウヤ君!!」ビクビク
只今、紅とSEXをしている最中だ。先日、皆に小南とSEXしてるのがバレて、そしてその後 皆と話し合った結果、全員と『命の契約』をした。紅達にはもう何も隠す必要が無くなった為、今こうしてお互いを求めSEXをしている。
「…うん、大分解れたみたいだね、これなら大丈夫かな。紅さん…いくよ?」
「…うん、お願い…私をクウヤ君のおちんちんで女にして…」クパァ
紅に言われクウヤは男根を手で広げられた膣に当て挿入する。
ズッ『ミチ』ズブブ『ミチミチ』
クウヤの男根が紅の処女膜を破って中に入っていく。一瞬苦痛の表情を浮かべるが、その表情は直ぐに消え変わりに大きな声を挙げる。
「うっ…あぁああぁあ!!」ビクビクン
大きな声と共に身体を大きく震わせ絶頂を向かえる。
「なっ…なに、これ…い、今までと全然、違う…」
これまでクウヤにキスやおっぱいを弄られて絶頂した時とは違う程の快感だった。
「其れに、初めては凄く痛いって聞いた事があった…けど痛かったのはほんの一瞬だったわ。何で…」
「其れは僕の能力が関係してると思うよ。」
「あっ…膣の痛みを消す…」
「そうです、処女膜を破った痛みがあったと思いますが其れは最初だけで、後はもう気持ち良くなるだけですよ。」ズプン
「ああん!!ほ、本当物凄く気持ち良いわ!!」
「此れからもずっと、一緒に気持ち良くなりましょうね紅さん!!」
「ええ!んっ、これからも…あん!ずっと宜しくねクウヤ君…んはぁぁ!!」

「じゃあまず1回射精きますね!」パンパンパンパン
「だ射精して!クウヤ君!!」
「射精る!!」ドピュドピュビュルル
「ああぁあ!!射精てる!!熱いのが私の中に一杯射精てるぅ!!」ビクビクンプシャー
紅の子宮内をクウヤの精液で埋め尽くす、入りきらなかった精液は男根と膣の間から溢れ出る。
「どうだった紅さん?中に射精された感想は?」
「…とても気持ち良かったわ、其れに凄い幸せな気持ちになったの…。これをもっと味わいたいわ。」
「大丈夫だよ、これからずっとこの幸せを感じさせてあげるから。紅さん、一緒に幸せになろうね!」
「ええ!一緒になりましょ!!」
お互いそう誓いキスをする。
「それじゃ続き、2回戦目行こっか紅さん!」
「えっ」
「前に小南お姉ちゃんが言ってたでしょ?僕は絶倫だから1回だけじゃ満足しないよ、だから僕が満足するまで紅さんには付き合って貰うからね!」
「つ、付き合うって、どのくらい…?」
頬に一筋の汗を垂らしながら聞いてくる
「う~ん、取りあえず10回は逝きたいかな?後は…分かんないや!」
無邪気にそう答えるクウヤ、紅は覚悟を決めクウヤに付き合った。だが紅はSEX が初めてでしかもクウヤが相手ということもあり、当然耐えられるはずもなく絶頂きまくった。クウヤは紅の身体を堪能しまくった、おまんこは当然として、口で射精したり、胸に射精したりと沢山射精しまくった。そして終わった頃には紅の身体はクウヤので全身精液まみれになっていしまったが紅はとても満足した笑顔をしていた。
「はぁ、はぁ…んっ!あん!…どうクウヤ君、私のおまんこは?気持ち良い?」パチュンパチュン
「あっ、い、良いよ、とっても、気持ち良い良いよ、うっ!アンコちゃん!」
只今アンコの家でお互いの身体を交えている、寝ているクウヤの上にアンコが股がり腰を振る。所謂騎乗位だ、アンコもSEX は初めてなのだがクウヤに気持ち良くなってもらいたい為、アンコがリードしてやっている。クウヤは今新たな感覚、快感を味わっていた。小南、紅の2人はクウヤがリードしてSEX してきたがアンコは変わりに自分をリードしてSEXしてくれるので、此れは此れで良いと思いながらアンコとしていた。
「絶頂きたくなったら何時でも絶頂って良いからねクウヤ君!私が全部受け止めてあげる!」ズッズブブッズプン
そう言うと腰の振りを激しくする。

「ああっ!!駄目、もう…アンコちゃん!射精る!!」ドピュドピュドピュ
「んああああ!!凄い!!クウヤ君の精液が私の身体の中をかけ上がってくるわ!!あああ!最高ー!!」ビクンビクン
クウヤの上に乗りながら顔は天を向き、涎を垂らし、身体を大きく反らしながら精液が自分の体内に入ってくるのを感じ絶頂を向かえる。其れが終わるとおまんこから男根を引き抜くと
「待っててね、今おちんちんを綺麗にするからね。」レロッ
お掃除フェラを始める、最初から最後まで全部リードしてくれるアンコ。
「あむっずっ、じゅるる、んむ、ぢゅ…んんっ!!」ぢゅぽん
アンコはビックリしたのかフェラをしてた最中だが口から男根を離す。クウヤの男根を確認すると天に向かって大きく反り返っていた。
「うわぁ…射精したばっかりなのに、またこんなに大きく…。」
立派な男根を見て惚けるアンコ、さっきまで此の雄々しくそそり立っていた物が自分の中に入り女にしてくれた、此れから一生付き合っていくとてつもなく大きな存在だ。其れを目の前で見たアンコは自分の秘部、おまんこが疼く。先程子宮が一杯になるほど射精して貰ったが、もっと欲しいと本能が訴えている。なのでまたクウヤの男根をおまんこに挿入れようとした瞬間…。
「待ってアソコちゃん、今度は僕がするよ。」
アソコがまた自分でリードしてSEXしようとしたのを制するクウヤ。
「いいのよ、クウヤ君は何もしなくて。私がクウヤ君を気持ち良くしてあげたいの。」
アソコはクウヤに喜んで貰おうと、クウヤには何もさせず自分だけで全てやろうと考えていた。
「アソコちゃん…でもそれじゃ駄目なんだよ。Hっていうのはお互いの愛を確かめ与えあう行為なんだ、だからどちらかが相手を思いやるんじゃなくて一緒に思いやりあってこそ心と心が通じ会えるんだよ。」
そうクウヤに諭されるアンコ、その言葉を聞いて
「…そうね、…ごめんねクウヤ君。何か私だけ先走ってたみたいで…、Hって元々そういう物よね。お互いを思いやる心、片方だけが与える一方通行じゃ駄目よね…。」シュン
本質を理解したのかシュンするアンコ、其れを見たクウヤは優しくアンコに言う。
「落ち込まないでアンコちゃん、此れから愛あるHをしていけば良いんだから。だって僕達には時間が一杯有るんだからさ、ね!」
「…うん、ありがとうクウヤ君…。」
「どういたしまして、其れじゃ…」そーれ
「きゃっ…クウヤ君…?」
いきなりクウヤに押し倒され今度はアンコが下になる。
「次は僕が動くね、アンコちゃんは僕の愛を受け止められるかな?」ズブブ
「あぁん!!も、勿論よ!クウヤ君の愛、全部受け止めてあげるわ!!んはぁぁ!!」ビクビクン
「ああっ!んっ、あっ良い!!気持ち良いよぉ!!クウヤ君!!」ビクンビクン
「はぁ、はぁ…僕もだよ…うっ、射精る!!」ドピュビュルルル
「ああぁあぁあ!!また射精てる~!!」ぷしゃー
「はぁ…はぁ…、あっ!…凄い、まだ硬くて大きいまま…。」
先程の中出しで12回目の射精なのだがクウヤの男根はアンコの中でいまだに元気なままだ。
「アンコちゃん!僕の愛はまだまだこんな物じゃないよ!」ズンズブズチュン
「んはぁ!!大丈夫、任せて、んあっ!私がクウヤ君の、あはぁん!!愛、全部受け止めてあげるわ、んほぉ!!」ビクンビクン
その後もクウヤとアンコはお互い限界までSEXし続けた。
「「んっ、ちゅっ、あむ…れろ、ぢゅ、んあっ…」」
「んちゅ、んっ、あん…ちゅ、じゅる…んはぁ…クウヤ君…。」
「ぷはぁ…夕顔さんは本当キスが好きですね。」
「ええ、キスをすると心が暖まって幸せな気持ちになるの、だから大好き…。」
「そうですか、じゃあもっとチューしましょ!」
「うん…んっ、ちゅんちゅっ、れろっ、じゅ…」
今クウヤ夕顔は裸になって抱き合いながらキスをしている。
「ん、じゅる、んあっ、ぢゅ…んああ!!…クウヤ君、駄目!!」ビクンビクン
キスに夢中になってる所にクウヤの不意の攻撃を受ける。
「駄目だよ夕顔さん、キスに夢中になるのも良いけど今回はこっちがメインなんだから」クチュクチュ
「ああんっ!いい、絶頂く!絶頂っちゃうー!!」ぷしゃー
クウヤが注意、指摘するが夕顔は気持ち良くなりすぎて耳に届いていない。
「夕顔さんちゃんと聞いてる?」キュックリッ
「んはぁ!!ごめんなさい!気持ち良くて聞いてませんでし「ギュム」やあぁん!!」ビクビクン
乳首を摘まみつねる、話を聞いてないと言ったのでおっぱいをギュッと鷲掴みした。
「もう、ちゃんと聞いてよね夕顔さん。まぁ気持ち良くなるのは良いけどさ。」
「だ、だって…クウヤ君が上手すぎるんだもん…んあっ!!」
「ダーメ、許してあげない!」ムギュムギュクリッカリッ
「んはぁ!!絶頂ぐぅぅ!!…どうしたら許してくれるのぉ…?」ビクビクン
「ん、じゃあ物凄くHな言い方で僕を誘い誘惑して。其れが出来たら許してあげる。」ちゅー
「あうっ!!わ、わかったわ……ねぇ、クウヤ君お願い!私のおまんこにクウヤ君のその大きなおちんちんでズポズポして欲しいの!それでおまんこにイーッパイおちんぽミルクをビュービュー射精して私を、夕顔を孕まして、ね!お願い、あ・な・た!」クパァ
クウヤを厭らしく誘惑し、おまんこを両手で広げ早く挿入れてと誘う。其れを聞き見たクウヤは此れまでに無いほど興奮し、我慢出来なくなり夕顔を押し倒す。
「もう最高だよ夕顔さん!!そんな事言われたら我慢なんて出来ないよ!!此れから一杯イーッパイHしちゃうからね!?止めてって言っても止めないからね!?」フーフー
「うん、良いよ。一杯私を愛してね!」
「夕顔さん!!」ズプン
「んほぉぉ!!」ビクビクン
興奮が頂点に達したクウヤは此れでもかと言うぐらい夕顔とSEXしまくった、いや交尾と言ってもいいぐらい激しいSEXをした。

「はぁうっ、またで、射精るぅ!!」ドビュルルルルル
「はぁぁん!私も絶頂ぐぅぅ!!」ビクンビクン
「まだまだ終わらないよ!もっと、もっと夕顔さんとするんだ!!」パチュンパチュン
「あはぁん!!駄目ぇ!!射精しながら動いちゃ駄目ぇ!!」ぷしゃー
射精しながらも腰の振りを止めないクウヤ、その為入りきらなかった精液はピストンする度に外に溢れ出てくる。其れでも止めないクウヤ、精液を膣に塗り付け染み込ませているかのように早く動かしたり、ゆっくり動かしたり、グラインドしたりとクウヤの味を覚え込ませようとしている。まるで夕顔のおまんこは俺のモノだと言わんばかりに…。
「はぁ、良いよ、凄く気持ち良い!また射精そうだよ!!」パンパンパンパン
「射精してぇ!!クウヤ君、私の子宮に一杯精液をドピュドピュ射精してぇ!!」
「分かった!!射精すよ!!うあぁ!!」ドビュビュルブュルルルルル
「んほぉぉぉぉ!!でてるゅうぅ!!おちんぽミルクで子宮の中が埋め尽くされてくぅ!!」ビクンビクン
子宮目掛けて射精された精液はとどまる事なく出続け、子宮の中を埋め尽くす。
「あ"あ"、凄いっ、まだ出てる…だ、だめぇ!!それ以上は入らないぃ!!」
クウヤの射精は今だ止まらずどんどん射精され、夕顔のお腹がはち切れんばかりに膨らんだ。
「ああ…はぁ、も、もうら、らめぇ…」ビクビク
夕顔はクウヤが射精し続けてる間、ずっと絶頂き続けていた為白目(アへ顔)をむいていた。精液を全て射精し終わった頃には夕顔のお腹は出産間近の大きさにまで膨らんでいた。
「…はぁ、凄い一杯射精た…こんなに出たの初めてかも…どうだった夕顔さん?気持ち良か…夕顔さん!?」アセアセ
「」ピクピク
夕顔は身体をビクつかせアへ顔のまま気絶していた。クウヤは慌てて夕顔を介抱する、気を取り戻した夕顔は先程までの自分の淫らな振る舞い、行為を思いだし恥ずかしくなって布団の中に潜り込む。クウヤは2時間説得?し、やっと夕顔が布団から出てきた。その後もHをし続けた。
「んっ、ちゅぱちゅっ、れろっ、んっちゅー」
「んんっ!ふぅ、あん…ふふっ、クウヤ君は本当おっぱいが好きね。」
「うん、ちゅぱっ、マブイさんのおっぱい大きくて柔らかくて大好き…んちゅー」
只今クウヤはマブイのおっぱいにしゃぶりついている。マブイは女子会メンバー1の巨乳、いや爆乳、超乳と言ってもいい。クウヤに揉まれたからというのもあるが元々デカかった、今マブイのバストは102cmと物凄く大きい。あと体質なのかずっとおっぱいを吸っていたら母乳が出てきた、最初は流石に2人共びっくりしたが今じゃ普通にマブイのおっぱい、母乳を美味しく飲んでいる。
「ふふ、もうクウヤ君赤ちゃんみたい。おっぱい美味ちぃでちゅか~?まだ一杯出まちゅからね~、慌てて飲まなくても大丈夫でちゅよ~。」ナデナデ
赤ちゃん言葉で優しくクウヤに言う。夢中になっておっぱいを吸う姿はまるで本当の赤ちゃんのようで、そんなクウヤを見てると母性本能が沸き上がってくる。
「んっ、んんっ…おっぱい、おいしぃ」ちゅーちゅぱちゅー
「んふふ…あら?もう、いけない赤ちゃんでちゅね~、こんなにおちんちん大きくてしちゃて~。」シュッシュッ
「ああっ!!」ビクッ
赤ちゃんのようにおっぱいを吸っていたクウヤが男根を大きくさせていた。それを発見したマブイは言葉では咎めていたものの、優しく手でシゴいてあげた。
「んっ、あっううっ、き…気持ち良ぃ…」ちゅー
「絶頂きたくなったら何時でも絶頂って良いからね。」ナデナデシコシコ

右手でクウヤの頭を撫で左手で男根をシコる。
「ああっ!!お母さん!!」ドビュルルルル
「!?」ゾクゾク
クウヤが絶頂く時不意に出た「お母さん」と言う言葉で何らかのスイッチが入ったマブイ。
「はぁ…はぁ…」
クウヤは思いっきり射精してマブイの手を真っ白に染め上げた。
「ふふっ、凄い量。たくしゃん射精ましたね~!偉い偉い。」
良くやった(射精した)と褒めたら
「じゅる、じゅ、ずずずずずず…」
手に付いた精液を綺麗に舐めとった。
「マ、マブイさん?ど、どうしたの…?」
マブイが少し様子が変わった気がしたので声をかけるが
「ぷはぁ…別にどうもしないわよ。其れより私はあなたのお母さんよ、マブイさんなんて他人行儀は止めてちょうだい。ちゃんとお母さんと呼びなさい、良い?」
「あの、マ…うん、お母さん…。」
どうやら何かを察したのかクウヤは素直にマブイの事をお母さんと言う、するとマブイが物凄く良い笑顔になった。
「はーい、じゃあクウヤちゃんは横になっててね~。今お母さんがいーっぱい気持ち良くしてあげるからね~。」
完全にお母さんスイッチが入ってしまったマブイを止める術がなく、そのまま責められ続け大量に40発以上も精液を絞りとられてしまう。何時もは相手が先にギブアップするのだが、クウヤが先にギブアップをしてしまった。此処まで射精した経験がなかった為、体力が尽きてしまった。ぐったりしていたらマブイお母さんがクウヤを抱きかかえて母乳を飲ましてあげた、其れが妙に安心したのかまた夢中になっておっぱいを吸い続けた。まるで本当の赤ちゃんのように、マブイは我が子をあやすように介抱する。クウヤは母乳を飲んで休んだお陰で元気になり男根が復活する。
「あらあら、またおちんちんが大きくなっちゃたわね~。またお母さんとHしたいの?」
そう言うとまたクウヤの上に覆い被さりSEXを再開した。
「ああん!!クウヤちゃんのおちんちん最高~!!」ビクンビクン
この一件以来クウヤとマブイは近親相姦プレイに嵌まっていった。
「んっちゅ、ぢゅっ、れろっ、ん、じゅる、ぢゅ、んっ…」
「んちゅっ、あむ、ん…じゅっ、ぢゅる、んんっ、じゅ、んふっ、じゅるる…もっと、もっとチューしよクウヤ君…んんっちゅ、あむ、れろ…」
「んー!イノちゃんばっかりずるい~!クウヤ君私もチューしたいよぉ…」
「…ぷはぁ、分かったよヒナタちゃん…ちゅっ、れろっ、ん、じゅる、ぢゅ、んちゅ」
「やった!んっ、じゅる、れろっ、んっちゅ、ちゅる、ん、あむ、ぢゅぱ」
クウヤは今アカデミーの校舎裏でイノ、ヒナタ、多由也の4人とHな事をしている。休み時間になると誰にも見つからないように校舎裏に向かいほぼ毎日のように(学校がある日)Hな事をする。キスしたり、おっぱい揉んだり吸ったり、おまんこを弄ったり、フェラしてもらったりと楽しくイチャイチャしてる。あと何時誰かに見つからないかとドキドキとスリルを味わいつつ今日も4人でHをする。
「んっ、じゅぼ、ぐっぽぐっぷ、んぶ、じゅっじゅるる、んっぶ…」
「うっ、ん、気持ち良いよ多由也ちゃん…んっ」
「んじゅ…本当?良かった!…でもねクーちゃんのおちんちん凄く大きいから上手くフェラチオが出来ないんだよね、じゅぷっ、じゅるる」
多由也はクウヤの男根に一生懸命しゃぶりつく。小南達大人組みたいに上手くは出来ないが、其れでも優しく、丁寧に、心を込めてしてくれる。
「そんな事ないよ、多由也ちゃんのフェラには愛情がたっぷり込められていて最高に気持ち良いよ。」
「んじゅ、ぐっぷ…嬉しい。うちもっと頑張るね!じゅる、ぐっぽぐぽ、じゅるる、れろっ、じゅぼ、ぢゅっん、ずずずずずず」
クウヤに褒められた事で一層やる気になりフェラに力を入れる。
「「む~、クウヤ君!私達が居る事も忘れないでね!」」
「勿論忘れてないよ。」クチュクチュ
「「ああん!!」」ビクビク
「あれ?もしかして絶頂っちゃった?まだ軽く弄っただけなのにな、イノちゃんとヒナタちゃんはとてもHなんだね。」
「そ、そんな事ないもん…んあっ駄目ぇ、あん!」
「私よりクウヤ君の方がエッチ…ああっ!んくぅ、絶頂っちゃう!!」
イノとヒナタが何か言おうとしてたがクウヤが2人のおまんこを弄って其れを阻止する、そして
「あん!もうダメェ!!クウヤ君止めてぇ!!」ビクビクン
「私の方がエッチだから!だから止め…はぅぅ!!」ビクンビクン
自分より2人の方がエッチだと言わせる、イノとヒナタは狡いと心の中で思った。
「イノちゃんもヒナタちゃんも気持ち良くなるのは良いけど僕の事も気持ち良くしてね。」
「「うん、分かった(良いよ)!」」
そう言うとイノは男根を手に取り手コキを始め、ヒナタは玉袋に手をやり金玉を優しくコロコロと触る。
「「どうクウヤ君、気持ち良い?」」シュッシュッコロコロ
「んっ!くっ、うん凄く良いよ…でも今唇が寂しいなぁ…。」んー
クウヤが唇を尖らせてアピールするとイノとヒナタがクウヤの唇に飛び付き3人でキスをする。
「「「んちゅ、あむ、ちゅっれろ、ん、じゅる、ちゅ、ぢゅ、んむっ」」」
「んー、じゅぼ、ぐっぽ、じゅる、ごぷ、んぶ、ぐぷぷ、ぢゅっ、じゅるる」

多由也も負けじと激しくフェラをする。イノはクウヤとキスをし、手では男根を掴み手コキする。ヒナタもクウヤとキスをし、手では玉袋を触り優しく揉む。多由也、イノ、ヒナタの3人の連携が見事に嵌まりクウヤは直ぐに限界に達する。
「あ、うっ、良い…駄目、で射精るぅ!!」ドピュドピュドピュ
「っ!?んん!!」ゴキュゴキュ
勢いよく射精された精液は多由也の口一杯に射精される、何とか全部飲もうと頬を膨らせ口に入れようとするが収まりきらない。此のままではクウヤの大切な精液を溢したしまうと思ってたら、イノとヒナタが助太刀に入った。多由也が口から男根を離したらイノがすかさず男根に口をつけ精液を飲み込む、ゴクゴクと喉を鳴らしながら飲み続けるがクウヤの射精は一行に収まらず射精し続けてるとイノにも限界が来る。すると今度はヒナタが男根に口をつけ喉を鳴らしながら飲み始める、そうして3人で何とかクウヤが射精した精液を一滴残らず飲みきった。
「「「…ぷはぁ!!…凄い量…あと凄く美味しかった…!」」」
3人が精液を飲み終えると同じ感想を残す、そして少しだけ余韻に浸る。
「…ふぅ、凄く気持ち良かったよ。ありがとう。」
3人にお礼を言いキスをする、すると次の授業の呼び鈴が鳴る。
「あっ、早く戻らないと遅刻しちゃう。行こうイノちゃん、ヒナタちゃん、多由也ちゃん。」
「「「うん!」」」
教室に向かうときクウヤが
「さっき多由也ちゃんにはしてあげられなかったから、お家に帰ったら気持ちよくしてあげるね。」
「うん!!」
そして4人は教室に戻りいつもと変わらぬよう授業を受ける。
「…ん?何だ?何か匂うな…なあ赤丸。」クンクン
「アン!」
「「「「ビクッ!!」」」」
キバの言葉を聞いてヤバイと身体をビクつかせた。次からは気を付けようと決めた。
「…あれ?私の番は?」
「今回小南お姉ちゃんは休みだよ。」
「」ガーン
後書き
・・・はあ、まじ疲れた・・・。こんなに絵を描く予定なかったんだよね、せいぜい2枚くらいを考えてたんだけど、それだと中途半端だから全部描いちゃった。後大事な所が見えないように描いてるから余計疲れる。あ、後多由也の服装ですが帯だけ変えさせてもらいました。
今の考えでは後2.3話書いたら原作に入ろうと思います。
最初の方あんまり覚えてないからなぁ・・・漫画買わないと(一冊も持ってない)・・・、でも今から全巻揃えると凄い金額になりそう。・・・中古でも良いかな。どこか安く売ってる所無いかなぁ?
第19話☆
「すぅ……はぁ…すぅ……はぁ…」
今クウヤ静かに呼吸を整えてこれから始まる出来事に精神を集中させる。
「準備は良いかクウヤ?」
「…何時でも良いよ。」
「青龍はどうじゃ?」
「俺は何時でもいけるぜ。」
黄龍が2人の様子を聞く、このあとクウヤと青龍の勝負が始まるからだ。此れまで幾度となく対戦をしてきたがクウヤは一度も青龍に勝ったことがない。だが今回こそ青龍に勝つと気合いを入れている。
「…青龍、今日こそ勝たせてもらうよ。」
「ふん、そう簡単に勝たせるかよ。」
お互い軽く言葉を交わし終えると臨戦態勢に入る。
「では両者、用意は良いか?」
「うん。」ザッ
「ああ。」ザッ
少し離れた所から此れから始まる2人の闘いを見守る朱雀、白虎、玄武。
「頑張れクウヤ君。」
「主ならやれると信じてる。」
「此れまでやってきた事を全て出せば大丈夫よクウヤちゃん。」
クウヤにエールを送った。
「其れでは……始め!!」
黄龍のかけ声と共にクウヤと青龍が同時に動き出す。
「はぁ!!」
「だぁ!!」
拳と拳がぶつかり合う、その衝撃で2人の周りの地面が凹みクレーターが出来る。
「だあああああ!!」ドドドドド
「らあああああ!!」ガガガガガ
2人は足を止め物凄い速さで殴りあう、互いに決定打はない、攻撃がかする程度だ。
「ははははは!大分やるようになったじゃねぇか!!」ドガガガガガ
拳を交えながらクウヤに話しかける。
「当然!青龍に勝つ為に必死になって修行したんだ!!」バババババ
「ならやってみな!!」
「ああ!!やってやる!!」ダッ
クウヤは青龍から少し距離をとり印を組む。
「火遁、豪火滅却!!」ボォーー
大量の火の玉が壁のように大きく広がり青龍に襲いかかる。
「あまい!!」ハァ!!
気合いだけで豪火滅却をかき消す。
「どうした!?その程度…いない!?」
目の前が開けるとそこにクウヤはいなかった。
「螺旋丸!!」ギュルルルル
後ろから声が聞こえ、振り返るとクウヤが螺旋丸を作っていて、それからけたたましい音が鳴っていた。

「喰らえ!!」ドン
「ぐっ!!」
螺旋丸が腹部に当たり吹っ飛ばされるが、直ぐ様体制を整え着地しエネルギー波を飛ばす。
「はぁ!!」ドシュ
「土遁、土流壁!!」バン
術を唱え地面に手をやるとクウヤの前に分厚い壁が出来る。
「そんなちんけな術で俺の攻撃を防げるか!!」
青龍の言った通りエネルギー波は壁を貫きクウヤに迫る。
「はぁ!!」バシュン
大きく振りかぶりエネルギー波を弾き飛ばす、壁を作ったのは少しでも威力を落とす為だった。
「影分身の術!」ボボボン
分身を3体作り全員で青龍に向かう。
「「「「だあ!!」」」」
「舐めるなぁ!!」
四方からくる怒濤の攻撃を全ていなし攻撃する青龍。
「らあ!!」ドガガガガガ
「ぐはっ!!」ボン
「うわっ!!」ボン
「ぶへっ!!」ボン
次々と分身を消されるクウヤ、青龍の前では小手先の攻撃は一切効かなかった。
「だらぁ!!」ベキッ
「ぐほっ!!」ドガァァン
エルボーがクウヤの顔面に入りそのまま吹き飛び後ろの崖に激突し中にめり込んでいった。
「どうだ!!」
青龍が声を張る、俺には勝てないとクウヤに言っているようだ。その言葉が聞こえたのか先程めり込み入った穴から
「界ーー王ーー拳ーー!!」ドゥ
クウヤの雄叫びが聞こえた瞬間崖が一気に崩れ落ちる、崖の中から姿を表すとクウヤの身体は赤いオーラに包まれていた。
「いくぞ!!」ドン
「っ!?グハッ!!」
一瞬で青龍に近づき目に求まらぬ速さで攻撃する、青龍は油断してかクウヤの動きを捉えることが出来ずもろに喰らいダメージを受ける。
「ぐっ、何だその技は…!?今まで闘ってきてそんなの見たことがねぇ…隠してたな…。」
そう、青龍が言った通りクウヤはこの技を使わずにこれまで闘ってきた。
「まぁね、この日の為に温めておいたのさ。そしてこの技を使って青龍を倒す!!」ダン
怒濤の攻撃が青龍を襲う。
「だあああああ!!」ドガガガガガ
「ぐっ…!」
先程とはうって変わって防戦一方になった青龍、クウヤの動きに着いていくのがやっとの状態だ。
「これで終わりだ!だあ!!」ダダダダダ
「…舐めるなぁ!!」ドガッ
「っ!?ぶへあっ!!」
青龍の突然の攻撃に反応する事が出来ずモロに喰らいまた吹き飛ばされる。
「ぐっ、な、なんだ…!?」
青龍の方を向くと此れまでにないほどの気を纏い放っている。
「…クウヤ」
「!?」
名前を呼ばれただけなのに全身に緊張感が走る。
「まさかお前がここまで強くなるなんてな…いいぜ見せてやる、俺の全力をなぁ!!」ゴゴゴゴゴゴ
そう言い放つと気が一気に膨らみ、全身を黄色いオーラが包み込む。まるで青龍がスーパーサイヤ人みたいになる、その気を感じとったクウヤは表情を強張らせる。
「お前は俺に全力を出させやがったんだ…誇って良いぜ。」ゴォォォォォ
「ぐっ…」
青龍が放つ神々しいオーラがクウヤの全身に突き刺さる。
「ごはっ!?」
一瞬何が起きたのか理解できなかった、気が付いた時には青龍の拳がクウヤの腹にめり込んでいた。
「ごほっ!!ごほっ!!」
口から大量の血を吐き出す、たった一撃で物凄いダメージを喰らった。
「はああああ!!」ドガッバギッドゴッ
「ぐっ!がっ!!ぐはっ!!ぶへっ!!!」
青龍の攻撃を避ける事が出来ず全て受けてしまう。
「はぁ!!」ガッブン
「がっ!!」
クウヤの足を掴み空に投げる、その後直ぐに追いかけ、追いこし
「らぁ!!」バキィ
両手を重ね大きく振りかぶりクウヤを殴り付ける、そして勢いよく地面に叩きつけられる。其れを確認した後青龍も地に着地する。
「ちょっと青龍!!これは幾ら何でもやりすぎよ!!」
「そうよ!!クウヤちゃんが死んじゃうじゃない!!」
「我ら神同士の闘いでは死ぬ事があると言うのを忘れてはいないか青龍!」
この闘いを見守っていた朱雀、白虎、玄武が青龍を批難する。
「黙れ!!」
朱雀達の注意を一蹴する。
「あいつが本気で俺に勝とうと挑んで来てんだ、なら俺も本気で相手をするのが礼儀ってもんだろうが。」
正論を言われ黙ってしまう朱雀と玄武、しかし白虎はクウヤの事が心配であるが故それでも青龍に口を出す。
「だからって限度っていうものがあるわよ!!」
「…あいつはそう思っちゃいないぜ。」
そう言うと白虎がクウヤの方を向くと
「はぁ、はぁ……ふぅ、流石青龍だ。一筋縄ではいかない相手だよ、本当。」
服がボロボロになってはいるがクウヤはまだ元気な様子だった。
「「「クウヤちゃん(クウヤ君)(主)!!」」」
其れでも白虎、朱雀、玄武がクウヤに声をかける。白虎達は不安そうな目でクウヤを見つめていた。
「心配してくれてありがとう、でも大丈夫だよ。僕は青龍に勝つ為に此れまで必死になって修行してきたんだ、簡単にやられたりしないよ。」
白虎達に微笑んだ後、青龍の方を向きまた真剣な表情に変わる。
「随分ケロッとしているな。」
「そんな事ないさ、これでも結構痛いんだけど。」
「はっ!よく言うぜ…まさか此処まで成長するとはよ、さっきので終わらせる予定だったんだがな…。」
「そりゃあ僕だって何時までも負けていられないからね、其れに最初に言ったはずだよ。勝つってね!」
話を終えると気を高め集中し構える。
「なら僕も全力で行かせて貰うよ!」
「なっ!?」
クウヤの言葉に青龍だけでなく朱雀達もが驚いた。
「はああああ!!」ゴゴゴゴゴゴ
大地と大気が揺れる、そしてクウヤの赤いオーラがどんどん大きく立ち上った。
「界王拳……10倍だーーー!!!」ドゴォーーーン
クウヤがそう叫んだ瞬間、クウヤの周りの地面が気で大きく凹みクレーターが出来る。先程までと違い圧倒的なまでの気の増大、それを感じとった青龍は
「…ははっ!おもしれぇ!!」
今目の前には全力で闘える相手が表れたことに声を高らかに上げ、歓喜する。
「最高だぜクウヤァ!!初めてだ、こんなにも血沸き肉踊るなんてよぉ!考えんのはもう止めだ!!俺の全てをかけてお前を倒す!!」ゴォォォォォ
青龍の気がまた膨れ上がる、全てのリミッターを外し200%の力を出した。
「…流石青龍、また気が上がった。此れが全ての生物の頂点に立つ者の本当の力か…だけど僕は負けない!絶対に勝つ!!」ゴォォォォォ
お互いの気がその場の空間を埋め尽くす、そして
「「いくぞ!!」」
2人のかけ声と共に動き出す。
「「はぁ!!」」ドゴォォン
両の拳がぶつかり合う
「「ダァァァァァ」」ガガガガガ
すかさず拳を出し蹴りもくり出す。
「「ウラァ!!」」ボォン
エネルギー波を出し均衡を崩そうとする。
「「まだまだぁ!!」」ボボボボボ
だが互いに有効打が出ず攻めあぐねる。
「「これならどうだぁ!!」」シュンシュン
超高速で動き攻撃する。
「「負けるかぁ!!」」ドォンドォンドォンドォン
2人の姿は見えずに大きな音と衝撃だけが辺りに響き渡る。
「ここだぁ!!」ドゴッ
「ぐあっ!!」
クウヤの拳が青龍の顎を跳ね上げる。
「だだだだだぁぁぁ!!」ガガガガガガ
クウヤの連続攻撃が顔面に入る。
「いけぇ!!」ブンッ
「くらうか!!」サッドンッ
「ブハッ!!」
大きな一撃を喰らわそうと攻撃するが其れを青龍が後ろに反るように避け、そのまま両足をクウヤの腹に攻撃し上空に吹っ飛ばす。
「次は俺の番だ!」シュン
バク転して地面に着地した瞬間に光速でクウヤが吹き飛ばされた上空より更に上に表れる。
「ダラァ!!」ドゴォォン
「ぐあああ!!」
青龍はハンマーのように両拳をクウヤの背中に降り下ろすと地面に向かって勢いよく落ちる。
「はっ!」ダァン
両手、方膝を地面につけて何とか着地する。そして直ぐ様上を向くと
「はああああ!!」ゴゴゴゴゴゴ
気を限界まで高め、エネルギー波を放とうと準備をする。クウヤもそれに対抗すべく
「か~、め~、は~、め~…」シュイーーーン
「くらえー!!」ドゥゴォーー
「波ーーー!!」ギュオーーー
互いに作られた巨大な気が手から放たれ2人の真ん中でぶつかり合うと、爆風とけたたましい音が辺りに響く。
「ぐうううぅぅ!!」
「がああぁぁぁ!!」
両者の力は全くの互角、中央に出来た大きな塊を押し続けた。
「負けるかぁー!!」ドゥン
「ぐぅ……!!」
均衡が崩れだした、クウヤの体力が限界に近づいており徐々に押され始める。何とか押し返そうと踏ん張るが気の塊が勢いを増して向かってくる。
「くそぉ…負けて、たまるかぁ!!」
「クウヤ、お前はよく頑張った。この俺をあと一歩まで追い詰めたんだからなぁ!だがそれも此れで終わりだー!!」グォォォ
巨大な気の塊がクウヤの目の前までやってくる。
「まだ…終わって…いない!…僕は…青龍を、絶対に…倒すんだ…限界を…超えてやる!!」
クウヤが最後の力を振り絞る。
「界、王、拳………20倍だーーー!!!」ギュオーーーン
「なっ、何ぃ!?」
そう叫んだ瞬間クウヤの力が爆発的に膨れ上がりエネルギー波を押し返す。
「く、くそがぁぁ!!」
勢いは止まらずそのまま青龍を飲み込んでいった。クウヤの力の限りを尽くしたかめはめ波を喰らった青龍は地面に向かって落ちていった。そしてクウヤも力の全てを出しきりその場で倒れ気を失った。
「…ん、…あ、あれ…」
「あ、気が付いたわね。」
「朱雀…」
気が付くとクウヤは朱雀に膝枕してもらっていた。後寝ている間に傷を治してくれてたらしい。
「クウヤ…」
「あ…青龍…」
「まさかこの俺が負けるとはよ…強くなったな。」
「ありがとう、でも正直駄目かと思ったけどね。」
互いに笑いながら話す、闘いが終わったのでまたいつもの2人に戻った。そこに玄武達が話に入ってくる。
「主よ、素晴らしい闘いだった。」
「うんうん!本当凄かったよ!最後のあれは特に!あの時クウヤちゃんは私達を完全に超えてたね!!」
玄武は誉め称え、白虎は興奮して最後の技を語っていた。
「じゃが最後のヤツは使う事を勧める訳には行かぬ。」
「黄龍…」
「あの技は身体に大きな負担を諸刃の技じゃ、10倍までは良いが最後に出した20倍…あれは今後禁止にする。」
「…私も最後に出した技は止めた方が良いと思うわ。」
黄龍だけではなく朱雀もが界王拳20倍を使う事を危険視した。
「朱雀…」
「クウヤ君を治す時身体を見たら酷いダメージを受けていたわ、筋肉は断裂し骨は砕けていたの。もしあの後も戦闘が続いていたらどうなっていたか…」
苦しい表情をして技の危険さをクウヤに促す。其れを感じとったクウヤは
「…分かったよ、もう20倍は使わない。」
「うむ、それが良い。其れを使わなくても良い程の力を身につければ良い、其れを今後の目標として修行に励むのじゃ。…お主には守るべき大切な存在がおるのじゃろ?身体は大切にせんとのぉ…。」
そうだ、僕には守らなければならない愛する人達がいるんだ。毎回こんなボロボロになってちゃだめだよね…。
「うん!界王拳を使わなくても良いように頑張る!」
「うむ、其れで良い…では注意は此れくらいでよいかの。よく頑張ったのクウヤよ…今のお主なら大丈夫じゃな。」
「大丈夫?」
「前に言ったじゃろ、封印されし聖剣の事じゃ。」
「あっ!」
完全に忘れてた、四神を倒したら剣をって言う話だったっけ。
「その様子だと忘れておったようじゃの。」
「へへっ!」
笑って誤魔化すクウヤ、今まで頑張ってきたのは1番になりたかった訳で、別に剣の為にやってきた訳ではなかった。
「どうする、封印の地に行くか?今の様子だと其処まで必要としていないようじゃが…。」
まぁぶっちゃけ無くても何とかなるしなぁ、でも神様が創った聖なる剣…何とも中二病をくすぐる話だし。それに観るだけなら無料だしね。
「いや、行く。」
「そうか、なら着いてくるがよい。」
そう黄龍に言われ後をついて行く、目的の場所、封印の地に近づくにつれその力はどんどん強くなっていく。
「ねぇ黄龍…この圧迫するような感じがするのは…」
「クウヤの思っている通りじゃ、辛いか?」
「いや、大丈夫だよ。」
「そうか、なら向かうぞい。」
確かに最初、聖剣の話をした時に行っていたらとても耐えられなかっただろうな。でも青龍に勝った今、このぐらい何ともない。そう考えながら歩いていたら目的地が見えてきた、其処から異常な程のオーラが発せられていた。
「黄龍…此れが…」
「そうじゃ、此れが神が創りし聖なる剣、
『布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)』
じゃ。」
只凄い…そう心の底から思った。神様が創った聖なる剣、布都御魂剣はとても神々しかった。
「ではその聖なる剣を手にとってみるがよい、そして感じるんじゃ。その剣に秘められたる力を。」
クウヤは黄龍に言われた通り、布都御魂剣を手に取った。
「っ!?あああああ!!」
何だ!?これ!?剣から物凄い力が流れ込んでくる!!此れが…聖剣か!!
「ぐああああ!!」
意識が遠退く、このままじゃ…負けてたまるかー!
「はああああ!!」ゴォォォォォ
聖剣に呑まれないよう、気を高める。クウヤがお前の主だと認め、認識させる為に力の限りを剣に込める。すると聖剣が光輝き出した、その光はとても暖かくてそして優しい、そんな感覚の光が剣からクウヤを伝い全身を包んだ。
「…どうやら布都御魂剣はお主を主として認められたようじゃな。」
微笑みながら言う黄龍、無事に聖剣を手に入れることが出来安堵していた。
「…黄龍。」
「なんじゃ?」
「布都御魂剣が僕を認め、受け入れてくれた事は嬉しくて良いんだけど…これ、皆の前では使えないよ。」
「む…」
「だって力が強大すぎるよ、敵の前で使う以前に只持っているだけで皆の前に出たら気絶しちゃうよ。」
そう、この布都御魂剣は力が強すぎるのだ、圧倒的に…。
「…確かに、一般人の前に出す事は出来ぬな…。」
黄龍も頭を悩ませる、どうやら其処まで考えてなかったようだ。まぁ元々人間界で使う代物ではないらしい、前に対反神用に創られた物だと言っていたし…つか対反神用って、ねぇ…。
「なら変わりにこれを使うといい。」スッ
「これって…扇子だよね?」
「そうじゃ。」
布都御魂剣の変わりに扇子を渡された、見たかんじ普通の扇…鉄扇だな。いや、少しだけど布都御魂剣と同じ力を感じられる。
「黄龍、この扇子から布都御魂剣と同じ力、オーラを感じるけど…。」
「うむ、其れは布都御魂剣を創った時に余った素材でついでに創った物じゃ。それなら大丈夫じゃろ。」
ついでって…布都御魂剣程じゃないにしろこの鉄扇も其れなりに凄いオーラを発してるよ。そんな物をついでで創っちゃうなんて…まぁ僕と神様の常識を一緒にしちゃ駄目だよね。
「うん、まぁ此れくらいなら何とかなる、かな?…それじゃあこの扇子貰うね。」
「うむ。」
「後この布都御魂剣は口寄せ出来るようにしとくかな、使う機械はほぼ無いと思うけど…」
まぁ使うとしても第四次忍界大戦だけだろうな…本当は使わなくても問題ないけど手に入れたんだから1回ぐらい使わないと勿体無いよね。
そしてクウヤは無事、聖剣を手に入れることが出来た、後扇子も。その他も青龍達が色々くれた。
今回青龍との闘いでとても良い経験を得られた。あと聖剣と扇子から得た力、オーラにより更なる強さを手に入れることが出来、また1つ壁を超えて行った。
クウヤがカミムスヒ様から貰った特典一覧
六道仙人状態のナルトの5倍のチャクラ
四神と黄龍の口寄せ(青龍・朱雀・白虎・玄武・黄龍)
経験値50倍
容姿
完全記憶
幸運チート
モテモテ
相手を気持ち良くさせる力
絶倫
ゴッド・マイ・サン(GOD MY SON)
???
???
???
貰った道具
重力室
NEW 布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)
NEW 布都御魂扇子(ふつのみたまのせんす)
後書き
・・・はあ、戦闘むっちゃ疲れた・・・書くの凄い大変だよ。しかも原作突入したらどんどん書かなきゃいけないし・・・はあ。
第20話
青龍との闘いから月日が大分経った、あの日以降クウヤは変わった。何が変わったかと言うと其れは雰囲気だ、今までは落ち着いてて優しくて可愛い男の子と言う感じだったが、それに加え物凄い神々しいオーラを発して(皆オーラ見えてない、感じてるだけ)更には大人の色気をも醸し出した。確かに中身は大人であるが流石に子供の身体で色気を出す事は難しい、だが12歳になったばかりなのにあり得ない程の色気を出している、本人はその事に気づいてない。多分其れは刀と扇子が影響してる可能性が高い、何せあれは神が創り出したアイテムだからだ。其れが元人間とはいえ今は神だ、その2つ、いや3つが合わさった事で神秘的な力が発生しこの様な結果がもたらされたと考えられる。
とある場所
「…今日は皆に大事な話があるわ、クーちゃんの事よ。」
何やら物凄く真剣な表情で話始める小南。
「ええ、分かっているわ。」
「ある日、突然クウヤ君が変わったのか、ですね。」
「そうよ。」
小南の問いに答える紅とアンコ、夕顔とマブイもそれを感じていた。
「明らかに違います…何て言うか雰囲気と言うかクウヤ君が発するオーラみたいなものが…見えないんですけどそんな感じのがするんです。」
「色気…なのかしら?違うとは思うけど、そんなものがクウヤ君から考えられるの。子供では絶対出せない、大人が出すような…いえ、大人とか関係ないわね。…そう、あれはまるで…」
「「「「「神のご加護を受けている感じだったわ。」」」」」
5人の声が見事に揃う。
「やっぱりあなた達もそう思う?」
「ええ、クウヤ君と一緒に居れば嫌でも分かる事だもの。」
「先輩は何か知らないんですか?」
「いいえ、私もさっぱりだわ。」
「先輩ですら知らない事ですか…一体クウヤ君はどうしたんでしょうか…あのままでは」
「「「「「他の女性達がクーちゃん(クウヤ君)に惚れてしまうわ(います)!」」」」」
またまた5人の声が揃った。
「…所でクウヤ君は今何してるのかしら?アカデミーも終わってる時間だけど…。」
「ああ、最近はアカデミーが終わった後も勉強してるみたいよ。もうすぐクーちゃん達卒業でしょ。」
「そう言えばそうでしたね、そうかぁクウヤ君も忍者になるのね。」
「まだ決まってませんよ、卒業試験を合格しないとなる事は出来ないじゃないですか先輩。」
「何言ってるのよ夕顔、クウヤ君が合格出来ない訳ないじゃない。私達より強いのよ、有り得ないわ。」
そう、夕顔が言った通り忍者になるにはまずアカデミーの卒業試験に合格しなければならない。でなければ忍者として第一歩を踏めないのだ、だがクウヤはそんな試験簡単に合格出来る実力を既に持っている。
「其れにクウヤ君が合格出来ないような試験だったら誰も忍者になんかなれないわよ。」
「そうですね、愚問でした…。後ヒナタ、イノ、多由也もクウヤ君と勉強ですかね?」
「一応そう聞いてるわ。」
「ん?でもおかしいわね…。」
「何がおかしいのマブイ?」
「ヒナタ達は曲がりなりにも私達が教えたりしてるのよ。他の生徒達より頭1つ2つ飛び抜けているわ、其れが今になって勉強って…。」
「確かにそうね、ヒナタ、イノ、多由也はクウヤ君の次に実力あるわ。先日アカデミーで実践訓練の授業を行ったけどやっぱり他の生徒達より遥かに上だったわ。」
マブイの疑問を紅が肯定する、昨年から一部の授業を受け持っている(女性のみの授業)。
「何かあるわねこれは…まさか!?」
小南がある考えが思い付く。
「ヒナタ達…勉強と表して実はクーちゃんと一緒に居るのが目的じゃ…!」
小南の発言に大きく反応する紅達。
「そうよ…それしか考えられないわ!!ヒナタ達の実力なら合格は確実だもの!!」
「確か今クウヤ君達はアカデミーに居るんですよね!?」
「そのはずよ!こうしちゃいられないわ!!行くわよ!!」
そう小南が言うと皆物凄いスピードでアカデミーに向かった。
「ん、ちゅっ、れろ、んむっ、ぢゅる…ぷはぁ、ねぇヒナタちゃん、イノちゃん、多由也ちゃん、勉強するんじゃなかったの?」
クウヤがヒナタ達に問いかける、アカデミーが終わり放課後に勉強をしようと言われたのだが、一向に勉強する気配がない。キスの勉強はしてるが…。
「いいの、いいの!大丈夫だってクーちゃん。うちら小南さん達に勉強を教えて貰ってるから全然平気だよ!」
ヒナタ達はアカデミーに入る前から小南達に教えを乞おて貰っている、なのでヒナタ、イノ、多由也の実力はアカデミーの生徒達より群を抜いている。正直勉強しなくても問題ない。
「でももうすぐ卒業だよ、卒業するには試験に合格しなきゃならないんだよ。」
「それも大丈夫。今回の卒業試験は分身の術らしいの、私達しっかり出来るから合格間違いなしだよ!」
イノが今年の卒業試験の課題である分身の術はとっくに会得したから問題ないという。
「本当に大丈夫なんだね?」
「うん、だから安心して。」
クウヤの心配をヒナタが解消する、どうやら相当自信があるようだ。小南達が教えているんだから気にするだけ野暮だと考えた。
「分かった、じゃあ続きしよっか。」
「「「うん!!」」」
3人の声が揃いまたクウヤとキスしようとしたら
「「「「「待ちなさい!!」」」」」
小南達がアカデミーにやってきた。
「…ちょっと、ヒナタ、イノ、多由也…何やってるのかしら?」
静かに笑みを浮かべながらヒナタ達に問いかける小南、その笑みはとても冷たくて恐く、ヒナタ達は身体をガクブルと震わせ、怯え、ひたすら小南達に謝った。
「まぁまぁ、小南お姉ちゃん達怒らないであげて。」
クウヤが小南達の怒りを沈静化させる。
「それで小南お姉ちゃん達はどうしてアカデミーに?」
何故アカデミーにやってきたのか聞く。
「「「「「えっ、あっその…」」」」」
しどろもどろになる小南達、ヒナタ達が抜け駆け、もとい嫉妬してやって来たなんて恥ずかしくて言えなかった。
「じ、実はクウヤ君達がアカデミーに残って勉強してるって聞いたからそのお手伝いと思ってね。」アセアセ
「「「「そ、そうそう、そうなのよ!」」」」
紅の発した言葉に乗る小南達。
「そうなんだ、ありがとう!」
素直にお礼を言われ少し罪悪感が生まれた。
「其れじゃあ皆で勉強しよ。ね、ヒナタちゃん、イノちゃん、多由也ちゃん。」
「「「う、うん…。」」」
クウヤとのキスが途中で終わったのと小南達に怒られて萎縮してしまって元気がなかった。それを見たクウヤは
「勉強頑張ろう、そして無事に忍者に成れたら前に約束した事を果たそう。」
「「「……!?」」」
ヒナタ達はクウヤとの『命の契約』をした後に言った言葉を思い出す。
「だから勉強しよ、ね。」
「「「うん!!」」」
元気よく返事する、ヒナタ、イノ、多由也は絶対に合格しなければならない。でなければクウヤと一線を越えられないからだ。なのでヒナタ達は勉強を開始した。もう十分合格出来る実力を持っているが万が一すら起きないようにしようと勉強する。その姿、気迫が凄まじく小南達がたじろぐ程だった。その日以降も放課後になると皆で勉強をし、卒業試験の日まで続いたのだった。
そんな皆で勉強をしていたある日の出来事、クウヤが皆、大人組にある質問をする。
「…そうだ、実は小南お姉ちゃん達にお願いがあるんだけど良いかな?」
「「「「「お願い…?」」」」」
クウヤの質問に少し勉強する手を休める。
「あのね、僕が無事に忍者に成ることが出来たら家を出ていかなくちゃならないんだ。」
「家を出る?…どうして?」
「うん、それがね、陸奥家では一人前の大人になったら、もしくは忍者になったら親のもとから離れて新たに生活していかなくちゃならないんだ。それが陸奥家に代々伝わる仕来たりらしいんだよね、親の力を借りずに自分の力で生きていけって…。」
皆に陸奥家のルールを伝える。
「…なので小南お姉ちゃん達に何処か暮らせる良い場所あったら教えて貰おうかなぁと思ったんだけど…小南お姉ちゃん達何処か知らないかな?」
クウヤが此れから1人で住める場所がないかと小南達に聞く。
「…ごめんねクーちゃん、流石に住居の事までは把握してないわ。」
申し訳なさそうに言う小南。
「ううん、そんな事ないよ、いきなりこんな事言った僕が悪いんだから。」
「マブイは良い所知らないかしら?火影秘書として色々な事をして知っているから木の葉の内情を分かっているし…どう?」
小南がこの中で1番木の葉の事を知っているマブイに聞いた。
「うーん…今は昔に比べとても情勢が良くなったから人口も沢山増えたのよ、新たに住める場所を確保するのはちょっと難しいわ…。」
「マブイがそう言うのならそうなんでしょうね。」
紅がマブイの言葉を聞きそう答える。
「ごめんねクウヤ君、力になってあげられなくて…そうだ!私と一緒に住まないクウヤ君!」
「「「「「「「!?」」」」」」」
マブイの発言により他の女性達が驚愕する。
「マブイさんの家に?」
「ええ、今住んでいる所は少し広めなの、だからクウヤ君さえ良ければ一緒に住「「「「「「「駄目よ(駄目です)!!何言ってるのよ(何言ってるいるんですか)マブイ(マブイさん)!!」」」」」」」…ちっ。」
マブイの言葉で女性陣が騒ぎ始める、「クーちゃんは私と一緒に住むのよ!!」とか「クウヤ君と住むのは私よ!!」等と。そんな中クウヤは此れからどうしようか真剣に考えている。そんな時アンコが何かを思い出したようでクウヤに話しかける。
「あっ!そう言えば私の親戚でアパートを持っている人がいたわ!!」
「えっ、本当アンコちゃん!?」
突然の朗報に喜ぶクウヤ。此のまま行けば新たに住める場所をゲット出来ると思ったが
「ええ、でもねそのアパートは町の中心から離れた場所に在るから需要が無くて何年も其処に人が住んでいなかったの。それに手入れもしなかったものだからアパートはボロボロで周りは草木が生えきった状態だったわ…。」
一応在るがとてもオススメ出来る所ではないと説明する。しかしクウヤは
「…ねぇアンコちゃん、僕そのアパートに住んで良いかな?」
少し考えてからアパートに住んで良いか聞く、それを聞いたアンコは
「えっ、ま、待って!今とてま住めるような所じゃないって言ったでしょ!?」
当然の反応で返してくる、なのでクウヤは今考えていることをアンコに言う。
「うん、だから住めれるように改装しようかなぁって思ってね。勿論アンコちゃんの親戚の人にはちゃんと許可を貰ってからするつもりだから安心して。」
と、住みやすくする為に改装しようと頭の中で考えた事を説明した。
「…成る程、そう言うことね。其れなら大丈夫よ!そのアパートは手放す予定みたいだったから使いたかったら好きに使って構わないって言われてたの。だから何の問題もないわ。」
自由に使って良いと許しを得た。
「本当!?ありがとうアンコちゃん!!」チュッ
「!?」
「「「「「「「!?」」」」」」」
アンコの言葉を聞き喜ぶクウヤ、嬉しさのあまりアンコの頬っぺに御礼も兼ねてキスをする。キスをされたアンコは嬉しくて顔を赤くし、小南達は羨ましそうにアンコを見ていた。そんな事があったのだが今のクウヤはにお構いなしで、頭の中ではどんな感じにしようか考えていた。
「…ねぇクーちゃん、私も一緒に住んで良いかしら?」
「「「「「「「えっ!?」」」」」」」
小南以外の女性達が驚きの声を出す。
「え、うん。全然良いよ、一緒に住も小南お姉ちゃん!」
「やった!!」グッ
クウヤの肯定の言葉を貰いガッツポーズする小南。
「「「「「「「クウヤ君(クーちゃん)!!私(うち)も一緒に住んで良い!?」」」」」」」
小南だけ良い思いをさせる訳にはいかないと紅達もクウヤと一緒に住みたいと言う。
「うん、良いよ。それじゃあ皆で一緒に住もっか!」
「「「「「「「「うん!!」」」」」」」」
皆で住むと決めその日が終わった。翌日アンコに目的のアパートに案内して貰い全員で行った。
「「「「「「「「「………」」」」」」」」」
目的地に到着しアパートを見た瞬間全員が無言になってしまう。
「…これは」
「さすがに…」
「住めないわね…。」
小南、紅、マブイが素直に感想を述べた、其れほどまでにアパートは酷い有り様だったのだ。
「ごめんねクウヤ君。私もまさかここまで酷いとは思っていなかったわ…。」
アンコがクウヤに素直に謝る。無理もない、アンコが最後にこのアパートを見たのは10年も前だったのだから…。その時で既にボロボロだったのでそこから更に10年…もう住まいとしての役割は果たしていなかった。それでもクウヤは
「…ねぇアンコちゃん、本当に自由にしちゃって良いんだよね?」
「えっ?うん…でもどうするの…?」
「こうするの。」
そう言うとクウヤが突然印を組み始めた。
「火遁、豪火球の術!」シュボォー
火遁の術をアパートに向かって発動させた。術がアパートに当たると大きく燃え上がった。
「えっ、ちょっ!?クウヤ君!?」
あまりの事に声をあげるアンコ、当然他の皆も唖然とする。しばらくするとアパートの周りも含めて辺りは灰すら残らず綺麗な更地になった。
「…よし!」
「よし!ってクウヤ君何してるの!?」
当然の反応を起こすアンコ、何せさっきまで目の前にはボロボロとは言えアパートが有った。しかし10分も経たずに綺麗さっぱりとアパートが無くなってしまったのだ。
「いや、ね、新しく家を建てようかなと思ってさ。だからまっさらの更地にしたの。」
淡々と話すクウヤにもはや口が塞がらないアンコ。
「まぁ見ててアンコちゃん!」
優しく声をかけ心配ないと伝えると更地になった土地に向かい
「じゃあ始めるか……はっ!!」バン
地面に手を付けて術を発動させる。水遁、土遁、木遁、セメン遁…じゃなかった熔遁を使い一気に家を建てた。建設に10分も掛からずに出来上がった。
「…よし!完成ー!!」
クウヤの前には3階建ての立派な和モダン風の家が建っていた。それを見た小南達は…
「「「「「「「「………」」」」」」」」ポカーン
口を開けて呆然としながら見ていた。まぁ無理もない、新築があっという間に出来上がったのだから。
「皆…?」
「…はっ!?あまりの出来事だったから呆然としちゃったわ…それにしても凄いお家だわ…。」
「ええ…とてまお洒落なお家…。」
「こんなお家見たことないわ…。」
「「凄いわクウヤ君!!」」
小南、紅、マブイ、アンコ、夕顔が新しく出来た家に感動していた。ヒナタ、イノ、多由也は今だポカンとしてた。クウヤが何故和モダン風の家を建てたかと言うと、生前テレビでやっていたリフォーム番組『劇○ビフォーア○ター』を見てていつか自分もこんな家に住んでみたいと思いこうして再現をした。まぁ今回はリフォームではなく新築だ、多分だがこのNの世界ではお目にかかれないデザインのお洒落な家が出来たと思う。
「「「す、すご~い…。」」」
ヒナタ達もやっと正気に戻り目の前の見たことない洒落た家に感動した。
「其れじゃあ未来の我が家に入ろっか。」
「「「「「「「「ええ(うん)!」」」」」」」」
クウヤが皆に言い新居に入る、入って中を見ると皆驚きの声をあげた。1階には約30畳のリビングダイニングキッチンと客間、トイレ、お風呂がありその中で皆が驚いたのはお風呂だった。確かに30畳もあるリビングダイニングキッチンも十分凄くて驚きなのだが、お風呂が10畳近くある大浴場だったのだ。何でこんなに大きくしたのかと言われたクウヤは皆で一緒にお風呂に入りたかったから大きく作ったと説明する。すると皆の顔が赤くなる、多分お風呂で色々な事をしてるのを想像したのだろう。その後も家のなかを見て回る、2階と3階には6部屋ずつ用意し(1部屋約6畳)2階には和室、3階には洋室という造りだ。皆でどの部屋を使うか決めようとした時小南がクウヤと一緒の部屋が良いと言ってきた、すると他の皆も一緒が良いと言ったので皆の気持ちも考慮して部屋を少し作り替える。色々と話し合った結果家の間取りは11LDK、1階はLDKと客間1部屋、2階は6部屋、3階は3部屋と大部屋1(ヤリ部屋?)となった。クウヤ達が無事に忍者に成ることが出来たら皆でここに住もうと誓う、そして…
「此れから卒業試験を開始する。」
忍者に成るための試験が始まった。
後書き
次話から原作入ります・・・長かった。
あと行き詰った、どうしよう・・・
第21話
「これから卒業試験を始める!」
遂にこの時が来た。これを見事突破出来れば晴れて忍者デビューだ…いや、此れに合格した後にサバイバル演習が有ったっけ?ま、兎に角今は試験に合格する事だけ考えよう。
「…で、卒業試験は分身の術にする。呼ばれた者は一人ずつ隣の教室に来るように。」
うん、原作通りだ。問題ない、分身の術は3歳の時にはもう会得しているから大丈夫。ヒナタちゃん達も大丈夫と言ってたし問題ないだろう、なんたって教えていたのは小南お姉ちゃん達だからね。等と考えていると試験が始まり1人、また1人と隣の教室に向かっていく。その待っている間、余裕そうにしてる者、不安がっている者が居た。その不安がって居た者はあのうずまきナルトだった、ナルトは分身の術が苦手でろくに出来た試しがない。それはナルトの中に居る九尾のせいで上手くチャクラが練れない、だから上手く出来ない、そういう理由だった。
「次、秋道チョウジ!」
「は、はい!」バリバリ
緊張しながら返事をしながらもお菓子を食べていた。
「おいチョウジ、何時まで菓子食ってねぇでさっさと行って合格してこい」
「そうだよ、チョウジなら大丈夫さ」
シカマルに続きクウヤもチョウジを励ます。
「シカマル…クウヤ…うん、僕行ってくるよ!」
声を大きくして気合いを入れる。
「お菓子持っておいて、合格したら後で食べるからさ!」
「「ああ(わかったよ)」」
クウヤとシカマルにお菓子を預けて隣の教室に向かった。
「ったく、緊張してんのかしてないのか良く分かんねぇな…」
「ははっ、まったく」
そう2人で談笑してるとチョウジが帰ってきた。
「やったよ!」ブイ
ピースして喜ぶ。
「「良かったな(やったね)チョウジ」」
「うん、これで忍者に成ることが出来るよ!」
クウヤにお菓子を渡されまた食べ始めた。
「次、奈良シカマル!」
「シカマル、呼ばれたよ」モグモグ
「ちっ、しょうがねぇ、行ってくるか…」
「「ファイト!」」
チョウジとクウヤがシカマルを鼓舞する、此方に顔は向けずに軽く手を上げて応え、隣の教室に向かっていく。
「こんな日でも変わらないね、全然」
「それがシカマルからね」モグモグ
今度はチョウジと談笑して待ってたらシカマルが帰ってきた、戻ってすぐ机に突っ伏した。
「どうだった?」モグモグ
「ああ、合格だ…」
「やったねシカマル」
「まあ簡単な試験だったからな」
淡々と話すシカマルだが隙間から見えた顔は口角が上がっていた表情だった、嬉しいんだけど其れを見せない様にしていた。クウヤもチョウジも分かっていたが知らないふりをした、その後もどんどん呼ばれて言った。
「では次、犬塚キバ!」
「しゃあ!さっさと合格してくるぜ!行くぞ赤丸!」
「アン!」
「次、油目シノ!」
「……はい」
「次、うちはサスケ!」
「………」
次々と呼ばれ、教室に戻ってきた時は合格したので喜んでいた。
「次、陸奥クウヤ!」
「…はい」
遂に自分の番が来たので席を立つ。
「クウヤ頑張ってね」モグモグ
「まぁ大丈夫だろ、俺は何も心配してないぜ」
「うん、行ってくるよ」
チョウジとシカマルに激を貰い隣の教室に向かった。
「陸奥クウヤ、入ります!」ガラガラ
自分の名前を言ってから教室に入る。
「よし、来たな。じゃあ分かっている通り卒業試験は分身の術だ」
「はい」
「ではやってみてくれ」
「はい、…分身の術!」ボン
術を発動し煙が晴れるとクウヤが4人になっていた。
「…うん、ちゃんと出来ているな。陸奥クウヤ、合格だ」
「ありがとうございます!」
合格と言われたのでイルカ先生の前に行き額当てを貰う。
「おめでとう、此れが額当てだ」
「ありがとうございます!」
額当てを受けとるクウヤ、その時
「此れからはちゃんとやるんだぞ」
「えっ?」
突然のイルカの発した言葉に驚くクウヤ。
「お前が手を抜いていた事くらいお見通しだ。テストは何時も70点を出して、実技は目立たないように何時も手加減してただろ?」
「…知ってたんですか?」
「当たり前だ、生徒をちゃんと導くのが俺達先生の役目だからな。俺を舐めるなよ?」
「ははっ…」ポリポリ
思わず頬を掻きながら苦笑いするクウヤ、まさかバレていたとは思っていなかった。やはり原作通り海野イルカは生徒の事をちゃんと観る良い先生だった。
「頑張れよ」
「はい!」
最後に応援、激励の言葉を貰いその場を離れ隣の教室に戻っていった。
「あ、戻ってきた。クウヤどうだった?」モグモグ
「勿論、合格したよ」ホラ
合格した証の額当てを見せる。
「まぁ当然か、お前は昔から分身の術出来てたからな」
「まぁね」
そう言ったあと2人とハイタッチして喜んだ、その後も試験は続いていった。合格した者は教室に戻ってきたが、不合格した者は教室に戻ってこなかった。その戻ってこなかったのが、あのうずまきナルトだった。
「良くやった!流石俺の子だ!」
「此れで一人前だね俺達!!」
「卒業おめでとう!!今夜はママ御馳走作るわね!!」
全員の試験が終わるとアカデミーの外で親達が待っていた、そこに生徒(子供)が駆け寄り合格出来た事を親と一緒に喜んでいた。勿論、クウヤの親も
「お母さん合格したよ。」ホラ
「額当てね、おめでとうクーちゃん!」ダキッ
見事合格したので母が悦びクウヤに抱きつきた。
「く、苦しいよ、お母さん…!」
「あら、ごめんね、お母さん嬉しくて…」
「ゴホッ…あ、そういえば多由也ちゃんは?」
試験は男女別々だったので多由也達の結果を知らないクウヤ、多由也の事を聞こうとすると後ろから誰かに抱きつかれた。
「クーちゃん!うち合格したよ!!」
「本当!おめでとう!」
「ありがとっ!!」
3人で喜んでいると其処にヒナタとイノがやって来る。
「「クウヤ君!」」
「あ、ヒナタちゃん、イノちゃん、卒業試験どうだった?」
「「勿論合格したよ!!」」
「やったね、おめでとう!」
「「「クーちゃん(クウヤ君)は?」」」
「僕も合格したよ」ホラ
合格した証の額当てを見せた。
「おめでとうクーちゃん(クウヤ君)!!」
「ありがとう!」
皆で喜びあった、お母さんは他のお母さん等と談笑していた。
「「「「「クーちゃん(クウヤ君)、ヒナタ、イノ、多由也!」」」」」
「あ、皆!」
声のした方を向くと小南達がやって来る、小南達が来た途端周りの雰囲気が変わった。
「試験どうだったクーちゃん?」
「勿論合格したよ」
「ヒナタ、イノ、多由也は?」
「私達も無事に合格しました紅さん!」
「良かったわね、此れで晴れて私達と同じ忍者の仲間入りよ!」
「先輩まだですよ、その前に1つあるじゃないですか…」
「あれ、そうだっけ?」
「(多分夕顔さん、サバイバル演習の事を言ってるんだろうな)」
「まっ、兎に角合格おめでとう、此れまで頑張ってきたものね」
「マブイさん、はい。皆さんのお陰で無事に合格出来ました、本当にありがとうございます!」
「そんな事ないわ、あなた達が頑張った結果よ。私達は其れをサポートしただけにすぎないわ」
「其れでも小南さん達の力があってこそです、此れからうち等頑張って行きます!」
と、皆で喜びあっていたら
「あ、あの~、すみません……」
誰かが小南達に話しかけてきた。
「「「「「はい?」」」」」
「あ、あの…小南さん、夕日紅さん、マブイさん、みたらしアンコさん、卯月夕顔さんですよね!?…さ、サイン下さい!!」バッ
1人のアカデミー生徒の母親がサインを頼む、すると
「すいません!!私もお願いします!!」
「私も良いですか!?」
「私も!!」
「お願いします!!」
他の母親達も小南達にサインをお願いしてきた、その光景に小南達は少し戸惑っていた。それを見てたクウヤは
「小南お姉ちゃん達凄く人気だね…」
「そうだよ、知らなかったの、クーちゃん?」
「あのね、小南さん達は女性達の間じゃ物凄く人気で憧れの的なんだよクウヤ君」
「えっ、…そうなの?」
「うん、小南さん達綺麗だから女性として憧れる人が多いんだよ。其れに忍者で強いって事もあって目標にしてる人も要るくらいだしね」
「へぇ~、知らなかった…」
小南達が有名人だという事をヒナタ達に言われて初めて知ったクウヤ、周りをよく見ると母親達だけでなく生徒(女子)も、あと先生達までもがサインを貰おうと並んでいて何時の間にか其処はサイン会場と成り変わっていた。そんな中サインを貰い終わった母親達の一部が…
「ねぇあの子………」
「例の子よ、1人だけ落ちたらしいわ」
「フン!いい気味だわ……」
「あんなのが忍びになったら大変よ」
「だって本当はあの子…」
「ちょっと、それより先は禁句よ…」
と、ナルトを見ながら卑下する、その言葉がクウヤにも聞こえたのでその人達に少しばかり威圧する。すると悪口を言っていた人達は顔色を悪くし、話を止めてそそくさとその場から去っていった。居なくなったのを確認したクウヤはナルトが居たブランコの方を向くが、既にナルトは居なかった。その晩クウヤは両親と多由也の4人でお祝いをした、そして両親はクウヤに此れからの事とかを色々と話し、最後に立派な忍者になれと言われ終わった…。
深夜、両親達が寝静まった頃、クウヤはそっと起きて家を出る。その理由はナルトが火影邸にある禁術が書かれた巻物を盗み、影分身の術を覚えミズキをボコボコにし、イルカから額当てを貰うというNの原作第1話であり大イベントがあるのだ。そのシーンを生で見るためにナルトの所に向かった。
「…何処にナルト居るかなぁ…」
ナルトを探して10分、森の中を探索していると
「バカ者!!見つけたのは俺の方だ!!」
と、大きな声が聞こえ、そちらの方に向かうとナルトとイルカが居た。クウヤは2人に気づかれないように離れてその場を伺う、話してる内容は術を覚えたから其れでアカデミーを卒業させて欲しいと言う。ミズキに言われた巻物に書かれた術を見せれば卒業間違いなしと言われた事を説明する、ナルトの話を聞いてイルカが驚愕の表情を浮かべる。その後イルカが何かに気が付いたのかナルトを手でその場から退かす。
「うわあああ!!」ズザザザザ
「ぐっ!」ガガガガ
ナルトとイルカが居た所にクナイが飛んできてナルトは助かったがイルカは喰らってしまった。
「よく此処が分かったな…」
「なるほど…そういうことか!」
クナイが飛んできた方向を見ると其処にはミズキが居た。
「ナルト、巻物を渡せ!」
「あのさ!あのさ!どーなってんの?コレ!?」キョロキョロ
何が起きたか分からないナルトはイルカとミズキを交互に何度も見る。
「ぐっ、ナルト!巻物は死んでも渡すな!!其れは禁じ手の忍術を封印した危険な物だ!ミズキは其れを手に入れる為お前を利用したんだ!!」
イルカの話を聞いてミズキの事を睨むナルト、そのナルトにミズキは
「ナルト…イルカはお前が其れを持つことを恐れているんだ!!」
「えっ!?」
ナルトを動揺させようとするミズキ、ナルトは其れに見事に嵌まってしまう。
「何を言っているミズキ!!騙されるなナルト!!」
「ハハハ…本当の事を教えてやるよ」
ミズキはにやけながら何かを言おうとする、イルカは其れを制しようとするがミズキはお構い無く喋る。
「12年前の事件以来、里にはある掟が作られた」
「あるおきて…?」
ナルトは何の事だと聞く。
「それはナルト!お前にだけは決して知らされる事の無い掟だ」
「何なんだ、その掟って!!」
「ナルトの正体が化け狐だと口にしない掟だ」
その言葉を聞いた途端ナルトは目を見開き驚愕する、そんな事お構い無しにミズキは話続ける。ナルトの目の前にいるイルカの両親を殺し、里を壊滅させた九尾だと説明した。イルカは堪らず大声を出し止めようとするが、ミズキは此れまでのナルトが受けてきた迫害を淡々と話す。それを聞いたナルトは自暴自棄になりチャクラを荒立てる、その様子を見て更に追い討ちを掛けるミズキ。そしてナルトに巨大な手裏剣を投げつけた。
「死ねぇナルトー!!」ブン
「うわぁーー!!」
何とか逃げようとするが間に合わず手裏剣が当たりそうになった時イルカが身を呈して助ける。
「な、何で…?」
「…同じだからさ。」
その後イルカはナルトと同じだと説明する。
「そうだよなぁ…ナルト…寂しかったんだよなぁ…苦しかったんだよなぁ、ごめんなぁ…ナルト。俺がもっとしっかりやってりゃこんな思いせずに済んだのによぉ…。」
泣きながらナルトに謝る、だがナルトはイルカの気持ちに応えることなくその場から逃げ出した。その光景を鼻で笑うミズキ、イルカと少し話した後ナルトの後を追いイルカも後を追った。
「(…さて僕も後を追うか…其れにしてもミズキの奴、ムカつくな…殺るか…いや、駄目だ我慢するんだ…)」
クウヤも何とかミズキの殺意を押し殺してナルト達の後を追った。その後イルカとミズキがナルトの事を話し合う。
「あいつはこの俺が認めた、優秀な生徒だ。…今はもう化け狐じゃない、あいつは木の葉隠れの里の……うずまきナルトだ!」
話終えるとミズキがイルカを殺そうとするがナルトが出てきてミズキをぶっ飛ばした。
「…やってくれたな、ナルト!!」
「…イルカ先生に手を出すな、殺すぞ…!」
これ以上ない程怒っているナルトはミズキを威嚇する、やれるものならやってみろとミズキが挑発するとナルトが印を組む。
「影分身の術!!!!」ボボン
数え切れないほどの数の分身を作る、その光景を見たミズキは腰を抜かした。ナルトはそんな事お構い無く其のままミズキをボコボコにした。
「へへっ…ちょっとやり過ぎちゃった。」
反省の言葉を述べるが表情は真逆だった、イルカはナルトを呼び目を閉じさせる。ナルトが目を開けた時にはナルトの額に木の葉の額当てがされてあった。
「卒業…おめでとう」
優しい声でそう告げた、その後卒業祝いと言う事でラーメンを奢ってやると言うとイルカに抱きついて喜んだ。
「……ふぅ、良い話だった、思わず泣きそうになっちゃったよ。…ミズキの話を聞いてた時はおもわず飛び出して殺りそうになったけど我慢できて本当に良かった…。此処の場面は今後ナルトが成長していく為にも大事なイベントだからな、手を出す訳にはいかないしね。…いやぁ其れにしても本当良い話だった!」
一通りのイベントを見終えたクウヤは満足してその場を離れ家に帰って行った。
翌日は忍者登録書を作る為、証明写真を撮ったりプロフィール、自己アピール等書いてと、色々と準備をした。その中で1番の準備だったのは引っ越しだった、この前アンコの親戚が所持していたアパートを好きにして良いと言う事で、クウヤが術でアパートを灰にして更地にし、其処に新しく造り変えた新築の家に住む為だ。その準備を終えると親に挨拶をする。
「お母さん…」
「クーちゃん…行くのね…」
寂しそうな顔をしてクウヤを見つめる。
「うん、一人前になったら、忍者になれたら家を出ていくのが陸奥家の掟だからね…」
代々伝わるルールを言う。
「分かっているわ…此れから頑張るのよ」
「うん」
クウヤと母親が抱き合う、それが終わると
「多由也ちゃんも、頑張るのよ」
「…はい、おばさま…今までありがとうございました!」
多由也が涙を流して抱きついた、クウヤの母も抱き締める。その光景は本当の親子のようだった。
「それじゃ…お母さん…」
「おばさま…」
「ええ…」
「「行ってきます!!」」
「行ってらっしゃい!」
お互い笑顔で別れ、クウヤと多由也は家を出て行った
「「「「「「「クーちゃん(クウヤ君)…多由也…」」」」」」」
家を出ると小南達が待っていた。クウヤと多由也は笑顔で小南達に言う。
「「皆、此れからよろしくね!」」
「「「「「ええ、よろしくね!」」」」」
小南達が返事をする中、ヒナタとイノは返事をせず顔を下へ向けた。
「ん?どうしたのヒナタちゃん、イノちゃん、俯いて?」
「「…あ、あのね(実は…)…」」
2人の事情を聞くクウヤ。ヒナタもイノも忍者になれたら家を出て小南達と一緒に住むと親に言った(クウヤと住むとは言ってない、住むと言うとややこしくなると思ったので言わずに小南達と住むとだけ伝えた)が駄目だと反対されてしまった。其れでヒナタとイノは落ち込んでいたのだ。
「…そっか、じゃあ仕方ないね…」
「「…うん……」」
元気なくクウヤに返事を返す。
「ならヒナタちゃんとイノちゃんに此れをあげる」
そう言ってヒナタとイノに1枚ずつ紙を渡す、其れには何やら術式が施してあった。
「「…クウヤ君、此れは…?」」
「其れは時空間忍術を施した札だよ、其れを自分の部屋に貼って、僕も同じのを部屋に貼るから。そしたら一瞬で家を往き来出来るようになるよ」
「「本当!?」」
「うん、此れなら親にもバレずに来て、居る事が出来るよ…勿論、夜もね!」ニコッ
「「!?ありがとうクウヤ君!!」」ダキッ
あまりの嬉しさにクウヤに抱きつくヒナタとイノ
「どういたしまして、使い方はその札に手をかざしてチャクラを送ると移動出来るからね。」
「「うん!!」」
ヒナタとイノだけ一緒に住めないのは悲しいのでクウヤが手助けをする、これで2人は好きな時にクウヤ達に会えるので、もうほぼ同棲してるのと同じだ。と言う事で皆で新居に向かう、そして此れからクウヤ達の新たな生活が始まった。
第22話☆♡
前書き
コメント欄にクウヤ、小南達のプロフィール(年齢、スリーサイズ)を知りたいという要望があったので載せました。
女性のスリーサイズは公式に載ってませんでした、なので私の独断と偏見とこの作品の流れのもとに考えられたものです、そこの所よろしくお願いします。
年齢は小南とマブイと多由也?だけちょっと公式と違いますが、他の人は同じです。
身長、体重は皆、公式プロフィールのままです。
注:今回の第22話はエッチ回です。挿絵に超過激な、エッチな絵を入れました。
なのでキャラのイメージが壊れる、こんなの○○じゃない!違う!見たくない!という方は挿絵を非表示にしてから読む事をおススメします。
原作開始時
プロフィール
名前 | 年齢(契約年) | 身長 | 体重 | B | W | H
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
陸奥クウヤ | 12(4) | 150.5 | 42.1 | 77 | 63 | 76
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
小南 | 27(20) | 169.4 | 45.3 | 95 | 58 | 89
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
夕日紅 | 27(25) | 169.1 | 54.4 | 93 | 60 | 90
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
マブイ | 27(25) | 165.0 | 52.4 | 102 | 62 | 93
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
みたらしアンコ | 24(22) | 167.0 | 45.8 | 98 | 58 | 88
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
卯月夕顔 | 22(20) | 169.2 | 50.5 | 92 | 59 | 89
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
多由也 | 13(11) | 148.2 | 38.2 | 78 | 56 | 75
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日向ヒナタ | 12(10) | 147.3 | 37.9 | 82 | 55 | 77
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
山中イノ | 12(10) | 149.3 | 38.2 | 77 | 54 | 74
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
新しい家に引っ越して1日が経った、クウヤと多由也は今アカデミーに来ている。何でアカデミーを卒業したのに来ているのかというと説明会の為だ、クウヤと多由也が来たときにはもう既に沢山の人が来ていた。
「「クウヤ君、多由也さん(ちゃん)おはよう!」」
「「おはよう!」」
ヒナタとイノに挨拶をするクウヤと多由也、空いている席に座ると多由也達も隣に座ってきた。
「今日はどうするんだろうねクウヤ君?」
「ん、今日は先生から下忍についての説明をするんだと思うよ、僕達まだ忍者になったばかりの新米だからね」
等と色々と話してたら窓側の席の方で何か騒いでいた、そちらの方を見てみるとサスケの隣に座ろうとしたサクラだったが他の女子達がやって来て誰が座るか揉め出した。そんな中ナルトが机の上に乗ってサスケの前にヤンキー座りのようにして顔を睨んでいた、その光景を見た女子達は一旦争いを止めて…
「こらぁ!!ナルト!!サスケ君にガン垂れてんじゃないわよ!!」
「「「「そーよ!そーよ!」」」」
他の女子もサクラの言葉に乗っかりナルトを攻める、しかしナルトは睨むのを止めない、サスケもナルトに睨み返す。そんな時…
「えーまじかよー!!」ドン
ナルトとサスケの前の席で話をしてた男が腕を振ったらナルトに当たった。
「あ、わりぃ」クル
少年が謝り後ろを向くと…
「「んんっ!!??」」ブチューーー
ナルトとサスケがキスをしていた、その光景に女子達だけではなく周りに居た男達も唖然としてた。
「「おえぇ~~!!!」」
直ぐ様2人は離れオエッとする。
「ナルト……殺すぞ……」ペッペッ
ナルトもオエッと吐いていると後ろから殺気を感じて恐る恐る後ろを向くと女子達が睨んでいた。
「ナルト…あんたね……」ゴゴゴゴゴ
「事故…事故だってばよ……」オロオロ
「うざい!」ポキポキ
指を鳴らしながら怒りナルトをボコボコにした。
「あちゃー…災難だね、ナルトは…」
「ああ、しかも男とキスするなんてよ」
クウヤの言葉にシカマルが入ってきた、2人はかるく話し、シカマルは席についた。その隣にチョウジもいたので挨拶を交わしお菓子を1つ貰った、そんな風にのんびり過ごしてたら扉が開きイルカが入ってきた。
「全員席に着け……よし、では今日から君たちはめでたく1人前の忍者になった訳だが……しかしまだまだ新米の下忍、本当に大変なのは此れからだ!今後君達は3人1組(スリーマンセル)の班を作り…上忍の先生の下で任務をこなして行く事になる…」
イルカの言葉を聞きそれぞれ思いを馳せる。好きな人と組みたい者、嫌いな奴と組みたくないと思う者、足手まといが出来ると思う者、等色々考えていると…
「班は力のバランスが均等になるよう…こっちで決めた。それでは発表する……」
そう言うと1班、2班、3班と発表し、どんどん名前を読み上げていく。
「では次、7班……うずまきナルト「あっ」春野サクラ「あぁ…」」
サクラと同じ班になった事でナルトが大きな声でやったと叫ぶ、サクラはナルトと一緒と言う事でガックリする。しかし……
「そして、うちはサスケ」
サスケが同じ班と分かりサクラがガッツポーズし、ナルトは落ち込んだ。
「次8班、日向ヒナタ、犬塚キバ、油女シノ」
ヒナタはクウヤと同じ班じゃなくてガッカリした。
「次9班……だ。次10班、山中イノ、奈良シカマル、秋道チョウジ」
イノもクウヤと一緒じゃなかった事で落ち込んだ。
「最後11班、陸奥クウヤ、多由也…以上だ「ちょっと待って下さい!!」どうしたイノ」
イルカが言い終えようとした時イノが止めに入った。
「何でクウヤ君と多由也さんの所だけ2人何ですか!?」
「…其れは人数が足りなくなったからこうなったんだ」
「じゃあ私クウヤ君と同じ班に入れて下さい!!」
イノがクウヤと同じ班にして欲しいと頼む、ヒナタもクウヤと同じ班が良いと頼むがイルカは駄目だと言う。そうすると班のバランスが崩れると言われたので渋々納得した。
「ははっ、モテモテだな、クウヤはよ…」
「いやぁ嬉しいよ。男同士でキスするより遥かにね…」
「それはちげぇねぇ!」
クウヤとシカマルが話してると窓側の席に居たナルトとサスケに聞こえたのか2人共顔色が悪くなっていた。
「班分けは以上」
「イルカ先生ー!!優秀なこの俺が何でコイツと一緒なんだってばよ!」
ナルトがサスケの方に指を指して言う。
「ん、サスケは卒業生の中でトップの成績……ナルト、お前はドベ!「「「「「ははははは」」」」」班の力を均等にするとこうなるんだよ」
イルカの説明が終わると…
「せいぜい俺の足を引っ張るなよ…ドベ」
サスケが弄る
「くー!なんだとこらぁ!!」
「やるか?ドベ」
サスケがナルトをまたドベと言うと又々生徒達が笑いだした。
「はー…午後から上忍の先生を紹介する、それまで解散『バーン!!』えっ」
イルカが話を閉めようとした時大きな音をたてて扉が開いた。
「こ、小南さん!?」
イルカ急に慌て出す。
「あ、あの、担当上忍の紹介は午後から「黙りなさい」…はい」
小南の睨みに押し黙ってしまうイルカ。
「クーちゃん、多由也、来て」
「「え、うん(はい)」」
小南に来いと言われたのでクウヤと多由也は後を着いていった。
「それじゃヒナタちゃん、イノちゃん、シカマル、チョウジまたね」
そう言うとクウヤと多由也は教室を出ていった、あまりの出来事に教室に居た全員が唖然としていた。そんな中ナルトが…
「ねぇねぇ!イルカ先生!今の姉ちゃん誰だってばよ!?」
「…えっ、あ、ああ、あの人は小南さんと言ってクウヤと多由也の担当上忍だ」
其れを知ったヒナタとイノが非常に羨ましがっていた、2人の表情を見てナルトは何でだと思いイルカに聞いた。
「小南さんは木の葉最強のくの一だからだ、更には木の葉で3本の指に入るほどの実力者なんだよ…」
イルカの言葉を聞いた全員(ヒナタとイノ以外)が驚愕していた。
小南、クウヤ、多由也は何処かゆっくり出来る場所に向かいながら話をしていた。
「小南お姉ちゃんて僕と多由也ちゃんの担当上忍だったんだね」
「ええ、だから此れからは何時でも一緒にいられるわ」
「そうだね、でも出来れば教えてくれればよかったなぁ」
「ふふっごめんね?びっくりしてもらおうと思って黙ってたの…」
とある日、火影室
「火影様、私をクーちゃ…陸奥クウヤの担当上忍にして下さい」
小南が火影に直談判をしている。
「ん、陸奥クウヤかの?」
「はい、今年アカデミーを卒業する生徒です。火影様も知っていますよね?」
「うむ、よく知っておる…しかしクウヤはまだ卒業出来るとは限らな「必ず卒業します」だからと言って「担当にしてくれなければ忍者を辞めます」なっ!?其れは駄目じゃ!!お主は木の葉で3本の指に入るほどの力を持っておる!そんなお主が忍者を辞めてもらっては困る!!」
小南の忍者を辞めます発言に激しく動揺する火影。
「なら私をクーちゃんの担当上忍にして下さい、…そうすれば忍者は辞めません」
「…し、しかしの「辞めますよ、忍者」ぐっ……!」
火影相手に脅迫する小南。
「簡単な事です、悩む必要なんてありません。私をクーちゃんの担当上忍にすれば良いだけなんですから何の問題もありません、そのぐらい火影様なら造作もない事ですよね?」
「だ、だが……う~む……」
「火影様」
困り果てていた所にマブイが話しに入ってくる。
「ああなったら小南は止まりません、ここは素直にクウヤ君の担当にしてあげましょう」
「マブイ……しかし……」
「でなければ小南は本当に忍者を辞めてしまいます」
「むぅ……」
「お気持ちは分かります、小南に難易度の高いSランク任務をやってもらいたいのは。小南なら簡単に淡々とこなしてくれますからね、でも担当上忍になってしまえばSランク、ましてや高ランク任務を任せられなくなりますからね」
「……うむ」
マブイに思っている事をズバリ言われてしまい黙る火影。
「ですが小南は今まで良くやってくれました、他の上忍達よりも多くSランク任務をクリアしていますしね。そろそろ小南にご褒美を与えてあげても良いんじゃないでしょうか?」
今の世Sランクを20もこなせば十分凄いと言われるなか、小南は驚異の87という圧倒的な数をこなしていた。
「それに小南が忍者を辞めてしまえば、それこそ木の葉の戦力が落ちてしまいます」
辞めてもらうよりは担当上忍にした方が遥かにダメージが少ないと火影に諭す。
「……わかった、小南を担当上忍にしよう」
「ありが「ただし、クウヤが無事忍者になれたらという条件でじゃ」大丈夫です、クーちゃんは必ず卒業します。なんたって私より強いんですから…」
「!?」
小南の言葉を聞き火影はこれまでにないほど驚く、クウヤがある程度強いというのは雲の忍び撃退の時に知っていた、がまさか小南より強いとは思っていなかった。
「其れでは私はこれで失礼します。火影様、先程の件くれぐれもお忘れないように……」
そう言って火影室を出ていった、小南は部屋を出る時マブイありがとうとサインを送った。
「…ふぅ、まんまとしてやられたわぃ…」
火影は椅子にもたれ掛かりキセルを吹かす。
「…マブイ、お主は知っておったのか?」
「はい、クウヤ君が5歳の時には既に小南より強いと小南の口から聞きました。そしてクウヤ君の修行を見た時それが本当だと知りました」
マブイは嘘をつかずに真実を言う。
「…ホッホッ、そうか…ちゃんと新しい芽が出、花が咲いておるわい。しかも、大輪の花がのぉ」
火影は外を見て木の葉の未来は明るいと耽っていた。
「火影様、まだお仕事は終わっていませんよ」
「うぐっ…マブイ、お主ちと儂に厳しくないかのぉ…?」
「秘書ですから、さっ早く仕事して下さい。残業したくありませんから」
「…もう少し年寄りを労って欲しいわぃ……」
という訳で小南は火影を脅迫と言う脅しでクウヤの担当上忍を勝ち取ったのだった。
「火影様に頼んだら快く了承してくれたの」
「へぇーそうだったんだ」
裏で色々あった事はクウヤに話す事はなかった。そして今クウヤ達は甘味処、甘栗甘でお茶をしていた。
「それじゃあ形式上、自己紹介とかした方が良いんだろうけど…私達には必要ないわね」
「そうだね」
「うちら何年も一緒に居るから何でも知ってますもんね」
そう、多由也が言った通りクウヤ、小南、多由也の関係は長い付き合いでお互いの事をよく知っている。
「其れじゃあさっそく任務をしましょうか」
「「任務?」」
「ええ、そうよ、忍者になったら必ず通る任務よ」
「どんな任務をするんですか小南さん?」
多由也がどんな任務をするか聞く。
「サバイバル演習よ」
サバイバル演習…これに合格しなければアカデミーに戻されてしまうという試験だ。そうクウヤが考えていると…
「…と、思ったけど止めるわ」
「「…えっ?」」
中止と言った事で多由也だけでなくクウヤまでもが驚いた。
「このサバイバル演習と言うのはね、下忍になりたての生徒が初めてやる任務なのだけれど、これでちゃんと下忍、忍者としてやっていける可能性があるかを判断し選抜する、と言うのがこのサバイバル演習の真の目的なの…」
小南がこのサバイバル演習任務の意味をクウヤと多由也に教える。
「だけど、クーちゃんも多由也もこれをする必要はないと判断したわ。だってクーちゃんは私より強いしね、それに多由也だってその実力は下忍の中でもトップクラス…いえ、中忍として十分にやっていけるだけの力は既に持っているわ。なので今さらこんな事しなくても大丈夫と判断した、という訳よ」
小南は考えた結果、サバイバル演習は中止、しなくても良いという事になった。
「班の実力は問題ない、あとはチームワークだけ…でもそれはこれから任務を沢山こなせば付いてくるものだし、私達なら問題ないでしょ。…と、言う事で今日はこのまま私達11班の結成を祝して写真を撮りに行きましょう」
「「うん(はい)」」
そういう訳でクウヤ達はこの後写真を撮りに行って、その日が終わっ……らなかった。
その晩クウヤは自宅の大部屋で全裸になりヒナタ、イノ、多由也の前にいた。勿論ヒナタ達も全裸だ、その理由は今夜クウヤとSEXをする為である。
「…大丈夫?ヒナタちゃん、イノちゃん、多由也ちゃん……」
「「「う…うん、だ、大丈夫……」」」
「(大丈夫じゃないね…完全に緊張しているね…)」
3人は物凄く緊張していた、今まで4人で色々Hな事をしてきたが、此れからする事は其れまでのどの行為よりも凄い事を、SEXをするのだから。女の子から女に成長を遂げる為の儀式をするからだ。
「緊張しなくても大丈夫よ」
「そうよ、クウヤ君が優しくリードしてくれるわ」
小南と紅がヒナタ達の緊張を解そうと声をかける、此処に居るのはクウヤ、ヒナタ、イノ、多由也だけでなく小南達全員が居る。ヒナタ達が無事にクウヤとのSEXを終える為見守っていた、しかも全裸で。
「何も心配ないわ、最初ほんのちょっと痛いだけだから」
「それを耐えられたら後は気持ちよくなるだけよ」
アンコと夕顔もアドバイスをする、がやはり緊張は解けてない。何故なら…
「まぁ緊張するのも無理はないわ、クウヤ君のおちんちん凄く大きいからね」
マブイがヒナタ達の心を言い当てる、だが仕方のない事だ。クウヤの一物、男根は25cmもあり超巨根の持ち主なのだから。ヒナタ達はクウヤの男根が自分の中に入っても本当に平気なのか、裂けたりしないのか不安で一杯だった。そんな風に思い詰めてたヒナタ達に小南が…
「大丈夫よ、あなた達はクーちゃんのおちんちんをちゃんと受け止められるわ」
「「「こ、小南さん……」」」
「この時がくるまでの2年間、クーちゃんにおまんこ解して貰ってたんでしょ?」
そう、ヒナタ、イノ、多由也は『命の契約』をしてからこれまでの2年間、クウヤに一杯弄られ、愛撫されてきた。それはこの日の為、クウヤの大きな男根をしっかりと受け止められるように準備してきたのだ。
「さっ、抱かれてきなさい。そしてクーちゃんの本当の女になってきなさい!」
クウヤの女になってこい、その言葉を聞いて覚悟を決めるヒナタ、イノ、多由也。これまでの2年間、耐えに耐えてきたヒナタ達は小南に背中を押されクウヤとのSEXを開始した。
「其れじゃあ始めるよ」
「「「うん!」」」
「まずは……ヒナタちゃん」
「は、はい!」
クウヤは1番最初にヒナタを選んだ、それは3人の中で1番緊張していたからだ。順番を最後にしてしまうと緊張しすぎて最終的にSEX出来ないで終わってしまうと思ったので最初にやってしまおうと考えた。
「あ、あの…クウヤ、君…!」
ヒナタはまさか自分が1番にくるとは思っていなかったのか先程より更に緊張してしまうヒナタ。
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ、僕に全て任せて、ね」
優しく声をかけて緊張を解そうとするがヒナタは変わらず緊張したままだった。
「…ヒナタちゃん、ヒナタちゃんは僕の事好き…?」
いきなり当たり前の事を聞いてきたのでキョトンとするヒナタ。
「う、うん、好きだよ!当然だよ!」
「ありがとう、僕もヒナタちゃんの事ヒナタちゃんの事大好きだよ…」
優しくヒナタを見つめ両手で頬を触る。
「だからずっと苦しかった、この2年間…」
「えっ」

クウヤの言葉を聞いて目を見開き驚くヒナタ。
「ずっと目の前に好きな人、ううん、愛してる人が居るのに抱いてあげる事が出来なかったんだから…」
「…クウヤ君…」
クウヤの言葉を聞くにつれ徐々に緊張が薄れていく。
「だからやっと、この日が来て凄く嬉しかったんだ…」
ヒナタはもう緊張はしていなかった。
「ヒナタちゃん、…今夜、心も、そして身体も、全て僕だけの女性になって下さい!」
クウヤの言葉を聞き終えた時にはヒナタの股が愛液で濡れまくっていた。
「んっ!んああ!!」ビクンビクン
そして絶頂を向かえてしまう、クウヤはまだ弄ってすらいない。なのでヒナタはクウヤの言葉だけで果てた事になる、ヒナタはそのまま巨大ベットに横になりクウヤはヒナタに覆い被さりおまんこを触る。
「凄い…もうこんなに…」クチュクチュ
「ああ!」ビクビクン
おまんこを弄ると膣の中は愛液で溢れかえっていた、此れなら挿入れても大丈夫と判断したクウヤは男根を手で掴み膣に当てて挿入する準備をする。
「ヒナタちゃん……いくよ」
「うん……きて」
ヒナタの了承を得てゆっくりと男根を膣に挿入れる。
ミチ、ミチミチ、……ズブン!
処女膜の破けた音がした、ヒナタの顔を見て見ると苦しみの表情はしていなかった。多分先程の絶頂により痛みが緩和されたと思われる。徐々に入り続けた男根は膣の奥、子宮まで入りきるとヒナタのお腹がぽっこりと膨れ上がっていた。
「はっ!かはっ!」ビククン
「大丈夫ヒナタちゃん!?」
ヒナタの身体を心配するクウヤ、何せクウヤのあの巨根を全て呑みきったのだ、子宮も全て使って…。
「…だ、大丈夫だよ、クウヤ君…」ツー
平気と言っておきながらヒナタは目から涙を流す。それを見たクウヤは慌てて男根を抜こうとするがヒナタは其れを止める。
「ち、違うの!これは嬉し涙なの…!」
今流している涙は決して嫌で、苦しくて泣いている訳ではないと言う。
「やっと…やっとクウヤ君と1つになることが出来て、嬉しくて涙が溢れてきちゃったの…!」
流した涙の意味を説明する。
「これで、本当にクウヤ君の女性になれたんだと思ったら…それがとても嬉しくて、幸せで……」グス
全てを言い終えるとまた涙を流すヒナタ。ヒナタの気持ちを聞いたクウヤの心は高鳴り胸を熱くした。
「ヒナタちゃんは僕が絶対に幸せにすると心から誓うよ!ヒナタちゃん、ううんヒナタ!!」
「っ!?はい!!」
今までちゃん付けで呼ばれていたのが呼び捨てで言われた瞬間、此れまでにない程気持ちが高ぶり心が満たされたヒナタだった。
「愛してる!!愛してるよヒナタ!!」パチュンパチュン
「わ、私もっ!!私も愛してるっクウヤ君!!」ビクンビクン
「ああっ!気持ちいい!!腰がとまらないよ!!」パンパンパンパン
「私のっ、おまんこで!い、一杯!気持ちよくっ、なってぇ!!」ビククン
お互い獣のごとく貪るようにSEXをするクウヤとヒナタ。クウヤは強く、激しく腰を打ち付け、ヒナタはそれを全て受け止める。
「……凄いわ、ヒナタ。今のあのクウヤ君の責めを受けて気を失わないでいられるなんて……」
「……それだけクウヤ君の事を愛しているのよ、私達と同じように……」
今のクウヤの責めはとても初めての相手では受け止められるような物ではない、現に小南や紅、アンコ、夕顔、マブイは耐えきれず気を失ってしまった程だ。
「クーちゃんに愛してると言われたから耐えていられる要因ね……」
クウヤとヒナタが激しく交わっているのを只見つめる小南達…。
「ヒナタが羨ましいわ…」
「そうね、あんな最高な愛の告白をされながらHが出来るなんて……」
「でも今だけは……」
「「「「「(あなた(ヒナタ)に譲るわ)」」」」」
と、心の中で小南達は言う、本当は今すぐにでもその場に混ざりたいのだが我慢をする。それはヒナタの初めての日であるからだ、だから今は我慢し、衝動を押さえる為自分で慰めた。
「ヒナタ!も、もうっ、射精る!!」パンパンパンパン
「い、良いよ!あっ、だ射精して!!私の中に一杯、んあっ!射精してぇ!!」
「ヒナター!!」ドビュルルルル
「クウヤ君ー!!」ビクンビクンプシャー
ヒナタの子宮の中に溢れんばかりの精液を流し込む、ヒナタはその間も絶頂しつづけクウヤが射精し終わった頃には快感が頂点に達したのか気を失ってしまった。小南達がヒナタを優しく介抱し、その場から離れ、次にクウヤの相手をする者に空けた。
「次は…イノちゃん」
「う、うん…よろしくね、クウヤ君…」
「大丈夫、イノちゃんは優しくするからね」
「そ、その…優しくじゃなくて、私もヒナタみたいに激しくして欲しいの…」
「…ヒナタのように?」
「うん、あと私もヒナタと同じように名前で呼んで欲しいの…」
顔を赤くし、羞恥に耐えながら言う。そんなイノの姿がとても愛しくて、つい我慢出来ずに抱きついてしまうクウヤ。
「うんわかったよ、ヒナタと同じようにイノも激しく抱いてあげる。…そして僕色に染め上げるから覚悟してね」ぼそっ
「…あっ!」ゾクゾク
最後耳元で囁かれた言葉。クウヤ色に染め上げられる自分を想像したら自然と身体をうち震わせ歓喜した。
「うわ、イノの此処も既にグチョグチョだよ」クチュクチュ
おまんこを触り濡れ具合を確かめるとヒナタと同じように愛液で溢れていた。
「ねぇイノ、もう挿入れて良い?今すぐ挿入れてイノを感じたいん!イノが欲しい!」

「あっ!良いよ!!挿入れて!!んあっ、私をクウヤ君色に染めて!!」ビクビク
「イノ!!」ズブブ
「んああっ!!」ビククン
クウヤはイノの膣に男根を一気に挿入れる、愛液のお蔭で男根が滑るように入っていき子宮まで行った。イノもヒナタと同じく痛みは一瞬あったらしいが、其れよりも男根が入ってきた快感の方が勝っていた為気付いていなかった。
「これでイノは僕の女性だ!絶対離さない!!」パンパンパンパン
「わ、私もんあっ!!絶対、あ!!離さないから…んはぁ!!」ビクビク
「勿論!!ずっと…一生、一緒にいよう、イノ!!」ズブンズパン
クウヤが今生の誓いを言うとイノの唇を奪う。
「ん、ちゅ、ぢゅる、んっ、イノ、れろっ大好きだ、んはっ…愛してる、んむっ…」
「はむっ、んっちゅ、私も、ぢゅっ、クウヤ君がれろ、ちゅっ、大好き…ぢゅる愛してるよ、ん!」
激しいキスをしながらお互い愛の告白をし続ける、その中でも腰を動かし続けるクウヤ。告白する度に膣がキュッキュッと男根を締め付け、刺激し射精を促す。
「はぁ、くっ、イノ…僕、もう…射精る…!!」パンパンパンパン
「あんっ!だ、射精して!!私のんっ、中に一杯射精してぇ!!…んはぁ!!」
「イノー!!」ドピュドピュビュルルルル
「クウヤ君ー!!」プシャー
イノの中に射精された精液は瞬く間に子宮の中を埋め尽くしてく。
「まだ…射精る!」ドピュブピュピュ
「んあああ!!」ビクンビクン
射精は一行に止まらず子宮に出し続ける、イノのお腹は少しずつ膨れ上がっていく。これ以上は無理だと判断したクウヤは男根を抜いた。
「くっ!」ドピュッ
外に放たれた男根は、最後の一搾りがイノの顔に飛び散った。
「きゃっ!!」
可愛い悲鳴をあげるイノ、だが直ぐに顔についた精子を手に取り舐め取った。そして満足したのかそのまま気を失った。立て続けにSEXをしたクウヤだが男根は今だ雄々しく反り返ったままで、そのまま多由也の方を向くと…
「はぁ…んっ、あぁ…んんっ」
我慢出来ずに自分でおまんこを弄って慰めていた。
「ごめんね多由也ちゃん待たせちゃって」クチュクチュ
「クーちゃん…んっ、うちもう、我慢できないよぉ…」
「多由也ちゃん…わかったよ」
多由也を横に寝かせ両手で足を掴み大きく開かせると膣がパクパクと動き今すぐにでも男根が来るのを待っていた。
「いくよ、多由也ちゃん」
「…多由也」
「えっ」
「うちの事も多由也って名前で呼んで、ヒナタとイノだけなんてズルいよ…」
多由也はヒナタとイノがしてるのを見てて我慢出来ずにオナニーをしていた、後2人がクウヤに名前で呼ばれていたのを羨ましく思ってた。
「…多由也、いくよ」
「うん!!きて!!」くぱぁ

両手でおまんこを広げ男根を挿入れやすいようにする多由也、クウヤは広げられたおまんこに男根を当てて一気に貫いた。
ズブブズプンッ
「んはぁぁ!!」ビククン
クウヤの男根を挿入れられても苦しい顔を見せない多由也、実は多由也は処女膜が無かった…。理由は小南達との修行のせいで破けたんじゃないかと考えていた、確か処女膜は激しい動作によって裂けることがあるらしい。なので多分そうだろうと結論付けた…。
「んはぁ!!気持ちいいよクーちゃん!!」ビクビクッ
膜が無かったことで痛みを感じることなく最初から快感を得る事が出来た多由也、其れが分かったクウヤは腰を打ち続けて多由也を気持ちよくさせた。
「ああっ、多由也のおまんこ、凄く気持ちいいよ!」パンパンパンパン
「うちもっ!クーちゃんのおちんちん、あっ!気持ちいいよぉ!!んああっ!!」ビクンビクン
腰を打ち続けるスピードが徐々に増していく、それと共に卑猥な音が周りに響いた。
「「パチュン」ひぐぅ!「ズチュン」あはぁん!」プシャー
多由也は快楽に耐えることなく其れを素直に受け入れ絶頂を幾度となくむかえる。それは今までにも感じたことはあったがこれ程までに幸せな気持ちになったのは初めてだった。
「ああっ!!ダメぇ!!また絶頂っちゃうー!!」ビクンビクン
「良いよ!!何回でも絶頂って良いんだよ!!」ズンズッズップズン
「あくっ!いひぃ!…いっ…ぐぅー!!」ギュムー
「ああっ!!多由也…そんなに締め付けたら…」
多由也が絶頂を向かえた時、膣の中に挿入されていた男根をキツく締め付けた。只でさえ中が狭いのに、更に膣の中が狭くなる。クウヤはそれに耐えられなくなり…
「で、射精る!!多由也!!」ドビュルルルル
「あああああ」ビクンビクン
子宮の中に思いっきり射精したクウヤ、多由也は両手両足でがっちりとクウヤを抱き締めているので離れる事が出来ない、なので多由也の子宮に精液がどんどん入り続けた。クウヤが男根を抜いた時に精液も一緒に大量に外に流れ出てきた。
「……クーちゃ…ん」クタァ
疲労と満足感から多由也はそのまま寝てしまったので、クウヤは身体を綺麗に拭いてヒナタ達の横に寝かせた。
「…うん、これでよし、と。ヒナタ、イノ、多由也は今日が初めてだったから疲れちゃったみたいだね…」
何時も小南達と時間の許す限りずっとしていたので、これが普通だと言う事をすっかり忘れていた。無事ヒナタ達との初めての夜を向かえたクウヤは今日はこれでおしまいと思ってると…
「「「「「クーちゃん(クウヤ君)!!」」」」」ダキッ
裸でクウヤとヒナタ達のSEXをずっと見守ってきた小南達が抱きついてきた。
「「「「「次は……ね!!」」」」」
どうやら我慢が出来なくなったみたいなのでクウヤはそのまま小南達ともSEXをし始めた、途中回復したヒナタ達も交ざってきたので朝まで皆でヤり続ける事になった。
後書き
疲れた・・・何かもう色々疲れちゃったよ・・・
そして絵を描くのが辛い・・・
第23話☆
「「「失礼します」」」ガチャ
「ふむ、来おったか」
クウヤは小南と多由也の3人1組(スリーマンセル)の班で行動している。そして今任務受付場所にやって来た。其処には火影やその火影秘書のマブイ、イルカ、あとその他の係りの人達が居た。
「遅かったなクウヤに多由也、お前達の班が1番遅かったな。何かあったのか?」
「えっあ、いや、何にもないですよ、ちょっと只の寝坊です」
「そ、そうなんです!」
「…そうか、これから忍者としてやっていくんだ。ちゃんとするんだぞ2人とも」
「「は、はい、あはははは」」
笑って誤魔化すクウヤと多由也、前日は小南達皆でSEXをしていたせいで来るのが遅れたとはとても言えないので嘘をついた。小南とマブイは事情を知っているし遅れた原因の内の1人だから苦笑いをするしかなかった。
「それではマブイさん、お願いします」
「はい、分かりました。其れでは説明いたします」
火影秘書であるマブイが任務について話す。
「まず里には毎日沢山の依頼がやって来ます、それを忍者である皆さんに任務と言う形でこなしてもらいます。クウヤ君と多由也はまだ忍者になりたての新人、なので最初は簡単なDランクの任務が主になります。時にはCランクの任務もやる事はありますが基本Dランクと思ってくれて構いません」
クウヤ達は忍者になったばかりなので簡単な任務だけをすると説明する。
「任務の内容は、ペットの捜索、芋掘りの手伝い、子守り等の危険の無いものです」
Dランクでは直接的戦闘や生命の危機を伴わない軽度の任務だと言われる、ようは雑用とそんな変わらない。その後も任務での注意事項を言うマブイ。
「…以上が任務の内容です、分からない事はありませんか?」
「「大丈夫です」」
問題ないとマブイに伝える。
「そうですか、では火影様」
「うむ、ではお主達に任務を与える、最初は「火影様、ちょっと良いですか?」なんじゃ?」
「今Dランクは何件ほどありますか?」
現在Dランクの依頼数はどのくらいあるか質問する。
「少し待っておれ…50件任務依頼が来ておる」
「そうですか、じゃあそれ全部やらせてください」
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
クウヤが今日現在依頼されてる任務を全てやると言ったら小南、多由也、マブイ以外の者は目を見開いた。
「な、何を言っている!?50件もの依頼を1度に出来るはずが無いだろ!!」
イルカがクウヤの言ったことを否定する、まぁ普通誰だってそう思うよね。
「大丈夫ですよイルカ先生、影分身を使えば問題ないですよ」
クウヤは影分身の術を使って一気に任務をこなすと説明する。
「…ふむ、そう言う事か、分かった」
火影は納得したようで、それを承諾する。
「えっ!?ち、ちょっと待ってください火影様!!」
イルカが少し怒り気味で話に割って入る。
「クウヤ!影分身てどういう事だ!?それは高等忍術で下忍になりたてのお前が出来るはずの無い物だ!!それをどうやって覚えた!?」
「火影様に教えてもらいました」
イルカが聞いてきたので素直に答える。
「火影様!!」
「まぁ落ち着けイルカよ」
怒濤の勢いで話をし、興奮してるイルカを落ち着かせる火影。
「昔クウヤがある重要な事を成し遂げてくれての、その礼、報酬に術を教えたんじゃ」
「そ、その重要な事とは…」
「それは言えん、機密事項じゃ。其れほどの事をしたと思ってくれて構わん」
流石に内容までは話さなかったか、まぁそう簡単に言える内容じゃないしな。ヒナタが誘拐されて雲に連れていかれるのを止めたあれ、任務にしたらSもしくわAランク相当かな?それほどの事だしね。
「…分かりました、でもクウヤ、本当にやるのか?」
渋々納得して話を戻し、ちゃんと任務をこなせるか聞いてくる。
「大丈夫ですよイルカ先生、それにやるからにはしっかりとこなしますから!」
「…分かった、お前を信じる…」
クウヤの言葉を信じその場を引くイルカ。
「安心しなさいイルカ、私も付いているのよ、それに多由也もね」
「そうそう、だからそんなに心配しなくても大丈夫ですよ!」
小南と多由也が問題ないとイルカに言う、本当は小南も多由也も無しでもクウヤなら出来るがイルカを安心させる為にそう言った。
「…そうですね、小南さんが付いてますもんね、それに多由也も…分かりました」
木の葉最強のくの一と今年度卒業生くの一No.1の多由也がついているので大丈夫だと納得する。
「だがクウヤ、無理はするなよ。全て1人でやらずに仲間を信頼し、頼り、一緒にやるんだ。そうすれば必ず任務をこなせるはずだ」
「はい、分かりました」
最後までクウヤの事を心配するイルカ、本当生徒思いの良い先生だなとあらためて思った。
「すみません火影様、話の腰を折って…」
「構わん、生徒(クウヤ)の事を思って注意したのじゃろ?そこがイルカの良い所じゃ」
火影に褒められ照れるイルカ。
「では小南、クウヤ、多由也よ、お主達に任務を与える。量がちと多いがしっかりとこなすんじゃぞ」
「「「はい」」」
クウヤ達は火影に元気よく返事をし、任務を開始した。請け負った任務内容は、逃げたペットの捜索、草むしり、買い物のお使い、子守り、畑の耕し、大掃除手伝い等の忍者じゃなくても全く問題ないものばかりだったが、クウヤ達は全てやった。小南と多由也は子守り等の任務をしてもらい、クウヤは身体を動かす任務をした。草むしりは風遁を使い、畑仕事には土遁を、大掃除で出たゴミは火遁で、等と忍術を使い効率よくやる。すると任務はあっという間に終わった。こう言うやり方で他の任務もやり、クウヤが請け負った物は全て終わらせる。小南、多由也に任せた子守り任務をしてる家に行くと2人は赤ちゃんをあやしてて、それはとても微笑ましい光景だった。

無事子守り任務も終わりこれで全ての任務をやり終えたので報告しに行くとイルカが本当に全てやってのけた事に凄く驚いていた。クウヤは翌日も、そのまた翌日もそのやり方で任務をこなし僅か4日で213件ものDランク任務をやり遂げた、此れには流石の火影も驚き笑いながら感心していた。
「ほっほっほっ、本当に凄いのぉクウヤは。たった4日でこれ程の数の任務をこなすとは…」
「いえ、そんな難しい任務では無いので出来ただけですよ」
大したことではないと言うクウヤ。
「そんな事ないぞ、お主達はしっかりとやっておる。里の人々もクウヤ達の事を話しておったぞ。」
どうやら村の人々がクウヤ達の事を噂しているようだ、Dランク任務は里の雑用な物ばかりだからそれを沢山やれば顔も覚えられるし、しっかりとこなせば評判も上がる。なのでクウヤ達は里である程度名が知れ渡り僅か4日で人気者になっていた、中でも小南はその前から人気があったので益々人気になった。赤ちゃんの子守りをしてる姿を見た男達は、赤ん坊に戻り小南さんに甘えたい、と言い出す始末だった。クウヤ達の班は木の葉の里に人気が浸透していった…。
「本日のDランクは20件程じゃ」
マブイが来た7年程前から木の葉の情勢が良くなった事で依頼が沢山増えた(特にDランクが)、しかしたまにだが依頼が少ない時もある。そんな時は他の班の為に残す。
「すまんのぉ、お主達はやる気が有るのに任務を与えられなくて…」
「いえ、他の班の分も残して置かないと成長しませんし」
「…ふむ、ではちと早いがお主達にはCランク任務も任すかのぉ」
あまりの異例の早さでCランク任務をやらそうとする火影。
「しかし火影様、流石にCランクを任せるのは早いのでは…」
イルカがそれに反論しようとするがクウヤ達なら別に良いと考えている。忍者になって日数は凄く短いがDランクを200件以上こなしてきた実績があるので強く言うことも出来ない、それにクウヤ達はとてもやる気がある。火影が良いと判断すればそれに従うつもりでいる、が一応確認の為火影に言ったのだ。
「なに、問題ないじゃろ。クウヤ達ならしっかりやってくれよぅ」
「そうですね、分かりました」
「では「火影様」なんじゃ?」
火影が任務を言い渡そうとした所をまたクウヤが割って入る。
「出来れば猛獣の捕獲や討伐等の任務を中心にお願い出来ますか?」
クウヤがCランク任務を指定する。
「何故じゃ?」
クウヤの意図を知るために聞き返す火影。
「小南お姉ちゃんと多由也との班の連係、チームワークを鍛えたいと思ってます。それには護衛とか調査の任務より先にしてもらえないかと。その方が今後護衛や調査もスムーズに滞りなく任務を行えるかと思いまして…。」
「ふむ…成る程のぉ」
火影は又々感心していた、任務1つ1つにちゃんと意味と仮題を持ってやろうとしている事に、何処かのいたずら小僧に見習ってほしいと思った。イルカもクウヤのちゃんとした考えを持って任務をしている事に感心していた、何処かのいたずら新米下忍にも見習ってほしいと考えていた。
「へっくしょん!!」
「ちょっと!汚ないわね!!」
「ご、ごめんサクラちゃん…」ズビー
「ん、どうしたナルト、風邪か?」
「そんなはず無いってばよ、俺いつも元気一杯だもん!」フンフン
「バカは風邪引かないと言うからな」
「なんだとーサスケー!!」ガー
「ホントの事だろう、うすらトンカチ」
「ムッキャー!!ぶっ倒す!!」
何処かで小さな下らない争いが起きていた。
「…分かった、では猛獣の捕獲や討伐を中心にCランクを組ませよう」
「ありがとうございます」
と、言う訳で新たにCランクの任務をする事になった。1日に2、3件だが確実に小南、多由也との連係が良くなっていった。
「クーちゃん、多由也そっちに行ったわ」
「「うん(はい)!」」
「多由也、僕が引き付けるから背後から一気に攻撃して仕留めちゃって!」
「わかった!!」
クウヤが猛獣を引き付けている間に多由也が猛獣の頭に重い一撃を喰らわし気絶させる。
「…良いわ、これで捕獲完了よ」
小南が無事任務完了した事を確認する。
「やったね多由也」
「うん、クーちゃん!」
と、言った感じでクウヤは小南達との連係を鍛えていった、Cランク任務を5件程やった辺りから…
「クーちゃん!」
「OK!ハッ!」ズドォン
指示を送らずとも呼び掛けだけでどうすればいいか分かるほどのチームワークを手に入れた。
「大分連係が良くなってきたわね」
これまでに4日間で10件程Cランク任務をこなした。
「うん、そうだね。結構上手く出来るようになったと思うよ」
「うちとクーちゃんと小南さんの班だもん、他の所より絶対良いに決まってる!」
多由也が断言するかのように言う、確かにそうかもしれない。こんなにも任務をこなしてる班は無いだろう。この前イノとヒナタの班の事を聞いたら1日1件らしい、それ以外は訓練したり連係強化をしてると言った。クウヤ達とは偉い違いだ、クウヤは絶対こっちの方が良いと思った。何故なら実戦の中でやるから大幅に鍛えられるし成長する、お金も手に入る、一石二鳥だと思ってる。まぁ其処は班の力にあわせてやるのが1番だな。
「じゃあこれで今日の任務はお仕舞いだね」
「ええ、それじゃあ報告してお家に帰りましょ」
「そしたら今日も一杯しようねクーちゃん!」
任務を終え家に帰ったら皆で沢山Hをする、そしてまた仕事をしに行くという、とても充実した生活を送っていた。そして今日もクウヤ達は何時ものように任務を貰いに受付所に行くとナルト達の班が居た。
「あれ?クウヤと多由也じゃん!それと…」
「小南よナルト君」
「そうそう、小南先生だってばよ!」
ナルトがクウヤ達の事を大声で話す。
「今頃来たの小南?…随分ゆっくりだね」
ナルト達の班の隊長、畑カカシが小南に言う。今の時刻はもうとっくにお昼を回っているからだ。理由は夜遅くまでSEXしているのが原因である。
「私達は午後からするよう決めているの」
「ふーん、まっそっちにはそっちのやり方があるだろうから何も言うつもりは無いけどさ」
「ええ、そうしてちょうだい」
淡々と話す小南とカカシ、それを見てたナルトが…
「なあなあクウヤ、小南先生って凄いサバサバしてるんだな」
「うん、まあ人前では何時もあんな感じだよ」
「へぇ~、クウヤの前では違うのか?」
「僕達の前じゃとても良いお姉さんだよ」
「そうなのか?いいなぁー」
クウヤ達が羨ましいと言う。
「うちのカカシ先生は何時も遅刻してくるし、俺達の前で堂々とエロ本読むし最低なんだってばよ」
ナルトがカカシの真実を暴露し言葉の暴力を浴びせる。それを聞いた小南と多由也はカカシを汚物を見るかのような視線を浴びせた。
「…ナルト、そこまで言わなくてもいいじゃない…」
「だって本当の事じゃん!」
ナルトの言葉でガクッと肩を下ろすカカシ、どうやらショックを受けたようだ。なら直せば良いのに…というかまぁ、人前で堂々とエロ本を読むその精神力と度胸だけは尊敬するけどね…僕は絶対に出来ないし…。
「うぉっほん、ではナルト達の班に任務を言い渡すぞ。クウヤ達は少し待っててくれ」
「「「はい」」」
火影がクウヤとナルト達の話が一旦落ち着いた頃を見計らい話しに入るが…
「ストーップ!!じいちゃん、どうせ任務ってショボい奴なんだろ!?俺ってば今までのヤツよりもっとスゲェー任務がやりてーの!!スゲェーのにして!!」
ナルトが今までの任務より難しい任務をやらせろと言う。
「バカヤロー!!お前はまだぺーぺーの新米だろーが!!誰でも初めは簡単な任務から場数を踏んでいくんだ!」
「だってだって、ずっと同じ任務ばっかでつまんねーんだもん!!」
イルカがナルトを叱るがナルトはそれを無視する。
「いい加減にしとけ、こら」ゴチッ
カカシに注意とゲンコツを貰う。
「う~クウヤだってそう思うよな?」
「え、あ、うんそうだね…」
いきなり話をふられ上手く返せなかった、だってクウヤ達はもうCランクを10件もこなしているからだ。
「…おいクウヤ、お前達もうCランク任務してるのか?」
「えっ、何で?」
「お前がうすらトンカチに話をふられた時一瞬動揺したからな…」
サスケはしっかりとその状況を見ていたようだ、このまま隠すのは無理そうだと思い本当の事を言った。
「…してるよ」
「え~!!」
ナルトが大きな声を上げる、サスケは舌打ちした。
「じいちゃん狡いってばよ!!クウヤ達にはさせて!!俺達にもやらせてくれってばよ!!」
クウヤがCランクをやっているのを聞いて自分もやりたいと駄々をこね始めるナルト。
「駄目じゃ」
火影はナルトのお願いを一蹴する。
「何でだってばよ!!」
「クウヤ達はCランク任務をやる為に実績と経験をちゃんと重ねてきたからじゃ」
火影がナルトに正論を言うがナルトは止まらず…
「クウヤ達はどのくらいDランクをやったんだってばよ!」
ナルトの問いにイルカが替わりに答えた。
「クウヤ達の班はDランク任務を300件以上こなしている、なのでCランク任務をやらせても問題ないと判断し、やらせているんだ」
イルカの発言にナルト、サスケ、サクラだけではなくカカシまでもがその異常なまでの数字に驚愕していた。だってまだ同じく忍者、下忍になってから1週間しか経ってないからだ。
「ほ、本当に300件も任務をやったのかってばよクウヤ…!?」
「うん、したよ。Cランクをやり始めたのはDランクを200件程やった後ぐらいからだけどね」
クウヤの言葉を聞いて愕然とするナルト、なんせナルト達の班はまだ4件しか任務をこなしていない。カカシが遅刻魔でマイペース、というのもあるが2日に1件というスローペースだ。更に3件目をした時点で既に飽き始めていた、なので1週間で4件という数字しかこなせていなかった。
「(あいつらはたったの1週間で300件もの依頼をこなしたっていうのか…ちっ!)」
「(…有り得ないわ、あんなペット探しや畑仕事を300件もなんて…私なら絶対無理だわ)」
サスケとサクラはそう心の中で思っていた。
「…そういう訳でナルト、お前達には引き続きDランクをやってもらう」
イルカが呆然としてるナルトに告げるがナルトの耳には届いていなかった、それを感じ取った火影は…
「ナルト、お前には任務がどういうものか今一度説明しておく必要がある…」
火影の言葉でやっとナルトが我に返る。
「いいか?里には毎日多くの依頼が舞い込んでくる、子守りから暗殺までな。依頼リストには多種多様な依頼が記されておって難易度の高い順にS・A・B・C・Dとランク分けしておる…」
淡々と話す火影、その火影の話しに何とか付いていくナルト。サスケとサクラはしっかり付いていっている。
「里では大まかに分けて儂から順に上・中・下忍と能力的に分けてあって依頼は儂達上層部がその能力にあった忍者に任務として振り分けるんじゃ。何故そうするかと言うと実力の足りない者が難しい任務をした時、最悪の場合死んでしまうからじゃ」
死ぬという言葉を聞いた瞬間ナルト、サスケ、サクラの背筋がピンと伸び火影の話を更に真剣に聞くようになった。
「だから最初はナルトの言ったショボイ任務をこなし経験を積むんじゃ、死なない為にな…」
どんな任務にも無駄な物は無いと諭す火影、サスケとサクラはその言葉に納得する。サスケは死ぬ訳にはいかない理由がある、その為火影の言葉をしっかりと受け取った。ナルトも理解はした、理解してはいるが納得はしきれなかった。
「…そういう事でお前達はまだ下忍になったばかりじゃ、今はDランクをしっかりかな「あーあ!そうやってじいちゃんはいつも説教ばっかりだ!」…」
ナルトが火影のありがたい話を途中で止める。
「けどオレってばもう何時までもじいちゃんの思っているようないたずら小僧じゃねぇんだぞ!」
もう餓鬼じゃないと火影に宣言する。
「じいちゃんの言っている事もちゃんと理解してる、それでも1回でいいから大きな任務をしてみたいんだってばよ!!」
力強く言うナルトについに根負けする火影。
「…はぁ、わかった。そこまで言うならお前達にCランクの任務を与える。…内容は護衛じゃ」
火影がナルトに今までと違う任務を与えると先程までとはうって変わって喜ぶ。
「やったー!!だれ?だれ?大名様!?それともお姫様!?」
どんな人を護衛するのかワクワクしながら火影に聞く。
「そう慌てるな、今から紹介する」
火影がそう言うとマブイが依頼人を呼びに行く、扉を開けて入ってきた人物は酒を飲んでて顔を赤くし頭にハチマキを巻いた男だった。
「なんだぁ?超ガキばっかりじゃねーか…」グビグビ
「酒を飲みながらナルト達の事を見定める」
「…特にそこの1番ちっこいアホ面、お前本当に忍者かぁ!?お前!」
酔っぱらい男はナルト達の方を向いて言う。
「アハハ、誰だ1番ちっこいアホ面って……」
ナルトはそう言って周りを見るとその中で1番小さい事に気づき、自分の事を言われたと分かり激怒する。
「ぶっ殺す!!」ウガー
「これから護衛する人を殺してどーするアホ」
ナルトが依頼人に飛び掛かろうとするのをカカシが襟を掴み止める。
「儂は橋作りの超名人タズナと言うもんじゃわい。儂が国に帰って橋を完成させるまでの間、命を懸けて超護衛してもらう!」
タズナがそう依頼をし、ナルト達の班は張り切って(ナルトのみ)その任務についた。
「…ふぅ、やっと静かになったの……」
火影はキセルを吹かしこの場にいる皆の思っている事を口にした。
「またせたのぉ、クウヤ、多由也、小南よ。ではお主達にもCランクの任務をしてもらう」
「「「はい」」」
「その任務とは、ナルト達カカシ班のサポートを命ずる」
「「「分かりました」」」
火影の出した任務を素直に受けるクウヤ達。
「…ふむ、どうやらこの任務を与えた理由も分かっておるようじゃの」
「はい、ナルト達はまだ経験が浅い。更には先程の様子を見てると浮かれているのは明らか(ナルトのみ)、カカシ先生が居るとは言え何を仕出かすか分からない。なので下忍になった日は同じでも任務経験の多い僕達、小南班がしっかりと支えて欲しい、と言う訳ですね」
クウヤが火影の意図を言い当てる。
「……うむ、まったくその通りじゃ。やるのぉ…」
己の考えを見事に言い当てられ関心する火影、あとこの場に居たイルカ達もクウヤのしっかりした考察に関心し、先程の班とは違うなと思った。
「小南と多由也もそれで良いかの?」
「はい問題ないです、クーちゃんが良いのなら私はそれに従います。」
「うちも小南さんと同じです」
一応小南、多由也と聞くが答えはYES だった。
「お主は信頼されとるのぉ」
「はい、とても嬉しいです。僕も2人を信頼してますから」
「…そうか」ニコッ
クウヤ達の言葉を聞きしっかりとチームワークが形成出来、信頼を築けているなと微笑んだ。
「では改めて第11班、ナルト達カカシ班を頼んだぞ」
「「「はい」」」
火影に新たな任務を言い渡された。
第24話☆
前書き
波の国篇突入
「出発ーー!!」
木の葉の入り口前でナルトが元気よく喋る。
「何はしゃいじゃってんのアンタ」
それをサクラが冷静にツっこむ。
「だって俺ってば1度も里の外に出たことねーからよ」
テンション高く周りをキョロキョロと見渡すナルト、それを見てた依頼者のタズナがガキ(ナルト)と一緒で大丈夫かと心配する。それをカカシは自分が居るので心配無いと伝えた。今の言葉でナルトと口論する事になったが無事波の国に向かった、それを確認したクウヤ達は門の前に姿を表した。
「……やっと行ったわね…」
「……はぁ、本当面倒臭い事になりそ……」
小南と多由也が愚痴る、ナルト達があまりにチンタラしているものだから少し苛ついていた。此方は何時も淡々と円滑に任務をやるからね…。
「まあまあ、それじゃあ僕達も出発しよっか小南お姉ちゃん、多由也」
「「ええ(うん)」」
クウヤに話し掛けられたら先程とうって変わって笑顔になる、今回クウヤ達小南班はカカシ班のサポートをする事が任務。サポートするなら共に行動した方が本当は良いのだがクウヤの頼みで影ながら見守る的なスタンスでやる事になった、何故そんな面倒臭いやり方を選んだかというと原作ストーリーを見たかったというのが理由だ。最初原作に介入するのも良いと思ったが、やはり主人公達が成長していく姿を見て行きたい…そう言う訳でこのやり方を選んだのだ。今後は分からないが今回はこれで行こうとクウヤは考えた。
「……はぁ、何か暇…」
多由也がポツリと言う。まぁ仕方がないと思う、此方は猛獣の捕獲や討伐をやって来たからそう感じてしまうのだろう。
「駄目よ多由也、此れも任務よ。しっかりやりなさい」
「う~、はぁい……」
小南に言われて渋々返事をする。
「まぁまぁ、たまにはこういう任務も良いんじゃない」
「……まぁクーちゃんがそう言うなら……」
「ふふっ、多分このあと何か起きると思うよ」
「…そうなの?クーちゃん」
「うん、ほらあそこ、見てごらん」スッ
クウヤが指をさした所を見ると不自然な水溜まりが出来ていた。
「ここ数日雨なんか降っていないのに水溜まりがあるなんてどうみても可笑しいよね?」
多由也に向かって言うとその異変に気づく。
「あっ!あそこに忍びが隠れているのか!」
「そう言う事、だから此れから絶対何か起きるよ」
そう言い終えるとナルト達が水溜まりの場所を横切り前を通って行く、すると水溜まりから2人の忍びが現れた。そして…
「あ、やられた!…でも変わり身ね!」
「そうよ、カカシはわざと殺られたわね。何か考えがあっての事だと思うわ、でなければあの程度の忍びに殺られるはずはないし……」
小南がそう言ったあと、敵の忍びが依頼者のタズナを殺ろうとした瞬間カカシが現れ一気に敵を倒した。その後カカシがタズナに何故忍びに狙われているのかを聞く、もう隠し事は出来ないと思ったタズナは全てを話した。ガトーと言う男を、ガトーと言う男が来て波の国の物流が止まり其れを打破しようと橋を造っていたらガトーが其れを邪魔してくると説明する。タズナはカカシ達が任務を続行してくれないと自分は死んで家族が悲しむ等と、此のまま続けなければカカシ達が後味が悪くなるような事を言う。根負けしたカカシ達は任務を続行する事になった。
「……あのじじぃ、ムカつく…!こんなの規則違反で任務外じゃん…!」
多由也はタズナの態度にムカつき怒りをあらわにした。
「…そうね、此れはCランクではなくBランク相当の内容になるわね…」
小南は冷静に今の状況を確認する。
「…けどカカシ達は任務を断らず続行したわ、なので私達も此のまま継続するわ」
「えっ!?小南さん!?なんで!?」
小南の言葉に驚きを隠せない多由也。
「私達はあくまでカカシ班のサポート、カカシ達が任務を続けるのなら其れに従うのみよ」
「で、でも……」
何処か納得いかない多由也にクウヤは…
「多由也の気持ちも分かるよ、此れは明らかに規則違反だからね…けど、依頼者の気持ちも分からなくはないよ。まず忍びである前に人として困っている人を助けてあげたいと思ったんじゃないかな…」
「クーちゃん……」
クウヤに諭される、その時ふと思い出す。多由也はもしあの時クウヤと小南に助けて貰えなかったらあのまま死んでいたかもしれないと、そう考えたら怒りがすぅっと消えていった。形は違えど今の依頼者は昔の自分に見えた。
「…うん、分かった……ごめんね」
「ううん、良いんだよ。…それじゃ後を追おっか、ね多由也、小南お姉ちゃん」
「「うん(ええ)」」
再びクウヤ達はナルト達の後を追った、すると目の前に海が広がっていた。
「波の国はこの海の先にあるんだよね?」
「そうよ、カカシ達は依頼者が用意していた船(ボートで)行ったみたいだけど…」
小南の言った通りナルト達は船で波の国に向かっていった、しかしクウヤ達は波の国に向かう為の船は無かった。
「さて、どうしようかしら……」
小南はどうやって波の国に行こうか考える、小南は術(血継限界)を使えば空を飛んで行くことが出来る、が流石にクウヤと多由也の2人背負って行くのは流石にキツい。行けるかもしれないが途中で海に落ちてしまうかもしれないという可能性も秘めている、なので無闇に提案する事が出来ない。そう小南が考えているとクウヤが…
「じゃあ小南お姉ちゃん、多由也、僕に掴まって」
「「?」」
どういう意味か全然分からなかったが小南と多由也は一応クウヤに言われた通りクウヤに掴まる、クウヤ2人をしっかりと抱き締める。すると…
「きゃっ!!……えっ!?空を飛んでるっ!?」
多由也が可愛い悲鳴をあげた後自分が空中にいる事にビックリする、勿論小南も其れに驚いていた。
「…クーちゃん……空、飛べたの?」
「うん、修行して飛べるようになったんだ」
「そ、そうなんだ……」
もう凄すぎて言葉が出ない小南。
「それじゃ波の国まで行くよ!しっかり掴まっていてね」
クウヤがそう言って波の国飛んでいった。
「……はい、到着したよ」タンッ
地面に着地すると小南と多由也をそっと下ろした。
「クーちゃんありがとう、もうクーちゃんは何でもアリね」
小南はもはやクウヤに出来ない事は無いと思った。
「そんな事ないよ僕にだって出来ない事ある…よ……多分?」
「クーちゃんは何でも出来るじゃん、忍術だけじゃなくて家の事も何でも出来るし。うちクーちゃんが作る料理大好きだもん!」
「ええ、私もクーちゃんの作る料理大好きよ、…女として負けたと思った事何度もあるけどクーちゃんの作る物は今まで食べた事のない物ばかり、それでいて全て美味しいんだもの…えっと、あの麺料理は何て言うんだっけ?」
「パスタっていう料理だよ」
「そう、それ!そのパスタっていう料理!あれは本当に凄く美味しかったわ!」
「ホント?ありがと!」
生前はずっと独り暮らしだったので自炊しなければいけなかった、節約の為にも。あと料理店でもバイトをしてたから料理にはそれなりに自信があった。
それと料理でビックリした事があった、この世界には和食、中華は存在していたが洋食が存在していなかった事だ…いや、一分は存在していた、ケーキとかカレーとかは、しかしパスタやピザ等は存在していなかった。無いと知ったときはそれは残念だった、なので新築に引っ越した時は真っ先に洋食を作った。前の家では母親がキッチンを占領していたので料理する事は叶わなかった為、現在新しい家ではそんな事を気にせず盛大に料理を作っていた、その姿を見た女性陣は凄く驚いていた。それはクウヤが料理が出来た事と見たことのない料理を沢山作った事だ、だがいざ食べてみると料理はとても美味しくあっという間にクウヤの作った料理を完食していった。女性陣の見事な食べっぷりを見たクウヤはそれが嬉しかったのかそれ以降も頻繁にキッチンに立つようになった。
「じゃあ帰ったら作ってあげるね!」
「ホント!?嬉しいわ!」
「クーちゃん!うちあのトマト味のご飯の上にトロットロの卵が乗ったやつが食べたい!!」
「ああ、オムライスだね。いいよ、作ってあげる!」
「やったー!!」
小南と多由也はこの任務が終わればクウヤの手料理が食べられると分かると張り切って任務を再開した。すると少し離れた所から大きなチャクラと殺気が感じられた。
「ん?…向こうから殺気を感じる…戦闘が行われようとしてるわね…」
小南が直ぐに異変を察知する。
「私達も直ぐに向かいましょ!」
「「うん(はい)」」
小南の言葉に返事をし、ナルト達の所に向かうとカカシが1人の男と対峙していた。
「…あれは霧隠れの抜け忍、桃地再不斬…」
「(キタっ!ついにきたぞ!この時が…!)」
クウヤが心の中で自分が好きな戦いベスト3に入るシーンがやって来たと喜ぶ。そう思ってるとカカシと再不斬の戦闘が始まった、互いに忍術出しあい相手の裏を取ろうとする。その中でカカシは再不斬の蹴りを受け池まで飛ばされる、池から出ようとするとカカシの後ろで印を組み術を発動させ水の中に閉じ込めた。
「あっ、捕まった…」
多由也が今までの一連の戦いを見て素直な感想をのべた。
「……まったく、何をやってるのかしらカカシは…」
小南はカカシの体たらくな動き、戦いに呆れていた。
「流石にもうこれ以上は無理ね、あの子達には荷が重すぎるわ。私が行ってく「まって小南お姉ちゃん、もう少し様子を見よう」何言ってるのクーちゃん!?再不斬相手にあの子達だけじゃ無理よ!」
小南はナルト達だけでは再不斬に勝つ事は出来ない、このままでは殺されてしまうと考えた。しかしそんな状態になってもクウヤは様子見しようと言った。
「大丈夫、ナルト達なら絶対にこの場を乗り切れるからさ、ね!」
「クーちゃん……分かったわ、だけど本当に危なくなったから助けに行くからね」
「うん、その時は僕も行くよ」
クウヤの真剣な眼差しに負けた小南はもう少し様子を見ることにした。
「(ごめんね小南お姉ちゃん、でも本当に大丈夫だから。ナルト達はこの危機を打破するからさ、絶対にね)」
心の中で小南に謝る、そしてクウヤはこれとは別にあることを実行させていた。
カカシ、再不斬が戦っている所から更に離れた森の中、霧隠れの額当てをした1人の忍びが戦いの様子を伺っていた。
「…ふぅ、どうやら上手く行っているようですね。万が一の場合があれば僕が行くことになりますが…何とか大丈夫そうですね……」
只今再不斬がカカシを水牢の術で捕らえ圧倒的有利の立場にたった、このまま行けば再不斬の勝利は間違いないだろう。
「あの子達には悪いですが……」
ナルト達の命もここまでと思い少し悲しくなる。
「そんな事無いと思うよ」

「!?」バッ
霧隠れの額当てをした忍者が後ろを向くとそこにはクウヤが立っていた。
「(いつの間に…気配を全く感じなかった…この子、僕より…)」チャ
霧隠れの忍びが千本という細長い針、医療にも使われる道具、武器を取りだし臨戦態勢に入る。
「待って、僕は君と戦いに来たんじゃないよ」
「信用出来ませんね、そんな事!」シュ
クウヤの言葉を聞き入れず千本で攻撃する。
「あぶないなぁ」
「なっ!?」
霧隠れの忍びが千本を投げクウヤに当たりそうになる瞬間、クウヤは一瞬にして霧隠れの忍びの背後にまわった。
「くっ!!」スッ
「やめるんだ!」
再度攻撃を仕掛けようとしたのでクウヤは殺気を霧隠れの忍びに向ける。
「(うっ、か、体が…動かない……!)」
クウヤの殺気を当てられた霧隠れの忍びは圧倒的な力の差と恐怖を感じ、身動きが出来なくなった。
「ぼ、僕に…何する…気、ですか…?」ハァハァ
殺気を当てられている為上手く話す事が出来ない。
「別に何もしないよ、ちょっと話をしたいと思っただけさ」
「話…ですか…?」
「うん、実は…あっ、どうやら向こうに動きがあったみたいだね」
「えっ」
クウヤに言われ霧隠れの忍びは再不斬の方を見るとナルトがクナイを再不斬に向けて放ち、攻撃を避けた事でカカシを捕らえてた術が解けてしまった。
「どうやらナルト達が上手くやったようだね、これで形勢逆転かな」
そうクウヤが言うとカカシが徐々に再不斬を押し始める。
「再不斬さん…」
「行っていいよ」ポン
霧隠れの忍びの肩に軽く触る。
「えっ?」
「再不斬の所に行きたいんでしょ?いいよ、このままだとカカシ先生に殺られちゃうしね」
「…良いんですか?」
再不斬の所に向かって良いのかと確認する。
「うん、話はまた今度にするよ。それより本当に早く行ってあげないと殺されちゃうよ?」
カカシ達の方を再度向くとカカシの術が再不斬を呑み込んでいった。
「…すみません!」シュ
クウヤに一言いって仮面を付けて直ぐに向かっていった。
「…じゃ僕も戻るかな」ボン
クウヤは煙りと共にその場から居なくなった。
「水遁、大瀑布の術!!」
「な!何ぃ!?」
カカシの水遁の術が当たりそのまま再不斬を呑み込んでいった、この戦いを一部始終見てた多由也は…
「最初はどうなるかと思ったけど何とか勝ったみたいですね」
「ええ、本当クーちゃんの言った通りになったわ、あの子達があそこまでやるなんてね…」
小南はクウヤの言った通りになった事に驚いたが、もっと驚いたのがカカシ班の子供達、ナルト達が再不斬相手にここまでやれた事に凄く驚いていた。
「んっ」ピク
「?どうしたのクーちゃん?」
「…うん、ちょっと影分身が解けたからね」
クウヤの本体に霧隠れの忍びとのやり取りが頭の中に入ってきた。
「えっいつの間に影分身を?あと何があったの?」
多由也が何時影分身を使ったのか聞いてくる、小南も分からなかったようで話を聞いている。
「波の国に着いた時にね、あと何があったかは直ぐに分かると思うよ」
「「?」」
クウヤが何か起こると言ったが2人共分からず、そのままカカシの戦いを見てるといきなり何かに再不斬が殺られた。
「えっ、どういう事!?」
多由也は一瞬何が起きたのか分からなかった。
「ん、霧の追い忍ね」
小南がある一点を見ると木の枝の上に霧隠れのマークが入った仮面を付けた忍者が立っていた。
「もしかしてクーちゃん、あの霧隠れの追い忍に会ってたの?」
「うんそうだよ、後あの仮面を付けた忍者は再不斬の味方で助けに来たんだよ」
「「!?」」
クウヤの言葉で2人は驚く。
「…千本での攻撃、仲間…じゃあ今の再不斬は死んでなくて仮死状態ね!」
「え!?いいのクーちゃん!?このままにして!?」
小南が今の状況を把握し答え、其れを聞いた多由也はこのままにしていいのかクウヤに聞く。
「うん、このままで大丈夫。後であの2人と話をするつもりだから」
「「話?」」
クウヤは何か考えがあるみたいだが小南と多由也は何をするか全く分からなかった。
「後で教えてあげるね。それより今はあっちに集中しよ」
クウヤの言葉で一旦この話は止め、ナルト達の方に目を向ける。再不斬を処理する為持っていくと言ってその場から居なくなる仮面を付けた忍者、一段落したと確認しタズナの家に向かおうとしたらカカシが倒れてしまった。
「あ、倒れた…」
「写輪眼を使い過ぎたのね…仕方ないわ、行きましょクーちゃん、多由也」
小南の掛け声でナルト達の前に姿を表す。
「だ、誰だってばよ!?…ってクウヤか!?」
「や、ナルト」
「な、何でクウヤがここに居るんだってばよ!?」
「ん、任務でね。ナルト達カカシ班のサポートをする為にずっと後を着けてきたんだ」
クウヤの言葉聞いたナルト達は驚いた顔をした、そして…
「だったらもっと早く出てこいってばよ!!俺達スゲー危なかったんだぞ!!」
ナルトが不満をぶつける、居たのならさっさと加勢しろと思ったらしい。それにはサクラやサスケも同じ気持ちだった。
「いやぁ、ナルト達なら大丈夫だと思ったんだよ。だから出ずに見守ってたんだ、実際にナルト達頑張って敵を倒したじゃん。凄かったよ」
「え、あ、そ、そう…?」
「うん、あんな強い敵に果敢に向かって行ってさ。それにサスケとの連携も凄かったし、サクラも恐れずに依頼者を守り続けた。3人共とても凄かったし格好良かったよ」
とおだてると
「ホントか!?ま、まーな!!当然だってばよ!!アハハハハハ!!」
クウヤに再不斬との戦いを誉められさっきとは打って変わって笑い照れる。サスケやサクラもクウヤに凄い、格好良かったと素直な感想を言われてナルトと同じく不満は何処へやら上機嫌になった…チョロかった。
小南は倒れたカカシの所に向かい…
「全く…だらしないわね…」
「小南…居たなら加勢してちょうだいよ…」
「何甘えた事言ってるのよ、あの程度の相手にてこずるなんて…腕が鈍ったわね、カカシ…」
「ハハッ…まったく、きついねぇ小南は…」
倒れているカカシに辛辣な言葉をかける小南、これにはカカシも苦笑いするしかない。実際本当にカカシは暗部の時より腕が落ちていた。
小南とカカシの話を聞いていたナルト達は驚愕していた、ナルト達も手伝って必死になってやっと倒した相手を『あの程度』呼ばわりしたのだから。クウヤはそんな事お構い無くカカシの所にいく。
「大丈夫ですか?カカシ先生」
「悪いねぇ、確か陸奥クウヤ君だよね?」
「はい」
動けないカカシをおんぶした。
「ちょ、ちょっと!!其処のねーちゃん先生!!」
ナルトが大声で小南に話しかける。
「何かしら?それと私は小南よ、ナルト君」
冷静にナルトの言葉を返し自分の名を教える。
「こ、小南先生!!あの再不斬相手に『あの程度』ってどういう事だってばよ!!あと何でそんな酷い事言う「ナルト、いいんだ…」で、でも…!」
小南に文句を言おうとしてる所をカカシに止められる、しかしナルトは自分達の為に戦ったカカシを貶されて心中穏やかではなかった。これにはサスケやサクラも同じ思いだった。
「小南の言う通り俺は昔に比べて大分腕が鈍っているようだ、それと小南なら再不斬を簡単に倒しただろう。何せ俺より強いからな…」
「「「!?」」」
カカシの言葉を聞いてナルト達はまたまた驚いた、目の前にいる女性忍者、小南はカカシより強いという事を聞いて驚きを隠せなかった。ナルト達はカカシの強さを知っている、そして先程の再不斬との戦いを見ててそれは絶対になった。それが自分達が尊敬してる(強さのみ、他の事は全く尊敬していない)カカシが小南は自分より強いと言ったのだ、驚かない訳が無かった。
「カカシ先生より強い……本当かだってばよ!?」
「ああ、本当だ」
「…凄い」
「……ちっ」
ナルトは信じられないと思い、サクラは同じ女性なのに凄いと思い、サスケは苛立ちを感じた。
「…ま、そんな事より早くタズナさんを送りに行くぞ。クウヤ君良いかな?」
「わかりました」
カカシの言葉でこの場は一旦おさめ任務再開しタズナを家まで無事送りとどけた。
第25話☆
前書き
長らく更新せずにすいません。
少し色々ありまして出来ませんでした。
約1ヶ月か・・・かなり空いてしまった。
すいません、お待たせしました。
無事タズナを波の国まで護衛し終え、それまでにあった事を含め火影に報告しようと思い、帰ろうとするクウヤ達だったがタズナがそれを止める。忍び達に襲われた事を報告されれば規約違反と任務ランクレベルが違うことがバレてしまう、なのでどうにかしてクウヤ達を止めたかった。しかし小南は今回起きた忍び襲撃は予期せぬ出来事、イレギュラーが起きてしまったと報告するので心配しなくてもいいとタズナに伝える。それを聞いたタズナは心の底からホッとする。そういう訳でナルト達は任務継続の為タズナの所に残りクウヤ達は報告しに木の葉に帰って行った。
「……と言う訳です」
「……ふむ」
波の国までの道中の出来事を火影に伝えた、クウヤ達からの報告を聞いた火影は言う。
「ガトーカンパニー…まさか裏でそんな事をしていたとは…黒い噂は本当じゃったか…。それと忍び襲撃のぉ…確かにCランクではなくBランク相当の任務じゃな」
「はい、ですが忍び襲撃については依頼者も予期せぬ出来事だったようです」
小南が運悪くBランク任務なってしまったと、依頼者には非はないと言う。
「それに敵はカカシが撃退したので大丈夫です」
「…霧の抜け忍、桃地再不斬だったかの。あやつはビンゴブック(手配書)に載る程の忍び、そんな者が後ろに付いているんじゃちと厳しくないかの。それにその桃地再不斬は生きておるんじゃろ?」
ビンゴブック(手配書)、特に危険視・注視すべき忍びのデータが詳細に書かれている手帳サイズの極秘資料。各里によりその内容は違う。そのビンゴブックに桃地再不斬は載っている。
「はい、一時的に仮死状態にし、死んだと見せかけて回収していきましたから、ほぼ間違いなく生きていると思います」
「そうか……」
小南の話を聞き終え今後の動きを考える。
「カカシ達だけで大丈夫かの…いや増援を寄越すか…」
と火影が悩んでる所に
「火影様、ちょっと良いですか?僕に考えがあります」
「ん、なんじゃ?」
クウヤが、方法があると言うと火影は考えるのを一旦止めクウヤの話を聞く。
「今火影様が考えてる増援の件は必要ないと思います」
「必要ないとな?」
「はい、手こずったとはいえカカシ先生は再不斬に勝ちました。それに其処に小南お姉ちゃんも加われば敗けは無いと思います」
「ふむ…」
「それとこれは僕の個人的な意見なんですが……」
「何じゃ、申してみろ」
少し言いづらそうにしてると火影は気にせず自分の思っている事を言ってみろと言う。
「桃地再不斬を木の葉に向かい入れようと考えてます」
「「「「!?」」」」
クウヤの考えてる事を聞いたこの場の者、火影、火影秘書のマブイ、小南、多由也が驚いた。
「…桃地再不斬を木の葉に向かい入れる……何故じゃ?」
何故再不斬を木の葉に向かい入れようと考えついたのか、その真意を知りたいと火影はクウヤに問う。
「まず単純に桃地再不斬をこちら側に入れる事が出来れば木の葉の戦力アップに繋がると思ったからです、あと霧隠れの追い忍と偽った者も同様です。その忍者も相当の力を持っています」
クウヤの考えはあまりにも単純で分かりやすいものだった。
「…確かにあの桃地再不斬が木の葉に来てくれれば此方の戦力は上がるだろう…。しかし我等の味方になるとは思えん、あやつは色々と悪い噂が付きまとっている」
そう、再不斬には悪い噂しかない。それは数年前、失敗に終わったとはいえ自分の里にクーデターを起こそうとした男だ。そんな男を木の葉に向かい入れるなんて事は余りにも無茶でリスクが高すぎるのだ。
「んー、まぁ何とかなると思いますよ」
クウヤは再不斬を木の葉に向かい入れても問題無いと言う。
「再不斬がガトーの所に居るのは多分資金作りと追い忍の追討から逃れる為だと思います、でなければあの元忍刀七人衆の1人でしかも無音殺人術(サイレントキリング)と呼ばれた凄い忍者があんな所に居るはずがありません。そこを上手く突けば行けると思います。木の葉の暗部にでも入れれば外に自分の情報、正体は漏れませんし追い忍から逃れる事が出来ます。これで身の安全が確保されますね。任務を与えれば再不斬の資金集めの手助けが出来る、その代わり此方は大きな戦力が手に入る。こんなにお互いが利益の出る良い方法は無いと思ってるんですが、火影様はこれまでの僕の意見、考えについてどう思われますか?」
「………」
クウヤの話を聞いていた火影は唖然としていた。12歳になったばかりで下忍に成り立ての子供がここまで計算された考えに下を巻いた。それは火影だけでなく小南やマブイもクウヤの凄さを再実感し、多由也は尊敬の眼差しで見つめていた。
「…ホッホッ、お主には本当驚かせられてばかりじゃのう」
これまでクウヤには色々と驚かせられてきた。たった3歳で雲の忍びを倒しその後も禁術、人体実験施設の発見等、多大な貢献をしているのだ。
「…わかった。再不斬の件、了承しよう」
火影はクウヤの立案を承認し、再不斬を木の葉に向かい入れる事にした。
「よろしいのですか火影様?相手はあの鬼人、桃地再不斬ですよ。もう少し慎重にお決めにならなくてよろしいのですか?」
マブイが火影に問う。決してクウヤの事を否定して言っている訳ではない、あくまで火影秘書として本当にこれで良いのか最終確認の為聞いている。
「何、大丈夫じゃろ。クウヤなら上手くやってくれるじゃろうな、これまでのように…お主もそうじゃったろ?」
「!?」
クウヤに攻略された事を火影に言われ頬を赤くするマブイだった。
「…ま、そういう訳じゃ。後はお主の判断に任せるが良いかの?」
「はい」
と、言う訳でクウヤは再不斬達を木の葉に入れる事にした。
「…と、まぁ火影様と話し合った結果、お2人を木の葉に向かい入れちゃおうという事になったんだ。どう?木の葉に来ない?」
「「………」」
翌日、クウヤ達は火影と話した事を桃地再不斬と偽の霧の追い忍、もとい白に話した。
「あれ?どうしたの、固まっちゃって…?」
「…て、てめぇガキ!!どうやって此処に来た!?後どうやって此処を知った!?」
再不斬は寝ながらいきなり現れたクウヤに怒号と殺気をぶつけてきた、白も先程まで呆けてたが、攻撃体勢をとろうとした瞬間…
「黙りなさい、あと攻撃を仕掛けてくるなら容赦しないわ」
「「ぐっ…」」
クウヤに暴言を吐いたのが許せなかったのか小南が再不斬と白に殺気をぶつけると2人は押し黙った。
「貴方達は黙ってクーちゃんの話を聞いていなさい、そしてクーちゃんの問いに直ちに答えなさい」
「「………」」
再不斬は只今窮地に立たされている、今目の前に居るのは『木の葉の紙者』と言われている女。小南と言う名は他国でも認知されており請け負った依頼は100%成功させる程の実力者、そんな実力と美貌が合わさり依頼者は彼女を『天使』と呼び、彼女によって殺された者、そして運良く生き残ることが出来たものは『死神』と呼んでいた。そんな忍者が目の前に居て答えを問われている、もし答えを誤ればこの場で殺されるのは必至。なので再不斬はどうすればこの場を凌げる事が出来るか頭をフル回転させていた。
再不斬の隣に居た白は昨日といい、そして今と圧倒的な戦力差を感じていた。自分は再不斬の道具、それなのに何も出来ない、立っているのがやっとの状況、そんな余りにも不甲斐ない自分に怒りと苛立ちを覚え苦虫を噛み潰したような顔をした。
「まぁまぁ小南お姉ちゃん、そんなに殺気を出さないで、ね」
「クーちゃん…分かったわ」フッ
「「……ハァ!」」
クウヤの一言で再不斬達に向けていた殺気をしまう小南、それでやっと緊張感が解けたのか再不斬と白は大きく息をついた。
「うーん、それじゃあまず、そっちの疑問から解決してこうか。じゃないと此方の問いに集中出来ないだろうしね」
クウヤは自分達の要求より再不斬達の疑問を先に答える。
「ではどうやって此処に来たかと言うと飛雷神の術を使って此処まで来たんだ」
「なっ!?飛雷神の術だと!?」
術の名を聞いた瞬間再不斬は目を見開いて驚いた。
「その術は2代目、そして4代目火影しか使えない秘術だと聞いた事がある!!そんな術を何でテメェみてぇなガキが…うっ」
再不斬が再びクウヤの事をガキと侮辱した瞬間、また小南から殺気を浴びせられ声を詰まらせた。クウヤは小南をなだめ話を続けた。
「飛雷神の術は頑張って修行した結果出来るようになったんだ、でどうやって此処を知ったかと言うと、まぁ別に知ってた訳じゃないよ。その、再不斬の横に居る…名前は?」
クウヤは正体を知っているが一応名前を聞く。
「…僕の名前は白です…」
「そう、その白に飛雷神の術式をマーキングしといたんだ。それで此処に現れたって訳、分かった?」
クウヤが話し終えると次は白が質問した。
「ちょっと待ってください!僕にマーキングした!?一体何時…!」
「昨日森の中であったよね、カカシ先生と再不斬が戦っている時にさ。その時僕、白の肩に手を乗っけたよね?」
「あ!?」
白は昨日の事を思い出す、確かに肩に手が触れていた時の事を思い出した。
「あの時に僕は飛雷神の術式をマーキングしたのさ、だから此処に一瞬で君達の前に現れる事が出来たんだよ。…という訳で別にこの場所を知らなくても問題無いんだよね」
「「………」」
クウヤは笑いながら淡々と話しているのを唖然としながら聞いた。
「他に何か聞きたいことはある?」
まだ言いたい事があるか2人に聞く。
「…ガ…お前は何だ…?カカシの所に居たガキ共とは明らかに違う…一体何者だ…!?」
「何者って、僕はカカシ先生の所に居た子供達と同期で忍者になりたてのただの新米下忍さ」
「「………」」
クウヤが明らかに嘘を言っているだろうという事は再不斬も白も解っていた、明らかにカカシの所に居たガキ共との力の差が違いすぎる、しかし問いただす事が出来なかった。クウヤが出すオーラがそれをさせくれなかった。
「質問は以上みたいだね、それじゃ返事を聞きたいんだけど良い?」
クウヤは木の葉に来るかを再不斬に再度聞く。
「…答えは1つしかねぇじゃねぇか…」
そう、もしここでNOと答えれば再不斬達は此処で死ぬだろう。目の前には『木の葉の紙者』小南、それと謎の多い男と女。2対3、しかも再不斬はカカシとの戦いで力を使い戦うことは出来ない。なので実質1対3、不可能と判断した…。
「…だが断る!」
「!?再不斬さん!?」
再不斬はNOと答えた、それに白は大きく反応する。白も解っていた、この申し出を断れば自分達は死ぬだろうと…。
「俺はお前等の犬になる気は無い!!」
再不斬は色々と殺ってきた、同期の仲間を殺し、自里にクーデターを仕掛ける等やり、これまで幾度となく死線を越えてやって来た。プライドがある、簡単においそれと他里の下に成り下がるなど有り得なかった。
「それに俺はテメェ(自分)より弱い奴の言う事など聞く気はない!!」
またまたクウヤを侮辱した事でついに小南がブチ切れ殺気を完全開放した。
「「うっ…ぐっ、はっ……はぁ!」」
再不斬と白は呼吸困難になったかのようになり息をするのも儘ならない状況に陥る。そして押し潰されそうになるのを必死に耐えようとするが無理だった。
「図に乗るな、一介の抜け忍ごときが…クーちゃんより自分の方が強いと…?笑わせるわね!…桃地再不斬…お前は3度もクーちゃんを侮辱したその罪…万死に値する!」
体中から紙がパラパラと剥がれ落ちるとその紙は意思を持ってるかのように動き出し部屋中に広がる。
「死ね…!」バッ

手を前に出すと紙が自動で手裏剣の形になり、それを操って攻撃しようとした時クウヤが小南の手を取り制止させた。
「待って小南お姉ちゃん、僕の為に怒ってくれるのはとてもうれしいけど殺しちゃうのは駄目」
怒りに任せて再不斬を殺そうとしたがクウヤのお陰で何とか踏みとどまった。小南の本気の殺気を浴びた再不斬と白は体中から冷や汗をかいていた。
「ふぅ、話は戻すけど、本当に木の葉に来る気はないの?」
「…あ、ああ…」
再不斬はビビりながら何とか声を出す、先程の小南の殺気を喰らい完全に意気消沈してしまった。
「う~ん、どうしよう、困ったなぁどうしたら来てくれるかなぁ……あっ、そう言えばさっき自分より弱い奴の言う事は聞かないって言ったよね?じゃあ僕が強いって事を証明すれば良いんだ!」
名案を思い付いたクウヤ。
「勝負しよう、うん!」
「…は?」
「だから勝負だよ、それで僕が勝ったら2人を木の葉に連れていく。よし決まり!」
「「………」」
クウヤの強引な交渉の結果、勝負し勝ったら再不斬達を連れていくという事になった。
「…さっ、早速始めようか。こういう事はちゃちゃっと済ませちゃおう」
クウヤ達は部屋を出て外で待っている。
「…白、お前がやれ。俺はまだ体が動かん…」
家の中で再不斬と白が話をしている、再不斬はカカシとの戦いの時に仮死状態になった為、当分の間体を動かす事が出来ない。なので代わりに白に戦わせようとした。
「…再不斬さん、僕はあの子の言った通り木の葉に向かい入れて貰った方が…今のこの状況ではいずれ追い忍に見つかってしまいます。ならいっそ彼のいう通りに「白!」…」
再不斬を説得しようとしたが白の名を大きく呼び、止める。
「…確かにあのガキの言った事は正しい…何時までもこんな事してたらいずれ奴ら(追い忍)に見つかるだろう…だがこのままあのガキの言う通りになるのは気に入らねぇ…!」
再不斬も解っていた、このままでは駄目だと、いずれ見つかり殺されてしまうという可能性がある事も全て理解していた。それでも…
「俺にだってプライドってものがある、これまで幾度となく死線をくぐり抜けて来た。それが実力も解らないガキの言う通りになってたまるか!!」
クウヤの言葉通りに動いた方が良いのは百も承知、それでも素直に聞くことは出来ない。なので…
「奴の実力を確かめる。頭が回るだけのただのガキなのか、それとも……」
これから始まる勝負でクウヤの力を計り己が従うに値するかを見極めようとしていた。
「…白、頼んだぞ。あの『木の葉の紙者』が気にかけるガキだ、何かしら力を持っていると考えられる。様子見などせず最初から全力で行け…!」
「…はい、分かりました」
白は再不斬の意を全て汲み取り部屋を出てクウヤ達の所に向かった。
「やっと来たね」
「お待たせしました。再不斬さんは今動く事が出来ないので代わりに僕が君の相手をします」
白が再不斬の代わりに戦ると言う。
「ん、分かった、良いよ」
それをあっさり承認するクウヤ。
「この勝負で君の実力を計ります、僕達が君達に従うに値するべき力を持っているかを…」スッ
細長い針、千本を取りだし臨戦態勢に入る。
「そうだね、自分より弱い者にあーだこーだ言われるのは嫌だもんね、分かる分かる…それじゃ僕の力見せてあげる。納得してくれれば良いけどね」
クウヤは白の言った言葉を理解する、いきなり知らない奴が来て自分にあれこれ命令する奴の言う事なんて聞きたくないしな。それなりの物を見せて相手を納得させないとね。
「…いきます!」シャ
「ホッ」サッ
白が千本を数本投げるが簡単に躱される。
「それなら!」ダッ
高速で動き回り四方から千本を投げつけると今度は全てクウヤに命中した。
「クーちゃん!!」
多由也が大声をあげてクウヤを心配する、隣にいる小南は冷静にこの勝負を見ていた。
「多由也落ち着きなさい、あれは変わり身よ」
「えっ?」
全身に千本が刺さったクウヤは変わり身だと説明するとボンっと音を立ててクウヤが木に変わる、それを見た多由也は一安心し息を吐く。白はクウヤが何処にいるか探す。
「後ろだよ」
「!?」
声がした方を向くとクウヤが微笑みながらその場に立っていた。
「(…全く判らなかった…油断なんか一切していなかったのに…)」
白は戦慄していた。昨日クウヤに殺気を当てられた時自分より強い存在だと認識していて、そして今の勝負に挑んでいた。それなのにクウヤの動きは全く見えなかった、白はこれだけのやり取りだけで自分と相手の実力差が途方もなく開いてると解ってしまった…。
「どうしたの?これで終わりかな?違うよね?」
「…ええ、勝負はこれからです!」バッ
そう言うとクウヤから少し距離を取り印を組み始める。
「秘術、魔鏡氷晶!!」パキキキキ
「…これが、あの…」ジーン
クウヤが小さく呟く、今目の前にはナルト達を苦しめた忍術を自分が体験してると思うと感動で気持ちが一杯になった。そう考えているとクウヤの周り全体に氷の鏡で埋め尽くされ、白がその鏡の中に入る。すると全ての鏡に白が映された。
「今から本気で行きます!!」
高らかに宣言すると全ての鏡から千本で攻撃を仕掛けてきた。これは避けられない、当たったと思った瞬間…
「はっ!!」
クウヤが声を出し気を放つ、するとクウヤに向かって放たれた千本は何処かに吹き飛びそして全ての氷鏡が粉々に割れた。
「…そんな…」パリーン
氷鏡が割れた事で鏡の中から出てくる白、自分の中で絶対の最強忍術、魔鏡氷晶。そしてそこから千本での攻撃、これまで対戦してきた相手はこれを喰らったら必ず殺られていった…それが今気合いだけで全てを無に帰されてしまい、白は愕然とする。
「もう終わりかい?それじゃあ次は僕から行くよ!」
「…あっ」
自分の攻撃が全く通用しなかった事で呆然としていた為反応するのが遅れる。
「氷遁、大紅蓮氷輪丸!」
「なっ!?」
素早く印を組み氷遁の術をくり出すと、白は驚きの表情をする。まさか相手が自分と同じ氷遁を使うなんて思ってもいなかった。反応が遅れた白はクウヤが出した氷龍に呑み込まれてしまった。
「白ー!!」
再不斬が大きな声で白の名を叫び取り乱していた。家の窓からクウヤと白の勝負を見ていた。
「大丈夫だよ、殺してなんかいないから」
そうクウヤが言うと氷龍は口から白を吐き出した。
「やあ、大丈夫?」
「…はい、大丈夫です…」
あまりの出来事で頭の中を整理出来なかった、只1つ言える事は自分は敗けたと言う事のみ。それも手加減をされて…
「それで…勝負だけど、僕の勝ちで良いかな?」
勝敗は自分で良いかと白に訪ねる。
「はい…僕では貴方に勝つ事は不可能だと分かりました…僕の敗けです」
白は自ら敗けを認め、クウヤの勝ちと言う事でこの勝負は終わりを告げた。
「勝負は僕の勝ちで決まったよ、これで良いかい?」
クウヤは顔を再不斬の方に向け言った…。
俺(再不斬)はどうするか考えていた。突然目の前に現れた3人組、その中の1人にあの『木の葉の紙者』がいた。そいつは請け負った任務は必ず成功させる程の実力者で、俺達敵国の間では比喩を込めて『死神』と呼んでいる。そんな奴とガキ2人が俺達のアジトにいきなりやって来た、そして1人のガキが俺達に木の葉に来いととち狂った事を言ってきやがった。ふざけるなと思ったがガキが提案して来た条件は悪くないものだった、俺達は霧の追い忍に追われている。木の葉に行けば身を隠せるし安全が確保されるからな、おまけに暗部に入り任務をこなせば金までくれるって話だ。あの糞(ガトー)の下にいるのもそろそろ限界だしな。だが1つだけ譲れないもんがある、俺はテメェ(自分)より弱い奴の言う事を聞くつもりはない。あの糞は金払いだけは良かった、それが無ければあのカスの下にはいねぇ。俺を従わせたければ俺より強い事を証明して見せろ!そう俺が考えてたらあのガキが勝負を持ち掛けてきた、俺達が負けたら木の葉に来いと言う。ちょうど良い、その勝負であのガキの力を確かめてやる!俺はカカシとの戦いで動く事が出来ない、代わりに白がガキの相手をさせる事にした。俺は白に油断するなと警告する、あのガキは『木の葉の紙者』から寵愛を受けているようだ、何かあるはずと俺は考えた。そして白とあのガキの勝負が始まり俺は部屋の窓から見ていた、白は手加減する事なく最初から全力で行った。俺がそう言ったからな、ガキに千本で攻撃したが体を少し動かしただけで躱わしやがった。そのあと白が瞬身で動いて四方から千本を投げたら攻撃を喰らった、しかしそれは変わり身でガキは木に変わる。何処に行ったか捜すと白の後ろに現れやがった、俺はその動きに驚愕した。変わり身までは何とか確認出来た、しかし白の後ろに現れた時のガキの動きは全く見えなかった。有り得ない!この俺が忍者になりたてのガキの動きを見失うなどと…白もその動きで奴の実力が判ったのか本気になり血継限界を出した、あの術が出たらもう奴の勝ちは無い、死んだと思った…が、奴が大声を出した瞬間白が攻撃した千本が吹き飛び氷鏡が割れた。
「なに!!」
俺は信じられなかった、あの術を気合いだけで解いたと言うのか…!?白もまさか自分の術が全く通用しなかった事に愕然としている、その所に奴が攻撃して来た。
「氷遁、大紅蓮氷輪丸!」
氷遁だと!?奴も血継限界の持ち主だっただは…!?
驚いてると氷の龍が白を呑み込んでいった。
「白ー!!」
俺はその時声を大にして白の名を叫んでいた。そんな俺を奴は見て…
「大丈夫だよ、殺してないから」
奴がそう言うと氷龍の口の中から白が出てきた、生きている事を確認した俺は安堵する。そして白は奴に敗けを認めた。
「勝負は僕の勝ちで決まったよ、これで良いかい?」
言葉が出なかった…。あの白を子供扱いするとは…この俺でも白と戦りあえば無事では要られないだろう、それ程の力を持っている。それをあいつは傷1つ負う事なく勝った、しかも手加減してだ…奴は本気で戦っちゃいなかった……おもしれぇ!奴は強者だ、しかも圧倒的のな!!俺が今まで殺りあったどの忍びより強い……良いだろう、テメェの言う通り木の葉に行ってやる!
「…ああ、テメェの勝ちだ。約束通り木の葉に下ろう」
「ほんと!?良かっ「ただし条件がある」…なに?」
ただ下るなんて勿体ねぇ、目の前に俺より強い奴がいるんだ。目的はそう…
「俺と戦え!!」
再不斬は戦いを挑んできた。クウヤはその理由を聞く。
「そんなの決まっている、強い奴と戦り合いてぇだけだ」
再不斬の答えは実に簡単だった。
「俺はこれまで色んな奴と殺り合って来た、強い奴から雑魚までな…」
今まで沢山の忍びと戦い生き延びてきたと言う。
「だがお前程の圧倒的な力を持った奴に出会ったことがねえ、お前と戦う事で更に強くなる事が出来るはずだ!」
己の欲望を口にする。
「俺の目的の1つに5影と戦い勝利すると言うのがある…だが、そんなものどうでもよくなった…」
白は再不斬の言葉に驚愕する、白は再不斬の夢、目的を聞いて知っていた。1つは自里に再びクーデターをし掛け里を支配する事、もう1つは先程言った更なる力を求める為だ。この世界で最強と言われる5影、それに勝つ事が再不斬の最終目標だった。
「俺の勘が、本能が告げてやがる!お前はどの影より強いとな。此れまでの全てを捨てても良いだけの価値がお前にはある!そう思ったのさ…」
再不斬の話を聞いていたクウヤは内心驚いていた。偶々か偶然か、再不斬はクウヤが5影より強者であると見抜いた。それは此れまで幾千と戦い続けてきて身に付けた第6感によるものだろう。
「うん、まっ、そのぐらいなら別に構わないよ」
クウヤは再不斬の要求を呑む。
「よし、交渉成立だ!」
話が纏まった事でお互いニヤッと笑った。
「…あっそうだ!実はお願いがあるんだけど良いかな?」
クウヤが突然ある願い事をする。
「良いだろう…何だ?」
再不斬はクウヤの頼みを受ける、クウヤと戦う事が出来るならどんな願いも聞くつもりのようだ。
「昨日カカシ先生と戦った時に子供がいたでしょ、そして果敢に挑んできた金髪と黒髪の2人組。金髪がナルトで黒髪がサスケって言うんだけどね…。」
「ああ、あのガキ共か…それがどうした?」
一体何をしたいのか分からずクウヤに聞き返す。
「…その2人を
殺してほしい」
クウヤが言った言葉はここに居る誰もが予想だにしない物だった…。
後書き
いやぁ~実は5月入る直前に入院しちゃいまして、それで遅れました。
1週間程で退院したんですがそのあとやる気が全く起こらず、そしてネタも全く思いつかずでこういう結果になってしまいました。
今はもうピンピンしてるので大丈夫なのですがネタの方はサッパリな状態でして・・・次回がいつになるか分からない状況です。
ですが必ず更新しますので首を長くしてお待ちしていただけると嬉しいです。
ホント遅れてすいませんでした。
第26話☆♡
前書き
注:今回の第26話はエッチ回です。挿絵に超過激な、エッチな絵を入れました。
なのでキャラのイメージが壊れる、こんなの○○じゃない!違う!見たくない!という方は挿絵を非表示にしてから読む事をおススメします。
クウヤの言葉を聞いた再不斬は眼を見開き驚いていた、いやこの場に居る白も多由也も、そして小南までもが驚きその言葉を疑った。
「…殺してほしい…だと?」
再不斬はクウヤが言った事を聞き返した。
「「クーちゃん!どういう事!?」」
小南と多由也もクウヤにその言葉の理由を求めた。
「えっ…ああ!言い方が悪かったね。本当に殺してほしい訳じゃなくて、殺す一歩手前まで追い詰めて欲しいんだ」
あまりにも簡略的に言ってしまったもんだから誤解を招いてしまった、なので言い方を変えてもう一度言う。
「…何故そんな事をする必要がある…?」
「あの2人には隠された大いなる力を秘めている、それを少しでも引き出してあげて欲しいんだよ」
「…あのガキ共にそれほどの力が秘められているのか…?」
再不斬は疑いの声をあげる。
「本当だよ、あの黒髪の方はうちはの人間、そして金髪の方は九尾の人柱力だよ」
「「!?」」
クウヤの言葉を聞いて再不斬と白は驚いた、うちはの事を言った時は驚きはそこまで無かったが(カカシと戦った後だから)
ナルトが九尾の人柱力と教えられた時は眼を見開いて驚愕した。
「…あの金髪チビが…九尾の人柱力…だと?」
「うん、本人はその事実をまだ知らないけどね。いずれはあの2人、いや3人は物凄く、そして強い忍者になるよ。それも再不斬よりはるかに、ね…!」
最後に再不斬より強くなると煽る。
「俺より強くだと…?くっくっくっ、良いだろう。忍者の先輩として忍びの辛さ、過酷さを味会わせてやろう…!」
どす黒い笑みを浮かべてどうやって忍びの洗礼を浴びせてやろうと考え始めた。見事にクウヤの挑発に乗った。
「(悪いね、ナルト、サスケ。でも、まぁ、これも強くなる為だから頑張れ)」
と心の中で2人に謝罪と応援をした。
「…それじゃ宜しくね」
「ああ、分かった」
用件も終わったのでクウヤ達は里に帰ろうとする。
「…あっそうだ、もう1つあったんだ!」
そう言ってもう一度再不斬の方を向き、ある事を頼み今度こそ里に帰って行った。
「…ねぇクーちゃん、本当に大丈夫かな?」
「ん、何が?」
「再不斬の事だよ、…あのまま放置していて良いの?」
多由也が再不斬の事を危惧する、何もせずまま置いておけば波の国に被害がもたらされるのではと思っていた。
「大丈夫だよ、再不斬は何もしないさ。目的が変わったからね」
問題無いと言う、再不斬はクウヤを倒すと言う新たな目的を手にした為他の事には手を手を出す事は無いと説明した。
「…そっか、まっクーちゃんが大丈夫っていうなら大丈夫だよね!」
多由也はクウヤが問題無いと言ったのでそれ以上考えるのを辞めた。例え再不斬が裏切ようとクウヤには天地が逆さまになろうと勝つ事は無いと思ったからだ。
「それにしても驚いたわ、まさかあんな事まで考えていたなんて…」
小南はクウヤが再不斬に提示したもう1つの頼み事の事を考えていた。
「ああ、あれね。本当は僕達が出来れば良かったんだけど、忍者は一般市民に手を出せないしね。出すにはそれ相応の理由と上(国のトップ)の許可が無いといけないからね」
「だから再不斬に依頼したと言う事ね」
「そう言う事、今の再不斬は抜け忍だから忍びのルールを気にする必要が無い。だからガトーに何しようが何の問題も無いしね」
クウヤが先程言った通り、忍びは一般市民に手を出す事は出来ない。これは全ての忍びの里、国が定めたルールである。もしそれを破ってしまうと破った忍者とその里に重大なペナルティが課せられてしまうからだ。忍びが一般市民に手を出すにはそれ相応の理由や証拠を提示し、上(国のトップ)の許可が無ければ絶対に手を出してはならなかった。ガトーは昔から黒い噂は絶えなかった、が上手く誤魔化され証拠は一切出てこなかった為裁かれる事なく現在もバレないように隠れながら悪事を働いていた。今から証拠集めや許可を得るには相当な時間が掛かってしまうだろう、そこで只今抜け忍である桃地再不斬にガトーの事を頼んだのである。再不斬なら忍びが決めたルールも抜け忍である今なら適応される事はない、しかも証拠集めや許可を得る必要も無く直ぐに裁く事が出来るのだ。これを使わない手はないと思いクウヤはガトーの事を再不斬に任せたのだった。
「…成る程ね、クーちゃんは本当に凄いわ。私はこんな事思いも付かなかったもの」
小南はこれまでにクウヤの大人顔負けの考えを見てきて凄いと思っていた。今回の再不斬の事、ガトーの事を聞いて子供とは思えない考えに感心しきりだった。
「そんな事無いよ、僕なんてまだまだだよ…(原作を知っているからこそこう言う考えが出来るだけだしね)」
クウヤは自分の事を凄いとは思っていない、これまで力を手に入れ、やってこれたのは全て転生させてもらったカミムスヒ様のお陰だと思っている。なのでクウヤは決して己の力だけでやったとは口が裂けても言う事は絶対に無かった。
「…それじゃ里に帰ろっか、じゃあまた僕に掴まって小南お姉ちゃん、多由也」
「「分かったわ(うん)」」ダキッ
クウヤに言われた通り小南と多由也はクウヤに抱きつくと空を飛んで里に帰って行った。
「わー、気持ちいい…」ギュ
「ええ、そうね…」ギュウ
多由也と小南は空を飛んで爽やかな風を浴び気持ち良さそうな顔をしていた、クウヤはそれとは別の気持ちよさを味わっていた。
「(ああ…2人が抱き締めて来る度におっぱいが肩に…)」
と風ではなく女体の気持ちよさを感じていた。
「(あと手で2人を支えているお尻の感触…ああ、どうしようムラムラしてきた…)」
「「どうしたのクーちゃん?」」ムギュー
クウヤの顔を覗き込もうとして更に密着する。
「………もう、ムリ」
「「ムリ?」」
クウヤが小さく呟くと直ぐ様地面に着地し、小南と多由也を森の中に連れていった。
「ど、どうしたのクーちゃん…んんっ!?」
心配そうにクウヤに問いかけた瞬間突然クウヤが多由也の唇に飛び付きキスをした。
「んっ、んむっ…ちゅ、んちゅ、ぢゅる、んっ、はむ…んぢゅ」
多由也はいきなりのキスで驚きはしたが次第に気持ちよくなって行きそのままクウヤとのキスに夢中になっていった。それを見ていた小南は只々唖然としていた。
「んっちゅ、んんっ!?クーちゃ…ダメ、んっおっぱい…もんじゃ、んんっ!!」
クウヤは多由也とキスを続けながらおっぱいを揉みしだく。
「ダ…ダメ!それ以上したら、んっ!絶頂くっ…!!」ビクビクン
胸をこねくり回され我慢する事が出来ず絶頂を向かえる。
「あ、で出ちゃう…あっ」じょろろろろ
多由也は絶頂をした時、体の力が抜けてしまいオシッコを漏らしてしまった。
「…えっ!?クーちゃ、んふぅっ!!」ビクン
「んっ、んぐっんっ…」ちゅー
クウヤは直ぐ様多由也のスパッツ越しのまま股間に顔を埋めて、今だ漏れだしてるオシッコを飲み始めた。
「クーちゃん!ダメ!やめっ!!」
多由也は只今オシッコを漏らした事よりも大好きなクウヤにオシッコを飲まれている事にどうしようもなく恥ずかしくて堪らなかった。しかしクウヤはその行為を止める事なくオシッコが全部出しきるまで多由也の股間にに顔を埋め飲み続けた。
「んっ…ぷはっ…」
クウヤはオシッコを全部飲み干し、そして…
「多由也のオシッコ、とても美味しかったよ…!」
「あ、あうぅ…」
目の前で黄金水の感想を述べる、それを聞いた途端更に顔を真っ赤にさせた。クウヤは続きをする為スパッツと下着を脱がすと手で恥部、おまんこを弄り始める。
「あっ、んっ!…んあっ!ふぅっ…んんっ!」ビクビク
クウヤの手淫(手マン)で簡単に絶頂を向かえてしまう、それでもクウヤは手を動かすのを止めない。多由也は足をガクガクと震わせ地面に崩れ落ちそうになるがクウヤにしがみついて何とか耐える。
「あっ、んん!ダメ…!クーちゃ…もう、んあっ、耐えられ…んふぅ!!」ビクンビクン
連続で絶頂を向かえた多由也はついに力尽き膝を地面に付ける。
「はぁ…はぁ…」
息を整えようとする多由也だが、しかしそんな休む時間をクウヤは与えない。
「はぁ…えっ、きゃっ!」
多由也を抱きかかえ、腰掛けられそうな丸い岩に座り多由也を自分の膝の上に乗せる。ズボンを少しズラし男根を外に出すと天に向かってそびえ立つ、それを見た多由也釘付けになる。
「クーちゃん…本当に…外で、するの…?」
「うん!もう我慢出来ないんだ…!多由也が欲しい!!」
多由也は外でSEXをする事に抵抗があるようだ、だが大好きな、愛する男性が自分を求めて来ている。多由也はクウヤの思いを汲んだ。
「…良いよクーちゃん、うちで一杯気持ちよくなって!」
外でSEXをする事を了承した。
「ありがとう多由也!!」
多由也に礼を言うと、多由也の腰を少しだけ持ち上げ男根をおまんこに当てがう。そして腰を持ち上げてた手を離す。
ズプンッ!!
「んはぁぁぁぁ!!」ビクンビクン
男根が勢いよく膣の奥、子宮まで一気に入ると多由也はその衝撃(快感)にやられ絶頂を向かえた。
「あ、あへ…あ…」ピクピク
あまりの快感の余波を受け眼を大きく見開き若干白目状態になる、オマケに口元も大きく緩み舌をだす。そして呂律が回って無い感じが見受けられる状態、所謂アへ顔になる。多由也は盛大にアへ顔をクウヤに晒した。
「多由也、Hはこれからだよ!」ズッズブッズン
「あっ、ら、らめぇ…ほれ、ひひょうは…あへぇ!」ビクビクン
何を言っているか上手く伝わらなかったが、多由也が気持ちよくなっているのは明らかなので手を…腰を動かし続けた。
「あっ、ひゃっ、んはっ…!…も、もっひょお~!もっひょ、はへひふ…ひへぇ~クーひゃん!!…んほぉぉぉ!!」ビクククン

そう言うと多由也も激しく腰を動かし始める、クウヤが男根を突き上げるのを見計らって腰を下にうち下ろす。まるで計算したかのようにタイミングが合わさっているが現在半狂乱状態の多由也にそんな考えは出来ない、気持ちよくなりたいと本能がそうさせているとしか考えられなかった。そんな絶妙なタイミングで犯りあっているお陰で快感が凄まじくお互い絶頂に向かってひた走っていた。
「ああ、いいよ多由也!気持ちいい!…もう射精きそうだ…!」パンパンパンパン
「う、うひもぉ!!いふ!!いっひゃうぅぅぅ!!」
ドピュドビュビュルルルルル
クウヤは勢いよく多由也の体内に精液を放出する、そして瞬く間に子宮の中が精液で満たされていった。
「あ…はっ、す…ごい……お腹…いっぱ…い、あった、かい……」
そう言って余韻に浸っていると…
「まさかこれで終わりと思ってないよね多由也?」ズンッ
「あはぁん!!」ビクン
勢いよく突き上げると驚愕と快感の合わさった悲鳴をあげた。
「まだ1回しかしてないよ、まだまだ一杯するよ!」ズプン
「まっ、まってぇ、少し休ませ…あひゃあ!!」ビククン
多由也が何か言う前に2回戦目が始まった。
その頃小南は…
「んほぉぉぉ!!いいっ!!気持ちいいわクーちゃん!!」ビクンビクン
「僕もだよ!小南お姉ちゃん!!」ズッズップズチュンズンッ
クウヤとSEXをしていた…。何故小南はクウヤとSEXが出来ているのか?それは……
時間を少し遡ろ。クウヤと多由也がイチャイチャしてた時小南はその光景を羨ましく見ていた。
「クーちゃん……」クチュクチュ
クウヤの名を呟きながら自分で恥部を触り慰めていると…
「小南お姉ちゃん!」ダキッ
後ろから声が聞こえ抱き締められる。
「クーちゃん!…えっ?どういう事!?…多由也の所にクーちゃん……ええっ?」
思考が回らず何故クウヤが2人居るのか分からなかった。
「僕は分身だよ」グニュムニュ
と簡単に説明すると後ろから抱き締めながら小南の胸を揉みしだく。
「あんっ!んっ、いつの間に……んふぅ!!」ビククン
「小南お姉ちゃんが1人で慰め始めた時にね」
とクウヤが言うと小南は1人寂しく慰めている所を見られたのを知って顔を赤くする。
「ごめんね、今から小南お姉ちゃんも多由也と同じように一杯気持ちよくしてあげるからね」ギュムー
「っ!?んはぁぁ!!」ビクンビクン
クウヤに両手で両乳首を摘ままれその快感により激しく絶頂を向かえる、クウヤはそのまま小南のズボンと下着を下ろす。
「うわぁ小南お姉ちゃんのおまんこ大洪水だよ「グチュグチュ」ほら、こんな凄い音がする」
「ああっ!!クーちゃんダメ!そんなにしたらまた!!」ぷしゃー
激しく手淫されまたまた盛大に絶頂ってしまう、その時吹いた潮が顔に掛かる。クウヤはそんな事気にせずにそのまま手淫、手マンを続けているとまたもや絶頂を向かえる。それを繰り返し続け僅かな時間で小南を6回も絶頂させた。
「お願いクーちゃん!!おちんちん!!手だけじゃなくておちんちんをおまんこに挿入れて欲しいの!!」くぱぁ
我慢出来なくなった小南は早く男根を自分の陰部、おまんこに挿入れて欲しいと両手で広げて懇願する。
「わかったよ、じゃいくよ」スッ
「お願い!来てぇ!!」
小南がそう叫ぶと、クウヤは一気に男根を挿入した。
「んほぉぉぉぉぉ!!」ビクンビクン
嬌声、女の艶かしい声を挙げながら快楽を味わう小南。クウヤはそのまま腰を振り続けた。
「ふうっ…ああ、小南お姉ちゃんの膣…気持ちいい…!!」パンパンパンパン
「わ、私も…んっ!また絶頂きそうだわ……あん!!」ビクン
クウヤは胸を揉みながら腰を打ち付ける、そのスピードは徐々に早くなり射精までのカウントダウンを始める。

「くっ…ダメ、もう…限界……!!」パンパンパン
「いいわ!射精して!!おちんちんミルクを私の中に一杯射精してぇ!!」
「射精るぅぅ!!」ビュルブュッドピュドビュビュルルルルル
クウヤか叫んだ瞬間、勢いよく精液が小南の子宮に放たれた。
「んはぁぁぁぁ!!キタァ!!クーちゃんのおちんちんミルクがどんどん子宮の中に入ってくるわ!!…ああああん!!」ビクンビクンプシャー
射精された精液が子宮の中を満たしていく。
「はぁん!?ま、まってクーちゃん!!射精しながらおちんちん動かさないでぇ!!」
小南は子宮の中が精液で満たされるのを感じていたらクウヤがまだ射精したまま再度腰を動かし始めた。
「んほぉぉぉぉぉ!これダメェ!!気持ちよすぎりゅぅぅ!!」ビクンビクン
大声をあげて気持ちよさを表現する小南、それを聞いたクウヤはより一層激しく腰を振って応えた。
「らめぇ!!これ以上したらバカになりゅぅぅ!!」ビクビク
あまりの快感により呂律が回らなくなる、また限界が来たクウヤは2度目の射精を行った。
「おほぉうぅ!!絶頂ぐ!また絶頂ぐ!!とまらないのぉぉ!!」ビクンビクン
クウヤが射精している間小南は全身をさせて絶頂き続けた。その後も2人は休む事なくお互い求めあった…。
「んっ、ちゅっ、じゅる、ずゅるる、んっ…どうクーちゃん、気持ちいい?」
「れろっ、んむっ、ずっ、じゅるる、んっ…ぷはっ…クーちゃんのおちんちん…オイシ…!」
クウヤとの激しい性行為から2時間が経つ、自分達を気持ちよくしてくれた男根を優しく丁寧に口で奉仕していた。

「んっ、いいよ…気持ち、いい…ん」
クウヤも2人にフェラチオをしてもらってとても気持ち良さそうにしている。
「ぐっぷ、んっぷ、じゅるる…んっ、ぢゅっ、ずる…ぐっぽ、くっぷ…」
「ちゅっ…れろ…ちゅぱっ、れろ…じゅる、んむ…」
喉の奥深くまで男根を出し入れしたり唇を窄め激しく吸ったりして気持ちよくさせる小南、多由也は金玉を舐めたり口に含んでコロコロしたりと少しでも気持ちよくなってもらおうと刺激する。
「じゅるっ、ぢゅぱ、じゅるるるる」
「んっ、ああ、小南お姉ちゃん…射精るよ!」
「出ひて!私に一杯飲ませて!」ぐっぽぐっぷ
クウヤを絶頂に向かわせる為に激しくストロークする。
「クーちゃんの…んちゅ、精子…れろっ…うちも、ちゅぱ、飲みたい、はむっ」
多由也もそれに参加する、2人の責めによって限界を向かえた。
「射精る!!」ドビュドビュビュルビュルルルルル
男根から放たれた精子はまるで噴水のように勢いよく大量に出てくる。
「んっ、んっ、ごく、んくっ…んん!多由也!」ちゅぽん
「はい!…んく、んくっ、ん、ごくっ…」じゅるる
小南と多由也はクウヤの溢れんばかりに出てくる精液を交互に飲み続ける、それを2往復してやっと打ち止めになった。
「…ぷはぁ、相変わらず凄い量…お腹一杯…」
「…けぷっ、クーちゃんの精液美味しいから沢山飲んじゃうんだよね…!」
「…ふぅ」
クウヤは射精をして満足してると…
「「クーちゃん…!」」
クウヤの精液を飲んだら、またしたくなったみたいで小南と多由也が身体を重ねてクウヤを誘い始める。
「小南お姉ちゃん、多由也…」ゴクッ
小南は地面に仰向けになり多由也は小南の上でうつ伏せになって身体を重ね2つのオマンコを密着させる。その2つのオマンコからクウヤがさっきまで出した精液がドバドバと出てきて、それがクウヤの更なる興奮を煽った。
「…それじゃあ、どっちにしようかなぁ…」ヌチャヌチャ
「「あっ!んっ、あ!」」ビクビク
どっちのオマンコに挿入れようか男根を交互にオマンコに当てなぞりながら考える。小南と多由也はクウヤに焦らされたせいで息が上がる、早く挿入れて欲しいと目で訴える。
「分かってるよ、そんな物欲しそうな目で見ないで良い…よ!」ズプン
「んはぁぁ!!」ビクン
まず先に挿入れたのは多由也のオマンコだった、
「んほぉぉ!良い!あはぁぁん!!」ビクンビクン
蕩けた顔になりながら嬌声を上げ快感を得る、そんな多由也の気持ち良さそうな顔を目の前で見る。羨ましくて我慢出来なくなった小南は…
「クーちゃん!多由也だけなんてずるいわ!私にも挿入れ…んひぃぃ!!」ビククン
自分にも挿入れて欲しいとお願いしようとしたらその瞬間に挿入れて来た、小南は虚を突かれ大きな声をあげる。
「勿論分かってるよ、仲間外れになんかしないさ!」ズンズプ
小南の膣の中を味わいそして激しく腰を振る。
「クーちゃん!うちにも…あひぃぃ!!」ビクビク
「ああっ…クーちゃん…んほぉぉぉ!!」ビクンビクン
2人の膣の中を交互にリズムよく射し込む、男根を勢いよく挿入れる時に空気も一緒に膣の中に入る為ブピュッ、ブプッと、とても厭らしい音を醸し出す。その為クウヤは益々興奮し激しいSEXをした。
小南と多由也は男根を挿入れられるたび艶かしい声を出す、クウヤは2人の顔を覗くと涎を垂らして喜んでいた。
「あはぁっ!!んひぃ!!気持ち…いい!!」
「クーちゃ!!ダメェ!う、うち…また、絶頂くぅぅ!!」
「うっ…射精るっ!!」
ドビュ、ドビュ、ブュル、ビュッ、ビュッ、ビュ
クウヤが叫ぶと勢いよく精子が放たれる。
「ああー!!凄い!!うちの中にドクドクと精液が入ってくるぅ!!」ビクンビクン
多由也は自分の体内にクウヤの愛が入り込んできて歓喜する。その愛が一杯になり愛が溢れ出てくると今度は小南の膣の中にに男根を挿入れ、子宮にたっぷりと愛情を注ぎ込んだ。
「来たぁ!!クーちゃんのおちんちんミルクが私の子宮を満たして…イクゥ!!」ビクンビクンぷしゃー
小南と多由也の子宮にたっぷりと精液を注ぎ終わった頃には2人のお腹はぷっくりと大きく膨れ上がっていた。
「…はぁ、気持ちよかった…」ドサッ
精液をたっぷりと出して満足したクウヤは小南と多由也の身体に倒れこんだ。
「ありがとう、小南お姉ちゃん、多由也。もう最高に気持ちよかったよ」チュッ
2人にお礼を言って頬にキスをする。
「んっ…ふふ、良かった。クーちゃんが満足してくれて…!」ギュ
「ん、うん。うちもとっても気持ちよかったよ!」ギュ
そう言うと3人は暫くの間抱き合って余韻に浸っていた。
ようやくSEXも終わり里に帰るクウヤ達、里に着いて直ぐに火影の所に向かい結果を話す。
「…交渉の結果、桃地再不斬とその仲間の白が木の葉に降る事になりました」
「…そうか、桃地再不斬が来るか…して、その本人はどうしたのじゃ?」
何故ここに居ないのか聞く。
「はい、再不斬はまだカカシ先生との戦いの傷が癒えていないので木の葉に来るのは1週間後ぐらいになると思います。その時になったら迎えに行く予定です」
「…そうか、あい分かった。ご苦労じゃった」
「いえ」
「…所で小南と多由也は大丈夫かの?顔が赤いが…?」
火影はクウヤとのやり取りを終えると、冷静を装いながらも顔を真っ赤に染めている小南と多由也に話を振った。
「「い、いえ、大丈夫です…!」」
「…そうか、まぁお主達は任務を沢山こなしておるからの。多分その疲れがでたのやもしれんな、少しばかり休みを取った方がよいじゃろ」
「「は、はい…そうさせてもらいます…」」
冷静を装ってはいるが今だ顔が赤い2人、火影は疑う事なく2人を心配するが火影の隣に居る秘書のマブイは違っていた。小南と多由也の顔が赤い原因に気づいたからだ、何故ならマブイ自身も毎日2人と同じように顔を真っ赤にするからだ、クウヤとSEXをした後は必ず…。
「(…小南と多由也、里に帰ってくる間にクウヤ君とヤッて来たわね、羨ましい…!私も早く仕事を終わらせてクウヤ君とイチャイチャしたいわ…!)」
真剣な顔をして火影とクウヤ達の話を聞いているかと思いきや、実は仕事が終わった後どうするか考えていただけであった…。
報告をし終えクウヤ達は火影室を出る。
「ば、バレなかったかな…?」ソワソワ
「大丈夫よ、火影様にはバレてないわ、…マブイには完全にバレてしまったけどね…」
小南はマブイと顔を見合わせた瞬間、何があったのか直ぐに見破られてしまったと言う。
「…もう、クーちゃんたらっ…まさかあんな所でスルなんて思わなかったよ!?」ぷんぷん
多由也は顔を赤くしながらぷりぷりと怒るが寧ろ可愛く見える。
「いやぁごめんね、急にムラムラしてきて我慢出来なくなっちゅってさ…!」
「…ホントあの時はビックリしたわ、誰かに見られたんじゃないかと思うと凄く心配だけど…」
外でSEXしたから見られたかもしれないと不安視する。
「それは大丈夫だよ、周りに結界を作っておいたから誰にも見られてないよ」
「ホントね?ならいいけど…でもクーちゃん!もう外であんな事しちゃ駄目よ、もの凄く恥ずかしかったんだから…!」
「うん、そうだよクーちゃん!」
2人共顔を真っ赤にして言う、そうとう恥ずかしかったようだ…。
「ごめんね、わかったよもうしないから……でもさ、小南お姉ちゃんも多由也も途中から興奮して凄く積極的だったよね?」
クウヤは外でSEXしたのを素直に謝る、が小南も多由也も最終的にはもの凄くノリノリでHしていたと言うと…
「「………」」プイ
図星を突かれクウヤから顔を逸らしそっぽを向く。
「…ふーん、そうかぁ、そういう態度をとるんだね…分かったよ。じゃあ2人とは当分Hしな「「すっごく興奮した!!」」ふふっ、だよねぇ…!」
クウヤが2人とHしないと言おうとした瞬間、小南と多由也は正直にあの時の感想を述べた。
「「うう…クーちゃんのイジワル…」」
クウヤはニコニコしながら小南と多由也の恥じらう顔を眺めながら帰路に着いた。
この1週間休みを取ったクウヤ達は久々にゆっくりと過ごした。朝起きて朝食を食べたらH、昼食を食べたらH、夕食を食べたらH、就寝前にHとずっとHをしていた…あれ、ゆっくり過ごしてない!?…と、まぁそんな気持ちいい日々を送りあっという間に1週間が過ぎていった。
第27話
「それじゃ波の国に行こっか小南お姉ちゃん、多由也」
「「ええ(うん)」」
そう言うとクウヤ達は波の国に向かう、前に白に術式をマーキングしているので飛雷神の術で飛んだ。
「やぁ!」シュン
「「!?」」
いきなりクウヤ達が現れビックリする再不斬と白。
「1週間振りだね、例の件はちゃんと覚えてる?」
先日した約束を忘れていないか聞くクウヤ。
「ああ、今からそれを実行しに行く…」
「大丈夫です、貴方に言われた通りしっかりとやります」
再不斬と白が質問に応えた。
「そっ、それじゃよろしくね」
と声を掛けると再不斬と白は行動を起こした。クウヤ達はこれから起こる事を遠くで見守る。
「ねぇクーちゃん、ホントに大丈夫…?」
前にも聞いたがもう一度多由也が心配する、本当に再不斬達は約束を守るかどうかを…。
「大丈夫だよ、再不斬達はしっかりやってくれるさ。もし裏切るような事があれば僕が介入して止めるから問題ないよ」
「…うん、分かった。そうだね!」
クウヤの言葉を聞いて不安が消える。例え再不斬達が裏切ようとクウヤが万が一にも敗ける事は無いと考える、なのでこれから起こる事に心配する事は無いと判断した。
「あ!カカシ先生達が来た…ナルトが居ない?」
多由也がカカシ達を見つけるとナルトだけが其処には居なかった。
「ナルトは多分まだタズナさんの家に居るんじゃないかな…小南お姉ちゃん、ちょっとタズナさんの家に行ってきて様子を見てきてくれないかな?もしかしたらガトーの手下がやって来るかも知れないからさ」
ガトーが何か仕掛けてくるかも知れないから念の為そっちを見てきてくれと頼む。
「分かったわ」シュン
そうクウヤに一言言うと小南はタズナの家に向かった。
「あっ、クーちゃん始まったよ!」
多由也が声を掛けて来たのでカカシ達の方に目を向けると辺りが霧に覆われる、すると分身した再不斬がカカシ達の所に現れるがサスケがあっという間に分身の再不斬を倒す。
「…へぇ~、サスケの奴、この前より腕が上がってる…」
たった1週間でかなりの成長を見せ感心する多由也。
「あ、あの白って奴とサスケが対峙してる、ちゃんとクーちゃんの言う事聞いてるみたいだね」
クウヤの言った事を守っていて安心する、そして白とサスケの勝負が始まった。
その頃タズナ宅ではガトーが寄越した刺客がやって来て、タズナの娘のツナミを人質に捕ろうとしたがナルトが割って入って来て瞬く間に刺客をやっつけた。そしてカカシ達の所に向かって行った。
「どうやら私の手は必要無かったようね…」
ナルトが敵を倒したのを上から飛んで(忍術)見ていた、タズナ宅が無事と判断するとクウヤの所に戻って行った。
「…ただいまクーちゃん」シュン
「お帰り小南お姉ちゃん、向こうはどうだった?」
「クーちゃんの言った通りガトーの手下が来たわ、けどナルト君が倒したからもう大丈夫よ」
ガトーの手下はナルトが返り討ちにしたと説明した。
「分かった、ありがとう小南お姉ちゃん」
「いいのよ、これくらい」
と話をしているとカカシ達に動きがあった、白が氷遁を使いサスケを囲む。ヤバイと思ったカカシはサスケの方に向かおうとしたが再不斬がそれを止める。
「おっと、それ以上は行かせん。お前の相手は俺だろ」ザッ
「くっ…!」
このままではサスケが危ないと思っていると…
「…安心しろ、あのガキは殺しゃしねぇよ」
「!?」
再不斬の言った事に目を見開き驚く。
「…どう言う事だ…?」
「俺達はガトーの所を抜けた、まぁ奴は俺達が抜けた事なんて全く知らねぇがな」クックックッ
と笑いながら再不斬は言う。
「…では何故俺達を狙う?ガトーの所を抜けたのならもう俺達とは関係無いはずだ」
カカシの言う通りだ、再不斬はガトーの命令でカカシ達を狙ったがそのガトーの所を抜けた今、もう命令に従う意味は無い。こうやって対峙する必要が無いのだ。
「確かにお前達と戦う理由が無くなった…」
とカカシの言った事を肯定する。
「が、新たな依頼をされてな…」
「依頼…だと…?」
「…成る程、そう言う事か…あいつ等を鍛える為にな…」
再不斬達はナルト達に忍びの厳しさ過酷さを教える為に再び相対したと言う。
「…それにしても、よくそんな依頼を受けたな。お前なら断ると思ったがな…」
カカシはプライドが高いだろう再不斬ならこんなめんどくさい事はしないと思っていた。
「なぁに、ちょっとした心境の変化さ。それに俺より遥かに強い奴からの依頼だ、断る事なんか出来ねぇよ」
「お前より強い!?…その依頼者ってのは誰だ…?」
再不斬より遥かに強い…という事は自分よりも上と言う可能性があるとカカシは考え、その依頼者は誰かと聞く。
「おっと、悪いがそいつは言えねぇ、…さて、話もこれくらいで良いだろう。戦るかカカシ」
「何!?」
何故戦う必要があると問う。
「お互いこうやってボーッとあいつ等の戦いが終わるのを待っているのは暇だろ?暇潰しに俺と戦ろうぜ!どっちが強ぇか決めようじゃねぇか!」ガシャン
そう再不斬が言うと殺気を出して構える。
「…あいつ等を殺す事は無いと分かったし、俺はこのまま平穏に過ごしたかったが…」
再不斬を見ると既にやる気充分のようだ。
「はぁ…ま、仕方ないか。こっちも昔の俺に戻さないといけないしな…このままじゃまた小南に言われそうだし…」
カカシは戦う事を決める、少しでも勘を取り戻し昔の頃に戻さないと、と考えた。
「…か、カカシ先生…?」
急にカカシの方からも強い殺気を感じた。
「…サクラ、タズナさんと一緒に其処を動くな。先生これから少し暴れるから…」
其処から動くなと命令する。
「は、はい…」
言葉は優しいが迫力が犇々と伝わり頷く事しか出来なかった、するとカカシと再不斬の激しい戦闘がが始まった。
今、橋の上では畑カカシVS桃地再不斬、うちはサスケVS白の勝負が行われている。その中でサスケと白の勝負に動きがあった、うずまきナルトが橋にやって来たのだ。ナルトはそのままサスケに加勢したが状況は変わらず2人は白にどんどん追い詰められて行った、そして白はサスケに瀕死のダメージを負わす。それを見たナルトはキレて自分の中に眠る妖狐の力を呼び覚ました。その膨大で禍々しいチャクラをカカシ、再不斬、クウヤ達が感じ取った。
「…どうやら遂に目覚めたみたいだね」
「く、クーちゃん…こ、これって…」
「ん、これはナルトの中に居る九尾の力だよ」
「!?…これが…」
多由也は九尾の強さ(チャクラ)に唖然とする。
「どうするのクーちゃん?」
小南はこの後どう動くかクウヤに聞く。
「うん、目的は達成されたからね。止めに入ろっか」
サスケは写輪眼を開眼しナルトは九尾の力を引き出した。当初の目的は果たされたと言う。
「分かったわ」
クウヤ達はナルトの所に向かった。
「…な、何だ…?このチャクラは!?ま、まさか、これがこの少年の中に眠る九尾のチャクラ……!!」
白は目の前に居る少年、ナルトから醜悪なチャクラを感じ取る。
「傷が…!?」
ナルトを見ていたら身体に付いていた傷がみるみる治癒していった。
「これが……九尾の力……ですか……」
白は九尾の力の強さに呆然とする。
「………」キッ
「(くる!!)」サッ
「カカシ!!」
再不斬が大声でカカシに話し掛ける。
「ああ…これはナルトの中に居る九尾の力だ!」
九尾の力が外れかけていると説明する。
「どうやら勝負はお預けのようだな…行くぞカカシ!」シュ
「ああ!」シュ
再不斬とカカシは勝負を止めてナルトの方に向かった。
「カッ!!」
「ぐっ!!」
白はナルト(九尾)に殺られまいと頑張るが全ての攻撃を躱わされる、このままでは不味いと距離を取ろうとするがナルトに捕まり…
「ウオオオオオオ!!」
白の顔面(面越し)に大きな一撃を与える、白はその威力に吹き飛ばされる。
「ぐっ…」ザザザザザ
何とか立ち上がるが、もう立っているのがやっとで反撃する力は残っていなかった。ナルトはそのまま追撃を仕掛けてくる。
「ハァァァァァァ!!」
「止めるんだナルト!!」
「止まれガキ!!」
ガキィィィン
白にナルトの攻撃が当たる瞬間、カカシと再不斬が止めに入った。再不斬は白の前に出て刀の面で拳を受け止め、カカシはナルト両脇に腕を絡めて動けないようにした。
「ガァァァァ」
拘束されても尚ナルトは暴れていた、が…
パキッ、パラ…パラ…カシャン……
白が付けていた仮面が全て取れ素顔が露になる、白の顔を見たナルトは…
「お…お前は…あん時の……!!」
修行中に出会った男の事を思い出した。
「…強い、ですね…うずまき…ナルト、君…僕は、手も足も、出なかった…」
白はナルトの強さを称賛する。
「ナルト!おい!!」
「えっ…カカシ先生…!?」
ナルトはカカシに話しかけられ自分が掴まっている事に気づく。
「…ったく、まさかこれ程の力とはな…」
再不斬は九尾の力に驚愕する。
「ざ、再不斬!?」
目の前には桃地再不斬が居て凄く驚いた。
「ナルト、よくやった…もういいんだ」
ナルトは何が何だか分からなかった。目の前には敵が居るのに何で褒められたのか理解できなかった。
「はっ!?そうだサスケ!!先生サスケが!?」
そんな事より今はサスケの事の方が重要だった。
「サスケなら大丈夫だよ」
と、そこにクウヤ達がサスケを担いでやって来た。
「クウヤ!!」
「や、ナルト。サスケは気絶しているだけで命の別状は無いよ」
サスケは気絶し眠っているだけだと説明する。
「ほ、ホントか!?…よかったぁ…」
ナルトはサスケが殺されたものだとばかり思っており、クウヤに生きている事を教えられ安堵する。
「…あのさ、カカシ先生…これってどういう事だってばよ…」
「ん、…ああ、これはな…」
カカシがナルトに説明しようとした時…
「おい再不斬ー!!これはどういう事だー!!」
ガトーが手下を沢山連れてやって来た。
「貴様…まさか私を裏切るのか…!?」
ガトーは冷静に言葉を述べるが、それには怒気がこもっていた。
「はっ、よく言うぜ。テメェもハナから俺達を裏切り使い捨てにする予定だったんだろ…?」
「…何だ気づいていたのか…その通りだ」
ガトーは笑みを浮かべながら喋る、ガトーは元々再不斬に金を払うつもりなど毛頭なく端からこうする予定だった。
「正規の忍びを里から雇えばやたら金が掛かる上に裏切れば面倒だ…後々処理のしやすいお前達のような抜け忍をわざわざ雇ったのだ。高い報酬をぶら下げれば簡単に引っ掛かるからな…お前のように。後は他流忍者同士の討合いで弱った所を数で諸とも攻め殺す…金の掛からん良い手だろう…」
と自分の思惑を説明するガトー。
「…そういう手筈だった…お前が裏切るまでわなぁ!!」
そして一気に怒りを露にする。
「だがしかし!お前達は今の戦いで疲弊し弱っている!!」
カカシとの激しい戦いを観察していた。
「今のお前達にこれだけの数を相手に出来るかな?」
「今のお前等なら直ぐにぶち殺せるぜ!」
「「「「「「「「「ハハハハハハハハハハ」」」」」」」」」
ガトーと手下共が余裕を見せ笑う。
「………」
再不斬は何も言わず俯いていた。
「なんだぁ?怖じ気づいて喋る事も出来なくなったかぁ?霧隠れの鬼人が聞いて呆れる、わたしから言わせれば只の可愛い小鬼ちゃん、ってとこだなぁ…!」
と、饒舌に話し挑発する。その時ガトーは何かえも言われぬ恐怖に落ちいった。
「…言いたい事はそれだけか…?」
「…何?」
ガトーは頬に一筋の汗を垂らし聞き返す。
「確かに聞き届けたぜ、テメェの最後の言葉をなぁ…」
再不斬がそう言った瞬間、先程迄とは比べ物にならない程の殺気を出した。
「…くっ…ぐっ…」
再不斬の殺気に当てられ顔を強張らせるガトー、手下達もガトーと同様になる。
「…おいクウヤ、約束、忘れるなよ…」
目線だけクウヤの方にやり聞く。
「勿論わかってるよ」
ガトーを倒した後クウヤと勝負するという約束を確認する。
「ざ…再不斬、さん…」
「白、お前は休んでろ。奴等は俺1人で殺る」ザッ
白に一声掛けるとガトーの方を向き突進する。
「来た!!やれお前達!!」
迫ってくる再不斬に対抗すべく手下達を仕向ける。
「「「「「「「「「「ウオオオオオオ!!」」」」」」」」」」
「消えろ雑魚共!!」ザシュ
1人、また1人とガトーの手下達を再不斬が持つ愛刀『断刀・首斬り包丁』で斬り殺していく。相手はなす統べなく殺されあの世に旅立っていく。
この光景を見てたナルトはそのあまりの惨状、殺戮に目を背ける。
「よく見ておけ」
カカシがナルトに言う。
「俺達はこの人の生き死にが飛び交う世界で生きていくんだ。実力や覚悟の無いものは決して生き残ることは出来ない、そんな所にお前達は足を踏み入れたんだ…」
この忍びの世界は儚くて残酷だと伝える、ナルトはそれをじっと聞いている。
「これらを全て乗り越えて行くのは並大抵では出来ないぞ…ナルト、お前にそれがやれるか?」
これから待ち受けている物はとてつもなく過酷だと説明し、ナルトの覚悟を問う。
「……やる、俺の夢は火影になる事だ!これから先どんな事があっても絶対に諦めねぇ!真っ直ぐ自分の言った言葉は曲げねぇ…それが俺の行く『忍道』だってばよ!!」
「…そっか、ならこれからもっと頑張らないとな!」
ニコッと微笑みナルトに言う。
「おす!!」
これから自分の行く道を高らかに宣言した。
「オラァァァ!!」ズバッ
「ぐあぁっ!!」ドサッ
再不斬は今のでガトーの手下達を全て倒した。
「ヒィィィィィ!!」ガタッ
手下を全て殺られ尻餅をつき、後ずさるガトー。
「ま、待ってくれ!!さ、先程言った事を謝る!!なっ!!」
「………」ザッザッ
無言を呈したままガトーに近づく。
「わ、分かった!金を払おう!2倍、いや3倍払おう!!それで許してくれ!!」
「………」ザッ
ビビって尻餅を付いてるガトーの目の前に立ち何も言わず見下ろす。
「ご、5倍だ!!頼む!!殺さないでくれ!!」
土下座して頼み込む。
「……5倍か…悪くねぇな」
「!?」バッ
再不斬の言葉を聞き顔を上げる。
「それじゃ…!!」
これで助かると安堵しようとした瞬間…
「だがそれじゃ足りねぇ、今の俺の目的はそんなちっぽけな金で手に入るもんじゃねぇんだよ」ガシャン
話を終えると大刀を構える。
「ま、待ってくれ!!なら10倍払う!!だから…!!」
「目障りだ、消えろ」ザシュッ
大刀を横一線に振り抜くとガトーの頭が吹っ飛び海に落ちた。
「…教えてやる、夢や目的ってやつは金では買えねぇもんも在るんだよ…と言っても、もう聞く耳すら此処にはねぇがな」
ガトーの頭は海の中にある為、再不斬の言葉はそのまま風にのって消えていった。
ガトー達が殺られていくのをずっと見ていたナルト達は唖然としていた、だが1人タズナだけは…
「…これで、これでこの国は変わる…!!」
目に涙を浮かべ喜ぶ、やっとこの国から全ての元凶である悪魔、ガトーが死んだのだ。
「じいちゃん!!」
そこにタズナの孫であるイナリと町の男達がやって来た。
「おおイナリ!皆も!!」
「じいちゃん、ガトーは!?ガトーの奴は何処!?」
皆強張りながらも必死な顔でタズナの言葉を待つ。
「…ガトーの奴は死んだ!!この国に再び平和が戻ったぞ!!」
タズナが大声で宣言する。
「…ほ、ホントか…!?タズナ…」
「本当じゃ!!」
「「「「「「「「「「「………ウォォォォォォォォ!!!!」」」」」」」」」」」
打倒ガトーを夢に此処にやって来た男達が雄叫びをあげた。
「やったーやったぞー!!これで…これであの地獄の日々から抜け出せる!!」
「これからは怯えずに過ごす事が出来るんだ!!」
ガトーの呪縛から解放され思い思いを口に出し皆で喜びあっていた。
町の男達が喜び合っている所から少し離れた場所で…
「…これで約束は果たした…例の件、忘れるなよ」
「うん、分かってるよ。ありがとう」
「…ふん」
クウヤと例の話をしたあと再不斬は白の所に行った。
「これでやっと終わりだねクーちゃん」
「そうだね」
多由也の言った通りこの時を以ってこれまで長く続いた悪夢から解放され再び波の国に平和が訪れた。
翌日、今回の件についてナルト達に話をした。カカシは再不斬からある程度話を聞いていたので問題なかったのだが、案の定ナルト達(ナルトだけ?)はガミガミと言ってきた。ナルトを宥め説得するのにかなり時間は掛かったが何とか理解してくれたようだ。サスケは今回の戦いで写輪眼を開眼する事が出来たので言ってこなかったが、それでも強く睨んできた。サクラはサスケが何も言わなかったので何も言わなかったが多分心の中でボロクソに言っていることだろう、そして白の事を物凄い睨んで敵対視していた。ナルトだけは最後まで文句を垂れてたがサスケが殺られてキレた事を話したら顔を赤くして否定する、そしてそのままこの話しは終わりとなった。
話を終えたクウヤ達はこの後再不斬達を連れて木の葉に帰ろうとする。
「…あっ、そうだ。その前に1ついいかな?」
帰ろうとした時クウヤが再不斬に向かって言う。
「何だ?」
「刀をちょうと貸してくれない?」
意味が分からなかったが一応言われた通り再不斬はクウヤに首斬り包丁を渡す。
「ありがと…それじゃ、ふっ!」バキッ
「なっ!?」
クウヤが掌底を繰り出して首斬り包丁を折る。再不斬はそれに驚く、首斬り包丁はそう簡単に折れるような代物ではないからだ、其れを簡単に折ったクウヤに驚いた、が直ぐに首斬り包丁を折った事に怒り始める。クウヤは再不斬を宥める、そして何故首斬り包丁を折ったのかを話した。
「俺達が死んだと思わせる為だと…?」
「そう、再不斬と白は他の国にも知れ渡っているからね。ビンゴブックに載るくらいだからさ、それにその刀、首斬り包丁も再不斬の所有物として知られてるしね。だからこうやって刀を残して置けば亡くなったっていう信憑性が増すしね」ザク
簡単な墓を作りそこに折った首斬り包丁も地面に刺す。
「ん、これでいいね…後は」チッ
クウヤは自分の指を軽く切って血を折った首斬り包丁に垂らす、すると刀が光だしてあっという間に元通りの状態の姿に戻った。その光景に又々驚く再不斬、そしてクウヤから刀を手渡されるとある異変に気づく、近くに生えていた木を切った。
「…刀の切れ味が増している」
カカシと戦った時とは段違いに切れ味が良くなっていた。
「一体何をした…?」
再不斬は問う、だがクウヤは只自分の血を刀に垂らしただけだ。再不斬はそれを目の前で見ていた、だがしかしとても信じる事が出来なかった。
首斬り包丁は折れたり刃こぼれしたとしても血液中の鉄分を吸収する事で何度でも修復される、がたった1滴で刀が元に戻ったり切れ味が増す事は無い。それはクウヤの特別な、神の血によってこれまでに無い事が起きたと考えられる。しかしそんな事再不斬に言える筈がない、なので…
「まあそんな事はどうでもいいでしょ、さっ、それじゃ木の葉に行くよ」
強制的にその話を終わらせる。
クウヤ達は色々あった波の国とお別れし木の葉に帰って行った。
「お主が桃地再不斬じゃな…それと隣は白、で良かったかの?」
クウヤ達は再不斬達と一緒に木の葉に戻り、里に着いてそのまま火影室に直行した。
「…ああ」
「…はい」
どことなく緊張する2人、どうやら火影を見て本能的に勝てないと悟ったようだ。肉体的な力は年齢の事もあって勝っているかもしれないが、今まで培ってきた経験値が圧倒的に違うと火影が放つオーラで分かってしまった再不斬。それと同時にこう思った、この者の下で力を使いたいと…。
「お主達が木の葉に来てくれた事に感謝する、強い者が来てくれればこの里はより安全になるからの」
微笑みながら再不斬達が来た事を歓迎する。
「話しはクウヤから粗方聞いておると思うが、桃地再不斬と白は儂、火影直属の暗部に就いてもらう。そうすれば他の国にお主達が生きているという情報が洩れる事はそうそう無いじゃろうしの」
火影は自分の所に配置すればそれなりに安全は確保されると言う、それとは別に、再不斬達を近くに置く事で監視も出来ると言う事も含まれていた。
その後も色々と話をする、再不斬達の住居等はこちらで用意すると言い、準備が出来次第仕事に就いてもらうと説明した。
翌日クウヤは約束通り再不斬との勝負をする、結果は言わずもがなクウヤの圧勝だった。これ以降もクウヤと再不斬は定期的に勝負する事になりそのお陰で再不斬の強さが徐々に上がっていった。
後書き
これにて波の国篇終わり。
次回あの3人組が再び!?
第28話☆
前書き
累計PV30万
累計UA10万
お気に入り500人突破しました!有難う御座います!
まさかこの作品が、SSがこんなことになるなんて思ってもいませんでした。
これもひとえに私がめげずに書き続け、努力した結果・・・ゴホンゴホン!すみません自惚れましたごめんなさい許して下さい!!
皆様が根気強くこのSSを観て頂いた御蔭です。誠に有難う御座います。
これからも頑張っていきますので何卒このSS、「NARUTOの世界に来た転生者」を宜しくお願いします。
今話から中忍試験篇に入ります
波の国での出来事から2週間が過ぎた、そして波の国から帰った翌日からまた任務を再開するクウヤ達。以前のようにならない為?1日10件程度にセーブしている、と言ってもチームでこなしてる任務はCランク1件だけで他の9件はDランクの任務、ほぼ雑用なのでクウヤが影分身して終わらせる。前より数が少なくなったので時間が出来、終わった後は小南と多由也の3人で里をブラブラしたり、デートしたり、早く帰ってHしたりと以前より遥かに楽しい日々を送っていた。その事を他の皆に話すととても羨ましがっていたので小南、多由也以外の皆ともデートをした。
そんな日々を過ごしていたらナルト達が波の国から帰ってきた、あの後どうなったか聞くと無事橋が完成したと教えてくれた。ナルトに再不斬と白の事を聞かれたので火影の下でしっかりと働いていると伝える、それを聞いてナルトはちゃんとやってんのかと茶化す事を言うと目の前に再不斬と白が表れビックリして転けた。その姿に2人が笑うとナルトは顔を赤くしながら怒鳴り散らし最後に再不斬に勝負しろと言う、サスケもそれにはナルトと同じ意見のようなので2人を、特に白を睨む、が再不斬と白は拒否をする、もっと強くなってから言えと再不斬が言い2人はその場から居なくなった。ナルトとサスケはとても悔しそうな顔をしてた。
そんな色々な事があって数日、久々に家の居間で多由也と一緒にゆっくりとしてると小南が何かを持ってやって来る。
「クーちゃん、多由也」
「「なに(なんですか)?」」
「はい、これ」スッ
クウヤと多由也に手に持っていた紙を1枚ずつ渡す。
「…これって…中忍選抜試験の志願書…?」
「ええ、そうよ」
クウヤの問いにYESと答える。
「(…そっかぁ、もう中忍試験の時期かぁ…あっ、と言う事は我愛羅達も里にやって来るのかぁ…もう来たのかな?あぁ久々に逢いたいな。まっ、直ぐに逢えるか…)」
とクウヤは考えているが小南は話を続ける。
「実は2人を中忍選抜試験に推薦したの、クーちゃんも多由也も中忍になるだけの力は十分にあるしね」
中忍になるだけの力は十分に備わっていると説明する。
「…一応推薦はしたけど、実は中忍選抜試験は三人一組(スリーマンセル)じゃないと受けられないの」
しかし今のクウヤと多由也では試験を受けることは出来ないと言う。
「え、じゃあどうすれば良いんですか?」
多由也が聞き返す。
「もし2人が受けるんだったらその時は私が3人目を用意するわ、ちょうど宛があるから」
クウヤと多由也が受けると言った場合、3人目を小南が用意すると説明する。
「どうかしら?」
2人の返事を待つ。
「多由也、どうする?受ける?」
クウヤが受験するか多由也に聞く。
「クーちゃんが決めていいよ、うちはクーちゃんが受けるんだったら、うちも試験を受けるよ」
クウヤの判断に任せると言う。
「…分かった、それじゃ受けるよ小南お姉ちゃん。良いよね多由也」
「うん!」
2人は中忍選抜試験を受けると小南に伝えた。
「分かったわ、なら早速3人目を用意しないとね。安心して、試験までにはちゃんと話しておくから」
「うん、よろしくね小南お姉ちゃん」
「ええ、それじゃ試験まであと2日だからそれまで身体を休めて試験に備えておいてね」
中忍選抜試験が終わるまでは任務は休むとクウヤと多由也に言う。その後用事があると言って家を出てく小南、多由也はイノとヒナタと会う約束を思いだし慌てて家を出てく。クウヤも気分転換と食材を買いに家を後にした。
「…さてと、今日は何にしようかな?パエリア…ロールキャベツ…カルボナーラうどんVer…ドリア…、うーんどうしよ…」
歩きながら今晩のメニューを考える。
「そうだピザにしよう!この前庭にピザ釜を作ったからね!」
1週間の休みをとった時に新たな洋食メニューを増やす為に土遁でピザ釜を作った。クウヤはピザが好きで生前はよく食べていた、出前しないで店に直接買いに行って1枚無料を貰うくらい大好物だった。という訳で今日の献立も決まり里の中心の商店街に向かう、その時…
「く、クウヤ君……?」
自分の名が呼ばれたのでその方向に目を向けると…

「…もしかして、テマリちゃん…?」
砂隠れの里のテマリがそこに居た、テマリはクウヤの問いに頷く。
「うわぁ、久しぶりだね!7年振りくらいかな…いやぁ、会えて嬉しいよテマリちゃん!」
テマリを見つめながら微笑む。
「それにしてもテマリちゃん…」
「?」
クウヤはテマリの事をまじまじと見る。
「凄く綺麗だね」
「っ!?」
クウヤの突然の言葉に目を見開いて驚く、そして一気に顔を赤くする。
「あっ…えっ」オロオロ
しどろもどろになりどう返事を返せばいいか分からなくなる。
「あはは、テマリちゃん綺麗になっただけじゃなくて凄く可愛くもなったね!」
「あぅ…」カァ
クウヤの怒濤の褒め殺しにあい恥ずかしくなって俯いてしまう。
「あっそ、そうだ…!く、クウヤは今何してたの?」
耐えられなくなり話題をそらすテマリ。
「僕?僕は気分転換とこれから晩のオカズの食材を買いにね、テマリちゃんは?」
「わ、私はこの里を見て回ってたんだ。他の里に行くなんて滅多に出来る事じゃないからね」
里を見学してたと言う。
「そうなんだ、じゃあ僕が里を案内してあげよっか!」
テマリの案内兼ナビ役をかって出る。
「えっいや…あの、良いの…?」
クウヤの急な申し出に戸惑う。
「勿論!遠慮しないで。さっ、行こう」ギュッ
「あっ」
クウヤはテマリの手を繋いで里を案内していく。テマリはクウヤに手を握られて嬉しかったのと同時に恥ずかしさも込み上げてくる、でもそんな事もお構いなしにクウヤは行き色んな場所を紹介、案内した。食事処、温泉処、土産処、甘味処等、木の葉のオススメ場所に連れていった。その間ずっと手を繋いでいた為テマリは最初恥ずかしがっていたが、途中からはクウヤと一緒に楽しみながら里を見て回った。
「どうだったテマリちゃん、木の葉の里を見て回った感想は?」
「とても楽しかったよ、クウヤ君のお陰で色んな所を見て回れたしね。本当にありがとう!」
今クウヤとテマリは里が見渡せる高台の所でベンチに座っている。
「でもごめんね、クウヤ君用事があったんでしょ?」
自分のせいで申し訳ないと言う。
「いやいや、そんな事全然気にしなくていいよ」
実はクウヤはテマリと回ってる時、影分身を作りそっちに買い物を任せた為全く問題無かった。
「そう言えば我愛羅とカンクロウは元気?一緒に里に来てるんだよね?」
此処に居ないかつての友達の事を聞く。
「ん、ああ元気だよ。姉弟3人仲良くやっているよ、今は宿で休んでると思う」
里を見て回ってた時に里に来た理由と我愛羅、カンクロウも来ていると教えてくれた。
「ホント!?…良かった!」
本当に良かった、姉弟仲良くて。原作ではそれは物凄い事になってたからな、少しでも変わってくれて良かった。
そうクウヤが安堵する。
「…ありがとう」
「ん?」
「クウヤ君のお陰で我愛羅は変わったと思う、もしあの時クウヤ君に会っていなかったからもっと違った結果になってたと思う…」
「テマリちゃん…」
「…ご、ごめんね。何かしんみりした感じになっちゃったね…あっ、もうこんな時間だ!」
時間を見ると夕刻時を指していた。
「そろそろ戻らないと、我愛羅達が心配するから…」
「そうだね…あ、そうだ。テマリちゃんこれ…」スッ
クウヤはテマリにある物を渡す。
「あ、これ…あの髪留め…」
クウヤと里を見て回ってた時に見つけて良いなと気になった物だった。
「うん、テマリちゃんお店回ってた時その髪留め欲しそうに見てたからね。僕からプレゼント」
クウヤはテマリが物欲しそうにしてたのをしっかりと見ていた。
「でも、これ結構な値段するやつ…」
手渡された髪留めは鼈甲で造られておりとても細かく緻密に細工されてあって芸術品のような1品であり1つ1万両もする最高級品髪留めだ、だが沢山任務をこなしているクウヤにとってはこのくらいの出費全く問題なかった。
「気にしなくていいよ、僕がプレゼントしたかっただけだしね。あと久しぶりに再会できた記念日と言うことでさ、受け取って、ね!」
クウヤが好きでやった事だから深く考えなくて言いと言う。
「それにテマリちゃん綺麗なんだからお洒落の1つや2つしないと勿体無いよ」
「きれっ…い…」
またまたクウヤに綺麗と言われ顔を赤くする。
「それじゃテマリちゃんの泊まってる宿まで送るよ」
「えっ、い、いいよ!自分で行けるから大丈夫!」
慌てて止めるテマリ、これ以上クウヤと一緒に居れば恥ずかしくなりすぎてどうにかなってしまうと思った。
「そう…それじゃ気を付けてね」
「う、うん…またね!」タッ
クウヤに一言言って急いで帰っていった。
「…う~ん、でも本当に綺麗になったなぁテマリちゃん…」
テマリに会った感想を述べる。
「次は中忍試験で会おうね」
そう言ってクウヤも帰路に着いた。
「…お、テマリやっと帰って来たじゃん。どうだった木の葉は?」
「……ああ」
「んっ、どうした?」
「……ああ」
「?」
テマリが宿に帰ってくると何故かずっと上の空の状態だった。
「どうしたカンクロウ」
そこに我愛羅がやって来る。
「ああ、実はテマリの様子がな…」
「様子…?」
「……へへっ」ニヤッ
「「ビクッ!」」
無表情だったテマリが急に顔を赤くして笑う。
「…た、確かに様子が可笑しいな。あんなテマリ今まで見たことがない…」
これまで長い間一緒に暮らしてきたが、あそこまで得たいの知れない生き物、テマリを見たことがなかった。
「……いやぁん!ダメェ!!」クネクネ
「「………」」
テマリの姿を見てた2人はドン引きした。
2日後 中忍選抜試験当日
「クーちゃん行こっ」
「うん、それじゃ行ってくるね小南お姉ちゃん」
「ええ、行ってらっしゃい。中忍試験頑張ってね」
クウヤと多由也は小南に見送られ中忍選抜試験会場に向かった。
「…そういえば3人目って誰だろう、小南さんが手配したって言ってたけど…」
小南は会場前で待っているとだけクウヤ達に伝えていた。
「まっ、行けば分かるよ。それにだいたいの予想は付いているけどね」
「えっそうなの?誰なのクーちゃん…」
と話していると
「遅かったっですね、クウヤ君、多由也さん」
「あ、あんたは…白!」
声のする方を向くと、波の国で桃地再不斬と一緒に居た、現在火影直属の暗部である白が待っていた。
「うん、やっぱり白だったようだね」
「クウヤ君は気付いていたようですね」
「まぁね、小南お姉ちゃんが僕達の知らない人は呼ばないだろうしね。そう考えると僕達と知り合いか関係した人物、それとある程度実力がある人間、あまり実力が無いと僕達と上手くやれないだろうと小南お姉ちゃんは思うだろうしね。それらを踏まえると該当するのは白だろうと思ったって訳さ、どうかな?」
自分の考えた事を白に言う。
「…ええ、その通りです。小南さんに頼まれまして…」
2日前
小南はクウヤ達と別れた後、白の所に行きある話をする。
「…白、あなたに頼みたいことがあるの」
「頼みですか?何でしょう…?」
「クーちゃんと多由也と一緒に中忍試験を受けて欲しいのよ」
クウヤ達と共に中忍選抜試験に参加して欲しいと言う。
「中忍試験は三人一組(スリーマンセル)でしか参加する事が出来ない、私の班はクーちゃんと多由也だけで1人足りないの」
「…そこで僕にクウヤ君と多由也さんと共に参加して欲しいと言う事ですか…?」
「そうよ、それにクーちゃんに着いていくにはある程度実力が無いと駄目なの。でなければ唯足手まといになるだけだから」
それなりに実力を持ってないと勤まらないと言う。
「そして条件に会うのがあなたと言う訳よ」
条件に該当したのが白だったと説明する。
「そうですか…ですが僕は火影直属の暗部です、それを受けてしまうと「やってやれ、白」再不斬さん…」
小南と白が話している所に再不斬がやって来る。
「火影の旦那には俺が話をつけておく、お前は何も気にしなくていい」
再不斬が火影に掛け合っておくと言う。
「再不斬さん…有り難う御座います。…小南さんその話、受けさせて貰います」
白は小南の話を承諾する。
「そう…中忍試験は2日後に行われるわ、場所はアカデミーよ」
白に日時、場所、時間を教えそして志願書を渡す。
「分かりました、では僕は当日会場前で待っています…」
こうして白が臨時でクウヤ達の班の3人目になったのだった。
白と合流したクウヤ達は試験会場に向かう。
「…ん?あれはナルト君達…」
白が目の前の光景を見て言う。
「(あ、あれはロック・リー。うおぉ激眉だぁ!そして凄いキューティクルだ!)」
クウヤは原作キャラに会えた事感動より眉毛の濃さ、太さと髪の見事なキューティクルに驚いてた。
「何かあのおかっぱに絡まれてるな、ナルト達…それにしてもあのおかっぱ凄いな…シャンプー何使ってんだろ?」
「あ、それ僕も気になります」
多由也と白はリーの見た目や濃さよりもあの綺麗なキューティクルをどう出してるのかそっちの方が気になっていた。
クウヤ達はナルト達の事を後にして会場に向かう。
「ちょっと待て」
「ん?」
声を掛けられたので立ち止まる。
「お前が陸奥クウヤか?」
「そうだけど…?」
陸奥クウヤか問われたのでそうだと答える。
「俺の名は日向ネジ…、お前の事は父上から聞いていた」
クウヤは原作キャラの1人、日向ネジに声を掛けられる。ネジの後ろにはテンテンも居た。
「僕の事?」
「ああ、色々とな…。僅か3歳で雲隠れの上忍数名を一瞬で倒した事とかな」
「「「!?」」」
ネジの話聞いていた多由也、白、テンテンは驚愕する。
「…聞いたんだ…(ちょっとヒザシさん何しちゃってんの!?それ重要機密でしょ、話しちゃ駄目でしょ!!息子だからって甘すぎ…!)」
息子に甘過ぎると心の中でヒザシを咎めた。
「ああ…今の俺では勝つ事は不可能だろう…。だがいつか俺はお前を倒す、憶えておけ」
そう言うとネジはその場から去っていった。
「ちょ、ちょっと待ってネジ!あ、私はテンテンって言うのよろしくね!ネジー!!」タタタ
テンテンもクウヤ達に軽く自己紹介、挨拶してネジの後を追って行った。
「………ねぇクーちゃん」
「何?」
「さっき、あの日向ネジ、ってのが言ってた事って本当…?」
本当に3歳で雲隠れの忍びを倒したのかと聞く。
「本当だよ、これは重要機密事項だから知っているのは数名だけどね…」
と多由也の質問に答える。
「…貴方が凄い人だと言うのは以前の事で知っていましたが、まさかそこまで凄い人だったとは知りませんでした…」
クウヤのあまりの規格外っぷりに唖然とした。
「まっ、僕の事はこれくらいで早く会場に向かおう」
「「うん(はい)」」
クウヤ達は再び試験会場に向かった。
「ネジ!ちょっとネジ待ってってばー!!」
先に行ったネジを掴まえる。
「…ねぇネジ、さっき言った事って本当なの…?」
先程言った事は本当なのか聞く、テンテンは今だに信じられなかった。
「本当だ、父上、そしてヒアシ様から聞いた事だ。…後これを知っているのは火影様とヒナタ様だけだ」
「…えっ、ちょっと待って。火影様が知っているってのは分かるけど何で宗家の娘のヒナタまで知ってるの…?」
「それはこれにはヒナタ様が関係しているからだ…」
「?」
よく分からないテンテンにネジは説明する。
「…えっ、て言う事は雲隠れの忍びに拐われたヒナタをあの子、陸奥クウヤ君が救ったって事?たった1人で雲の上忍数名を…?」
「そうだ」
テンテンはネジの話を聞いてもまだ信じられなかった。僅か3歳で雲の忍びを倒し、拐われたヒナタを無傷で助け出したと言う話を…そしてその実力を…。
「…で、でも今年のアカデミートップはうちはの子でしょ?さっきリーと話をしてた…」
テンテンはうちはサスケが今年のNo.1ルーキーだと言う。
「ああ…表上はな…」
「え?」
「あの男はアカデミーではわざと力を抜いてやっていたらしい、テストでは毎回70点、実技ではいつも中の上辺りを狙ってな…」
陸奥クウヤの事をアカデミーの教師に聞いていた。表のトップはうちはサスケだが実は本当のトップは陸奥クウヤだと言う。
「だから今回の中忍試験最大の注目は陸奥クウヤだ」
「………」
テンテンはネジの言葉を只々唖然と聞いていた…。
「ここだね試験会場は…」ギィ
クウヤ達は試験会場に着き扉を開けると既に色んな里からやって来た忍びがずらっと集まっていた。
「おっクウヤか」
「あ、シカマル」
中に入ると同期で友達のシカマルが声を掛けてきた。
「お前も中忍試験を受けに来たのか…でも確か三人一組(スリーマンセル)じゃねぇと受けられねぇ筈だぜ?」
シカマルはクウヤと多由也の2人ではこの中忍試験は受けられないと言う。
「ああ、それなら大丈夫。助っ人がいるから」
そう言うとクウヤの後ろから白が出てくる。
「どうも初めまして、今回クウヤ君と多由也さんと一緒に参加します白と言います。どうぞよろしくお願いします」
「…ん、ああ、俺は奈良シカマルだ」
シカマルは軽く白に挨拶を返す。
「おいクウヤ、お前の所にはよく女が寄ってくるな…」
クウヤの周りには女が沢山来るなと言う。
「えっ?いや、白は男だよ」
「……は?」
シカマルはクウヤが何を言っているのか理解出来なかった。
「だから、白は男だよ」
「……マジ?」
「マジ」
「僕は男ですよシカマル君」
「………」
シカマルはその言葉に呆然とした、今目の前にいるのはどう見ても女より女らしい男だった。
「「クウヤ(君)!」」
クウヤ達の所にイノとチョウジもやって来た。
「クウヤも試験受けに来たんだね」バリバリ
ポテチを食べながら喋りかける。
「まぁね」
「クウヤ君試験頑張ろうね!」
「イノ、そうだね、頑張ろう」
チョウジとイノも交ざって話をしていると…
「何だよお前等も参加しに来たのか!」
キバ達の班もクウヤ達の所にやって来た。
「クウヤ君、試験頑張ってね!」
「うん、ヒナタも頑張ってね」
クウヤはキバではなくヒナタと話をした。
「あれ?俺無視!?」
「クウヤ、相変わらずお前のチャクラは良いな。蟲達が喜んでいる」
「シノ…出来ればそれやめてくれない?蟲がくっつくとむず痒いんだよね」
シノの飼っている寄壊蟲達はクウヤを見つけると体に付いてチャクラを少しずつ取っていく。
「…善処しよう、多分無理だが…」
勝手に動いてしまうので対処するのが難しいと言う、それほどクウヤのチャクラは良質で寄壊蟲達には最高の食事らしい。
「ちょっ、俺を無視するなー!!」
「あっ、赤丸元気してた?相変わらず良い毛並みしてるね」
「アン!」
「…俺泣いていい?」
冗談でキバを無視し続けたらいじけてしまった。
「ははは、ごめんってキバ」
クウヤ達はいじけるキバを慰めた。
「…あっ、ごめんちょっと行ってくるね」
何かに気付いたクウヤそう多由也に告げて部屋の奥に行く。
「…我愛羅、カンクロウ、久しぶり」
「ああ、久しぶりクウヤ」
「久しぶりじゃん」
久しぶりに会った2人と挨拶するクウヤ。
「テマリちゃんは2日振りだね」
「あっそ、そうだね!」
テマリはクウヤに話し掛けられただけで顔を赤くする、それを見た我愛羅とカンクロウは2日前テマリが可笑しかった理由が解った。
「我愛羅、中にいる守鶴とはどう……?」
我愛羅の中にいる尾獣、守鶴の事を聞く。
「…ああ、まだ全然だがそれでも少しずつ、守鶴と話をするようになった…」
ほんの少しだが歩み寄ることが出来たと言う。
「…そっか、でも良かった。少しでも前に進んでいて…」
クウヤは心の底から思った、我愛羅が闇に堕ちず殺戮者にならなくて…原作だと酷い事になっていたからな…。
「いや、俺は前人者に比べたらまだまださ」
「前人者?」
「ああ、俺の前の人柱力だった人だ、その人は守鶴と心を通わせたと聞いた」
「…誰から?」
「守鶴自身からだ、守鶴は唯一前人者だけ認めた人間らしい…。俺もいつかその人のようになりたいと思っている」
我愛羅は凄く真剣な眼差しで言う、それをテマリとカンクロウは真面目に聞いていた。クウヤも話を聞いて…
「(…我愛羅、守鶴は我愛羅の事を認めていると思うよ…。そうじゃなければ昔の自分の事なんて他人には絶対話さないからね…)」
クウヤは7年の間に我愛羅が物凄く成長している事が分かって喜んだ。
そんな我愛羅達と話をしてると…
「俺の名はうずまきナルトだ!!テメーらにゃ負けねーぞ!!!わかったかーー!!!」
ナルトが前の方で受験者全員に宣戦布告する。
「ははっ、ナルトらしいな…」
相変わらずなナルトに苦笑いする。
「あ…アイツってあの時のヤツじゃん…」
「ん?カンクロウ、ナルトの事知ってんの?」
「ああ、3日前にな。里に来た時に会った」
里に到着した当日に出会ったと言う。
「…ねぇ我愛羅」
「何だ?」
「もし良かったら今大声で喋った金髪の男の子、うずまきナルトを気に掛けてくれないかな…?」
我愛羅にナルトに注目して欲しいとお願いする。
「何故だ…?」
我愛羅は言う、テマリやカンクロウも同じ気持ちだった。
「ナルトも我愛羅と同じ人柱力なんだ」
「「「!?」」」
クウヤの発言に我愛羅達は驚愕する。
「でもナルトは自分が人柱力だと言う事を知らないんだよ」
「「「………」」」
クウヤの話を静かに聞く。
「ナルトは小さい頃から迫害を受けてきた…里の人々から疎まれ、苛めに遭ってきた…。それでもナルトは元気に振舞い、バカをしたり、笑ったり、泣いたりと、此れまでめげずにやって来た…。それも全ては火影になって里の皆に自分の存在を認めさせるためにね……」
我愛羅はクウヤの話を聞きながらナルトを見つめていた。
「ナルトは本当に凄いよ、弱音1つ吐かずにこれまでやって来たんだからね…僕には到底出来る事じゃないから…」
クウヤはナルトを心から敬意を表する。
「…出来たらでいい、ナルトと友達になってくれると嬉しい。…同じ痛み、苦しみを知っている者同士だからこそ解る事もあると思うんだ…、良かったら考えてみてくれないかな…」
「………ああ、わかった…」
しっかりと話を聞き、考えたうえでクウヤの言葉に応えた。
「ありがとう、もし2人が友達になればきっと掛け替えのない友になると僕は信じてるよ」
…そう、ナルトと我愛羅はいずれ掛け替えのない友になり、そして互いに助け合う素晴らしい関係になるのをクウヤは知っている…。
「(頼んだよ…僕にはその資格がないし、出来ないから、ね……)」
その役はクウヤには出来ない、何故ならクウヤはもう人間では無い、異なる存在だからだ。クウヤは小南達以外の相手にはバレないように深い関係にならないように接している、関わりすぎて掛け替えのない存在となってしまえばいつか別れが来た時、耐えられない程の哀しみが襲ってくるのをクウヤは生前で味わっているからである。友よりも遥かに絆が強く愛する存在、家族を失った喪失感を知っている。あれをまた味わいたくないとクウヤは思っていた。クウヤは永遠の時間を持っている(小南達も)が他の者達はそうではない、いつか必ず死が、別れがやってくる。
クウヤは資格が無い、出来ないと言っていたが実はそうではない、本当は失うのが恐いだけだった。
「………」
テマリはクウヤの話を聞いていて、その時ほんの一瞬クウヤが哀しみの表情をしたのを見た。何故そんな哀しい顔をしたのか理由を聞こうと話し掛けようと思ったが、話を聞いてクウヤの哀しみを受けとめる事が自分に出来るか急に不安になった為何も言う事が出来ず、只じっとクウヤを見つめている事しか出来なかった…。
「(クウヤ君……いつか私がクウヤ君の哀しみを受け止められる存在、相手になってみせるよ…だから、待っててね!)」
テマリはこの時、家族だけではなくクウヤも守ってあげられるようになろうと心に強く誓った。
任務ランク報酬
Dランク 5千~5万両
Cランク 3~10万両
Bランク 8~20万両
Aランク 15~100万両
Sランク 100万両以上
*両の貨幣価値は1両=10円が目安です。
クウヤは現在Dランク476回、Cランク33回任務をこなしています。
只今クウヤの総資産は208万8千両です(ちゃんと3等分しています)。
後書き
この任務報酬は公式通りです
良いなぁ、クウヤ超金持ち。日本円に換算すると2088万円・・・12歳でこれって・・・
第29話☆
前書き
先週投稿する予定だったのですが挿絵が描き終えていなかったので本日になってしまいました。
クウヤが我愛羅達と話をしている所から少し離れた場所でナルト達が音隠れの忍びと一悶着あって、その直後に
「静かにしやがれどぐされヤローどもが!!」ボボボン
中忍試験の試験官達が現れた。
「待たせたな…『中忍選抜第一の試験』試験官の森乃イビキだ…」
これから第一の試験を始めると説明する。
「俺達試験官に許可なく対戦や争いはするんじゃねぇぞ、また許可が出たとしても死に至らしめるような行為は許されん。…俺様に逆らうようなブタ共は即失格だ…分かったな」
威圧しながら話すと受験者達はイビキにビビる、しかし試験官のイビキはそんな事気にせず話を進めた…。
「ではこれから中忍選抜第一の試験を始める…志願書を順に出して代わりにこの座席番号の札を受け取り、その指定通りの席に着け!その後筆記試験の用紙を配る」
イビキが説明をし終えるとその後すぐナルトが
「ペッ…ぺーパーテストォオォォオ!!」
と大声をあげて吠えた…。
受験者達は試験官のイビキの言った通りに動く、志願書を試験官に渡し番号札を貰う。クウヤも札を貰い番号の書いてある席に向かうと
「あっ、テマリちゃんもしかして隣の席?」
「えっ、ああ、そうだよ」
クウヤは自分の席に着くとテマリの席が隣だった。
「そっか、テスト頑張ろうね」ガタ
テマリにそう言うと隣に座った、テマリは少し顔が赤くなっていた。
「…試験用紙はまだ裏のままだ、そして俺の言う事をよく聞くんだ」
受験者はイビキに注目する。
「この第一の試験には大切なルールってもんが幾つかある、黒板に書いて説明してやるが質問は一切受け付けんからよく聞いておけ」
するとスラスラと黒板にルールを書いていく。
「第1のルールだ、まずお前等には最初から各自10点ずつ持ち点が与えられる。筆記試験問題は全部で10問各1点…そしてこの試験は減点式となっている。つまり問題を10問正解すれば持ち点は10点そのまま、しかし問題で3問間違えれば持ち点の10点から3点引かれ7点という持ち点になる訳だ…」
皆聞き逃さんと真剣だ。
「第2のルール…この筆記試験はチーム戦、つまり受験申し込みを受け付けた三人一組の合計点で合否を判断する…つまり合計持ち点30点をどれだけ減らさずに試験を終われるかをチーム単位で競ってもらう」
「ちょ…ちょっと待って!持ち点減点式の意味ってのも分かんないけどチームの合計点ってどういう事ぉ!!」
「うるせぇ!お前らに質問する権利は無いんだよ!これにはちゃんと理由がある、黙って聞いてろ!」
ここまでの話を聞いたサクラが質問をするがイビキはそれを一蹴する。
「第3に試験途中で妙な行為、つまり『カンニング及びそれに準ずる行為を行った』と此処に居る監視員達に見なされた者は…その行為1回につき持ち点から2点ずつ減点させてもらう」
「あ!」
ニヤっと笑いながら言うイビキにサクラは何かに気付く。
「そうだ!つまりこの試験中に持ち点をすっかり吐き出して退場してもらう者も出るだろう…」
つまり問題以外でも減点対象があると言う。
「いつでもチェックしてやるぜ」
監視員の1人がそう呟くと部屋に緊張感が漂う。
「不様なカンニングなど行った者は自滅していくと心得て貰おう、仮にも中忍を目指す者、忍びなら立派な、忍びらしくする事だ」
受験者達はフォローしあって例え仲間が0点を取ったとしてもカバーしあおうと考えていると…
「そして最後のルール…この試験終了時までに持ち点を全て失った者…および正解数0だった者の所属する班は…3名全て道連れ不合格とする!!」
0点を取るような無能な忍者は中忍になる資格が無いと言う。それを聞いた1部の人間は大いに動揺した。
「試験時間は1時間だ……よし、始めろ!!」
試験官のイビキが宣言すると皆ペンを持ち用紙をひっくり返し試験を開始した…。
「(さてと…始めますか)」ペラ
クウヤもテストを始めようと用紙を裏返す。
「(…ふーん1問目は……と。よし次2問目は、と……何だ、結構簡単だね)」カキカキ
と心の中でそう呟く。クウヤは簡単と言ったが、実はこのテスト内容は中忍レベルの内容であり普通では絶対解けないような問題である。しかしクウヤはこの里の書物だけではなく他の里の書物も読破し記憶しているのだ、だから解けない問題など無かった。
「(……で9問目がこれで……と、よし、終わり!)」
クウヤは1問、約1分で解き10分程で全部書き終えた。
「(最後の問題は残り15分に発表だからなぁ……暇だなぁ、多由也達は問題なさそうだし…)」チラ
クウヤは多由也達に目を向けると皆スラスラと問題を解いていた。どうやら小南達に勉強を教えてもらっていたお陰で、このぐらい問題なかったようだ。
「(ふぁ…なんか眠くなってきたなぁ……)」ウトウト
安心したのか急に眠気が襲ってきてフラフラしだす、そしてクウヤは眠りに入ってしまった…。
「(あ~もうどうする!?まったく分からない…!)」イライラ
クウヤの隣の席に居るテマリはテストに苦戦していた。
「(カンクロウが教えてくれる手筈になっているけど、その前に自分で解ける問題があれば解くつもりだった…けど)」
テマリはまず己の力で解こうと考えた。
「(何だ、これ…どうみても下忍が解けるような問題じゃない…)」
テマリが解けたのは2問のみ、このままだと不味いと考える。
「(この筆記試験はチーム戦と言っていた…3人の合計点が低いと不合格になってしまう可能性だってある…!)」
テマリはどんどん焦っていく。
「(早く何とかしないと…「ドサ」え?)」
悩んでいた所に急に肩に何かが当たった、何事だと横を見ると

「スゥ…スゥ…」
クウヤがテマリの肩に寄っ掛かって寝ていた。
「く、クウヤく…」
試験中なので大きな声を出せない、声を小さくしてクウヤに声を掛けようとした時
ドサ「!?」
クウヤはテマリの肩からずり落ちて太股に頭を乗っかった。所謂膝枕の状態だ。
「…く…クウヤ…君……」ボソ
一瞬大声を出してしまいそうになるが、押しとどまり小さくクウヤに話し掛ける。
「スゥ…スゥ…」
しかしクウヤは起きる事はなかった。
「(ど…どうしよ…)」アタフタ
テマリは急の事で戸惑っている。試験に集中したいのだがそれが出来ない、クウヤが自分の太股で寝ているから…。
「(クウヤ君の寝顔……)」
もうすでに試験に集中してなくクウヤの寝顔を見るのに集中していた。
「(ふふっ、カワイイ……)」なでなで
テマリは自然とクウヤの頭を撫でていた。
「んっ……スゥ……」ピク
一瞬クウヤが反応するがそれだけで、また気持ち良さそうに寝息をたてた。
「(…ああ、何だろう…こうしてクウヤ君と触れていると凄く落ち着いた気持ちになる…)」なでなで
先程まで試験の事で焦っていたがそれが何処へやら行ってしまい、今はとても静かで落ち着いた気持ちだった。テマリはそのまま試験をほったらかしにしてずっと頭を撫でながら寝顔を見ていた…。
クウヤはテマリの膝枕で寝ている間も試験は刻々と進んでいき、その間に何組か失格になり会場を後にしていった。そして試験開始から45分が経過した。
「…よし!これから第10問目を出題する…」
試験官のイビキが言うと最後まで残った受験者達に緊張が走る。
「…と、その前に1つ最終問題についてのちょっとしたルールの追加をさせてもらう」
ルールが追加されると聞いて驚愕する。そこにトイレに行っていたカンクロウが戻ってきて席に戻り際テマリに問題の答えの書いた紙を渡した。
「では説明しよう。これは…絶望的なルールだ」
厳しい言葉で受験者達を精神的に追い詰めていく。
「まず…お前らにはこの第10問目の試験を…"受けるか""受けないか"のどちらかを選んでもらう!!」
いきなり受験者達に…"受ける""受けない"の2択を迫らせる。
「え…選ぶって…もし10問目の問題を受けなかったらどうなるの?」
テマリはクウヤが起きないよう怒鳴る事せず普通に質問する。
「"受けない"を選べばその時点でその者の持ち点は0となる…つまり失格!…勿論同班の2名も道連れ失格だ」
「ど…どういうことだ!?」
「そんなの"受ける"を選ぶに決まってるじゃない!!」
話を聞いていた他の受験者達もその理不尽なルールに大声で文句を言う。
「(うるさい!!大きな声で喋るな!!クウヤ君が起きちゃうじゃないか!!)」なでなで
テマリは10問目の問題のルールより、それに対して文句を言った受験者に怒った。
イビキは受験者の文句を無視して話を続けた。
「…そして…もう1つのルールだ…」
まだルールがあるのかと絶望し始める。
「"受ける"を選び…正解出来なかった場合………その者については今後、永久に中忍試験の受験資格を剥奪する!!」
「そ…そんな馬鹿なルールがあるかぁ!!現にここには中忍試験を何度か受験している筈だ!!」
「アンアン」
そのあまりにも理不尽なルールに怒るキバとそれに同調する赤丸、他の受験者達も同じ気持ちだった…。だがイビキはその文句を笑って答える。
「運が悪いんだよ…お前らは………今年はこの俺がルールだ」
ルールは試験官である俺だ、だから俺に従えと言う。
「その代わり引き返す道も与えてるじゃねーか…」
「え?」
「自信のない奴は大人しく"受けない"を選んで…来年も再来年も受験したらいい」
別に今年が最後という訳ではないと、無理して受ける事はないと甘い悪魔の囁きを呟く。するとどんどん受験者達は2択に追い詰められていった。
「では始めよう、この第10問目………"受けない"者は手を挙げろ。番号確認後ここから出てもらう」
試験を"受ける"か"受けない"か、イビキは究極の選択を迫らせた。
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「………………………」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
受験者達は黙り、どうするか真剣に考えていた。先程試験官のイビキが言った通り受験は来年も再来年もある、こんな理不尽なルールでもし失格になったら中忍になることは一生出来なくなる…己の道が途絶えてしまう。そう考えるとどんどん気持ちが後退していった…そして
「お…俺はっ……」スッ
「!」
ナルトの席の隣にいた木の葉の忍びが手を挙げた。ナルトはそれにびっくりする。
「………やめる!"受けない"っ!!」
その者は10問目を棄権した。
「す…すまない……!!源内!!イナホ!!」
同じ班の名前を叫んで棄権した事を謝罪した。
「50番失格、130番、111番道連れ失格」
試験官に言われるとその者達はこの場を後にする。
「お…俺もだっ!!」
「わ…私も…!」
「す…すまない皆!!」
「俺もやめる!!」
「わ…わたしも…!」
最初の班が棄権するとそれを皮切りに次々と他の受験者達も棄権し失格になっていく。
するとナルトまでもが震えながら手を挙げた……が
「なめんじゃねーー!!!俺は逃げねーぞ!!!」バン
「………んぁ?」
ナルトの大声でやっとクウヤが起きる。
「受けてやる!!もし一生下忍になったって…意地でも火影になってやるから別にいいってばよ!!怖くなんかねーぞ!!!」
「ん………なに?」ゴシゴシ
目を擦りながら呟くクウヤ、今だ寝ぼけ眼だ。
「あ、起きたクウヤ君?」
テマリはクウヤが起きたので声をかける、クウヤは寝ている間何が起こったのかテマリに聞いた。クウヤとテマリが小声で話してる間もナルトとイビキは会話を続けていた。
「もう1度訊く…人生を賭けた選択だ。やめるなら今だぞ」
「まっすぐ自分の言葉は曲げねぇ…俺の…忍道だ!!」
ナルトの言葉を聞いた受験者達は先程までとうって変わって自信のある顔つきになった。これ以上粘ったとしても脱落者を出すことは出来ないと判断する。
「いい"決意"だ、では……ここに残った81名全員に…第1の試験合格を申し渡す!」
「「「「「「「「「「!!!」」」」」」」」」」
イビキが合格を言い渡すと受験者達は驚きの表情をする。どういう事か聞くと先程までとはまるで別人かと思わせるほど人が変わり、やさしく、解りやすく説明していった。
「(…なんか寝てたらいつの間にか終わってしまった…まっ、いっか)」
クウヤは一応問題を解いてはいたが最終的には寝ている間に終了しててこれで良いのかと思ったが、まぁ別にいいかと気にするのをやめた。
そう考えている間もイビキの説明は続き…
「…これで中忍選抜第1の試験は終了だ。君達の健闘を祈る!」
「おっしゃ~~!!祈ってて~~!!」
合格出来たと喜んで大声でナルトが叫ぶと
バリン!!
窓ガラスが破れ何かが部屋に入り込んできた。
「な…なんだぁ!!!」
一体何が起きたのかと叫ぶナルト。
「アンタ達!喜んでる場合じゃないわよ!!!」
部屋の中に入ってきたのは…
「私は第2試験官!みたらしアンコ!!次いくわよ次ィ!!!」
クウヤの大切な女性の1人、みたらしアンコだった。
「「「「「「「「「「………」」」」」」」」」」し~ん
受験者達ははその突然の事に唖然とする、ただ1人を除いて…。
「あはははは!よっ、アンコちゃん決まってるぅ!」パチパチ
クウヤだけ拍手し笑いアンコの登場を絶賛した。
「あ!クウヤ君合格したんだ!おめでとー!」
分かりきってたとはいえクウヤが無事試験を突破したのを喜び祝福した。
「…おほん、アンコ」
「あっ!」
イビキが声を掛け話を始めろと催促する。気を取り直してアンコは第1試験突破者を見て…
「81人…!?イビキ!27チームも残したの!?今回の第1の試験…甘かったのね!」
人数多すぎだと文句を言う。
「今回は優秀そうなのが多くてな」
「フン!まぁいいわ…次の『第2の試験』で半分以下にしてやるわよ!!」
そうアンコが宣言すると受験者達は再び緊張し、戦々恐々し始める。
「ああ~ゾクゾクするわぁ!詳しい説明は場所を移してやるから着いてらっしゃい!!」
そう言うとアンコは第2試験会場に移動する、受験者達もアンコの後を着いて行った。クウヤもそれに着いて行こうとする。
「あっ、テマリちゃん膝枕してくれてありがとう!」
試験の間中ずっと膝枕してくれたテマリに礼を言う。
「ああ、全然構わないよそんな事…!(代わりにクウヤ君のカワイイ寝顔が見れたしね!)」
むしろ此方が礼を言いたいと思っていた。
「それにしてもテマリちゃんの膝枕気持ちよくてぐっすり眠っちゃったよ!…良かったらまた今度してくれないテマリちゃん…?」
テマリの膝枕の寝心地はとても気持ちよかったと絶賛する。
「え、ああ!私ので良ければいくらでも!」
テマリは少し興奮して答える。
「ホント!じゃあ今度は中忍試験が終わった時によろしくね!」
「っ!分かった…中忍試験が終わったら…ね」
そう言うとクウヤは先に向かった。
「…中忍試験が終わったら…か……」ボソ
それが叶わぬ事だと思い、小さく、そして哀しく言葉を吐き、テマリも2次試験会場に向かった…。
受験者達が次の試験会場に行った後、第1の試験官のイビキは受験者の答案用紙を回収していた。
「!…フッ、白紙で第1の試験を通過する奴がいやがるとはな…うずまきナルトか……本当に面白い奴だ」
イビキは試験の時、大声で火影になると宣言した時の事を思い出していた。
「…それともう1人…陸奥クウヤ…あのフウガさんの息子…それにあのアンコがずっと目に掛けている男か…いや、溺愛と言った方が適切か……」
アンコは同じ所属仲間にクウヤの良さを事細かに説明してて耳にタコが出来るほど聞かされていた。
「アンコが言うからどんなものか確かめてみたが……」
第1の試験中イビキはずっとクウヤにだけ殺気を送っていた。しかしクウヤはそんな事全く気にせず殺気を受けながらスヤスヤと眠っていた。
「俺の殺気にピクリとも反応しなかったな……ククク、アンコの言った通りか…」
アンコの言う通り陸奥クウヤがただ者ではないのだと判断した。
「今年の受験者は面白い奴が沢山いやがる…これからが楽しみだ」
笑いながらイビキは呟いた。
第30話☆
「ここが『第2の試験』会場第44演習場…別名『死の森』よ!!」
第1の試験を突破した受験者達は第2試験官みたらしアンコの後を着いていき第2試験会場に到着する。会場である『死の森』を見た受験者達はそのおどろおどろしい光景にビビる。
「フフ…ここが『死の森』と呼ばれる所以、すぐ実感する事になるわ」
「「死の森と呼ばれる所以、すぐ実感する事になるわ」なーーーんて脅してもぜんっぜんへーき!怖くないってばよ!」
「そう…君は元気が良いのね」ニコ
アンコの意味深な言い方が気に入らなかったのか、さっきアンコが言った事を真似するナルト。そんな元気が良いナルトに向かってクナイを投げつける。
「!」
ナルトはアンコが投げたクナイに反応出来なくて頬に傷を負う。
「アンタみたいな子が真っ先に死ぬのよねぇ、フフフ…私の好きな赤い血ぶちまけてね♡」レロッ
調子ぶっこいてると死んじゃうぞ、とクナイを投げて傷付き血が出た頬を舐め、ちょっと過激な警告をする。その光景を見てたクウヤ、多由也、ヒナタ、イノはアンコの悪い悪戯癖が出たなと苦笑いする。アンコは調子に乗っている者を見ると制裁と言う名のお遊びをその者に敢行するという癖がある。そんなやり取りを見てた受験者達は試験官には逆らわないでおこうと心に誓った。
「!!」
アンコは何かの気配に気づきクナイを取りだし後ろを向く。
「クナイ…お返ししますわ…」
「わざわざありがと…」
受験者はただアンコにクナイを返しに来ただけだった。
「でもね…殺気を込めて……後ろに立たないで、早死にしたくなければね…」パシ
出されたクナイを受け取る。
「いえね…赤い血を見るとついウズいちゃう性質でして…それに私の大切な髪を切られたんで興奮しちゃって…」
二人の行動によりその場の空気が冷たくなった。
「(あいつが大蛇丸、か…)」
しかしクウヤだけは他の受験者と違う理由でその場を伺っていた。
「そう、悪かったわね」
とアンコが謝るとその受験者は仲間の所に戻った。
「どうやら今回は血の気の多い奴が集まったみたいね…フフッ、楽しみだわ…」ニヤ
血の気が多いのはアンタだろとナルトは心の中で叫んだ。
「それじゃ第2の試験を始める前にアンタらにこれを配っておくね!」バサッ
そう言うと用紙を取り出す、受験者達は何だ?と紙を見る。
「同意書よ、これにサインをしてもらうわ」
第2の試験を始める前に受験者達にサインを求める。
「…こっから先は死人も出るからそれについて同意をとっとかないとね!私の責任になっちゃうからさ~~♡」アハハ

と笑いながら言う。しかし当事者にとっては笑い事ではすまされない事だ。
「まず第2の試験の説明をするから、その説明後にこれにサインして。班ごとに後ろの小屋に行って提出してね」
自分の後ろに建っている小屋だと教えたら受験者達に同意書を配る、それが終わると試験の説明に入った。
「じゃ!第2の試験の説明に入るわ。早い話ここでは…究極のサバイバルに挑んでもらうわ…まずこの演習場の地形から順に追って説明するわ」シュル
アンコは死の森の地図を皆に見せながら中身を説明する。
「この第44演習場は鍵の掛かった44個のゲート入口に円状に囲まれてて、川と森…中央に塔がある。その塔からゲートまでは約10㎞…これは限られた地域内であるサバイバルプログラムをこなしてもらう。その内容は各々の武具や忍術を駆使した…何でもアリアリの"巻物争奪戦"よ!!」
「巻物?」
「そう」
今度は文字の書かれた2つの巻物を受験者達に見せる。
「「天の書」と「地の書」…この2つの巻物をめぐって闘うのよ。半分のチームには「天の書」もう半分のチームに「地の書」をそれぞれ1チームひと巻きずつ渡す、そしてこの試験の合格条件は…天地両方の書を持って中央の塔まで3人で来ること」
天と地の巻物を奪い合い、両方を持ってこないと合格出来ないと言う。
「つまり巻物を取られた半分のチームは確実に落ちるってことね…」
「ただし時間内にね、この第2試験期限は120時間…ちょうど5日間でやるわ!」
「5日間!?その間のご飯はどーすんのォ!?」
チョウジは5日間もサバイバル試験をやると聴いてその期間中食べ物はどうすれば良いのかとアンコに聞いた。
「自給自足よ!森は野生の宝庫。ただし人喰い猛獣や毒虫、毒草には気をつけて」
サバイバルなんだから当然だと言うとチョウジは肩を落とす。
「それに半分のチームが合格なんてあり得ないから、なんせ行動距離は日を追うごとに長くなり…回復に充てる時間は逆に短くなっていく。おまけに辺りは敵だらけ、迂闊に寝ることもままならない。つまり巻物争奪で負傷する者だけじゃなくコースプログラムの厳しさに耐えきれずに死ぬ者も必ず出るわ」
この試験はとても大変で苛酷だから気を抜くと簡単に死ぬから注意を怠らずに受けるようにと説明する。
「続いて失格条件について話すわよ!まず1つ目…時間以内に天地の巻物を塔まで3人で持ってこれなかったチーム。2つ目、班員を失ったチーム、又は再起不能者を出したチーム。ルールとして途中のギブアップは一切無し、5日間は森の中よ!」
どんな事があろうと試験中は森の中で過ごさなくてはならない。
「そしてもう1つ…巻物の中身は塔の中にたどり着くまで決して見ぬこと!」
「途中で見たらどーなるの?」
「それは見た奴のお楽しみ♡」
アンコはナルトの問いに笑顔で意味深な言葉をのこす。
「中忍ともなれば超極秘文書を扱う事も出てくるわ、信頼性を見る為よ。説明は以上、同意書3枚と巻物を交換するから…その後ゲート入口を決めて一斉スタートよ!」
これで試験の説明を終える、そして
「最後にアドバイスを一言……死ぬな!」
アンコの一言で覚悟を決め真剣な眼差しになる受験者達。
「そろそろ巻物の交換の時間だ!」
他の試験管が言ってくる、すると黒いカーテンで覆った小屋の中に1チームずつ入って行き同意書と交換で巻物を手にする。
クウヤのチームも同意書と巻物を交換し天の書を受け取った。
「では皆担当の者についてそれぞれのゲートへ移動!これより30分後に一斉スタートする」
それぞれ担当の試験官達がゲートに連れていった。
「君らの班の担当は私だ、では着いてきてくれ」
「「「はい」」」
クウヤ達も担当の者に着いていく。
「クーちゃん頑張ろうね!」
「そうだね!」
「僕はなるべく迷惑かけないようにします」
多由也は張り切って言い、白はクウヤ達の邪魔にならないよう頑張ると言った。
「そんな事ないさ、期待してるよ」
「そうさ!アンタもクーちゃん程じゃないけど十分強いんだからさ!」
クウヤには遠く及ばないが白の強さを認めている多由也、と言うかクウヤと比べるのは少し可哀想だが…。
「ありがとうございます、では頑張らせてもらいますね」
と和気藹々と話をしてたらあっという間に30分が経った。
「これより中忍選抜第2の試験!開始!!」
アンコの合図と共に受験者が一斉に森の中に入って行った。
「さっ、僕達も行こうか」
「うん」
「はい」
多由也と白が返事をして森の中に入って行った。
「…全員行ったようね」
皆塔に向かったの見届けると
「頑張ってね、クウヤ君、多由也」
とエールを送った。
「どうするのクーちゃん?」ダン
木の枝を伝って移動しながらクウヤに今後どう行動するかを聞く。
「とりあえず塔に向かおうか、他の受験者達も向かっているんだし塔で待ち伏せして相手が来た所を狙おう」ダン
「わかった!」ダン
「はい、分かりました」ダン
クウヤの意見に多由也と白は賛成する、そしてそのまま真っ直ぐ塔に向かった…
「多由也!白!」ザッ
「「うん!(はい!)」」ザッ
話をしながら移動してるといきなりクナイがクウヤ達に向かって飛んで来る、しかしクウヤがいち早く察知し攻撃を躱わした。
「ちっ!まさか気づかれるなんて…」
「不味い、タンゾウ!ここは一旦体制を整え…グハッ!!」ドサ
「おい大丈夫かミノジ!おい…ベヘラッ!!」ドサ
多由也と白が敵を瞬く間に倒す。
「な!シビレ!ミノジ!…くっ!!」
仲間があっという間にやられ周りを警戒する、そこにクウヤ達が現れ最後の1人のタンゾウを囲む。
「どうしますか先輩?僕達、出来れば穏便に済ませたいんですが…」
とクウヤは言うがもう2人を気絶させている。
「わ、わかった!巻物はお前達に渡す!だからここは見逃してくれ!!」
自分に勝ち目がないと判断したリーダーであろうタンゾウと言う者がウエストポーチから巻物を取り出す。
「ほら、これだ!」ポイ
タンゾウはクウヤに向かって巻物を投げた。
「あっ地の書じゃん!やったねクーちゃん!!」
「そうだね、これで天地両方揃ったね!」
クウヤ達は地の書の巻物を手に入れ喜んだ、巻物を取られたタンゾウは仲間を背負って何処かに行った。
「さてと、あとは塔に向かって行けば2次試験合格だ…さっ行こう!」ザッ
わずか開始20分で天と地、両方の巻物を揃える事が出来、塔に向かった。
「……塔に到着…なんてね!」
クウヤ達はその後何も起こる事無く無事に塔に着いた。この時試験が始まってまだ50分だった。
塔の中に入り壁に書いてある文字を読むと天と地、両方の巻物を開く。すると巻物には口寄せの術式が施してあり、そこから人(中忍)が出て来てクウヤ達に2次試験合格を言い渡した。
「やったねクーちゃん!合格だよ!」
「そうだね!」
「おめでとうございますクウヤ君、多由也さん。僕はあまり必用ありませんでしたね」
自称ぎみに言う。
「そんな事ないさ、白が班に入ってくれなければ僕達は試験にすら受けられなかったんだ…ありがとう」
「そうそう、あんたには感謝してるよ、サンキュ!」
クウヤと多由也は白に礼を言った。
「そう言ってくれると助かります」
3人は2次試験を通過し喜びあった。
それを見てた、合格を言い渡した男(中忍)は驚愕してた。
「(こいつら…2次試験を開始60分以内に合格するとは…化物か…)」
その男(中忍)はその異常な強さに驚き軽く恐怖していた。
クウヤ達は塔の中の大きな場所、居間みたいな場所でゆっくり寛いでいると…
「クウヤ君!」
「あっテマリちゃん!」
テマリがやって来た。
「クウヤ」
「おっ、クウヤじゃん」
我愛羅とカンクロウも居間にやって来る。
「や、我愛羅、カンクロウお疲れ。早かったね」
我愛羅達は開始97分で試験を突破した。
「俺達より早く着といてよく言うじゃん」
「はは、いやぁ偶々早く巻物を揃えられたからね」
「…ねぇクーちゃん、誰?1次試験の時仲良く話してたよね?」
多由也が話に割って入り誰なのか聞いた。
「ああ、そうだったね紹介するよ。左から我愛羅、カンクロウ、テマリちゃんだよ。昔ね砂隠れの里に行った時に知り合って友達になったんだ」
簡単に我愛羅達の説明をする。
「「「よろしく(じゃん)」」」
「うちは多由也、ま、よろしく」
「白と言います、どうぞ宜しくお願いします」
「「……」」
白が自己紹介すると我愛羅とカンクロウは白をずっと見ていた。
「ん、どうしたの?」
クウヤが問うと
「いや、何でもない…」
「ああ、そうじゃん…」
そう言って2人は目線を逸らした。
「………」ジー
「?…!」ニヤッ
テマリは多由也の方をずっと見ていた、それに気付いた多由也はニヤッと笑いクウヤにギュッと抱きついた。
「なっ!?あんたちょっとクウヤ君から離れな!!」ガー
クウヤからさっさと離れろと言う。
「何で?別にクーちゃん嫌がってないじゃん」ニヤニヤ
おもいっきり挑発するようにテマリに言う。
「離れろ!!」バチバチ
「嫌だね!!」バチバチ
クウヤの目の前で大きな火花が散っていた。
「そ、それはそうとクウヤの班は女が2人居るんだな!」
みかねたカンクロウが無理矢理話を変える。
「え?2人?」
クウヤはカンクロウの言葉を聞き返す。
「ああ、だってほら……え?」
多由也の方を見て、その後白の方を向くと怒った表情をしてた。何故そんな顔をするのか分からなかったカンクロウにクウヤが言う。
「カンクロウ」
「何だ?」
「白は男だよ」
「………え?」
「だから、白は男だって」
クウヤの言葉を聞いたカンクロウは驚愕した、まさか一目惚れした相手がまさか男だとは夢にも思ってもいなかった。
「僕は男ですよカンクロウさん」
本日2度目の女呼ばわりに少し怒り自分は男だとカンクロウに宣告した。
「何だいカンクロウ、あんた男と女の区別もつかないのかい?」ヤレヤレ
テマリが更に追い討ちをかけた、テマリは白を見た時に男だと直ぐに気付いたらしい。
「………」
話をそらす為に何気無く放った言葉でカンクロウは大きなショックを受ける事になった。まさか恋をした相手が実は男だったという事実に…。
「………」
表情には一切出していないが我愛羅もカンクロウと同じで白を女と勘違いしてショックを受けていた。
「お、クウヤ達じゃねぇか!」
そこにキバ達も遅れてやって来た、我愛羅達に遅れる事20分程で塔に到着したようだ。そして案の定キバも白を女だと勘違いしていたらしい、白の事実を知った時大きなショックを受けそれを見たカンクロウと我愛羅は同じ仲間、キバに同情した。シノは蟲の情報?によって分かっていたらしい。
「う~ん!団子にはやっぱお汁粉よね~…!」もぐもぐ
死の森の前で団子を食べながらアンコは寛いでいた。
「さーて、これ食ったら私も突破者を塔で待つとするか…早い奴等は24時間もあればクリアするプログラムだしね」
実力のある者ならば簡単に合格しているだろうと言う。
「もうクウヤ君達は塔に着いているかもね…「シュッ、カッ」よし木の葉マーク完成!」
食べた団子の串を木に当て木の葉マークを作った。
「大変ですアンコ様」ボン
そこに試験官の1人がアンコの前に現れる。
「何よ急に…」
「死体です!3体の!しかも妙なんです、兎に角来てください!」
妙な死体が出たと慌てて来たのでその場所に向かった。そして死体がある場所に着くと他の試験官も居て死体の状態を説明した。
「持ち物や身分証からして、中忍選抜試験に登録されていた草隠れの忍びなんですが…見ての通り顔が無いんです。まるで溶かされたようにのっぺらぼうで…」
アンコは3体の死体を見て顔色を変える。
「(間違いない…この術はアイツの…何でこの試験に…)」
何故今頃ここにやって来たのかと考えようとするが今はそれよりも
「この草3人の証明写真を見せて!」
「あ!ハイ!」
言われた通り写真を見せると更に険しい顔つきになった。
「不味い事になったわ!あなた達はこの事を直ぐに火影様に連絡!死の森へ暗部の出動要請を2部隊以上取り付けて!私はたった今からこいつらを追いかけるわ!」シュッ
そう言うとアンコは直ぐに死の森の中に入って行った。
クウヤは今塔の中の大きな居間のような所でクウヤ達の班、我愛羅達の班
、ヒナタ達の班で談笑していた。
「…と言う訳じゃんよ」
「へぇーそうなんだ…ん」ピクッ
クウヤはある異変を感じ取った。
「(アンコちゃんのチャクラがどんどん減っていってる…あっ!大蛇丸か!!)」
何故アンコのチャクラに動きが分かったのかというと『命の契約』をした者同士は力の共有が可能になる、その為アンコの異変に気づく事が出来たのだ。
本当はこうなる前に気づき対処すれば良かったのだが2次試験合格と我愛羅達との談笑で気を緩めてしまった為、大蛇丸イベントを忘れてしまっていた。
「(もぉ、何やっているんだ!大蛇丸が居た事を知ってたのに…!!)」
自分の注意散漫に叱咤する。
「クーちゃんどうしたの?」
急に真剣な表情になって黙り始めたので心配になり声をかけた。
「クウヤ君…?」
テマリや他の者達もクウヤの事を気にしだす、すると突然立ち上がる。
「ちょっと行ってくる、直ぐ戻ってくるから」
「うん、わかった」
「気を付けてね」
「うん」シュン
多由也とヒナタが声をかけた後直ぐにその場から消えていった。何かあった事は確実だがクウヤは戻ってくると言ったので多由也とヒナタはその言葉を信じて待つ事にした。
「…クウヤの奴…今、どうやったんだ…?」
キバがどうやっていなくなったのか疑問に思ってると他の男達も同じ事を思った。
「………」
テマリは多由也とヒナタの顔を見ていた、クウヤの事を信じているようで2人の表情から心配する姿を全く見せなかった。テマリは2人がクウヤとの信頼の深さを感じ取り、羨ましく、そして嫉妬した。
アンコは今、かつての師と対峙していた。
「大蛇丸…」
大蛇丸…かつてアンコに色々と術等を教え、呪印を付けた元上司。今は里を抜けビンゴブック(手配書)に載る程でS級犯罪者である。
「今ここで私があんたを倒す!!」
大声で大蛇丸を殺すと宣言する。
「無理よ」
アンコの力では自分を殺す事なんて出来ないと断言する。
「やってみなければ判らない!!」シャッ
大蛇丸に向かってクナイを投げて攻撃をする、がそれを簡単に躱わす。すかさず攻撃を仕掛けようとするが、それすらさせて貰えない程早く反撃してきた。アンコは防戦一方になるが致命傷になりそうな攻撃は全て避けていた。
「へぇ少しはやるようになったじゃないアンコ、会わない間に随分と腕を上げたわね」
とアンコに話し掛けるがアンコにはそれを返す余裕は無い、必死になって避け攻撃のチャンスを伺っている。しかし
「だけどそれでも私には敵わない」ガッ
「ぐはっ…!」ドカッ
攻撃を受け地面に叩きつけられる。
ボン!
「!?」
地面に叩きつけられたアンコが煙となって消える、それを見た大蛇丸は驚いた。
「こっちよ!!」シュッ
「なに!?…ぐっ」ザザザザ
突然大蛇丸の背後に現れ、おもいっきり背中を蹴りつけると前に吹き飛んだ。
直ぐ様体制を整え舌をアンコに向かって伸ばし攻撃する。
「く!…このぉ!!」
避けようとしたが反応が少し遅れたせいで舌が左腕に巻き付かれる、がそれを逆手にとり両手でしっかりと掴み投げつけた。
「ぐふっ!」
木に叩きつけられた大蛇丸は軽く口から血を拭き出す。アンコは逃がさないとそのまま大蛇丸に体当たりした。
「捕まえた!」ガッガッ
大蛇丸の両手にクナイを刺して動けないようにする。
「これで終わりよ!!」
そして最後の一撃を与えようとした瞬間
「それはどうかしら」ボン
「なっ!?」
「影分身よ」ザッ
本体が少し離れた所に現れる。先程まで攻撃して追い詰めていたのは分身であった。
「まさかここまで腕を上げているなんてね…だけどもう終わりにしましょ」スッ
左手で印を組む。
「…ん?」スッ
おかしい、呪印が発動しないと考えていると
「呪印は解除されたわ」
「!?」
アンコの言葉を聞いて驚愕する、まさか呪印が解除されるとは思ってもいなかったようだ。
「どうやったの…!」
「教えな~い…!」
嫌味ったらしく大蛇丸に言葉を返す。
「そう…なら無理矢理に吐かせるだけよ!」
怒濤の攻撃がアンコに襲い掛かる、先程までとは明らかに違いなす統べなく攻撃を喰らってしまう。
「どうしたの?さっき迄とは違って何もしてこないじゃない」
挑発してくるが今度は本当に余裕が無くて逃げ回るので精一杯だった。
「はっ!」ドン
「ぐはっ!」
重い一撃を喰らい耐えきれず地面に伏せる、大蛇丸はゆっくりとアンコに近づいていった。
「さぁアンコ、どうやって呪印を解除したか言いなさい」
「…そんなに知りたいならまず何故木の葉に来たのか言いなさい!…どうせ火影様を暗殺しに来たのが理由でしょうけど…」
どうやって呪印が解除されたか知りたいならそっちの事も教えろと言う。
「いやいや、それはまだ先よ。その為にはまだ部下が足りなくてね…だからこの里の優秀そうな者にツバつけとこうとやって来たのよ。そしてさっき呪印をプレゼントしてきたわ」
火影暗殺はもう少し後だと言う、その前に自分が欲しいとお眼鏡に敵った者に呪印を与えたと言う。
「…本当勝手ね…死ぬわよ、その子」
「さぁどうかしら、お前と同じで死なない方かもしれないわよ」
アンコのように生き残るかもしれないと説明する。
「えらく気に入ってるじゃない…その子…」
「何、嫉妬してるの?お前を使い捨てした事まだ根に持ってるのね」
自分より熱心に見つめる者が現れて羨ましいかと聞いてくる。
「お前とは違って優秀そうな子でね…なんせ、うちは一族の血を引く少年だから…容姿も良いし…私の世継ぎになれる器ね」
と木の葉にやって来た理由を答えた。
「あの子がこのまま生きていたら面白い事になる…、くれぐれもこの試験…中断させないでね」
もし中断させれば直ぐに木の葉を潰すと脅す。
「私の話は終わりよ、さあ呪印をどう解除したか言いなさい!」
こっちの目的を話したから約束通り教えろと命令する。
「…嫉妬ね…昔の私ならそうなってたかもしれないわね…」
小さく呟く、アンコはクウヤに会わなかったら今でも大蛇丸に執着していただろうと思っていた。
「でも今はあんたなんか何とも思っちゃいない!!私にとってもうお前は忌まわしい存在でしかないのよ!!」
もう大蛇丸の事なんか1ミリも思ってない、自分の過去を汚した、邪魔で不愉快な存在でしかないと断言する。
「呪印の事を話すつもりは毛頭無いわ!!」
大きな声を出して拒否する。
「…へぇ、私にたいしてそこまで言えるようになったのね…」
笑みを浮かべてはいるがその言葉には怒気が込められている。
「なら言わなくて結構よ。もう一度お前に呪印を付けて奴等(木の葉)がどう解除するのかその過程を見ればいいだけだから…」
解らないならもう一度その状況を作ればいいと言う。
「アンコ…もう一度私の実験台(モルモット)になりなさい!」シュルル
そう言うと、ろくろ首のように首を長くしアンコの首筋に噛み付こうとする、その時…
ピシュン「風遁!大突破!!」
「なっ!?」
突然アンコの目の前にクウヤが現れ迫り来る大蛇丸を風遁の術で吹き飛ばす。行きなりの事で油断した大蛇丸だが直ぐに体制を整え気の枝に立った。

「クウヤ君!!」
再び呪印が付けられそうになる寸前の所でクウヤが助けにやって来る、そのお陰で呪印を付けられる事は無かった。
「大丈夫アンコちゃん!?…ごめんね、来るのが遅れて……」
こうなる事を知っていたのに自分の油断、気の緩みによって助けに来るのが遅くなってしまった。アンコを傷つけてしまった、本当に申し訳ないとまるで自分がやったかのように謝るクウヤ。
「ううん、そんな事ない!ありがとう来てくれて…」
アンコはそんな事全く気にしていない、むしろ助けに来てくれた事に礼を言った。
2、3言葉を交わすとクウヤは大蛇丸の方に目を向けた。
「…やってくれたわね…あなた誰…?」
「お前に教える義理は無い…!」
大蛇丸は自分を攻撃した者に殺気を送り、クウヤもアンコを傷つけた大蛇丸に殺気を送った。互いの間でバチバチと火花が散っていた。
「随分生意気なガキね、まるで躾がなっちゃいないわ…」
口、態度が悪いと卑下する。
「私が教育し直してあげる!」
「出来るものならやってみな…」
お互いに睨み合う、大蛇丸がクウヤの隙を伺っている刹那
ドゴォォッ!!!
「ガッハッ!!」
クウヤの膝蹴りが大蛇丸の腹にぶちこんだ、そして
「ハァッ!!」ドガガガガ
続けざまに大蛇丸の体に乱打を決める。
「グッ!ブハッ!!ゴボッ!!!」
避けることすら出来ず無防備のままクウヤの打撃を受ける。
「ダアッ!!」ブン
「ゴハァッ!!」ドゴォォォン
クウヤの回し蹴りが見事に決まり木々を突き破って吹っ飛んでいった。
「………」ぽかーん
アンコはその凄まじい光景に口を開けて呆然としていた。かつての上司がクウヤの手でなす統べなくやられていった事に驚いていた、クウヤが強いと言う事は知っていた…自分よりも強く、そして憧れの小南よりも強いと言う事を…。しかし相手はあの大蛇丸だ、奴の危険性は誰よりも知っている、この2人が殺り合えば凄まじい戦いになるだろうと思っていた…がそれがどうだ。蓋を開けてみれば自分の大好きなクウヤが大蛇丸を寄せ付けない程圧倒しているではないか、こんなの驚かない訳が無かった。
「ぐっ…ふっ……!」
大きな大木にぶつかったお陰で攻撃の勢いが止まる、しかしクウヤはそれに油断せずに透かさず追撃を仕掛けた。
バッ「火遁、豪龍火の術!!」シュボォォ
素早く印を組み術を発動させる。体内で練り上げた大量のチャクラを圧縮し焔の龍を作る、しかしクウヤはその術に必要なチャクラの10倍以上の量を練り込んだ為、焔ではなく黄色、黄金の龍になった。半径20m近くの巨大な黄金龍が大蛇丸に向かって行った。
ドゴォォォン
巨大な黄金龍が大木に当たり呑み込んでいった。
「…逃げたか……」
クウヤが呟く、大蛇丸は火遁の術が当たる寸前に地面に潜り込み術を回避した。術は大木に当たると一瞬にして燃え上がり消し炭になり跡形も無くなった。
クウヤはまだ近くにいるか探すが感知しなかった為どうやらこの森から逃げ果したようだと判断した。とりあえず大蛇丸との戦いを終えたクウヤは座り込んでいるアンコの所に向かった。
「…クウヤ君……」
「僕は大丈夫だよ、それよりアンコちゃんの怪我を治さないと」ブゥン
そう言うとクウヤはアンコに掌仙術(しょうせんじゅつ)を使う。
掌仙術とは掌にチャクラを集め傷ついた箇所に当てる事で治りを早くする医術。それを傷ついたアンコの体に当て手当てする。あとチャクラもかなり消費しているので自分のチャクラを譲渡し完全回復を施した。
「…うん、もう大丈夫!ありがとうクウヤ君!」
完全に元に戻ったと礼を言う。
「良かった…あとごめんねアンコちゃん、敵を逃しちゃった」
申し訳ないとクウヤは言うが
「ううん、いいの。クウヤ君が無事ならそれで…それに奴の目的も分かったから十分収穫だわ…これで対策が練られるもの」
逃がしてしまったが大蛇丸の目的が分かったので別にいいと言う。
「とりあえずこの事は火影様に報告しないと…クウヤ君ありがと傷治してくれて。私これから火影様の所に行くからクウヤ君は試験を続けて!それじゃね、頑張って!!」シュタ
クウヤに礼を言うと矢継ぎ早に火影の所に向かって行った。
「アンコちゃ…行っちゃった…僕もう一応2次試験合格したんだけどね…」
そう呟くとクウヤは此処に居ても仕方ないので塔に帰っていった。
「ぐっ…はぁ…はぁ……この私が…フッ!」
大蛇丸は死の森から脱出しクウヤにやられた傷が思いの外深かったので口から脱皮をした。
森から出たお陰でクウヤに感知されずにすんだ。
「あの子…あのサスケ君とあまり年が変わらなかったわね…それであの強さ…カブトにあの子の事を調べさせる必要があるわね…」
思いもしなかった事態に少しの困惑と苛立ち、そして興味を抱いた。
「ククク、ちょうどいいわ、あの子も私の器候補に入れて挙げようかしら…候補はいくらあっても問題無い事だしね!」
この時クウヤは大蛇丸のお眼鏡に敵ってしまった。
ゾクッ「!?……何だ?今悪寒が……」
後書き
クウヤ達に巻物を取られたタンゾウ、シビレ、ミノジは原作にちゃんと出てきます。
二次試験残り時間があと少しになった時、途中で巻物を開いてリタイアした者達です。
第31話☆
前書き
中途半端なところで切るのは嫌だったのでキリのいいところまで書いたら凄く長くなってしまった。
約2話ぶんくらいになってもうた。だから凄い疲れた・・・。
大蛇丸との戦いが終わった後、クウヤは塔に戻りアンコは火影室に向かった。そして死の森で大蛇丸に出会った事、目的の事を火影に報告した。
「…狙いはサスケか…」
「はい、うちはの名を言いましたから間違いないかと…どうしますか?やはり試験は中止に…」
「…いや、試験は続行じゃ。奴は中止にするなと言ったんじゃろ?」
「はい…」
試験を中止にすれば大蛇丸が攻めてくる可能性がある。
「それに今攻めてこられれば里に重大な被害が出てしまいかねん。なら今は泳がしておいてその内に此方は何があっても対処出来るように準備をしておく方が得策じゃろう」
今は大蛇丸の言う通りに動いておいて、裏では何を仕掛けてきても直ぐに動けるように用意しておいた方が良いと言う。
「仕掛けて来るとしたら恐らく中忍本選じゃろう、其れまでに万全な体制を敷いて奴が攻めこんで来たとしても向かい打てるようにする」
目的はサスケと言ったので実力を見る事も含めその時に中忍本選に襲撃してくるだろうと予想した。
「貴重な情報ご苦労じゃったアンコよ…それにしてもよくこんな情報を手に入れて無事じゃったな…」
物凄い重要な情報を大蛇丸から手に入れておいてよく無傷でいられたなと言う、普通なら殺されても可笑しくない程だ。
「いえ、その…本当は大蛇丸にやられてたんですけど…クウヤ君が助けてくれたんです」
アンコの言葉を聞き驚く火影。
「…しかも私じゃ全く敵わなかった大蛇丸をクウヤ君が圧倒したんです、まるで赤子の手を捻るかの如く、あっさりと倒しました」
「………」
クウヤが強いと言うのは聞いていたので流石にもう驚かないと思っていた、だがそれは無理だった。あの三忍の1人の大蛇丸を赤子扱い…自分でも流石にそんな事は出来ないだろう相手をそうやってのけたクウヤにもう呆れるしかなかった。
「もうあやつの事で驚くのは疲れたわい…」ハァ
火影はため息混ざりで呟いた。
中忍試験はこのまま続行される事になった。それから数日経ったがその間大蛇丸が何か仕掛けてくる事は無く順調に試験は続けられた、どうやら火影の考察通り攻めてくるとしたら中忍本選だろうと判断された。本選の日は里が祭りの日のように活気だし里や他里の重鎮や大名、忍頭が観戦しにやってくる、その本選の日に攻めてこられれば大きな混乱に陥るだろう。そうなれば里は多大なダメージを負うかもしれないと考えられた。なので里の全ての忍びにこれから中忍試験終了まで厳戒態勢を敷く事になった。
そして中忍2次試験が開始され5日が経つ、本日は2次試験最終日だ。もう何組かは塔に到着し合格を果たした、そして試験終了ギリギリにもう1組、ナルト達が合格を果たし合計8チーム24人が中忍2次試験を突破した。只今合格を果たした受験者達とその担当上忍、中忍試験の試験官、火影秘書、そして火影が塔の中の広い空間に集まっていた。
「まずは"第2の試験"通過おめでとう!!」
2次試験官のアンコが代表して2次試験を頑張った受験者達を労う。
「 (…フフ、第2試験受験者数81名…ここまで24名も残るなんてね…半分以下にするとは言ったけど。本当は1桁を考えてたのに…) 」
しかし心の中では思いの外人数が残った事に少し驚いていた。
受験者達も他の受験者達を見て色々と思いを馳せていた。勿論その担当上忍も…。
「それではこれから火影様より"第3の試験"の説明がある、各自心して聞くように!…では火影様お願いします!」
「うむ」
アンコはこれから先の説明を火影に託す。
「これより始める"第3の試験"…その説明の前にまず1つだけ…はっきりお前達に告げておきたい事がある」
試験の説明の前に言う事がある。
「この試験の真の目的についてじゃ」
受験者一同がどう言う事か考える。
「何故…同盟国同士が試験を合同で行うのか?『同盟国同士の友好』『忍のレベルを高め合う』その本当の意味を履き違えてもらっては困る…!…この試験は……同盟国間の戦争の縮図なのだ」
「ど…どういうこと…?」
火影の話を聞き意味がイマイチ分からないのかどういう事か聞き返す。
「歴史をひもとけば今の同盟国とはすなわち…かつて勢力を競い合い争い続けた隣国同士、その国々が互いに無駄な戦力の潰し合いを避けるため敢えて選んだ戦いの場…其れがこの中忍選抜試験のそもそもの始まりじゃ…!」
「な……何でそんな事しなきゃなんねェんだってばよ…中忍を選ぶ為にやってんじゃねーのかよ!」
火影の話を聞いてたナルトが何故まどろっこしい事するんだと言う。
「確かにこの試験が中忍に値する忍びを選抜する為のものである事に否定の余地は無い。…だがその一方でこの試験は国の威信を背負った各国の忍びが命懸けで戦う場であるという側面も合わせ持つ!」
この試験はただ単に中忍を選ぶだけの者では無く、現在の国の強さをはかり見ると言う別の意味も含まれていた。
「この"第3の試験"には我ら忍びに仕事の依頼をすべき諸国の大名や著名な人物が招待客として多勢招かれる。そして何より各国の隠れ里を持つ大名や忍頭がお前達を見ることになる…国力の差が歴然となれば"強国"には仕事の依頼が殺到する、"弱小国"と見なされればその逆に依頼は減少してしまう」
この中忍試験は里の未来が掛かっていると言っても過言ではない、試験の結果によっては今後の依頼量が変わるかもしれないのだ。どんな依頼者でも頼むなら強い国がいい、そっち方が依頼達成の確率が高いし安心だからだ。
「…そしてそれと同時に隣接各国に対し我が里はこれだけの戦力を育て有しているという脅威、つまり外交的…政治的圧力を掛ける事も出来る」
もし戦争を仕掛けようとしてきても我が国は強いので絶対に負けないと諸外国に教え、無駄な争いを起こさなくさせるという牽制が出来るのだ。
「だからって何で命懸けで戦う必要があるんだよ…!?」
「国の力は里の力…里の力は忍びの力…そして忍びの本当の力とは命懸けの戦いの中でしかうまれてこぬ!」
火影の言葉に受験者達は息を呑む。
「(うんうん、そーだよね。命懸けで戦ってこそ力は付くからね、僕も青龍達と命懸けで戦って強くなったしね)」
クウヤだけ火影の言葉に深く頷いている…クウヤは昔のように思い返しているが現在も激しい修業は続いていた。
その後も火影の話は続き受験者はしっかりと聞いていた…。
「…ではこれより"第3の試験"の説明をしたい所なんじゃが…実はのぉ…ゴホン」
急に歯切れが悪くなり口ごもる火影、その時火影の前に1人の忍びが現れる。
「恐れながら火影様…ここからは審判を仰せつかったこの月光ハヤテから…」
火影の代わりに自分が説明すると言ってきた。
「……任せよう」
それを了承する。
「皆さん初めまして、ハヤテです。えー皆さんには"第3の試験"の前に…やってもらいたい事があるんですね……」
一体何をやるのかと考える受験者達。
「えー…それは本選の出場を懸けた"第3の試験"予選です…」
「!!?予選!?」
「予選ってどういう事だよ!?」
予選をやるとハヤテが言うとサクラとシカマルが声をあらげる、何故予選をするのかと。
「えー今回第1・第2の試験が甘かったせいか…少々人数が残りすぎてしまいましてね…中忍試験規定にのっとり予選を行い…"第3の試験"出場者を減らす必要があるのです」
人数が多すぎるので減らすと言う。
「先程の火影様のお話にもあったように"第3の試験"には沢山のゲストがいらっしゃいますから…だらだらとした試合は出来ず時間も限られてくるんですね…」
見に来る者達は素晴らしい試合を見たい、なのでしょうもない試合を見る時間は要らないと説明する。
「えーーと言う訳で…体調のすぐれない方…これまでの説明で辞めたくなった方は今すぐ申し出て下さい。これから直ぐに予選が始まりますので…」
「……!!これから直ぐだと…!!?」
これから直ぐにやると言われて動揺する受験者、その中に
「あのー…ボクは辞めときます」
「!!」
1人の忍びが棄権すると言った。他の受験者達はその者を見つめる。
「えーーと…木の葉の薬師カブト君ですね…では下がっていいですよ……」
カブトが棄権すると言っておもわずナルトはカブトに詰め寄って小声で話をした。
「えー他に辞退者はいませんか?あ…えー言い忘れていましたがこれからは個人戦ですからね、自分自身の判断でご自由に手を上げて下さい」
他にも辞退する者がいるか聞く、すると
「あ、なら僕もここで棄権します」ス
白が手を上げて棄権した、クウヤと多由也は白を見つめる。
「僕はあくまで数合わせの為に出たにすぎません、ここから個人戦なら僕の役目はここで終わりです」
これ以上自分は必要ないと判断した。
「それに僕は大衆の面前に出る訳にはいきませんからね」
大衆の前に出れば居場所がバレてしまうと言う。それを理解したクウヤと多由也は
「そうだね、わかった。ここまでありがとう白」
「サンキュー白、助かったよ」
クウヤと多由也は白に礼を言った。
「いえ、それでは僕はこれで」
「木の葉の白君ですね、わかりました、では君も下がっていいですよ」
こうして白とカブトはこの場を後にした。
「(頑張って下さい、クウヤ君、多由也さん)」
白は2人の健闘を祈った。
「(僕の中忍での役目は終わった…後は大蛇丸様がサスケ君を見定めるだろう…)」
大蛇丸に言われてたサスケの情報収集はこの2次試験で見事やり終えた。
「(さてと、それじゃあ大蛇丸様が言われたもう1つの事をやるか…)」チラ
カブトは会場を去り際にクウヤを見る。
サスケの情報を大蛇丸に伝えた時にある事を頼まれていた。
「収穫は…?」
「はい…予想以上ですよ…」
薬師カブトは塔の入口前でナルト達と別れて別々の部屋に入る、するとそこには大蛇丸が待っていた。
「"第2の試験"での彼の情報は全て書き込んでおきましたよ。コレ要るでしょ…」ス
カブトは1枚の忍びと書かれたカードを渡す。そのカードには"第2の試験"中に集めたうちはサスケの情報が細かく下記連ねてあった。大蛇丸はそのカードを受けとる。
「で…どうだったの?」
「フフ…やはり気になるようですね……大蛇丸様」
「……お前の意見を聞きたいのよ………"音の隠密(スパイ)"として」
手渡されたカードも良いが、己の右腕であるカブトに直に見た意見が聞きたいと言う。
「それは必要ないでしょう……全てをお決めになるのはアナタなのですから………」
自分が意見を言った所で大蛇丸がそれを素直にはい、そうですかと聞くとは思ってない、既に自分の中で決まっているのだから…。
「フッ…お前のその賢さが私の気に入る所よ……それと、もう1つやって貰いたい事があるの…」
「何ですか…?」
新たにやって貰いたい事があると言うので何をすれば良いのか聞く。
「この中忍試験に参加している木の葉のクウヤと言う男を調べて欲しいのよ」
「クウヤ…陸奥クウヤの事ですか…?」
「ええ、そうよ。その男の情報が欲しいの」
カブトは何故そこまで気にしてるか分からなかったが、一応これまで調べた情報をカードにしたやつを取りだしクウヤの情報を伝える。
「陸奥クウヤ、あの木の葉の使者である小南を担当上忍に持つ班の一員です。あと多由也と言う同期の下忍を加えたスリーマンセルで構成された班です」
「……あの小南の、ね……」
「年齢はサスケ君と同い年で同期です。任務経験はDランク476、Cランク33回と言う圧倒的な数をこなしています」
大蛇丸はその異常なまでの任務数に驚愕する。
「……ホントにサスケ君と同期なの…?おかしいわよ、その任務の数……」
「彼は任務をする時、得意忍術である影分身の術を使って大量の任務こなしているようです」
カブトの説明を聞いてやっと納得する、まだ忍者になって数ヵ月しか経ってないのにその任務数はあり得ないと思ってたが理解した。
「特質するべきものは影分身以外特に無く、良くも悪くも平均的な忍者です……」
何かに特化した物は無く、そこらにいる忍者と特に変わらないと伝えた。
「この陸奥クウヤがどうしたんですか…?大蛇丸様が気にするに値する忍者ではないと思いますが……」
何故大蛇丸は陸奥クウヤと言う男を気にするのか理解できなかった。
「私を半殺しにしたのよ…」
「………は?」
何を言ってるのか全く分からなかった、大蛇丸様を半殺し!?ありえない!!
「2次試験の時サスケ君に呪印を与えたあとアンコと殺りあっていてね……その時に例の子、陸奥クウヤが私の前に現れたのよ……」
順調に事が進んでた所に突如としてクウヤが現れたと言う。
「その時私に生意気な口を言うものだから躾てあげようとしたら代わりに私が返り討ちにあったと言うわけよ…一歩間違えれば死んでいたわ……」
「………」
カブトは言葉がでなかった、あの伝説の三忍の1人で自分の上司、やろうと思えば1人で木の葉に大きなダメージを与える事が出来る程の実力を持っている大蛇丸が、今目を付けているうちはサスケと同い年で忍者になったばかりの新人(ルーキー)に半殺しにされたと聞いて驚きを隠せなかった。
「だからカブト、お前に陸奥クウヤの事を調べて欲しいのよ…徹底的にね……」
陸奥クウヤもサスケと同じ器候補として頭にいれていた。
「…わかりました、必ずや大蛇丸様が納得のいく情報を持ってきますよ……」
諜報活動を得意としていたのに嘘の情報(データ)を掴まされていた事にプライドを傷つけられたカブト、それが悔しいのか、気に入らなかったのか並々ならぬ想いで今度こそ陸奥クウヤの全てを調べあげようと意気込んだ。
何故カブトはクウヤの情報を掴めなかったのかというと、クウヤは修業する時四神の居る所でする為(5歳までは少ししていたがそんな事小南達以外知らない)こっちではアカデミーの成績通りの動きしかしていない。唯一明るみにしてるのは影分身の術だけだった。なのでカブトはクウヤの表の顔の成績(アカデミー以降)だけで情報を集めていた。それがクウヤの作戦だとは露知らず、カブトはまんまと術中に嵌まっていたのだった。
「フフ…じゃ、頼んだわよ……」シュン
そうカブトに頼み終えると大蛇丸はその場を後にした。
「……陸奥クウヤ…」
カブトはクウヤの名を呟き要注意人物として自分の中にインプットした。
カブトは会場を去ると直ぐ様大蛇丸に言われた事を実行に移した。
白とカブトが会場を後にしたのを確認した試験官のハヤテは説明を再開した。
「えーーでは、これより予選を始めますね。これからの予選は1対1の個人戦、つまり実戦形式の対戦とさせていただきます」
皆真剣な面持ちになる。
「ちょうど22名ですので合計11回戦行い…えーその勝者が"第3の試験"に進出出来ますね」
要は勝てと言う。
「ルールは一切無しです、どちらか一方が死ぬか倒れるか…あるいは負けを認めるまで闘ってもらいます。えー死にたくなければ直ぐに負けを認めて下さいね、ただし勝負がはっきり着いたと私が判断した場合、えー無闇に死体を増やしたくないので止めに入ったりなんかします。そしてこれから君達の運命を握るのは…」
ハヤテが後ろを向くと壁から掲示板が現れる。
「この電光掲示板に1回戦ごとに対戦者の名前を2名ずつ表示します…では早速ですが第1回戦の2名を発表します」
試験官ハヤテの説明が終わると早速電光掲示板が動き受験者達の名前がランダムに出る。その結果1回戦はうちはサスケ、赤胴ヨロイとなった。
「第1回戦、対戦者、赤胴ヨロイ、うちはサスケ同名に決定…異存はありませんね」
「はい…」
「ああ…」
この対戦に問題ないと2人は返事する。
「えーではこれから第1回戦を開始しますね、対戦者2名を除く皆さん方は上の方へ移動して下さい」
ハヤテが説明すると対戦者とハヤテ以外の全員が階段を上り2階の観覧場所に移る。
「…それでは…始めて下さい!」
ハヤテの合図で試合の火蓋を切った。サスケは呪印のせいで動きに精彩を欠きヨロイの攻撃を喰らう。
「サスケェ!!てめーはそれでもうちはサスケかぁ!!ダセー姿見せんじゃねぇ!!」
ナルトが大きな声で叫ぶ、それを聞きサスケの動きが変わる。止めを刺そうと迫ってきたヨロイの攻撃を避けてそのまま上へ蹴り上げる、サスケもヨロイの後を追うためジャンプしヨロイの後ろにぴ着くと背中に指を立てて影舞葉をした。
影舞葉とは相手の体にぴったりとくっついて追尾する術をさす、だがこの技自体に殺傷能力は無い。
しかし攻撃を仕掛けようとした時サスケに付いてる呪印が発動してしまい体中に呪印が広がる、試験官や担当のカカシはこれまでかと考え止めに入ろうとしたらサスケが気合いで乗り切り呪印を退かせる。そして
「獅子連弾!!」
サスケの連続攻撃がヨロイを襲う、サスケの攻撃を喰らったヨロイはそのまま地面に倒れる。ハヤテは容体を確認しにいった。
「これ以上の試合は私が止めますね…よって…第1回戦勝者うちはサスケ…予選通過です!」
ハヤテが叫びサスケは予選を通過した、サスケはそのあとカカシに連れられてこの場を後にした。
そして次の試合の相手が決まる。ザク・アブミVS油女シノ……この試合はシノが蟲を巧みに操り相手を圧倒し勝利した。
「勝者、油女シノ!!」
ハヤテが勝者の名を言った。
その後も滞りなく試合は進んでいった、次の試合は剣ミスミVSカンクロウ。最初カンクロウがやられたと誰もが思われたがそれは傀儡人形であり、ミスミはその傀儡に体を巻き付かれボロボロにされる、それが決めてとなり相手を再起不能にして勝利した。
カンクロウの試合が終わると次の試合の相手が電光掲示板に出る。『ハルノ・サクラ』VS『ヤマナカ・イノ』と…、サクラとイノは下の向かい相対す。
「まさか相手がサクラだとはねぇ…けど、手加減はしないわよ」
「イノ……ええ、勿論よ!」
「では、勝負始め!」
互いに軽く言葉を交わすと試合が始まった。
「…甘いわよ!」
「キャッ!」
イノがサクラを投げ飛ばす、その後もイノが押し続けサクラを追い詰める。
「(イノ…やっぱり原作の時より遥かに強くなってる…)」
クウヤは心の中で思う、原作ではこの時サクラとほぼ互角だったからだ。
「(ま、当然か…小さい頃から小南お姉ちゃん達に鍛えられて来たんだもんね…)」
そう、イノは小南、紅、アンコ、夕顔に鍛えてもらってたので同期の中では(クウヤ、多由也、ヒナタ以外)抜きん出た力を持っていた。
試合はその後もイノがサクラを倒し続ける、他の皆もこの試合はイノの勝ちだと決めつけるがサクラはやられてもやられても立ち上がってくる。その姿に皆圧倒された。
「…もう諦めなさいサクラ、あんたが私に勝つ事は出来ないわ…」
イノがサクラに進言する、確かに攻撃はイノのばかり当たりサクラの攻撃はイノに一切届いておらずただやられ続けていた。
「…イノ…いいえ、私は絶対に諦めない!どんなにやられても最後の一瞬まで諦めず闘うわ!!」
棄権なんか絶対にしない、何がなんでも勝つまで闘うと大声で宣言する。
「…わかったわ、なら私が直ぐに終わらせる!!」バッ
イノが印を組む。
「影分身の術!!」ボン
そう言うともう1人イノが煙の中から現れた。
「え!!」
サクラが思わず声を出す、他の木の葉の者達もイノが影分身を使った事に驚いていた。
「おいおい、イノの奴あんな術使えたのかよ…」
「…もしかしてイノって僕たちより遥かに強いんじゃない……?」
「……かもな…」
シカマルとチョウジもここまでイノがやるなんて知らなかったようだ。勿論それはクウヤも思っていなかった。
「イノ…すごいよ、影分身使えるようになってたんだ……」
とクウヤも呟く、何せ原作では影分身を使ったシーンなんて見た事がなかったからだ。
「最近になってやっと使えるようになったのよクーちゃん」
「小南お姉ちゃん……?」
小南がイノの事を話す、これまで修業をしてきてやっと習得する事が出来たと言う。
「でもチャクラが少ないから1体しか作り出せないけどね…」
「…いや、それでも凄いよ…」
本当に凄い、イノは自分が思ってたよりも遥かに強くなっているよ。
クウヤはイノが原作以上に凄く成長してる事に驚きと喜びを感じていた。
「いくわよサクラ!!」ダッ
イノはサクラに向かっていく、但し影分身の方だけだ。
本体は印を組んで構えていた。
「!そういう事か…考えたねイノ…」
クウヤはイノの行動の意味を理解する、分身が相手を捕まえ本体が心転身の術を使うという事を…相手の中に入ってしまえば強制的に相手を再起不能、棄権に追い込むことが出来るからだ。他の皆、試験官や木の葉の上忍もその意図に気付きイノの攻撃に感心していた。
「捕まえたわ!!」ガシ
「あっ!!」
影分身イノがサクラを捕まえる、そして
「心転身の術!!」
本体がすかさずサクラに向かって術を掛けた、術を掛けた本体は床に崩れ影分身は煙となって消えた。
「……フフ、残念ね、これで私の勝ちよ…サクラ」
見事にサクラの精神を乗っ取ったイノ、それを見た試験官、上忍達は勝負が決まったと確信する。イノは手を上げて
「私…春野サクラは、この試合…棄権…」
「ダメだぁ!!サクラちゃーーん!!負けるなーー!!」
ナルトが大声でサクラに叫ぶ、イノはそんな事しても無駄だと思ってると急に頭を抱えて苦しみ出す。
「棄権なんかしてたまるもんですかー!!」
なんとサクラが精神を取り戻し始める、イノは堪らず術を解いてしまった。
「クッ…あと少しだったのに…」ハァハァ
イノが先程までとは違って凄く息が上がっていた。
「今ので決められなかったのは痛いわね、イノのチャクラが底を尽きかけているわ」
影分身の術というチャクラを沢山使う術によってイノは限界に近づいていた、サクラはとうに限界を過ぎているが最後の力を振り絞ってイノに殴りかかる。イノもそれに対抗するべく殴りにかかる、互いの攻撃を同時に喰らった2人はそのまま少し吹き飛び倒れた。ハヤテはサクラとイノの状態を確認する。
「両者続行不可能…ダブルノックダウンにより予選第4回戦通過者無し!」
4回戦は引き分けと終わった。サクラは気絶しており担当上忍のカカシによって2階の観覧場所に移す、イノは気絶こそはしていないもののもう体を動かす事が出来ない為担当のアスマに抱えられて2階に行った。
「「サクラちゃん(さん)!!」」
「「イノ!!」」
ナルトとリーがサクラに話しかけシカマルとチョウジはイノに声をかける。クウヤもイノの所に向かった。
「医療班の治療は必要ないだろう、サクラは30分もすれば目を覚ますだろう」
その言葉にナルト達は安堵する。
「おつかれ、イノ…」
「クウヤ君…」
勝てなかった事に悔しがるイノ、クウヤそれを優しく慰める。
「よく頑張ったよイノは。今回は運がサクラに向いちゃったけど試合内容は完全にイノが勝ってたよ」
「ああ、確かにな」
「うんうん」
シカマルとチョウジもクウヤの言葉に賛同する、結果は兎も角試合内容はイノが勝ってたと誰の目にも明らかだった。
「今回の試合で自分の欠点、強化するポイントが分かったと思うんだ。それを次回までに鍛える事が出来ればイノはもっと強くなるよ」
「クウヤ君…ありがと!」
クウヤに礼を言う、サクラとの闘いで自分の弱点がチャクラ量である事がはっきりとしたので今後はチャクラを増やす事をこれからの目標に掲げた。
「えーそれでは第5回戦を始めます」
ハヤテの言葉で5回戦が始まる、対戦相手はテンテンVSテマリだ。開始直後テンテンは巻物口寄せであらゆる武器を出して攻撃を仕掛けるが、テマリは自分の持っている巨大な扇子で全ての攻撃を無力化する。さらにその巨大扇子で風遁の術を繰り出してテンテンを倒した、結果テマリが5回戦勝者になり予選を通過した。
次の第6回戦は奈良シカマルVSキン・ツチとなる、試合は最初シカマルが押されている様に見えたがそれはブラフで影真似の術を成功させる為の布石だった。シカマルは見事に影真似の術を成功させるとキン・ツチの頭を壁にぶつけて気絶させた、結果はシカマルが勝者となり予選を通過した。
第7回戦はうずまきナルトVS犬塚キバになる、ナルトとキバの試合はとても激しい闘いで結果ナルトが勝利した。最初キバの攻撃を喰らい攻められていたが変化の術と影分身の術を巧みに使いキバを騙す、そして影分身を使ってサスケがやった獅子連弾を真似てナルト連弾を繰り出た。それを喰らったキバは気絶し敗けとなる、そうしてナルトが7回戦の勝者となり予選を通過した。
そして第8回戦の発表されると日向ヒナタVS日向ネジと出た。
「ネジ兄さん…」
「ヒナタ様、手加減せず全力で来て下さい。俺も全力で向かいます」
「はい、わかりました!」
ヒナタとネジが会話する、この世界での2人は蟠りは無く友好的だ。多分ネジの父親、日向ヒザシが生存している事が大きな要因だろう…。
「よかった…」ボソッ
誰にも聞かれる事がないくらい小さい声で呟いた。
「では始めて下さい」
「いきます!」
ハヤテの掛け声と共にヒナタが前に出る。
「はっ!」
「甘い!」
ヒナタが攻撃を仕掛けるが簡単に躱わされる、しかし休まずに攻撃し続ける。
「どうしました?それで終いですか?」
ヒナタの攻撃を紙一重で躱わしいなす、そして反撃する。
「あうっ!」ザザザ
ネジの攻撃を喰らい後ろに吹き飛ぶ。
「くっ…!八卦空掌!!」ドッ
日向秘伝の超速掌撃を放つ。
「八卦空掌!」ドッ
ネジも同じ技、真空の砲撃を放ちヒナタの柔拳を打ち消し相殺させる。今度はネジの方から攻撃を仕掛けに行った。
ヒナタは防戦一方になり反撃の余地すら与えさせて貰えず攻め続けられ徐々に押されていった。
「…これで終わりです!柔拳法八卦…」
「!?柔拳法…」
ネジが独特の構えをする、それを見たヒナタは慌てて自分も同じような構えをした。
「「八卦二掌!四掌!八掌!十六掌!」」
互いに八卦六十四掌を繰り出した…しかし
「三十二掌!」
その先を放ったのはネジだけだった、ヒナタはまだ十六掌までしか放つ事が出来なかった。
「六十四掌!」
ネジは八卦六十四掌をぶつけるとヒナタはその場に倒れた。
「それまで、これ以上は続行不可能とみなし勝者日向ネジ!」
「大丈夫ですかヒナタ様!!」
ハヤテの言葉を聞き終わると直ぐにヒナタの所に行き介抱する。
「う…ネジ兄さん…はい、何とか…」
よろめきながらも何とか立ち上がった。
「やっぱりネジ兄さんは凄いです…」
ネジの強さを称え、称賛する。
「いえ…ヒナタ様こそ此れまでと比べて更に成長なさってますよ」
どんどん力を付けてきていると言う、そう幾つか話した後階段を登り皆の居る所に戻った。
「おつかれヒナタ、よく頑張ったわね」
「紅さん…ありがとうございます…でもまだまだです」
もっと強くなろうと心に誓った。
クウヤ達もヒナタの所に向かい労った。
「おつかれヒナタ、よく頑張ったね、凄かったよ」
「クウヤ君…でも、私…」
言葉を詰まらせ悔しがる。
「これから少しずつ強くなっていこ、大丈夫。ヒナタは絶対強くなる、僕が保証するよ」
「クウヤ君…うん、私頑張る!」
いつものように元気を取り戻す、クウヤそれにニコッと笑って返した。
ヒナタと会話してると第9回戦が開始された。相手は我愛羅VSロック・リーとなる、この第9回戦はとてつもない闘いとなった。序盤我愛羅の砂に苦しめられる、だがリーは自分の足に付けてた重りをとると動きが先程とうって変わって良くなる。その早くなったスピードで翻弄し我愛羅に一撃を与える、しかし我愛羅は体に砂を纏っていた為ダメージは無くこのままでは駄目だと判断したリーは大技、表蓮華を仕掛け喰らわした。それでも我愛羅はダメージを受けず平然と立ち上がる、一瞬ぐらついたリーを見て砂で攻撃を仕掛ける、だが我愛羅の攻撃は当たらなかった。リーは最後の力を使い攻撃をよける、そして八門遁甲の第5の門、杜門まで開き裏蓮華を喰らわした。リーは裏蓮華を出したダメージでもう動く事が出来なくなり今の攻撃でやられていてくれと願う、しかし我愛羅は立ち上がってきた。リーの最後の技を喰らってもなをその牙城を崩す事は出来なかった、他の受験者、上忍達もこれには驚愕していた。
「…ロック・リー…お前は強い、だがそれでは俺には勝てない」
「ぐっ……」
リーの攻撃は凄かったと称賛する、だがそれでも自分には勝てないと言う。
「もうその体で闘うことは出来ないだろう、棄権しろ…これ以上は命に関わる…こんな所で忍者生命を終わらせる事はない…お前には先(未来)がある」
リーの体を気遣い棄権を促す、もう闘う所か立つ事すら困難のようで疲弊しきっていた。他の者達の目にもそれは明らかだった。
「ぐっ……く………棄権…します……」
リーは我愛羅の言う通りに棄権した、悔しさで涙を流す。自分の持ってる攻撃の全てを出したが相手には届かなかった、そして敵である自分を心配する程の余裕をまざまざと見せ付けられ悔しくて、情けなくて涙が止まらなかった。
「ろ、ロック・リー選手が棄権した為我愛羅選手の勝利です」
ハヤテが勝者選手の名を挙げた。この試合を見てた者は我愛羅の圧倒的な強さに驚愕していた。リーの凄まじい攻撃を受けてもなを平然とその場に立っていることに…。
「………」
クウヤはこの闘いをじっと観察していた、そして我愛羅の強さが尋常じゃない程上がっていた事について考える。
「(原作ではここまで強くなかった…やっぱり僕と会ったことで影響が出ているね……)」
自分と会った事が我愛羅の強さに大きな影響を与えたのだろうと考え付く、現に我愛羅は守鶴と会話するという原作ではあり得なかった事を成し遂げているからだ。
第9回戦は我愛羅の勝ちで終わり、続いて第10回戦の発表が行われ相手は多由也VS秋道チョウジと出た。
「やっとうちの番が来た!よし、やるぞ!」
「頑張ってね多由也!」
「うん!」
「いつも通りやれば勝てるわ」
「はい!」
気合いを入れて下に行く。
「チョウジ頑張って来なさい!」
「無理せず頑張れよ」
「うん…」
イノとシカマルが同じ班であるチョウジを応援する。
「それでは始めて下さい」
ハヤテの号令がなる。
「よし行くぞ!肉だ…ぐはっ」ドサ
チョウジが肉弾戦車を繰り出す前に多由也の攻撃を喰らい地面に倒れた。
「悪いけど一瞬で決めさせてもらった、秋道一族の技は1度出すと対処するのめんどくさいからな」
多由也は肉弾戦車は対処するのが面倒くさいと思いチョウジが攻撃を仕掛ける前に倒そうと決めていた。
「ゴホッ…秋道チョウジ選手、気絶により勝者多由也!」
あまりの早さに受験者の何人かはポカンとしていた。
「やったよクーちゃん!どうだった?」
クウヤの所に戻り感想を聞く。
「うん、良かったよ、おめでとう!」
「ありがと!」
「よくやったわね多由也」
「はい!」
多由也はクウヤと小南に褒められ喜んだ、チョウジは気絶していた為担当上忍におんぶされて2階に戻った。
「はぁ…やっぱりこうなったわね…」
「まぁ相手は今年度くの一No.1の多由也だ、仕方ねぇな…」
イノとシカマルもチョウジが多由也に勝つのは厳しいだろうと思っていた、そして案の定その通りになった。
「では最終第11回戦、両者前へお願いします!」
ハヤテが最後の受験者、陸奥クウヤとドス・キヌタを呼ぶ。
「やっと僕の番か…」ンー
クウヤはやっと自分の出番やって来たと背筋を伸ばしながら言う。
「「クーちゃん頑張ってね!」」
「うん」
小南と多由也の声援に応え下に向かおうとした。
「あっそうだ…ヒナタ」
「えっ…なにクウヤ君…?」
クウヤは下に降りる前にヒナタに声を掛ける。
「これからやる闘い、よく見といてね」
「?…うん、わかった!」
ヒナタに意味深な言葉を残してから下に行く、ヒナタは先程クウヤが言った意味はよく分からなかったがよく見てと言われたので全て見逃さないようにと決める。
「えーでは第11回戦開始です!」
下の闘いの場に陸奥クウヤと音忍のドス・キヌタが来たので最終戦の闘いのゴングが鳴らされた。
「「クウヤ君ガンバレー!!」」
ヒナタとイノが叫ぶ。
「「「(((クウヤ君…)))」」」
紅、マブイ、アンコが心の中で勝利を祈る。
「……クウヤ」
「さっ、クウヤはどうじゃん…」
「…クウヤ君…」
我愛羅とカンクロウはクウヤがどのくらい強いのか確かめ、テマリはクウヤの身を案じる。
「(…陸奥クウヤ、お前の本当の実力…とくと見せてもらう)」
ネジは父が言っていた事をこの目で見定めようとしていた。
「(…さて、お主の力、拝見させてもらうかのぉ…)」
火影はクウヤの強さは口伝えによって強いと言うのは知ってはいるが、実際生で戦っていたり強さを見た事は1度もない。なのでこの闘いでクウヤがどのくらい強いのか見極めようとする。本当に木の葉最強のくの一、小南より強いのか?アンコが言っていた伝説の三忍の大蛇丸を赤子扱いしたというのは本当なのか、その真実を今この場で確かめようとしていた。
「(さあ見せてもらうわよ、君の力…私を追い詰めた力が本物かどうかを…)」
音隠れの額当てをした忍びが蛇のように鋭い眼光をクウヤに向ける、クウヤの動き、一挙手一投足を見逃さないように目を凝らしていた。
「悪いけど…」
「?」
クウヤは対戦相手であるドスに話し掛ける。
「君にはやられてもらうよ、ヒナタにあるものを見てもらって今後の成長の糧にしてもらいたいからね」
ヒナタのこれからの成長の為に一肌脱いでもらうと言う。まぁ用は実験台である。
「…言ってくれますね、なら君は僕の目的の為殺られて下さい!」ザッ
そう言うとクウヤに向かって突進してきた、ドスは右手で殴りかかってくる。
「避けてクウヤ君!!」
イノが大きな声で叫ぶ、あの男ドスは右腕に付けた道具によって超音波を使った攻撃を仕掛けてくるという事を2次試験中に見て知っていた。しかしイノの叫びも空しくクウヤは右拳を左手で受け止めた。
「…何!?」
ドスが驚愕の表情を浮かべる、自分の術が何故発動しないのか考えると
「もしかしてその右腕に付けてたやつを使って攻撃する予定みたいだったらしいけど君が襲い掛かってくる時に破壊させてもらったよ」
バラ…バラ…カシャン
「なっ!?」
クウヤが破壊したと説明するとドスの右腕に付けてた器具がバラバラと粉々になって地面に落ちていく、その光景にやられたドス本人だけでなく観戦していた他の者も驚いていた。
「…ガイ、お前見えたか…?」
「…いや、分からなかった…」
カカシとガイが話をする、クウヤがドスの器具を壊した動きが全く確認出来なかったからだ。
「(儂も見えなかった……)」
火影もそれを確認する事が出来なかった、それほど早くクウヤがやったと言うことになる。
「さっ、お次はどうするのかな?まさかこれだけって訳じゃないでしょ?」
「くっ!」
ドスは図星を突かれ焦っていた、この右腕に付けた器具で音を相手に当て反響させて動きを止めなぶり殺すという算段だった。それがあっという間にくだけ散ったのだった。
「…どうやら本当にこれだけだったようだね…それじゃヒナタの為にやられてもらうよ」
「くっ、舐めるなぁ!!」ブォッ
ドスがなりふり構わずクウヤに攻撃を仕掛けてくる、がクウヤはそれを薄皮一枚ギリギリで躱わす。それが分かったドスは更に激情して攻めまくるが当たる事はなかった…。
「ハァ…ハァ…」
攻撃を全て躱わされ続け息が上がるドス、それを確認したクウヤは頃合いと見て攻撃に移った。
「それじゃ今度はこっちから行くよ!」ザッ
クウヤは一瞬の内にドスの懐に入る。
「はっ!」ゴッ
「ぐはっ!」
掌低を顎に入れドスをよろけさせる。
「ヒナタ!!よく視ておくんだよ!!」
「!!」
クウヤは目線だけをヒナタの方に向けて言う、ヒナタはクウヤの合図を聞いて白眼を発動させる。白眼をした理由はクウヤの動きを細部までチェックしようとしたからである。
「さっいくよ……」スッ
クウヤは目を閉じる、そして
「白眼!!」ギン
目を開けるとクウヤは日向一族しか持たない眼(血断限界)を露にした。
「「「「「「「「「「「「!!?」」」」」」」」」」」」
この場に居た木の葉の面々だけではなく他里の者達もクウヤが白眼をした事に驚愕した。その中でも日向一族であるネジが一番驚いていた。
「なっ!?何故あの男が白眼を!!」
日向一族の眼を何故持っているのかと驚きと疑問で大声で叫んだ。
「あっ!!」
「どうしたのヒナタ!?」
紅は突然大声を出したヒナタに何かあったのかと心配し声を掛ける。
「…頭の中に、流れ込んできます…」
「何が!?」
「クウヤ君の見ている視界が、私の頭の中に入ってくるんです…」
「えっ…!?」
紅は一体何が起こっているのか理解出来なかった…。
何故クウヤの視界が見えるのかと言うとそれはクウヤの白眼がヒナタの白眼とリンクしているからである。何故リンクしてるのか…それはクウヤが『命の契約』の能力の1つである"力の共有"を使った為だ。その力を使った事でクウヤは白眼を発動させる事が出来たのである。
でも何故クウヤはわざわざ"力の共有"の能力を使ってまで白眼を発動させたのか、そんな事しなくても余裕でドスを倒す事が出来る力を持っているのに一体どうして…、それはヒナタにこれからやる事を見せる為であった。
「柔拳法八卦六十四掌…」スゥ

クウヤも独特な構えをする。
「「!?」」
クウヤの言葉を聞いたヒナタとネジは驚く。
「八卦二掌!」ガッ
クウヤは日向一族に伝えられる体術を繰り出した。
「四掌、八掌、十六掌」ズガガガ
ドスに柔拳を当てていく。
「ヒナタ!」
「!!」
再度ヒナタの名を叫ぶ、ヒナタは手摺に掴まりクウヤの一挙手一投足を見る。
「三十二掌」ガガガガガ
ヒナタが出す事が出来なかった三十二掌を出す。
「六十四掌」ドガガガガガガガガ
そしてクウヤは八卦六十四掌を披露した。
「ぐはぁっ!!」ズザザザ
攻撃をモロに喰らったドスは後ろに吹き飛んだ。
「…ふぅ」スゥ
息を軽く吐き眼を閉じ開けると白眼ではなく元の眼に戻っていた。
「「「「「「「「「「………」」」」」」」」」」
今の一連の攻撃を見てた木の葉の人間、特に担当上忍、試験官、火影は驚きすぎて言葉を発せないでいた。まず白眼という日向一族しか持っていない眼を持ってた事、そしてそれを使った事、八卦六十四掌を繰り出した事、謎が多すぎて何がなんだか理解出来ないでいた。
「…クウヤ君…ありがとう…!」
ヒナタはこの時やっとクウヤが試合をよく視ておけと言った理由を理解した、それは自分に八卦六十四掌を見せる為だ。ヒナタはまだ八卦六十四掌を完全に使いこなせていない、だからこそクウヤが八卦六十四掌を披露する事でヒナタにどうすれば出来るようになるのかを教えてくれたのだ。客観的視点と主観的視点の2つの視点を同時に見せる事によってこの体術におけるコツや方法、繰り出す角度やタイミング等を理解してもらおうとやったのであった。
「(フフ、どうやら今のでコツを掴めたようだね、良かった)」ニコッ
ヒナタの顔を見ると自信に溢れた表情をしていた、クウヤはそれを確認し微笑んだ。
「ん?」くるっ
「ハァ…ぐっ……ハァ……うぐっ」ガクガク
振り向くと八卦六十四掌を喰らいながらもなを立ち上がってきた、しかし体はボロボロで今にも倒れそうだ。
「もう棄権した方がいいよ、君はもう闘えない…」
八卦六十四掌をまともに喰らい、点穴を突かれチャクラを練る事すら出来ない状態ではもう闘うのは無理だと棄権を促した。
「ふ…ふざけるな…!誰が、棄権なんか…僕は、やらなければ…いけない事がある…!絶対に…負けるわけにはいかないんだ!!」
このまま何も出来ずに終われば大蛇丸の期待を裏切ってしまう事になる、それでは何の為に今まで必死にやって来たのか分からなくなってしまう。ここで負ければこれまでの自分の全てが無意味になってしまう、だからドスはこの試合何が何でも負けるわけにはいかなかった。ドスにとって負け=死であるからだ。
クウヤはドスのその異常なまでの思い、執念に舌を巻き根負けする。
「…分かったよ、君のその愚直なまでの至誠に敬意を払い、最後まで相手をしよう…」
「うおおおおお」ダッ
ドスはクウヤ目掛けて突進してくる、クウヤはフゥと息を吐き攻撃姿勢をとった。
「陸奥圓明流…奥義」
「はぁ!!」シュッ
ドスが拳を繰り出す、クウヤはそれを躱わし右拳をドスの心臓にあてがう。
「無空波!」ドゥン
無空波とは相手に拳を当てた状態から腕を激しく振動させ全身のパワーを衝撃波として相手に叩き込む大技である。
クウヤの放った無空波はあまりの威力に衝撃が心臓を突き抜けそのまま印を組んだ手の石像まで届いて破壊した。
「ぐっ……はあっ…!!」ドサ
ドスはその場にに倒れた。
「…あっ…勝者陸奥クウヤ!」
ハヤテはドスの容態の確認を済ませると最終11回戦の勝者の名を叫んだ。
「「「クーちゃん(クウヤ君)おめでとう!!」」」
「ん、ありがとう!」
多由也達が祝福してくれたのでそれに応えるクウヤだった。
クウヤの試合を見ていた者達の意見は悲喜こもごもだった
「(あぁ、やっぱりクーちゃんは凄いわ!)」
小南はその圧倒的なまでの凄さを見てクウヤが全てにおいて1番だと確信する。
「「「(かっこいい…)」」」ポー
多由也、ヒナタ、イノはその凛々しい姿に魅とれる。
「「「(ああ、やっぱりクウヤ君が1番だわ!)」」」
華麗な闘いを見て紅、マブイ、アンコは再度クウヤに惚れ直した。
「…クウヤのやつってば…こんなに強かったのかってばよ…」
「…驚きだ…アカデミーの時、手を抜いてたのは何となく分かってたがここまでやるなんてな…」
ナルトとシカマルはクウヤがここまで強かったのかと驚嘆した。
「…お前はこの闘いを見てどう思った…?同じ体術使いとして…」
「……正直分からん、だが最後に放ったあの技……あれは鍛練に鍛練を重ねありとあらゆる技術を駆使しなければ得られないだろう代物だ…同じ体術使いだからこそ分かる……」
「……それほどか…」
あの技がどれ程難しくて高度な技術を要しているのかが分かった、一体どのくらいの鍛練をして会得したのだろうと同じ体術使いとしてクウヤにとても興味を引かれた。
ガイの説明を聞きそれほどの物を持っているのだと窺い、そして知った。カカシはクウヤをただの新人(ルーキー)では無いと結論に至った。
「(陸奥クウヤ……お前は一体…)」
ネジはクウヤが一体何者なのか考えるが答えは何一つ出てこなかった。父ヒザシからクウヤは並の人間ではないと聞いていたがそれ以上だ、むしろ異常と言っても差し支えない程だ。先程の闘いを見ていれば分かる、自分とクウヤとの間には歴然たる差が開いている事実に…。
「(俺が死に物狂いで体得した八卦六十四掌をああも簡単に繰り出すとは…それにあの最後の技…)」
ネジも謂わば体術使いだ、体術の事はそれなりに知っている。それに担当上忍であるガイは体術のスペシャリストだ、修業の際に色々な技を出して披露してくるからある程度は分かる…だが最後に放ったあの技は初めて視たし聞いたこともない。
「(あいつは強い…今の俺では全くと言っていい程の差がある…)」
クウヤが何故白眼を持っていたのかとか、八卦六十四掌をどうして使えたのかとか等最早どうでもよくなっていた。ネジは今、陸奥クウヤという圧倒的強者にどうすれば勝つ事が出来るか、只その事だけを考えていた。
「クウヤ……」
「…クウヤのやつ、すげぇ強いじゃんよ…」
「(クウヤ君…よかった…!)」
我愛羅とカンクロウはクウヤが強い事に友として喜びを感じる、テマリは怪我する事無く無事に終わった事に安堵した。
「……やっぱ…避けて通る事は許されない、か……」
「……ああ…」
「っ!?………」
が、クウヤが強いと言うことが分かった後、自分達がここにやって来た目的を口に出す。我愛羅は静かに応え、テマリはカンクロウの言葉であの目的を思い出し顔を逸らし俯いた。
「もう…俺達はあの頃のようにはなれないのか……」
「「………」」
クウヤと仲良く遊んだあの頃に戻れたらどんなに嬉しいか…と、今となっては叶うことの無い儚き想いを寄せていた…。
「(…まさか、これ程までとはのぉ……)」
火影はクウヤの強さが他の者達とは遥かに逸脱しているのが先程の闘いを見てそう考えざるを得なかった。
ふと昔の話を思い出す、小南が言っていた…クウヤは自分より強いと。アンコが言っていた…クウヤが大蛇丸を赤子扱いしたと…。それが全て真実であったとこの闘いを見て火影は感じた。
「(いやはや、クウヤは儂より遥かに強いかもしれんの……)」
実は自分なんかより遥かに強く、クウヤが此処に居るのは場違いじゃないのかと思い始める。
「(うむ…?もしかしてクウヤに任せれば大蛇丸をあっさり倒してくれるんじゃないかの……?)」
自分は何もせずとも全てクウヤに任せれば万事解決するんじゃないかと、ふと思ってしまったのは己の中だけの秘密だった…。
「(…くっ、くくくくくくくくくくくくあーっははははははははははははははははは!!!!!すばらしい!!!素晴らしいわ!!!欲しい!!今すぐ彼が欲しいわ!!!!!)」
大蛇丸はクウヤの試合を一部始終観ており、その圧倒的な強さを眼にし悦び歓喜した。
「(あの身のこなし、そして破壊力…どれをとっても一級品だわ!!私を半殺しにしたのはマグレでは無かった!!)」
クウヤの実力が本物であることが分かり、隠す事を忘れ恍惚とした表情を表に出す。
「(体術も術も完璧……それだけでは無くまさか白眼まで持っていたなんて……くくく、あーーっははははははははははは!!!!)」
忍術、体術だけでも完璧なのに、そこに更に白眼という血断限界のオマケが付いてきてもう笑いが止まらなかった。
「(写輪眼だけでは無く白眼までもが私の物に…!!素晴らしいわ!!何もかも運が私に向いている!!)」
大蛇丸は全てが自分の物になると思い、心の中で狂うように内震えていた。
全ての予選が無事終わり予選突破した者達は下に降りてくる。
「中忍試験"第3の試験"本選出場を決めた皆さん…ゴホッ、1名は此処に居ませんが…おめでとうございます」
勝者を労うハヤテ。
「えーでは火影様、どうぞ…」
「うむ」
火影に話をバトンタッチする。
「ではこれから…"本選"の説明を始める…」
皆真剣な面持ちで火影の話を聞く。
「以前も話したように本選は諸君の戦いを皆の前で晒す事になる、各々は各国の代表戦力としてそれぞれの力をいかんなく発揮し見せつけて欲しい。よって本選は…1ヶ月後に開始させる!」
「此処で今からやるんじゃないの?」
ナルトが質問する。
「これは相応の準備期間というヤツじゃ…」
「どういう事だ?」
今度はネジがその意味を聞いてくる。
「つまりじゃ……各国の大名や忍頭に"予選"の終了を告げるとともに"本選"への召集をかける為の準備期間…そしてこれはお前達受験生の為の準備期間でもある」
この本選が始まるまでの間は相手を分析する為の準備期間だと言う。予選で知り得た情報を分析し勝つ為に使うのも良し、予選で傷ついた体を休めて本選に向けて準備しとくのも良しと言う。用は本選までの1ヶ月は各々で最高のパフォーマンスが出来るように準備しとくようにと言う事だ。
「…という訳じゃ、ではそろそろ解散させてやりたい所じゃが…その前に1つ本選の為やっておかなければならん大切な事がある」
「なんだってばよ!」
早く帰って修業がしたいナルトは声を大にして言う。
「まあそう焦るな…アンコの持っとる箱の中に紙が入っとるからそれを1人1枚取るのじゃ」
火影が言うとアンコが箱を持って受験者の前に出る。
「私が回るから順番にね」
そう言うと本選通過者の前に行き箱の中の紙を1枚取らせて行った。
「…よし、全員取ったな…ではその紙の数字を左から順に教えてくれ!」
1番左にいるクウヤから番号を言う。
「10」
「9」
次に多由也が
「1だってばよ」
ナルトが
「6」
テマリが
「3」
カンクロウが
「4」
我愛羅が
「7」
シカマルが
「2」
ネジが
「8」
シノが言った。それを試験官の1人であるイビキが紙に名前を記入していった。
「ではお前達には本選のトーナメントを教えておく!!」
「「えー!!?その為のくじ引きだったのか!」」
ナルトとシカマルが大きな声で叫んでたがそのまま進行した。
「ではイビキ、組み合わせを前へ」
「ハイ…」
イビキが先程書いていた紙を受験者達に見せた。

トーナメントが開示される、1回戦はうずまきナルト 対 日向ネジ。2回戦は我愛羅 対 うちはサスケ、2回戦の勝者がカンクロウと戦う事になる。3回戦はテマリ 対 奈良シカマル、3回戦の勝者が油女シノと勝負をする。4回戦は多由也 対 陸奥クウヤとなった。
「…あっ!クーちゃんと…」
おもわず多由也が口にする、なんせ相手は同じ班で大好きなクウヤだったからだ。
「多由也…」
クウヤは隣にいる多由也の方を向く。
「…クーちゃん、うち全力で行くよ」
「!…うん、わかった。お互い頑張ろう!」
「うん!」
お互い本選では一生懸命やろうと誓った。
「ではそれぞれ対策を練るなり休むなり自由にするがよい。これで解散にするが何か最後に質問はあるかの?」
「ちょっといいっスか?」
聞きたい事があるかと言うとシカマルが手を挙げて質問する。
「トーナメントってことは…優勝者は1人だけって事でしょう…つーことは…中忍になれるのはたった1人だけってことっスか?」
「いや!そうではない…この本選には審査員として儂を含め風影や任務を依頼する諸国の大名や忍頭が見る事になっておる。その審査員達がトーナメントを通してお前達に絶対評価を付け……中忍としての資質が十分あると判断された者は例え1回戦で負けたとしても中忍になる事が出来る」
素晴らしい試合をすれば優勝しなくても中忍になる事が出来ると言う。
「という事は………ここにいる全員が中忍になれる場合もあるって事か?」
テマリが割って聞く。
「うむ。じゃが逆に…1人も中忍になれん場合もある!トーナメントで勝ち上がると言う事は自分をアピールする回数が増えると言う事じゃ」
トーナメントに勝てばおのずと中忍になれる可能性が上がると言う。
「質問は以上じゃな…?ではご苦労じゃった!1ヶ月後まで解散じゃ!………おっとそうじゃ、クウヤは少し残っとくれ。聞きたい事があるからのぉ」
「…はい」
僕だけ残るか…もしかして予選の時白眼になった時のやつかな…。
試験が終わったので他の受験者とその担当上忍、そして試験官はこの場から居なくなる。クウヤは言われた通り残り、あと同じ班である小南と多由也も一緒に残った、なので今この場にはクウヤ達と火影と秘書のマブイが此処に居る。
「…さて、では話をするとしようかのぉ」
「白眼の事ですか…?」
クウヤが先に残された理由の答えを言うが
「いや、それもあるが…その前に大蛇丸の事を聞きたくての…」
あっ、そっちね。じゃあアンコちゃん僕が戦った事言ったのか…。
「おろちまる…?」
多由也は何なのか分からず頭に?マークを浮かべていたので小南が簡単に大蛇丸の事を教えた。
小南とマブイはアンコからクウヤが大蛇丸と戦っていた事を聞いていた為驚くことはなく平静を保っていた。
「凄い!!クーちゃんそんな凄い奴と戦ったんだ!!…あ!じゃああの時塔から居なくなったのって…」
「うん、そういう事だよ」
「そうだったんだ!!さっすがクーちゃん!!」
「ホントにのぉ…クウヤよお主一体どんだけ強いんじゃ?儂ですら大蛇丸を無傷で倒す事は出来んぞ」
呆れながらに言う火影、大蛇丸は今やS級犯罪者、この里に勝てる者が要るかどうか怪しい程大蛇丸は強い。それをクウヤが倒したとなれば最早呆れる他なかった。
「そんな事ないですよ、相手には逃げられちゃいましたし…」
「それでも奴を追い返したんじゃ、十分じゃろ…。すでに儂より強いんじゃないか?」
「あはは、どうでしょ?」
笑って誤魔化すクウヤ、その笑いで毒気を抜かれそれ以上は聞かなかった。
「まぁ一応大蛇丸には気を付けるんじゃぞ。多分お主にもあやつに目をつけられたじゃろうからな…」
一応大蛇丸には注意するように言われる。
「はい分かりました、でも僕よりも火影様の方が心配ですよ。大蛇丸は絶対何か仕掛けてくると思いますし…じゃなければこんな時に里に来るなんてありませんから」
そう、中忍試験本選で大蛇丸が木の葉崩しをやってくるのだから…。
「無論判っておる、おそらく仕掛けてくるとしたら本選じゃろう。本選には大名等が来るからの、その騒ぎに乗じて攻めてくるはずじゃ」
火影もクウヤと同じで本選の日に大蛇丸が攻めてくるだろうと考えている。
「じゃからその日までは全ての忍びに里の厳戒態勢を取り、どんな不足の事態が起きようとも対処出来るよう準備する予定じゃ。この事はもう既に報せておるよ」
アンコから報告を受けたその時から準備を始めたので中忍試験本選の日は万全な状態で迎える事が出来るだろうと言う。それを聞いたクウヤは少しだけホッとする…が少しだけだ、まだ分からない、その日にならないとどうなるか…。
不安な顔をしているクウヤに
「…大丈夫じゃ、そう簡単に儂やこの里は殺られん。この里の忍びは優秀じゃ、どんな手で大蛇丸が攻めてこようと必ず守ってみせる。じゃからそんな顔をするでない」
火影はクウヤの表情を見て心配ないと伝える。
「そうよクーちゃん、私も居るのよ。そう易々と殺らせはしないわ」
「小南お姉ちゃん…」
自信たっぷりに言いクウヤの不安を無くそうとする。
「(…そうだ、きっと大丈夫だ。小南お姉ちゃんが居るんだ…それに再不斬や白だってこの世界では生きているんだ、だからこの次も何とかなるはずだ…)」
心の中で次にやってくる火影死亡も回避出来ると考える。
「…そうですね!木の葉の忍びは優秀ですもんね、小南お姉ちゃんだっていますし…大丈夫ですよね!」
いつも通りの表情に戻るクウヤ、それを見た火影も笑顔になる。
「そうじゃよ、それにクウヤ…お主もおる。おそらく…いや、お主は儂より強いじゃろう…」
自分よりクウヤの方が強いと確信して言う。
「もし万が一、儂や里が危なくなった時はお主の力で助けて欲しい…頼むぞ」ポン
クウヤの肩に手を置いて言う、火影は相当信頼を寄せているようだ。これまでの功績を含めればクウヤがどれだけの事か誰でも分かるはずだ。
「はい、その時は僕が守ってみせます。里も、火影様も!」
元気よく答え火影の信頼に応えようと宣言する。
「ホッホッホッ、なら安心じゃな…。残して悪かったの、話はこれで終わりじゃ。では本選を楽しみにしておるぞ」
「はい、では失礼します」
火影との話を終えクウヤ達はこの場を後にした。
「(……守るか…嬉しい事を言ってくれるのぉ……じゃが今回の事は儂が殺らねばならん。全ては儂が蒔いた種なのじゃから……)」
自分の昔の過ちのせいでこんな事になってしまったと振り返る。
大蛇丸は昔、実験をする為に沢山の同胞に手を掛け生け贄にしていた過去がある。火影はそれを発見した時、制裁(殺す)しようとしたが己の甘さゆえに失敗してしまい、あまつさえ見逃してしまったという大きな失態を犯していた…。もしあの時殺しておけばこんな事にはならなかったと火影は悔やむ、なのでこれから起こるであろう木の葉襲撃は絶対己が手で始末しようと心に誓っていた。
「(儂もその時に備え準備をせんとな…今のままではちと厳しいからの…)」
本選が始まるまで時間はあまり無いが体を動かして少しでも昔の自分に戻そうと考えていた。
「あの、火影様」
「ん、なんじゃマブイ?」
火影が考え込んでいた所にマブイが声をかける。
「白眼の事は聞かなくて良いのですか?」
「あ……」
大蛇丸の事で頭が一杯になってしまった為もう1つの事、白眼の事を聞くのをすっかり忘れてしまっていた。
「…ま、まぁいいじゃろ。クウヤの事じゃ、何か新たな術でも使ったんじゃろ。…それにどうせまた驚かせられて終わりじゃろうしな」ハァ
また何時ものようにビックリさせられるだろうと思ったので白眼の事を聞くのを放棄する。マブイはそれで良いのかと心の中で思ったが何も言わず火影の後に着いていき塔を後にした。
けど後日しっかりとクウヤから白眼の話を聞いた。勿論クウヤは本当の事は言わず嘘を交えそれっぽい事を言ってその場を凌いだのだった。
後書き
ふう、終わった・・・
ああエロが書きたい・・・
エロが描きたい・・・
とびっきりのエロがカキタイ!!・・・でも気力が無い・・・