【阪神】金本新監督が最有力!掛布DC待望論も根強く水面下で絞り込み

2015年9月26日6時0分  スポーツ報知
  • 阪神の後任監督として最有力候補に挙がっている金本知憲氏(写真は12年の阪神―巨人OB戦から)

 阪神が来季の監督としてOBの金本知憲氏(47)=野球評論家=を最有力候補にリストアップしていることが25日、分かった。電鉄本社、球団は水面下で和田豊監督(53)との契約を更新しない方針を確認。シーズン終了後に後任人事に着手するが、2003、05年のリーグ優勝に導いた強打者が浮上した。また、猛虎ファンの間では掛布雅之DC(60)=スポーツ報知評論家=の待望論も根強く、水面下で絞り込みを進めていく。

 球団創設80周年のV逸が決定的となった阪神が、監督交代に踏み切ることになった。水面下で和田監督の続投条件をCSでの本拠地開催に設定してきたが、ヤクルト、巨人の後じんを拝し、2位確保も絶望的。後任人事はシーズン終了後に本格着手するが、金本氏が最有力候補に挙がっていることが判明した。

 24日には坂井信也オーナー(67)、南球団社長(60)が直接会談を行い、23日に死去した中村GM不在の編成面について話し合った。その中で監督交代についても話題が出たもよう。坂井オーナーは「何も話しません」と話すにとどめているが、電鉄本社内でも意見の調整に入っているようだ。

 ある球団幹部が「金本氏のことはずっと“ポスト和田”として考えている」と話していたように、チームは12年の引退後、将来の幹部候補生として高く評価してきた。昨オフも和田政権の一員として、金本氏に入閣を要請したが、本人の意向を尊重し見送った経緯がある。

 金本氏は02年オフに広島から阪神にFA移籍し、03、05年のリーグ制覇に大きく貢献。豊富な練習量と卓越した打撃理論でチームを引っ張ってきた。1492試合連続フルイニング出場の世界記録を樹立するなど、野球に取り組む姿勢も超一流で後輩からの人望も厚い。

 一方、ファンの間では長年、掛布DCの待望論が沸き起こっているのも事実。14年からは若手の育成に尽力し、球団も高い指導力を認めている。シーズン終了をにらみ、本社、球団で候補者を一本化するが、主力の高齢化が進み、チームが過渡期を迎えるなか、猛虎のレジェンドが再建の切り札になりそうだ。

 ◆金本 知憲(かねもと・ともあき)1968年4月3日、広島市生まれ。47歳。広陵高から東北福祉大を経て、91年ドラフト4位で広島入り。02年オフにFAで阪神移籍。03、05年のリーグ優勝に貢献した。04年に打点王、05年は打率3割2分7厘、40本塁打、125打点でMVPに輝いた。1492試合連続フルイニング出場は世界記録。ベストナイン7度。12年に現役引退。180センチ、88キロ。右投左打。

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