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韓国空軍は「ブラック企業」だった パイロットの異常な離職率…給料安く、機材も不安 「ふぬけ扱い」で士気低下
さらに見逃せない要素として「働きがい」があげられる。韓国メディアNEWSis(電子版)によると、韓国空軍パイロットの年間飛行時間は約80時間。米軍や英軍は約200時間で、日本の航空自衛隊が約180時間とされる。韓国空軍のパイロットは米英の半分程度の時間しか飛べない。つまり操縦技量を磨くのも難しくなってきているのだ。
落ちてゆく士気
「辞めようか」と思わせる材料はまだある。軍内部の士気の低下だ。
10年11月23日、北朝鮮が韓国の延坪島(ヨンピョンド)を突然砲撃し、韓国軍海兵隊員や民間人が死傷した延坪島砲撃事件では、陸軍の自走砲が反撃したものの故障し、陣地に直撃弾を受けるなど韓国軍は一方的に叩(たた)かれた。この際、空軍の主力戦闘機F-15KとKF-16も出撃したが、攻撃命令が出ずに引き返している。
これについて、中央日報(電子版)は当時行われた参謀本部の作戦会議に触れ「ある大佐は戦闘機で爆撃するべきだと意見を述べたが、韓民求(ハン・ミング)国防部長官は最後まで決断できなかった」と指摘し、「事実上、彼(国防部長官)は敗将だ」と厳しく批判した。
マスコミから“腑抜(ふぬ)け扱い”されてしまったのだが、そんな上司でも軍の内部では絶対服従が通例だ。しかも戦時作戦統制権は朝鮮戦争以来、事実上米軍が握っている。戦火の拡大につながるような重大行動は、米国の意向をうかがわなければならない。
機材の不安も離職に拍車
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