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この記事では、読者の組織が人工知能から何を得られるかを考えてもらうため、医療、営業などの分野でAIを利用して成功している例を紹介したい。
米国の辞典Merriam-Websterでは、人工知能(AI)を「機械に人間の知能を持っているかのように見える能力を与えることに関する計算機科学の一分野」と定義している。
最初のAIプログラムが開発されたのは1950年代だが、これまでビジネスの分野ではあまり利用されてこなかった。しかし、ビッグデータ分析革命によって、ようやくAIは学会や研究機関の中だけのものではなく、ビジネスで利用する商用アプリケーションにも組み込まれるようになってきた。しかし、商用AIは、多くの企業にとってはまだ新しい技術だ。AIを使ったビジネスが成功するための鍵は、その使い方と期待される成果を知っているかどうかにある。
以下では、企業で実際に使われているAIシステムの事例を4つ挙げる。
実用のためのチューニングにおいて、「IBM Watson」に優るAIエンジンはほとんどない。2011年に米国のクイズ番組「Jeopardy」に出演して以来、IBM Watsonはユーザーを驚かせ続けており、現在はさまざまなアプリケーションに組み込まれ、金融業界、法曹界、運輸業界を含むさまざまな業界で利用されている(各資料はPDF)。医療分野では、Johnson & JohnsonとSanofiが薬の新たな応用範囲探しや臨床試験の詳細な結果が記述された科学論文の分析にIBM Watsonを使用している。IBM Watsonはまた、クリーブランドクリニックで診断の補助に使用されている。
ビジネスでの利用価値:IBM Watsonはさまざまな実績を持つ、適応能力の高いAIだ。ビジネスのどこにAIを利用したいかという明確なビジョンを持っているのであれば、IBM Watsonはその目的に利用できる可能性が高い。
2008年の不況以降、雇用市場での競争が激しくなっており、倉庫の管理者が若い新規作業員を獲得することは難しくなっている。その結果、集配センターや倉庫で働く作業員の年齢が上がっている。毎日倉庫のコンクリートの床の上を延々と歩いて、注文された品物を選択して運ぶのは、高齢の作業員にとってはつらい仕事であるため、倉庫や集配センターの管理者はこの仕事の一部をロボットに任せ始めている。これによって作業員の疲労は軽減され、注文への対応も速くなった。これは、企業がより早いペースで収益を稼げるようになることを意味している。
倉庫でロボットを利用していることで有名なのはAmazonだ。Amazonはロボット「Kiva」を商品の選択と運搬に使用し、人間は集配センターに配置している。作業員が動きまわる必要はなくなり、注文の処理も速くなっている。
また日立は最近、2本の腕で商品をつかみ、配送コンテナの中に配置する倉庫用ロボットを発表した。これらの倉庫用ロボットは、同じ商品を繰り返し梱包する作業にはうってつけだ。大量の商品を扱うオンラインショップの倉庫では、ロボットを利用することで商品の選択、梱包、出荷にかかる時間は短縮され、人間の労働者も繰り返しが多く疲れる仕事から解放される。
ビジネスでの利用価値:利用者の多いオンラインショップを運営しており、注文の処理や梱包の作業を改善したいか、需要が高く労働者の年齢が高い倉庫を運用しているのであれば、ロボットによって労働者の負担を減らし、注文への対応も速くすることができるだろう。
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