釧路市こども遊学館(武内義明館長)の天文担当学芸員として開館以来、プラネタリウムの投影に関わってきた佐野真由美さん(32)が今月中旬で退職する。5月から神奈川県藤沢市の湘南台文化センターこども館で天文担当として勤務することになり、釧路でのプラネタリウムは10日の投影が最後で、天文ファンに惜しまれている。
佐野さんは旭川市出身。道教大釧路校で理科教諭(地学)を目指して学んでいたが、釧路市青少年科学館の学生ボランティアとして4年間にわたり天文指導者としてプラネタリウムの番組づくりに関わったことで進路を変更。2005年こども遊学館の開館当時から天文担当学芸員として活躍してきた。
天文担当のリーダー学芸員を務める多胡孝一さんは「佐野さんはプラネタリウムについてだけでもオリジナル番組17本中10本のシナリオを担当し、メーカー製番組14本中7本の演出を担当した。遊学館の天文事業に開館以来携わってくれた」と労をねぎらう。また、天文観察会のほか、道東地区の理科の先生でつくる道東科学教育支援ネットワーク「DoToねっと」との連携で子どもたちの理科教育にも関わってきたという。
佐野さんは「釧路での10年間はとても自分にとってためになった。神奈川では3年間でさらにレベルアップを図ってきたい。プラネタリウムの番組を見終わって会場を出て行く子どもたちの目がキラキラ輝いていたら、それは番組に満足してくれた証拠です。クイズを取り入れたり、参加型の番組を作れたことも貴重な体験でした」と振り返る。佐野学芸員が担当する投影は10日午後1時30分からは家族向け、同4時からの一般向けが最終となる。