「ワイルド・スピード SKY MISSION」(原題: Fast & Furious 7、別題: Furious 7)は、2015年公開のアメリカのカー・アクション映画です。ヴィン・ディーゼル&ポール・ウォーカー主演の「ワイルド・スピード」シリーズの7作目で、東京、アブダビ、ロサンゼルスと世界を舞台に、国際犯罪組織のボスだった弟を殺され復讐に燃える男と、主人公たちとの戦いを描く娯楽大作です。本作のクランクアップ前に主演のポール・ウォーカーが交通事故により他界したため、一部のシーンは彼の弟2人(カレブ/コディ・ウォーカー)が代役を務めています。
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監督:ジェームズ・ワン
脚本:クリス・モーガン
原作:ゲイリー・スコット・トンプソン(キャラクター創造)
出演:ヴィン・ディーゼル(ドミニク・トレット)
ポール・ウォーカー、コディ/カレブ・ウォーカー(ブライアン・オコナー)
ドウェイン・ジョンソン(ルーク・ホブス)
ミシェル・ロドリゲス(レティ・オルティス)
ジョーダナ・ブリュースター(ミア・トレット)
タイリース・ギブソン(ローマン・ピアース)
クリス「リュダクリス」ブリッジス(テズ・パーカー)
エルサ・パタキー(エレナ・ネベス)
ジェイソン・ステイサム(デッカード・ショウ)
ナタリー・エマニュエル(ラムジー)
ジャイモン・フンスー(ジャカンディ)
ほか
【あらすじ】
前作でオーウェン・ショウ率いる国際犯罪組織を打倒し、レティ(ミシェル・ロドリゲス)を取り戻したドミニク(ヴィン・ディーゼル)でしたが、彼女の記憶喪失は戻らず、レティとの関係に苦悩します。また、慣れない車で息子のジャックの送迎するという平和な日々を送るブライアン(ポール・ウォーカー)は、かつての刺激を恋しく思うことを妻のミアに漏らします。ミアは2人目の子供を身ごもっていますが、ブライアンをさらに束縛するする事を恐れ、妊娠したことを話せないとドミニクに打ち明けます。
一方、ホブス(ドウェイン・ジョンソン)、エレナ(エルサ・パタキー)が勤めるDSS本部では、見知らぬ男がホブスの部屋で彼のPCをハッキングしていました。男の名はデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)、オーウェンの兄で、元イギリス特殊部隊員、秘密諜報機関にも在籍した男でした。デッカードは弟の復讐のためホブスの端末からドミニクの仲間を探知、ホブスに傷を負わせて去っていきます。そして東京に移り住んでいたドミニクの仲間のハンを殺害、さらににドミニクの自宅に爆弾を送り届け、爆破します。入院しているホブスから情報を入手したドミニクは、仲間の命を狙うデッカードを倒すことを決意、東京へ飛んでハンの遺品を受け取り、アメリカで葬儀を行います。葬儀の最中に現れたデッカードを追いますが、特殊部隊が現れ、デッカードは逃走します。
アメリカ政府の秘密組織である特殊部隊を率いるミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)は、ジャカンディ(ジャイモン・フンスー)が率いる民間軍事組織に捕えられたラムジー(ナタリー・エマニュエル)というハッカーの奪回をドミニクに依頼します。ラムジーが開発した「ゴッド・アイ」という監視プログラムは、世界中のあらゆる情報機器よりデータを入手、どんな人物が世界のどこにいようと瞬時に発見することができる代物で、ノーバディの提案はラムジーと「ゴッド・アイ」の奪還に成功したらそれを利用してのデッカード打倒に協力する、というものでした。ドミニクは了承し、仲間たち全員と未だ記憶が戻らないレティと共に、アゼルバイジャン山中で移動中のジャカンディの車両部隊に空から急襲します・・・。
「ワイルド・スピード」シリーズはすべて観ていますが、「ワイルド・スピード SKY MISSION」はシリーズ最高の出来です。人気の絶頂にあった主演の一人、ポール・ウォーカーが撮影半ばで交通事故で亡くなり、彼の遺作となってしまいましたが、評価も高く、興行収入も桁違いです。
タイトル 全世界興行収入
ワイルド・スピード(2001年) 2.1億ドル
ワイルド・スピードX2(2003年) 2.4億ドル
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年)1.6億ドル
ワイルド・スピード MAX(2009年) 3.6億ドル
ワイルド・スピード MEGA MAX(2011年) 6.3億ドル
ワイルド・スピード EURO MISSION(2013年) 7.9億ドル
ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年) 35.1億ドル(2015.6.18現在)
ポール・ウォーカーが途中で亡くなったことのインパクトは大きく、ジェームズ・ワン監督とユニバーサルの重役が会議を行い、製作を中止することも検討されましたが、最終的に彼の遺作に相応しいものとなるように脚本を書き換え、製作を続けることになりました。未撮影のシーンは、彼の二人の兄弟による代役、過去に撮影されたシーンの利用、CGなどで製作されました。彼の妻役だったジョーダナ・ブリュースターは、スケジュールの都合でポール・ウォーカーとのシーンが未撮影だった為、すべて二人の代役やCGを相手に演技しなければならなかったという、ちょと哀しいエピソードもあります。
こうした事は映画の流れを不自然にしかねず、大きなハンディキャップになりますが、二時間を超える大作の最初から最後まで手抜きのないアクションやファイト・シーンから、シリーズ最高の作品を作ろうと意気込みが伝わってきます。アクション映画の押しも押されぬ大スター、ジェイソン・ステイサムが悪役としてオープンニングから登場し、ぐっと画面が締まります。次いで、ジェイソン・ステイサムとドウェイン・ジョンソンの凄まじいファイト・シーンが繰り広げられ、序盤からアクセル全開です。
邦題の「SKY MISSION」から連想されるようにこの映画の見どころのひとつは輸送機から車ごと降下するシーンですが、それだけではなく、至る所すべて見どころと言っても過言ではありません。本作から登場の大物俳優カート・ラッセルや、イギリス人女優ナタリー・エマニュエルもいい感じです。様々な登場人物が次から次へと楽しませてくれますが、エンディングはポール・ウォーカーに捧げられています。主演のヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカー、二人の車が最後に並走し、ポール・ウォーカーの車がゆっくりと左の道に離れていく様は、ミッシング・マン・フォーメーション(殉職者を送る編隊飛行)を模したもので、心に染み入ります。
ナタリー・エマニュエル
序盤から白熱するジェイソン・ステイサムとドウェイン・ジョンソンの格闘シーン
輸送機からから車ごと降下するシーン
車でビルからビルにジャンプするシーン
ポール・ウォーカーに捧げられたエンディング
ワイルドスピード スカイミッション ジェイダトイズ 1/24スケール ダイキャストカー
FURIOUS 7 SKY MISSION DIE CAST JADA TOYS【並行輸入品】
2009年式 日産 GT-R/2009' NISSAN GTR
1970年式 ダッジ・チャージャー/1970' DODGE CHARGER
/1970’ DODGE CHARGER R/T (OFF ROAD ver.)
1969年式 ダッジ・チャージャー デイトナ
/1969' DODGE CHARGER DAYTONA
プリムス ロードランナー/DOM's PLYMOUTH ROAD RUNNER
/LETTY's DODGE CHALLENGER
ワイルド・スピード・シリーズ
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