田崎真也氏、川島さんとの思い出語る「若いソムリエでは敵わない方」

　２４日に亡くなった女優の川島なお美さんと３０年来の親交があったソムリエの田崎真也さん（５７）が２５日、スポーツ報知の取材に応じ、故人との思い出を語った。

　７月末のパーティーで久しぶりにお会いしたばかりだったのでビックリしています。お痩せになられていて「お体の具合はいかがですか？」と伺ったら「ちゃんと食べているんですけど、なかなか太れなくて…」と仰っていました。女性として、女優として、まだこれからも活躍されるべき方だったので、とても残念です。

　９０年代後半からワインブームになって、よくお会いするようになりました。フランスにもよくご一緒しましたが、やはり美しい方なのでどこへ行っても人気者でした。勉強熱心で、あっという間にフランス語もできるようになっていましたし、常に自分からコミュニケーションを取りに行く方でした。

　私のワインスクールに１０年近く通って、ワインエキスパートの資格も取得された。ものすごく難しい試験なんです。よく講演などで「川島さんって本当にワインに詳しいんですか？」と聞かれますが、私は「本当に詳しいです」と即答します。若いソムリエでは全く敵わないくらい本当に詳しい方です。テイスティングの数や表現する能力もすごかった。でも、そういったところをひけらかすことはなかったですね。逆に「私の血はワインで出来ているんです」という言葉のように、どこかで「川島なお美」という存在を演じているような方でした。亡くなる直前まで女優にこだわり続けたのは、とても川島さんらしかったと思います。