米27州がVWに召喚状送付へ、合同調査に着手-ディーゼル車不正問題
2015/09/25 16:10 JST
(ブルームバーグ):ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)が排気ガス検査をごまかすためのソフトウエアを1100万台のディーゼル車に組み込んでいたと認めたことを受けて、全米50州の過半数が参加する合同調査が始まった。
カリフォルニアやテキサスなど27州がVWに召喚状を送付すると、マディガン・イリノイ州司法長官の報道官、アイリーン・ボイス氏が述べた。消費者保護および環境に関する法律について違反の有無を調査すると、複数の州司法長官が語った。ニューヨーク州司法長官は先に、VWの調査を開始したことを明らかにしていた。
テキサス州のパクストン司法長官は声明で、「環境に優しくない車を優しいと偽って消費者を欺く不正な商慣行があったかどうかがこの調査で明らかになる」と説明した。
米環境保護局(EPA)は18日、VWが排ガス検査の合格基準を満たしているかのように見せる不正なソフトウエアをディーゼル車に搭載していたと発表。EPAによると、VWは検査結果を動かすためソフトウエアを使っていたことを認めた。
米司法省のウィン・ホーンバックル報道官は24日の電子メールで、同省がEPAと「密接に協力」しながら、調査しているとコメント。「われわれはこの問題および、それが米国の公共衛生や大気汚染に影響する可能性を極めて深刻に捉えている」と説明した。
ハリス・カリフォルニア州司法長官の報道担当クリスティン・フォード氏は、「調査の完全性を守るため進行中の調査内容についてはコメントできない」と述べた。
原題:Volkswagen to Be Subpoenaed in Diesel Vehicle Joint Probe (2)(抜粋)
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更新日時: 2015/09/25 16:10 JST