蹴球探訪
英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【大相撲】照2敗 休場危機 右膝靱帯損傷か2015年9月26日 紙面から ◇秋場所<13日目>(25日・両国国技館) 大関照ノ富士(23)=伊勢ケ浜=が大関稀勢の里に寄り倒されて連敗し、大関豪栄道を寄り切った横綱鶴竜とともに2敗で首位に並んだ。10勝目の稀勢の里と3敗に後退した平幕の勢が1差で追う展開となった。照ノ富士は右膝を痛め、休場の可能性もあり、優勝争いが一気に混迷を究めてきた。大関琴奨菊は9勝目を挙げ、豪栄道は7敗目。関脇栃煌山と小結栃ノ心は勝ち越した。十両は1敗の松鳳山が2差をつけてトップ。 照ノ富士が痛すぎる連敗だ。勝てば、14日目での優勝も決まる状況から暗転。途中休場の可能性が出てきた。稀勢の里に左のすくい投げを打つと、俵で支えるように右脚が伸びる。直後に寄り倒されて膝から崩れるように尻もちをついた。夏巡業で左膝を負傷したが、この日は右膝を痛めてしまった。 土俵から下りた照ノ富士は用意された車いすを拒否した。大銀杏(おおいちょう)、背中、両太もも裏にべっとり砂をつけたまま、右足を引きずって付け人の肩を借りると、歩いて支度部屋に向かった。 激痛をこらえていたのだろう。風呂から「アーッ!」と声が響く。まげを結い直す間、悔しさを押し殺すように目を閉じ続けた。音がしたか? と聞かれると「ありましたね」とこぼした。 着替えを済ますと館内の診療所に直行し、エックス線検査を受けた。臼田修二所長は骨に異常はなく、靱帯(じんたい)を痛めた可能性が高いと診断。「ケガは右膝。痛みはそれなりに強い」と説明した。今後、MRI検査などを行った上で14日目の出場可否を判断することになる。 優勝争いのトップを守り続けるプレッシャーに終盤戦の疲れ。初めて経験する環境の影響は否めない。この日の朝稽古後には「力が出ないというか…。意識しない感じだったけど今、横綱の気持ちがちょっと分かる。上にいるとこんなにきついんだって」と新大関だった名古屋場所でも感じたことのない疲労を打ち明けていた。 連敗で2敗に後退して鶴竜に並んだがV争いのトップには変わりない。残り2日間への思いを尋ねても照ノ富士は「普通。変わりません」と返しただけ。部屋に戻ると無言で足早に中へ。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「本人と話して、明日(26日)の朝までに判断する」とギリギリまで出場の可能性を探る。 照ノ富士のアクシデントで優勝争いが一気に混沌(こんとん)とした秋場所は、予想外の展開でクライマックスを迎える。(永井響太) PR情報
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