今年2月、中国メーカーのLenovoが、販売しているノートパソコンへ密かに凶悪なアドウェアを混入していることが発覚しましたが、今回新たに、またもやスパイウェアを埋め込んでいることが明らかとなりました。しかも今回は、Lenovoの主力モデルであるThink Padを始めとする「Think~」の全シリーズが対象です。
前回あれほどThinkシリーズは無関係と主張したのに
2015年2月にも、Superfishなる悪質なアドウェアを埋め込んでいることが明らかとなり、大スキャンダルに見舞われたLenovoですが、この時同社の見解は、「Thinkシリーズには埋め込んでいない」というものでした。しかし、今回は図ったかのように、全てのThinkシリーズが対象となっています。
Computer Worldが明らかにしたところによれば、LenovoはThink PadやThink Centre、Think Stationといった「Think」シリーズの全てのコンピュータに対し、「Lenovo Customer Feedback Program 64」なるプロセスを埋め込んでおり、ユーザーのデータを収集し、Lenovoのサーバーへ送信しているそうです。
マーケティング会社にデータを転送
さらに酷いことに、いくつかのデータはサードパーティーとシェアされていることが判明しており、オンライン・マーケティングやウェブ分析企業の名前が、ファイルに並んでいたとのことです。
このようなユーザーの信頼を裏切りかねない行為に対し、先述のComputer WorldがLenovoにコメントを求めたところ、同社は「ユーザーがデータ収集に対し同意している」と主張、「望まなければ設定をオフにも出来る」とし、まるで開き直るかのような態度を見せたそうです。なお、どのようにすれば解除出来るのかは分かっていません。
Source:BGR
(kihachi)