蹴球探訪
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サイ・ゴダード(3月18日)
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【大相撲】進撃の照 止まった 初黒星「立ち合い迷った」2015年9月25日 紙面から ◇秋場所<12日目>(24日・両国国技館) 全勝で単独トップの大関照ノ富士(23)=伊勢ケ浜=が関脇栃煌山に寄り切られて初黒星を喫した。横綱鶴竜(30)=井筒=は大関琴奨菊を上手投げで下し、2敗をキープした。2敗目を喫した平幕の勢とともに1差で照ノ富士を追う。 他の大関は稀勢の里が関脇妙義龍を押し倒して9勝目を挙げ、豪栄道は6勝6敗と星を五分に戻した。 進撃が止まった。今場所初黒星に照ノ富士は口元を真一文字に引き締める。土俵を下りると「しまった〜」と言いたげな表情に変わった。大関の敗戦では珍しく館内に座布団も舞った。「何で座布団が飛ぶのかな?」。照ノ富士も不思議がった。 「普通」。連勝が11でストップしても強気な姿勢は相変わらず。ただ、全勝で優勝争いのトップをひた走るプレッシャーを感じていたのか。「立ち合いで迷っちゃった。いつもより硬かった」と本音も打ち明けた。 迷いは土俵に上がってから。「右で張っていこう」。右の張り差しを思い描いたが、腕を抱えていく作戦に変えた。栃煌山に2本差されてたまらず強引に左から小手に振ったが、寄り切られた。 過去5戦全勝の“お得意様”に不覚を取ったのは疲れの影響もあった。「やっぱりちょっと疲れが来ているかなと思う。動いてない感じがした」。ここ数日間の朝稽古で体を赤らませるほど汗をかいたが、動きに違和感を感じていたという。どう疲れを取るかを聞かれると「今から考えます」とだけ答えた。 勝てば13日目にも2度目の優勝が決まったが、連勝が止まったことで消滅した。場所中の朝稽古で「13日目で優勝が決まる」と冗談めかした予想も的中せず。賜杯争いのトップには変わりないが、「(意識は)ないっすね」とどこ吹く風だ。 連勝中に験担ぎで頭を洗っていなかった勢が2敗に後退した。その取組を見た照ノ富士は「久しぶりに頭、洗うんだな」と笑いながら「久しぶりに頭、洗うか」と、自身も験直しを宣言する余裕っぷりを見せた。いつから洗っていないのか? と聞かれると「昨日」と報道陣もずっこけそうになる答え。気づけば明るさを取り戻していた。 初黒星でも、体にダメージを感じていても、照ノ富士は前を向いて残り3日間を戦う。 (永井響太) PR情報
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