排ガス不正問題の独VW、ポルシェCEOが新CEOに就任へ
2015年09月25日 21:14 発信地:フランクフルト/ドイツ
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【9月25日 AFP】排ガス規制逃れスキャンダルに揺れる自動車大手フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)の次期最高経営責任者(CEO)に、同社傘下の高級スポーツカーメーカー、ポルシェ(Porsche)のマティアス・ミューラー(Matthias Mueller)最高経営責任者(62)が就任する見通しとなっている。
VWの監査役会は25日朝、独ボルフスブルク(Wolfsburg)の本社で会合を開き、23日に辞意を表明したマルティン・ウィンターコルン(Martin Winterkorn)CEOの後任として、ミューラー氏の就任を承認する予定。
ミューラー氏は1953年6月9日生まれ、独日刊紙ウェルト(Die Welt)のインタビューによるとプロサッカー選手になるのが夢だったという。だが独高級車メーカー、アウディ(Audi)で工具技師としての経験を積んだ後、ミュンヘン(Munich)で情報工学を学び、2010年にポルシェのCEOに就任した。
ポルシェは2005年から、自社の15倍の規模のVWの買収を画策していた。だが世界的な金融危機により買収計画は行き詰まり、VWの株主からの十分な支持も得られず、その後VWが逆にポルシェを買収した。
ミューラー氏はポルシェCEOとしてVWの取締役会にも名を連ねる。ミューラー氏の下でポルシェは今年3月、記録的な年間販売台数、売上高、利益を発表していた。(c)AFP/Simon MORGAN