ロンドンでの金取引、銀行が清算方法の変更について協議
2015/09/25 15:28 JST
(ブルームバーグ):当局が規制強化を推進する中、ロンドンでの金の取引方法について、銀行5行がさらなる変更を検討していることが、取引監督団体に送付された書簡で明らかになった。ブルームバーグが同書簡を入手した。
5行と業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)を代表してロンドン貴金属市場協会(LBMA)宛てに送付された書簡によれば、モルガン・スタンレーやソシエテ・ジェネラルを含む5行は、店頭取引と上場デリバティブ(金融派生商品)について、標準化された集約的な清算の導入が妥当かどうかについて検討している。5行にはこの他にゴールドマン・サックス・グループ、ICBCスタンダードバンク、シティグループが含まれる。
WGCによると、同カウンシルはこの1年間、金市場の改善方法について18の銀行や他の市場関係者と協議してきた。貴金属はニューヨークやシンガポール、上海では取引所を通じて取り扱われる。300年余りにわたって続いているロンドンの取引では、取引相手のリスクの管理については銀行や他の企業任せになっている。商品取引については各国の当局が精査を進めており、議員らは銀行への監督を強化するよう求めている。
LBMAはこの書簡について確認したが詳細なコメントは控えた。WGCは、市場の現代化に関しては代表者らが定期的に協議していると述べた。
原題:Banks Discuss Change to London Gold Trade With Central Clearing(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Eddie van der Walt evanderwalt@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Lynn Thomasson lthomasson@bloomberg.net Agnieszka de Sousa
更新日時: 2015/09/25 15:28 JST