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排ガス規制逃れ 米当局が検査強化へ
9月26日 11時36分

排ガス規制逃れ 米当局が検査強化へ
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ドイツのフォルクスワーゲンが不正なソフトウェアで排ガス試験のときだけ有害物質の排出を減らしていたことを受けて、アメリカ環境保護局は実際の走行により近づけた状態での試験を新たに加えるなど、検査を強化すると発表しました。
これはアメリカ環境保護局が25日、すべての自動車メーカー宛てに送った書簡で明らかにしたものです。この中で環境保護局は、車をローラーに載せ、決められた条件のもとで行うこれまでの排ガス試験に加えて、実際の走行により近づけた状態での試験を新たに加えるとしています。
フォルクスワーゲンは、不正なソフトウェアを使って試験のときだけディーゼル車から出る有害物質の量を低く抑えていたため、当局は不正を見抜けず、実際の走行中は最大で基準の40倍もの窒素酸化物が排出されていました。
検査の強化について、フォルクスワーゲンの不正が発覚するきっかけとなる排ガスの調査を行った環境関連のNPO「国際クリーン交通委員会」のドリュー・コジャック氏は、NHKのインタビューに対し「車が走行している通常の状態で、より多くの検査が必要になっている。その実施には費用も時間もよけいにかかるが、今回のような規制逃れが拡大し、大気汚染が深刻化するのを止めるためには、規制当局が検査のためにより多くの人員や予算を積極的に投入する必要がある」と述べました。

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