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フォルクスワーゲンの不正、世界で1100万台 制裁金2兆円の可能性も

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VOLKSWAGEN
EVANSTON, IL - SEPTEMBER 22: A sign marks the location of a Volkswagen dealership on September 22, 2015 in Evanston, Illinois. The Environmental Protection Agency (EPA) has accused Volkswagen of installing software on nearly 500,000 diesel cars in the U.S. to evade federal emission regulations. The cars in question are 2009-14 Jetta, Beetle, and Golf, the 2014-15 Passat and the 2009-15 Audi A3. As many as 11 million cars worldwide could be affected by the deception. (Photo by Scott Olson/Getty | Scott Olson via Getty Images
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VW排ガス規制、不正1100万台 制裁金2兆円超も

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が米国で販売したディーゼルエンジン車に排ガス規制を不正に逃れるソフトウェアを搭載していた問題で、VWは22日、これまでの内部調査で、VWグループで同型エンジンを積んで同じような事態を引き起こす可能性があるディーゼル車が、世界で1100万台にのぼることがわかったと発表した。

VWは今回の対応のため、7~9月期決算に特別損失として65億ユーロ(約8700億円)を計上する方針も明らかにした。このままいけば、同期は純損益が赤字に転落する可能性がある。22日の欧州株式市場ではVWの株価は前日終値から一時23%下がり、2日続けて2割前後の下落となった。VWはトヨタ自動車と世界の自動車販売で首位を競うが、今後の販売などに影響が出る恐れがある。

米環境保護局(EPA)は18日、VWの「ゴルフ」や、同グループのアウディの「アウディA3」など5車種、約48万2千台の改修を求め、調査を始めたと発表。米メディアによると、調査結果次第では、米当局から最大で180億ドル(約2兆1600億円)の制裁金が科される可能性がある。

問題のソフトウェアは米国では、当局の排ガス基準の適合試験を検知し、試験の間だけ排ガスを低減する一方、通常の運転では、基準の最大40倍の窒素酸化物(NOx))を排出していたとされる。VWによると、今回公表した1100万台も排ガス量のデータに違いが出るという。ドイツや韓国などもVW車などの調査に乗り出す方針で影響が広がっている。

一方、VWグループジャパン広報は、対象車は日本では販売していないとしている。

(2015年9月22日22時52分)

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(朝日新聞社提供) 

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