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【元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報(10)止】「『歴史戦』やるなら被害者の証言も聞いてほしい」

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【元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報(10)止】
「『歴史戦』やるなら被害者の証言も聞いてほしい」

産経新聞の取材を受ける元朝日新聞記者の植村隆氏(中央)=7月30日、札幌市(早坂洋祐撮影)

植村「まあ、だからその、これ、その前川さんと」

原川「(紙面に)載せなかったということを…」

植村「はいはい」

原川「言われていますけれども」

植村「当時の担当デスクというのは、社会部の担当デスクは僕が結婚してるのも知っているはずだしね。多分、だから社会部のデスクじゃないと思うんですよ」

「朝鮮半島を植民地化した負の遺産を見つめていかなきゃ」

原川「で、その裁判を支援する義理のお母さん、息子としての、その関係者としての一記者が、ああした記事、原告に関する記事を載せることについて、特に、そのなんでしょう、逡巡とかね」

阿比留「葛藤とか、そういうのは」

原川「葛藤というのはなかったんですか」

植村「まあ、その当時はね、最初から何回も言うけれども、僕は結婚する前からずっとこの問題を取材してきたわけじゃないですか。それはもう、大阪社会部のデスクたちはみんな知っているわけです。手記にも書いてます。

 僕は梁順任さんと結婚したんじゃなくて、単にその娘と結婚したわけでね。母親と結婚したわけではないわけですし、それと僕は別に家族のために書いたわけじゃないんですよ。それはもうさっきから言いましたように、朝日新聞がずっとやってきたことと同じ、戦争中に侵略戦争に加担して、朝鮮半島を植民地化したその負の遺産に対してやっぱりきちっと見つめていかなきゃなんないなと思って、取材したんです。まあ、もう、それ以上言えない。はい。ああもう4時だな」

阿比留「じゃあ、その時間の約束なので」

植村「あ、ありがとう、あ、まあ、どうもご苦労さまでした」

植村「阿比留さん、まあ、というふうな感じなんで、ざっくばらんにお願いしますよ。今日のやつでやっぱり一番大きいのは、産経から逃げたとか阿比留さんに」

原川「あ、そうだ。すんません」

植村「何で(取材から)逃げたのかという話?」

原川「逃げたというか」

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