誤徴収:水道料金13万円…引き落としたのは3614万円
毎日新聞 2015年09月25日 21時04分(最終更新 09月26日 06時15分)
水道料金が275倍に−−。熊本市上下水道局は25日、市内の法人の口座から水道料金を引き落とす際、実際の使用料は13万1295円なのに、誤って3614万7578円を引き落としたと発表した。市は法人に謝罪し、過徴収分を返還した。
同局によると7月10日、職員が水道メーターの検針データを入力する際、「2万5549立方メートル」とすべきだったのに「25万5549立方メートル」と入力してしまった。
同市では委託業者に2カ月に1回検針させ、2カ月分の使用料金を算出。それを半額ずつに分け、毎月引き落とすシステムになっている。誤入力により、2カ月分の使用料金が7229万5156円となり8月25日、法人の口座から半額に当たる約3614万円が引き落とされた。
今月7日、委託業者が法人を訪れ検針した際、前回分の検針データが誤っていることに気付きミスが発覚した。同局は「大変申し訳ない。システムの改善などで再発防止に努めたい」としている。【野呂賢治】