魚よく食べる人「うつ」の危険性が低く
15万人近くのデータを分析

写真はイメージ。記事と直接の関係はありません。(写真:Alpha/クリエイティブ・コモンズ表示-継承 2.0 一般)

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 魚をよく食べる人は食べる量の少ない人と比べて、うつの危険性が低くなるようだ。

過去の研究をまとめた

 中国の青島大学の研究グループが疫学の国際誌であるジャーナル・オブ・エピデミオロジー・アンド・コミュニティー・ヘルス誌のオンライン版に2015年9月10日に報告した。

 魚を食べるとうつの危険性を変化させるか、研究グループは過去の研究データをまとめて分析した。

 対象としたのは、2015年3月までの全ての関連する研究。パブメド(PubMed)、エンベース(EMBASE)のほか国際的なデータベースに基づいて文献を抽出している。

うつの危険性は8割程度に

 研究グループは26の研究を選び出し、合わせて15万278人分のデータをまとめた。

 魚を最も多く食べているグループと、最も少なく食べているグループを比べると、食べているグループではうつの危険性が0.83倍に低下すると分かった。

 研究の方法によらずおよそ8割~9割に危険性は低下していた。男女でも共通していた。

文献情報

Li F et al. Fish consumption and risk of depression: a meta-analysis. J Epidemiol Community Health. 2015 Sep 10.

J Epidemiol Community Health. 2015 Sep 10. doi: 10.1136/jech-2015-206278. [Epub ahead of print]

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