中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

<首都スポ>大学サッカー 専大守護神・福島の野望 リーグ5連覇と日本一

2015年9月25日 紙面から

精度に磨きをかけたキックを武器にリーグ戦5連覇とインカレ制覇を狙う専大GK福島春樹=川崎市多摩区の専大生田キャンパスで(沢田将人撮影)

写真

 大学サッカー界のナンバーワンGKが意気込みを語る! 第89回関東大学サッカーリーグ(東京中日スポーツ後援)で1部5連覇を狙う専大の福島春樹(4年・静岡学園)。来季からのJ1浦和加入を早々に決め、すでにプロの世界に身を置いている守護神。浦和の将来を担う大器は大学日本一にこだわり、残り少なくなったアマチュア生活に魂を込める。全日本大学選手権(インカレ)で日本一に輝いての“正式プロ入り”という青写真を描く。(取材・構成、関孝伸)

 −今季は3チームで活動してきました。来季からの浦和入団を1月に決め、トレーニングは主に浦和で行っています。週末は所属する専大で試合に出場し、加えて、夏まではユニバーシアード代表の主将として金メダル獲得を目指しました。どんな思いを持ってシーズンに入ったのでしょう

 福島「今まで以上に真剣に取り組んでいかなければならないという気持ちでした。いろいろな体験ができる年なので、その中でどういうふうにすれば自分が一番成長できるのかを考え、取り組んできました」

 −浦和入りをかなり早く決めたという印象があります

 「正式にプロになるのは来季からですが、その前に日本一のチームで練習を積んで成長したいと思って、早い決断になりました。それと、周作くん(浦和所属の日本代表GK西川周作)の存在が大きかったんです。手本になる選手の近くにいることが自分の成長につながると考えました」

 −間違いなく成長していることと思いますが、プレーの面で最も進化した点は

 「キックの質が良くなったと思います。キックはもともと評価されている部分でしたが、今年になって精度が上がっています」

 −浦和の特別指定選手として登録され、浦和で試合に出ることが可能になっています。出場はまだですが、ナビスコカップの準々決勝2試合(2日、6日)でサブメンバーに入りました

 「ベンチ入りしたことで、浦和の試合に出たいという思いが強くなりました。大勢のサポーターの中でプレーしたら気持ちいいだろうなと思ったんです」

 −専大の話に移りますが、リーグ5連覇を目指す中で、苦戦が続いています。首位と勝ち点10差の8位で、残りは8試合

 「もちろん、5連覇をあきらめてはいません。落とせない試合が続きますが、逆に全部勝てば優勝が見えてくるでしょうし、キーパーとしては毎試合無失点にこだわってやっていきます」

 −ユニバーシアード大会(7月、韓国・光州)は準決勝でイタリアにPK戦の末に敗れました。続く3位決定戦でブラジルを退けて銅メダルを確保しましたが、金メダルを目指していただけに残念な結果でした。GKは福島選手と前川黛也選手(関大3年)が併用され、負けたイタリア戦には前川選手が出場しました

 「金メダルを持って帰れなかったことに対する悔しさが残っています。負けた試合では、みんなを見守ることしかできませんでした。絶対的な何かが足りなかったから、すべての試合で使われることがなかったわけで、そこはすごく考えさせられました。自分の実力不足を突きつけられた大会でした。ただ、準決勝で負けた後に気持ちを切り替えて、あらためてチーム一丸となって銅メダルを取れたのは印象深い出来事です」

 −今季これからの抱負を

 「関東大学リーグの優勝ももちろん目指していますが、個人的にはその後のインカレで優勝したいという思いがすごく強くあります。高3のときのインターハイ(全国高校総体)が準優勝でした。大学でもリーグ戦の優勝は経験しているわけですが、全国大会の成績としては1年のときの総理大臣杯準優勝が最高。だから、なおさらアマチュア生活最後の大会となるインカレで日本一になりたいんです」

 −プロ入り後の目標を

 「将来は浦和を背負って立つ選手になりたいと思っています。周作くんを越えられるように頑張ります。それができれば、僕が目指している日本代表の試合に出るということにもつながっていきます」

 −まずはプロデビューを目標に頑張ってください

 「はい、ありがとうございます」

     ◇

 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中

 

この記事を印刷する

PR情報





中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ