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【経済インサイド】
なぜスズキは自動車業界でモテモテなのか? GM、VWとの相次ぐ“離婚”も求婚者後を絶たず
また、トヨタも有力候補と目される。トヨタは、スズキと「軽」市場のライバル、ダイハツ工業を傘下に持つが、鈴木会長はトヨタ創業の豊田家とつながりが深いとされる。鈴木会長とトヨタの豊田章男社長というトップ同士の意思疎通がスズキの命運を決める可能性もある。
業界内では燃料電池自動車でトヨタが独BMW、ホンダはGMと技術開発を進めている。日産自動車と独ダイムラーなどが小型車やトラックの開発・生産で協力するなど、分野別に手を組む提携で投資を抑える動きが加速し、スズキの「独立」を尊重する最適なパートナーを探しやすい状況にある。
鈴木会長はVWとの訴訟結果が先送りされていた6月末、「これ以上、経営継承を先送りできない」と社長を長男、俊宏氏に譲った。だが、8月30日の記者会見では、今後の提携先などについて記者の質問は鈴木会長に集中。訴訟解決で自身の退任の可能性を問われても、「全く考えていない」と即答した。
新体制で「チームスズキ」を掲げる俊宏氏だが、新たなパートナー探しは鈴木会長の一存に左右されることになりそうだ。(会田聡)
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