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北極圏ノルウェーにもシリア逃れた人急増
9月27日 5時18分

北極圏ノルウェーにもシリア逃れた人急増
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中東などから大勢の難民や移民がヨーロッパ各国に押し寄せるなか、北極圏のノルウェー北部にも内戦が続くシリアからロシアを経由して逃れてくる人たちが増え、ノルウェー政府は受け入れ施設の整備など対応に追われています。
北極圏にあるノルウェーの国境検問所には、このところ、ロシアを経由してシリアから逃れてくる人たちが増え、ノルウェーの警察によりますと、ことしに入ってこれまでに、去年1年間の10倍のおよそ300人が入国しました。
両国の国境地帯では徒歩での移動が禁止され、さらにノルウェーでは必要なビザを持たない人を車に乗せた運転手が罰せられるため、車に乗せてもらうこともできず、シリアの人たちはロシア側で自転車を調達して国境を越えています。
このルートでヨーロッパ入りするシリアの人たちの多くは、主に首都ダマスカスやその周辺に住んでいたと見られ、アサド政権と友好関係にあるロシアのビザを取得して航空機でモスクワに入り、その後、鉄道や車などを乗り継いでノルウェーとの国境近くまで移動しています。
ノルウェー政府は、8000人の難民を受け入れる方針を示しており、今後、ロシアを経由して逃れてくる人たちがさらに増える可能性があるとして、国境近くの町、キルケネスに受け入れ施設を整備するなど対応に追われています。

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