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【元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報(8)】「朝日の侵略戦争の反省を伝えようという作業に誇り」

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【元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報(8)】
「朝日の侵略戦争の反省を伝えようという作業に誇り」

インタビューに応じる元朝日新聞記者の植村隆氏=7月30日、札幌市(早坂洋祐撮影)

植村「(「従軍慰安婦」の用語解説として『主として朝鮮人女性を挺身隊の名で強制連行した。その人数は8万とも20万ともいわれる』とした平成4年1月11日付朝日新聞朝刊の)メモだね、メモだね、ふーん」

阿比留「ああいうのを長年放置したことを日韓関係も含めて、ずいぶんと悪影響を及ぼしたのは間違いないと思いますね」

植村「それ何か、具体的なデータとして、そういうのがあるんでしたっけ」

阿比留「例えばあの、えー、独立検証員会の…」

「朝日のおかげで日本がおとしめられた証拠は?」

植村「でも、60年代くらいから女子挺身隊の名前で慰安婦にされたという韓国の記事があると(週刊)金曜日に出ていた。朝日新聞のおかげで何か日本がおとしめられたとかいう具体的な証拠があったら教えてほしい」

阿比留「たとえば、前駐韓大使の武藤(正敏)さんの最近の本を読んでも、私が今、指摘したあれ(平成4年1月11日付の朝日記事)が出たことによって急激に反日感情が高まって、その後の宮沢さんが(韓国に)行って、宮沢さんが訳も分からず8回も謝罪したという…」

植村「まあ、(言いたいことは)分かりました。ただ、あのメモは僕が書いてないってことは分かっているよね」

阿比留「ええ」

植村「じゃ、もう、その話やめよう。ただ、大きな流れの中で日韓関係を朝日新聞が悪くしていると思いますか?」

阿比留「思いますね」

植村「ああ、そうですか。僕はそうは思わないんで。その辺はちょっと見解の相違だと思うんだけれども。僕は、朝日新聞はやっぱり日本と韓国の和解をするために、過去を直視していたと思う」

<詳報(9)に続く>

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