千歳・恵庭

雑誌スポンサー制導入 表紙カバーに事業所名や広告掲載-千歳市立図書館

(2015年 9/25)

カバーにスポンサー名を張る予定の雑誌。千歳市立図書館の雑誌コーナー

 千歳市立図書館はこの秋から「雑誌スポンサー制」を導入する。事業所をスポンサーの対象とし、選んだ雑誌の年間購読料を支払ってもらう代わり、表紙カバーに事業所名や広告を載せる。集めた購読料は一般図書拡充のための購入費に回していく仕組み。要項がまとまり、近くホームページなどで公募していく方針だ。

 約29万冊の蔵書を持つ同館では閲覧用に週間から月間、季刊といった184タイトル(2015年度)の雑誌を取り扱っている。「雑誌スポンサー制」は同館指定管理者の山三ふじやが今年度実施の運営事業項目に盛っており、所管する千歳市教育委員会と協議しながら要項を作った。

 参加事業所を広げながら、市民と共にある公共施設としてのイメージアップを図りたい考え。「スポンサーになって図書館、ひいては市の文化の応援に名乗りを上げていただきたい」(同館)としている。

 同館で閲覧に供しているさまざまなジャンルの雑誌の年間購読料は現行、数千円台から3万円台まで。スポンサーは法人・個人事業主であることを原則とし「業態や企業イメージに合うものなど雑誌を任意で選んでもらえれば」という。申し込み受け付け後、審査を経てスポンサー認定する流れ。ある程度の数がまとまった段階で、支援者が決まった雑誌をコーナーに配置していく方針。

 同館の雑誌は専用の書架に置いている。大きさごとに透明なプラスチック製カバーを掛けており、表紙側にスポンサーの事業所名、裏側に広告を貼ってアピールする様式を採る。

 道内の市立図書館が進める雑誌スポンサー制度は苫小牧、釧路などの各市で先行事例があり、恵庭市でも今年から取り組みが始まっている。

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