【巨人】高木勇と菅野で必勝!連勝!!
決戦を前に2人のキャッチボールには熱がこもった。G球場の室内練習場。初戦の高木勇と2戦目の菅野が並んでボールを投げていた。屋根を打つ雨音を、鳴り響く捕手のミット音がかき消した。力のあるボールとは対照的にリラックスした表情で調整を終えた。
負ければV4が遠のく大事な初戦を任された高木勇は、責任の大きさを感じていた。「他にも投手がいる中で、優勝争いをする時期に投げさせてもらえることに感謝して投げたい」と意気込んだ。ヤクルト戦は7月7日(東京D)以来。対戦成績は4戦2勝1敗。防御率1・67と相性はいいが、それは前半戦の話。「初回から“つぶれてもいい”と思って、全力でやっていきます」と闘志を前面に押し出していく。
開幕からローテを外れることなく、回ってきたルーキー。昨年まで憧れのまなざしを向け、常に手本にしてきたのが同い年の菅野だった。「智之はすごい。投球も考え方も勉強になる」とカード頭に菅野が投げれば投球の参考にした。今回、同一カードで高木勇が菅野より先に投げるのは初めて。「智之に(いい流れで)つなげたい気持ちはある」と先陣を切り、勝利のバトンを渡す。
菅野はプロ初の中4日に挑む。22日の阪神戦(東京D)で7回を118球、無失点で10勝目を挙げたばかりだが、闘志はみなぎっていた。「(中4日は)自分の野球人生にマイナスにはならないと思います。期待に応えないといけない。自分がゼロで抑えればいい」と過酷な日程も覚悟の上。望むところだ。
いくつもの“修羅場”をくぐり抜けてきた。2年前の13年。シーズン中、1度しかなかった中5日を楽天との日本シリーズでも挑戦。第2戦の後、第6戦にも先発し、7回2失点の力投。シーズン24連勝だった田中将大(現ヤンキース)に土をつけた。「あの時とシチュエーションや立場が違いますし、経験も積ませてもらった自信もあります。成長させてもらっているのでそれを生かさないといけない」と重圧を力に変え、最高のパフォーマンスへつなげる。
菅野は10月4日、ヤクルトとの今季最終戦(東京D)にも先発予定。今季は3戦3敗と勝利はないため、このラスト2登板は重要な局面。「(緊張?)心地よい緊張感はありますけど、何も命を取られるわけではない。良い精神状態で臨みたい」とあくまで自然体だ。次世代を担う高木勇、菅野は大一番を前に口をそろえた。「頼ってもらえてうれしい」と。頼もしい2人がいる限り、まだまだセ界の戦いは終わらせない。(楢崎 豊)