福島みずほのどきどき日記

国家安全保障基本法について

2014年、安倍内閣は、通常国会に、国家安全保障基本法を提出し、成立をさせるのではないかと大きな危惧を持っています。現在、あまり議論になっていません。
しかし、秘密保護法は、長年役所の中では議論をされ続け、様々な点について質疑応答を繰り返し、議論をし続けてきました。国会議員や国民、市民の人たちにはほとんど情報開示をしないで、役所の中でだけ議論をし続け、国民には明らかにされませんでした。できるだけ議論をさせない形で検討を行い、閣議決定をした後、国会の中ではフルスピードで、数の論理で強行に次ぐ強行で成立をさせました。
私は秘密保護法でやったことをまた国家安全保障基本法でもやるのではないかと考えています。つまり、できるだけ国民の中では議論をさせずに、突然国会に提出し、国会の中で数の論理で強行採決をしていくということです。できるだけ国民やメディアで議論をさせないで、人々が問題ではないかと気がついた頃には、残念ながら法律が成立をすることを狙っているのではないかと考えています。
ですから、大事なことが人々の中で大いに議論をして、国会に上程させないようにすることでは無いでしょうか。

国家安全保障基本法は、何が問題でしょうか。
第一に、日本国憲法下で集団的自衛権の行使を認めるということです。どう考えても、日本国憲法のもとで集団的自衛権の行使はできません。日本国憲法のもとで集団的自衛権の行使ができるとすることは、違憲の法律を作ることで極めて問題です。
この法律は、日本が戦争をするときの根拠規定になってしまいます。
第二に、自民党の作成している国家安全保障基本法は、この法案の中に秘密保護法を入れています。極めて問題のある秘密保護法を中に入れているのですから、秘密保護法を廃止するということが非常に困難となります。秘密保護法を前提とした国家安全保障基本法は認めることができません。
2014年は、秘密保護法の廃止法案を国会に提出し、成立を目指すことが大事です。
そしてそれと同時に、国家安全保障基本法案を国会に上程させない戦いを多くの人たちとしていきたいと考えています。そのためにぜひ多くの人たちと国家安全保障基本法の問題点を大いに議論し、勉強していきたいと考えています。どうか一緒にやっていきましょう。

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