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【芸能・社会】

川島なお美さん急死 54歳、胆管がん

2015年9月25日 紙面から

生前、ワインを愛した川島なお美さん=09年6月21日、東京・目黒のウェスティンホテル東京で(稲岡悟撮影)

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 ドラマ「失楽園」などで知られる女優川島なお美(かわしま・なおみ=本名・鎧塚なお美=よろいづか・なおみ)さんが24日午後7時55分、胆管がんのため東京都内の病院で死去した。54歳。名古屋市出身。所属事務所が同日、マスコミ各社にファクスで発表した。事務所によると、通夜、告別式の日程は未定で、決まり次第発表するという。

 川島さんは青山学院大学在学中の1979年に歌手デビュー。文化放送の深夜番組「ミスDJリクエストパレード」のDJに抜てきされ人気を博した。82年に日本テレビ系バラエティー「お笑いマンガ道場」のレギュラーとなる。

 ドラマにはテレビ朝日系「イグアナの娘」(96年)や渡辺淳一さん原作の「失楽園」(97年)に出演。「失楽園」では、不倫関係に陥るヒロインを演じ、濃厚なラブシーンが大きな話題となった。映画では「鍵」(97年)などに出演。「私の体はワインでできている」というほどのワイン好きとして知られる。09年には人気パティシエの鎧塚俊彦さんと結婚。広島国際学院大学の客員教授も務めた。

 昨年3月、胆管がんで手術を受けたことを公表。今月に入り体調不良を訴え、出演していたミュージカル「クリスマス・キャロル」を降板。23日に開かれた代役発表会見にはメッセージを寄せ「完ぺきに元気になって女優に復帰できるよう当面は治療に専念させていただくことになりました」と復帰への思いを吐露したばかりだった。

 最後の公の場となったのは、今月7日。夫の鎧塚さんとともにフランスのシャンパンブランドのイベントに出席した。体重は30キロ台まで減少し、ほおはげっそりとこけ背骨が浮き出ていた。あまりの激やせぶりに、取材陣から心配の声が上がったが「また舞台の公演があって、本当に体力勝負なので激やせなんて言われている場合じゃない」とアピールしていた。

 11月5日には、東京・恵比寿のアクトスクエアでバースデーライブを開催し、20年ぶりに歌声を披露する予定だったが、楽しみにしていたライブを迎える前に帰らぬ人となってしまった。

◆夫の鎧塚さん「本当に立派でした」

 夫の鎧塚さんは24日、自身のフェイスブックで川島さんの死去を発表するとともに、コメントを掲載した。

 初めに「本日19時55分妻なお美が他界致しました」と報告。「一週間前まで舞台を勤め、そして最後の最期まで女優として、女房として、人として全力で生を全う致しました。なお美を支え応援してくださった皆さま方には心より御礼申し上げます」と感謝。

 さらに「息を引き取るまで川島なお美はやっぱり川島なお美のままでした。本当に立派でした」と病と闘い続けた妻をたたえた。

 <川島なお美(かわしま・なおみ)> 1960(昭和35)年11月10日生まれ、名古屋市守山区(旧守山市)出身。大学生だった79年、女子大生タレントの先駆けとして歌手デビューし、人気を集めた。ドラマ「名古屋嫁入り物語」などテレビ、舞台や映画、CMなど多方面で活躍。ワイン好きでも知られ、2001年、日本ソムリエ協会名誉ソムリエワインの騎士称号を取得。

 

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