UPQ Phone A01 Technical Conformity Mark Unissued
UPQ (アップ・キュー)の Android スマートフォン「UPQ Phone A01」が技術基準適合認定の認証書未発行製品だったことから初期出荷分の全品回収と販売一時停止を発表しました。本来起こりえない問題が起こっているとの指摘が出ています。
■ UPQ による説明
2015年9月25日に UPQ は技術基準適合認定の表記に誤りによりスマートフォン「UPQ Phone A01」初期出荷分を回収するとしていましたが、実際には総務省総合通信基盤局より電気通信事業法及び電波法に関する認証が未発行である事が判明。原因として UPQ が認証を確認・精査すべき立場でしたが認証取得代理会社に依頼し、確認を怠った事が要因としています。初期出荷分は最初の告知通り回収し、正式な認証を受けた後に正しい番号を記載したうえで返送すると発表。
■ トラブルの本質
今回の騒動に関して大まかな概要を説明します。通常、モバイル通信機器を製造する場合、電波法及び事業法の認証が必要で、それに伴い総務省へ技術基準適合認定を受けるために認証技術センターへ製品の登録を行います。その時点で仮の認証番号が発行されるます。つまり「UPQ Phone A01」は仮の認証番号のまま製品が出荷されたようです。
■ 起こりえない問題
本来であれば、仮の認証番号を発行された後に、実機にて認定試験が行われ、問題がなければ技術基準適合認定が行われ正式な番号が発行されます。正式な番号が発行された後に量産がされるため、工程を一気にすっとばして製品が発売されたことになります。「UPQ Phone A01」は中国メーカー GWI Technology が製造し、技適認定作業は代行業者が行ったとしています。UPQ の承諾なしに製品が量産、販売されたのかは不明です。専門家によると通常ではありえない自体が起こっているとしています。
■ メーカーが行う作業
技術基準適合認定が通るまで製品は販売できません。認定を通るためには試験した上で、製品や資料に問題がないことを確認される必要があるため時間がかかります。量産したものに問題があった場合には修正が必要となります。回収された製品も技適が通るまでは返送できないはずなので、UPQ へ送る場合には戻ってくるまでに非常に時間がかかると思ったほうが良さそうです。
■ その他
UPQ スマートフォンには、生産国の表記などに問題があるなど、技術基準適合認定以外の部分でも指摘されている部分があります。製品の出荷停止、回収が行われているため。今後再販や返品される際にその点も修正される可能性があるようです。
この分野に詳しい方々にご協力いただきました。有難うございます。
魎 様
何時も有難うございます。
スマートフォンなど、モバイル通信機器は販売するまでのハードルが非常に高く難しい製品です。
UPQ は中澤優子社長1名の会社で、仕様決定以外は全て別会社(外注)依頼となっているため
開発や製造メーカーとのやり取りでミスがあったのではないかと予測されます。
今回の問題を経験として、より素晴らしいハードウェアメーカーになってくれればと思います。
OEM リブランド製品という批判も多々ありますが頑張ってもらいたいです。
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11:09
ハードウェアスタートアップというまだまだ日本じゃ珍しい存在なのでうまくやって欲しいですね