原題:THE DAY OF THE JACKAL邦題:ジャッカルの日原題訳:ジャッカルのその日製作年:1973年製作国:イギリス フランス上映時間:分ジャンル:スリラー 犯罪もの監督:フレッド・ジンネマン主演:エドワード・フォックス

チャールズ・ハロルド・カルスロップ(偽名)
ポール・ダガン(偽名)
ペーア・ルントクビスト(偽名)











チャールズ・ハロルド・カルスロップ(偽名)
ポール・ダガン(偽名)
ペーア・ルントクビスト(偽名)

































<ストーリー>(あらすじ,ネタバレ)
1962年8月フランス。ドゴール大統領はアルジェリアの独立を認めたために右派の怒りを買ったという。その右派の連合を“OAS”(オー・エー・エス)と言う…。
ある日閣議が終わって車で移動する大統領を男たちが銃撃した。幸運にも大統領の頭をかすめるだけですんだが銃撃は7秒にも及んだ。犯人たちは逮捕され主犯格のバスチアン中佐は即死刑宣告が下されて部下等軍人に銃殺された…。
フランス国外のイタリア・ローマに居を置く“OAS”の主要人物のロダン、モンクレール、ケソンはドゴール大統領暗殺を遂行するためにとある男をアジトに呼んでいた。男は様々な暗殺に関わっておりプロだ。前金25万ドル、暗殺完了後25万ドルという法外な金を要求してきたが主要人物達はそれを飲んだ。そして男はコードネームとして“ジャッカル”と名乗った…。
“OAS”はジャッカルへの報酬の捻出のために次々と銀行を襲った。大義を成すためなら形振り構っていられなかったのだ。
ジャッカルは寝る間も惜しんで暗殺の方法を考えていた。もしかしたら彼にも暗殺以外の大義というものを持ち合わせていたのかも知れない…いやそれは無いであろう。
ジャッカルは出生局で生後間もなく死んだ人物を探して化けることにした。また空港で飛行機から降り立つ人々を双眼鏡で監視して自分の年齢・身なりにあった人物を見つけてパスポートを“拝借”した。そしてOASから“前金”が振り込まれてジャッカルはとうとう実行の為に動き出す。
先に殺されたバスチアン中佐の婚約者ドニーズの元をOASの男が訪れた。男はドニーズに指令を出した。“大統領の側近に近づいて情報を盗め。”
ジャッカルはイタリア・ジェノバで凄腕の銃砲職人に会い大統領暗殺に使う拳銃の作成を依頼した。また“偽るための”身分証明書の作成なども怪しい男に頼んだ。
パリに入っていたジャッカル。おそらくは“本来の身分”であろう。何も疑いが付いていないうちに下調べを終える。
そんな中、イタリアのOAS達の副官ウォレンスキーが、OASを調べるフランス閣僚配下の人物達によって捕らえられて“ジャッカル”という名を吐いた。またドニーズは閣僚にうまく近づいた。
拳銃と身分証を手に入れたジャッカル。ジャッカルを脅した男は“非情にも”いや当然だろう、殺したジャッカルだが…。
フランス内務大臣の下に閣僚が集まった。OASの動き、大統領暗殺の動きに対してだ。大統領に今まで調べたことを告げたが、まだ少ない情報だったせいかそれとも威厳を保ちたい大統領は“暗殺者から隠れること”を拒否していた。
閣僚達はフランス警視庁の副総監クロード・ルベルにとうとう捜査を求める決議をした。総監も出席する会議に出たルベル。補佐としてキャロンという男を要請した。そしてルベルはヨーロッパ・アメリカを中心とした各国と捜査協力を要請する。
こうして“ジャッカル”の包囲網は狭まっていった。イギリス人の男、“身分証の名前”その他も分かってきた。だがジャッカルの方もドニーズの情報などから自分への包囲も分かっていた。アルファロメオに色を塗ったりナンバーを変えたり。ホテルに居た金持ちの女性モンペリエ夫人を誘惑して虜にした。そしてフランス国内の居城に仕立て上げようとした。
ルベル達はジャッカルがフランスに入っていることを知っているのでフランス警察の総力を挙げている。モンペリエ夫人の所にもやって来た。
途中事故などを起こすというアクシデントはあるものの、暗殺作戦遂行のためにモンペリエ夫人を殺害して車を盗難して、更に身分を変えてパリへ向かう列車に乗った。
パリ。
ジャッカルが化けた“デンマークからの教師”を探すルベルら警察一行とフランス軍部ら。一時はルベルは“もう十分だ”と捜査から外されていた程なのだがルベルに頼らざるを得ない閣僚達が居た。
そしてフランスの解放記念日。大統領が大仰に演説する予定である。もちろんジャッカルはこの日を…。
凱旋門の周りには大統領の“今そこにある危機”を知らない人々でごった返していた。果たしてジャッカルは大統領暗殺を成し遂げるのか?
ルベルはそれを阻止すべく動き回る。ジャッカルは大統領を狙撃できる建物最上部に陣取っていた。ジャッカルは銃を構えた。だがそこにルベルが入ってきた。銃を捨てないジャッカルを撃ち殺して無事に暗殺は防がれるのであった。
ジャッカルの身元を調べるフランス警察。それは最早最初の身分の男でさえ“分からなかった”。誰でも無い男=ジャッカル。果たして彼は何者であったのだろうか…それは誰にも分からない…。
<感想>(レビュー,批評,評論,解説)
Frecerick Rorsyth(フレデリック・フォーサイス)の小説を、「Bensy(原題)」でアカデミー短編ドキュメンタリー映画賞、「地上より永遠に」「わが命つきるとも」の両作でアカデミー監督賞、「わが命つきるとも」では作品賞を受賞している“4つのオスカーおじさんを持つ男”鬼才フレッド・ジンネマンが監督した作品。ジンネマンはアカデミー賞では他に「山河遥かなり」「真昼の決闘」「尼僧物語」「サンダウナーズ」「ジュリア」で監督賞にノミネートしており「サンダウナーズ」では作品賞の候補になっている。
主演のコードネーム=ジャッカルに扮するのは番外編007の「007/ネバーセイ・ネバーアゲイン」や「ガンジー」などのエドワード・フォックス。フォックスより他の主要登場人物としては「ミュンヘン」、「RONIN」など数々の作品に出演するフランス人俳優のマイケル・ロンズデールがルベル副総監を演じている。
1997年にはブルース・ウィリスがジャッカルに扮し敵役デクランにリチャード・ギアが扮したリメーク作品(厳密にはリメークとは言えないだろうが…)「ジャッカル」が作られている。
「ジャッカル」を1998年に先に見たtoikun。今年2015年にリメーク元の作品を見ることになった。ハリウッド製「ジャッカル」がとても良い映画に感じられているtoikunはとても期待した。そしてその期待通りとなった。製作国を見るとイギリス・フランスと言うことでハリウッドの息はかかっていなくて凄まじいアクションがあるわけでは無い。もちろん今作が70年代製作という事も有るが007シリーズはとっくに作られている。でも凄まじいアクションは要らない。ジャッカルの怖さがこれだけで分かる。肌で感じるのだ。
オープニングの世界情勢の説明口調からの不安を煽る音楽にはとっても引き寄せられた。143分息をつかせず見ることが出来たのだ。編集賞ノミネートとそれも良い編集のお陰だったのかも知れない。
はい、他国語が嫌いなハリウッド映画みたく今作は英・仏合作だがフランスの警察の人とか閣僚の人とかOASの人とかみ~んな英語を使っていたよorz。エッフェル塔はイギリスの軍門に降ったのか!?
蛇足ではあるがIMDbによるとガンスミスを演じるシリル・キューザックはジョン・キューザック、ジョーン・キューザックらを始めとした彼らの兄弟アン・キューザック、ビル・キューザック、スージー・キューザック、そして彼らの父ディック・キューザックとは血縁関係に無い。
いずれ「ジャッカル」と今作を見比べたページを作ってみようと思う。いやー、良い映画だ!ありがとう!
願わくはFOREVER MINE。
2015/09/26
by toikun.