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【プロ野球】

坂本、M点灯阻止弾

2015年9月25日 紙面から

巨人−広島 4回裏1死二塁、先制12号2ランを放った坂本(左)は、大西コーチとタッチを交わす=東京ドームで(沢田将人撮影)

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◇巨人2−0広島

 巨人は4回に坂本の12号2ランで挙げた2点を守り、4連勝とした。7イニング1/3を無失点のマイコラスは自身10連勝で12勝目。8回1死一、二塁のピンチは山口、マシソンの継投で切り抜けた。広島は2試合連続の零敗で3連敗となった。

     ◇

 久しぶりの感触に酔いしれた。「内角を打てないことが多かったけど、久しぶりに打てた」。坂本が4回1死二塁で先制の12号2ラン。お立ち台では、4連勝に導く決勝弾に満面の笑みだ。

 追い込まれた後の4球目、野村の内角低めに食い込んでくる139キロのシュートだった。「後で(映像を)見たら、すごく厳しいコースだった」と驚くほど難しいボールを完璧にとらえた。左翼席中段まで飛ばし、原監督も「(坂本)勇人は今シーズンで一番飛距離が出たホームランだった」と目を細めた。

 その指揮官が「インサイドをさばけるのが彼の特長」と評するように、巧みな内角打ちを得意に高卒2年目でレギュラーの座をつかんだ。

 しかし、打率3割超えは最多安打賞に輝いた2012年以来ない。新主将を託された今季も優勝争いが佳境に入った9月、前日まで14試合で打率2割4厘と苦悩していた。

 この日は午前中から球場入り。清水打撃コーチと映像を見ながら修正点を意見交換した。その上で「形どうこう考えたら結果は出ない。

 積極的にいこうと思っていた」と心理面も整理。無心で食らいつく姿勢が、東京ドームで球団タイとなる11連勝を呼び込んだ。

 26日からは首位ヤクルトとの2連戦が待つ。「本当に強いチームだけど、ボクたちも負けられない。なんとか2連勝して優勝に近づけるように頑張りたい」。2ゲーム差で迎える天王山に向け、キャプテンがチームに勢いをもたらした。 (小林孝一郎)

 

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