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【元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報(9)】
「捏造記者というと名誉棄損になると訴えたかった」
植村「だから、だから」
原川「慰安婦をいなかったというふうに全存在そのものを否定されている方っていうのは、植村さんがご存じの範囲でいますか、そういう人」
植村「いやいや、いないと思いますよ」
原川「そうですよね」
植村「だから、歴史家の中で、数字の確定ってできてないじゃないですか」
阿比留「まあ、確定ではありませんが秦郁彦さんは2万数千人と見積もっていますね」
植村「まあ、そうですね。それは多分、秦さんもいろんな変遷があったと思うんですが。それはいろんな見方があります。じゃあ2万人だったら問題ないのかということですよね。だから、数の問題はこの声明通りで僕が答えるべき話ではないと思います。
ただし、世界はそういうふうに見てはいないということがこれで分かる。これはどんな人が、声明を出したかといったら、これはもう、(米ハーバード大名誉教授の)エズラ・ボーゲルさんとか、(米歴史学者の)ジョン・ダワーさんとか、(米歴史学者の)キャロル・グラックさんとか、さまざまな知日派の人たちですよね。そういうのが出ているということを指摘することで、僕の答えに代えさせていただきたいというふうに思います」
「朝日の外に出た時に激しい攻撃があった」
原川「あの、また質問が変わるんですけども。(東京基督教大教授の)西岡力さんの92年の論文で初めて批判された。そのとき西岡さんは取材もされなかったと手記に書かれていましたけども」
植村「そうそう。取材申し込みがなかったんで知らなかった」
原川「なぜ、ごくごく最近まで20年以上も、反論はされなかったのかと」
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