米シアトルのバス衝突事故　邦人１人が死亡

　米西部ワシントン州シアトルの湖に架かる幹線道路の橋で２４日、地元公立大ノース・シアトル・カレッジの留学生らが乗っていた貸し切りバスと「ダックボート」と呼ばれる観光用の水陸両用車が衝突した。日本の外務省は現地当局の情報として、日本人１人が死亡、他に複数の日本人がけがを負ったと明らかにした。負傷者は命に別条はないという。

　氏名や出身地など死者・負傷者の詳細は明らかにしていない。

　大学によると留学生４人が死亡。ＡＰ通信によると、複数の重体者を含め５１人が病院に搬送された。バスと水陸両用車の双方に日本人が乗っていた。

　地元メディアは、水陸両用車側に何らかの異常が起きて対向車線にはみ出し、反対方向から走ってきたバスにぶつかったとみられると伝えた。

　水陸両用車後方から事故を見ていた目撃者は「水陸両用車の左前輪が動かなくなったように見えた後、バスの方に向かっていった」と証言した。

　バスには大学の国際プログラムに参加している留学生や職員ら約４５人が乗っていた。バスの乗客の方により大きな被害が出たという。

　南北を貫く現場の橋は片側３車線で、中央分離帯がない。（共同）