ある夏のあつい日に、ぼくのおくさんに赤ちゃんが生まれた。
さいしょに名まえをかんがえた。いっぱいいっぱいかんがえて、たったひとつの名まえをつけた。
名まえでよんだら赤ちゃんがほんのすこしこっちをむいた。
赤ちゃんはいちにちなんどもミルクをほしがる。
粉をはかって、お湯をわかして、ぼくはなんどもミルクをつくる。
赤ちゃんはいちにちなんどもおしっこをする。
なみだをふいて、おしりをふいて、ぼくはなんどもおむつをかえる。
あっ、ウンチしちゃった!
うんちだってくさくない。だってぼくはおとうさん。
ぼくは、おとうさん。
おわり
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