【ヒューマン】
姉役の宮崎あおい(右)と“姉妹ヒロイン”を演じる波瑠【拡大】
撮影開始から約4カ月、ハードなスケジュールで知られる朝ドラの“洗礼”を受けている。
「民放の連ドラであれば1クール撮り終わっているぐらいですが、まだ折り返してもいない。長丁場だなっていうのを改めて感じています」
経験したことのない仕事量に驚きを隠せない波瑠だが、その言葉の端々にはヒロインを演じる喜びがにじみ出ていた。
「あさが来た」は、京都の豪商の次女・今井あさが、大阪で銀行や生命保険会社など次々に事業を立ち上げ、日本初の女子大設立に尽力する姿を描く。“明治の女傑”といわれた実業家・広岡浅子がモデルで、負けん気が強く、好奇心旺盛なおてんば娘という役だ。
自身との共通点について「私も子供のころは男の子と外で遊んでいる方が好きでした」と語るが、夫役の玉木宏(35)、姉役の宮崎あおい(29)からは「おしとやか」と言われたといい、「けっこう鈍臭いと思うんですけどね。クールに見られがちです」と苦笑いする。
それでもあさ同様、負けず嫌いな性格が波瑠の最大の武器だ。朝ドラは「てっぱん」(10年)、「純と愛」(12年)、「あまちゃん」(13年)のオーディションを受けて落選してきたが、「自分を発揮できなかったという悔しさ」をバネに再びトライ。“4度目の正直”でヒロインの座をつかんだ。