韓国の若者の間で広まる新語「ヘル朝鮮」とは?=韓国ネット「人々は疲れきっている」「韓国は金持ちには天国、貧乏人には地獄のような場所」

配信日時:2015年9月26日(土) 23時23分
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25日、韓国・世界日報は、個人の努力ではどうしようもない問題を抱えた韓国社会の現状を伝えた。この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。写真はソウル。
2015年9月25日、韓国・世界日報は、韓国社会に個人の努力ではどうしようもない問題があると伝えている。

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韓国の若者たちの間では、最近「ヘル朝鮮」という言葉が流行している。入試地獄、就職難、物価高、差別などがまん延した地獄のような韓国社会を意味する言葉だ。韓国人は生まれてすぐにスペック(資格)競争が始まり、入試を経た後、就職競争が待っている。卒業後も、無給インターンや非正規職の生活が待っている。

雇用に関するデータを見るとよくわかる。勤続1年未満の短期勤続者の割合は35.5%で、世界主要国の中で最も多く、10年以上の長期勤続者は18.1%と最も少ない。臨時職の割合も23.8%と世界最高水準だ。賃金所得の不平等も深刻だ。就業者の賃金所得を9階層に分けたときの一番上の階層は、最下層の5.8倍を受け取っている。非正規職は正規職と同じように働いても賃金は60%しかない。

このような背景のもと、社会全般の不平等はますます深化している。2012年の基準所得上位10%の所得集中度は44.78%で、G20の中で米国に次いで2番目に高かった。社会学研究者のリュウ・ヨンミ氏は「金融危機以降、新自由主義が加速し、各自が生き残る道までなくなった。それが個人の努力不足ではなく、この国の構造的な問題であるという認識に達し、『ヘル朝鮮』という単語が普遍化された」と分析した。

この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「いよいよメディアも『ヘル朝鮮』を使い始めたな」
「ヘル朝鮮では子どもを産んではならない。苦しみを与えるだけだ」
「大韓民国は金持ちには天国、金のない者には地獄」

「ギリシャみたいになるのも時間の問題のような気がする」
「腐敗した社会を許容する国民が住む国が『ヘル朝鮮』」
「愛国、愛国と繰り返している今の状況を見ると、本当に嫌気がさす」

「私は『ヘル朝鮮』という言葉の方が嫌だ」
「高い自殺率と移民率が現実を物語っている。努力して、努力して疲れきってしまった人が多い証拠だ」(翻訳・編集/三田)
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