中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

[ラグビー]日本8強ピンチ 残り2連勝でも勝ち点最大14

2015年9月25日 紙面から

◇W杯<第2戦>

 【グロスター(英国)大友信彦】ラグビーW杯の日本代表は23日、大会第2戦のスコットランド戦に10−45(前半7−12)で敗れた。南アフリカとの初戦から中3日の強行日程のためか動きが重く、ミスが目立つ展開。前半は相手をPGのみの7−12でしのいだが、後半は5トライを奪われ大敗した。日本は1勝1敗の勝ち点4でB組3位に後退。8強進出に向け、あとがなくなった。一夜明けた24日は合宿地で取材に応じた。次戦は10月3日、ミルトンキーンズでサモアと戦う。

 濃紺のジャージーに身を包んだスコットランドが、日本のゴールに次々と走り込んだ。日本は果敢にボールを動かして突破をはかるが、連係を欠き、細かいミスを連発。南アフリカ撃破で世界に衝撃を与えたジャパン劇場の再現はかなわなかった。

 「疲れは関係ない。この日程は最初から分かっていて、われわれはそれに向けて準備をしてきた。今日はスコットランドが素晴らしかった」

 エディー・ジョーンズHCは言い訳しなかった。だが、南ア戦から中3日の疲労は明らかだった。前半はラインアウトモールからナンバー8マフィがトライ。ハーフタイム直前、ゴールライン寸前で相手WTBシーモアをFB五郎丸がコーナーにはじき飛ばす猛タックルでトライを阻止したときは、観衆が熱狂した。しかし、後半開始早々にマフィが負傷退場。日本はその後も果敢に攻めたが、ミスが多くトライにつながらず。逆に相手のカウンターアタックを浴びた。

 「トライを取らなきゃいけないところでコミュニケーションミスが出て、取り切れないことで疲れが出て、ますます声がなくなり、判断ミスが出た」。SH田中が顔をしかめたように、悪循環がジャパンを覆った。

 「中3日の日程は影響したか?」。質問を畳み掛けたのはむしろ海外メディアだった。彼ら自身が、南アを破った日本の戦いを楽しみにしていたことがうかがえた。

 「今日も悪いところばかりじゃなかった。目標は8強進出だし、日本のラグビー熱が下がらないよう、しっかり休んで、サモアとアメリカに備えます」とプロップの山下。世界を驚かせる旅はまだ終わらない。

 

この記事を印刷する

PR情報





中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ