渋谷さんと長々とアフターしてしまい、
マスターの店はとっくに閉店時間を迎えてしまった。



私はアフターが終わったタクシーの中で、
マスターに電話した。



私「もしもしー。アフター終わったよぉ」

マスター「お疲れ様でございます。」



私「会えるー?今から、、、」


マスター「今日は今から片付けます。終わってから連絡しますね。」





私「わかったー。待ってるー」


マスター「寝てて下さいね。おやすみなさい。」


私「はーい。」







、、、ふう、



会いたいけど、
でも、疲れたから今日はいいや。、




昔は違った、
どれだけ疲れていても会いたい気持ちのが先だった。

無茶して会いに行った。
それを愛のパワーとでもいうのだろうか?

じゃあ今は?
結局疲れてあわないことなんてザラにあるよ。
愛してないの?いや、愛してる。
むしろあの頃よりもとっても愛してるよ。、



無茶して、会いに行ってた頃は
不安だったのかもしれない
会わないと、愛してるといわれないと、
確かめないと、不安だったのかもしれない。



私「少しは成長してるってことかしら。」




独り言をつぶやく。
ひとりきままに。



そして、私がお風呂に入り

のんびりして。

出た時に丁度マスターから電話が鳴った






マスター「外を歩いています。」


え?
うちに来るの!?




私「うちに来るの?」

マスター「いえ、駐車場へ向かってます。今日は体力が無くなってしまいましたので、寝る日にしようと思います」



ああ、びっくりした。
眉毛ないから。笑



私「そうだね、それがいいよ。ゆっくりお休み。」

マスター「優しいんですね。ありがとうございます。そちらも今日はお疲れだと思いますのでゆっくり寝てください」



私「そだね。ゆっくり寝るとするよ」

マスター「はい。」




私「、、、愛してるよ。ね、私の事好き?」



マスター「、、、ありがとうございます。はい、好きですよ。」


少し照れながら言うのが可愛かった。

ああもう、この言葉を聞ければ私は寝れる。


会わなくても寝れる。


これが時間を積み重ねるってことなんだなぁ





おやすみなさい、
また明日

と言って電話を切った。



私は今日も、幸せだと思った。