ヘイトスピーチない世界へ学生らが団体 京都で設立
京都市内の大学生を中心に、民族差別解消を目指す団体「反レイシズム情報センター(ARIC)関西」が25日設立され、メンバーらが京都市上京区の京都府庁で記者会見し、「差別に関する学習会などを通じて、『差別』と『区別』が識別できる人を増やしていきたい」と語った。
ARICの全国組織は、ヘイトスピーチ(憎悪表現)などの差別をなくそうと若手研究者や学生が今年3月に設立した。ARIC関西は京都を拠点に活動する予定で、現在4大学の10人が参加している。
今後はまず、ヘイトスピーチなどに関する学習会を30日午後2時から下京区のひと・まち交流館京都で開催する。留学生への居住物件紹介の実態や、在日コリアンのヘイトスピーチ被害の調査に取り組むほか、ARICのホームページで相談も受け付ける。
会見した梁英聖・ARIC代表は「ヘイトスピーチを止めるためにも、市民の立場から差別とは何かが見えるようにしていきたい」と述べた。
【 2015年09月25日 22時20分 】