シンガポール行きの搭乗時間が近づいてきましたので、54番ゲートに向かいます。ラウンジから54番ゲートはすぐそこでした。B777-300ER型機が停まっています。
搭乗口では、ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスの3つの列が設定されていました。ファーストクラスの列には、あまり身なりの良くない、ファーストクラスにはふさわしくない感じの男性が1人並んでいました。
搭乗が開始され、この男性に続いて搭乗します。運命の分かれ道は私は左です。件の男性は、右に進んでいきましたので、ファーストクラスではありません。ANAダイヤモンド会員の修行僧(社畜には見えなかった)の方なのでしょう。
私の座席は1A(アホ1ともいう)です。この日のファーストクラスは8席中2席しか埋まっていませんでした。そりゃエアカナダの50,000マイルで取れるはずです。
座席には、サムソナイトのアメニティキットがセットされています。
座席に着くと、ウェルカムドリンクです。シャンパンとオレンジジュースを持ってこられました。「両方どうぞ。」ということで、もったいない気もしたので、両方頂きました。
この機材のファーストクラスは、ビジネス・エコノミークラスの人が通過しない設定になっているのはいいです。離陸前に、機内着に着替えたりなど、せわしい思いをすることなく準備ができます。
離陸準備が整い、出発です。ただし、18時前後の成田空港は、北米・アジア方面に行く飛行機や国内各地に行く乗り継ぎ用の飛行機で混み合います。離陸まで30分ぐらいかかりました。
梅雨の時期だったので、所々揺れがありますが、機内サービスが開始されます。洋食のコースを頂くことにしました。まずは前菜からです。
ちなみに、ANAファーストクラスのシャンパンはKRUGです。JALのファーストクラスのシャンパンはSALONなので、シャンパン勝負はJALの方が上ですね。ただし、私が飲み比べて違いがわかるかというと、非常に怪しいですが。
続いてキャビアです。キャビア頂いたの、かなり久しぶりです。キャビアって、日本に住んでいると、それほど身近な食材ではないですからね。
続いて、野菜サラダです。
ようやく、メインのフィレステーキです。焼き加減は特に聞かれませんでしたが、私にはちょうど良く、美味しく頂きました。
続いて、チーズの盛り合わせです。このあたりでお腹がいっぱいになってきました。
別腹の果物盛り合わせはなんとか押し込みます。
紅茶を飲みながら、少しくつろぐことにしました。
日系航空会社のANAなので、日本語対応の機内プログラムはもちろん豊富にあります。この日は、バリ島の兄貴を題材にした映画「神様はバリにいる」と、ライフトラベラーのマツダミヒロさんの「魔法の質問」を見ていました。
その間に、隣の空席にベッドメイクして頂いたので、そちらでくつろいでいました。
シンガポールまではまだ4時間ほどあったので、少し寝ようと思ったのですが、眠ることができなかったので、キャビンアテンダントの責任者の方に何点か質問をしてみました。
Q1 ファースト・ビジネスクラスのサービスで、特に心がけていることは何ですか?
A1 オンデマンドなサービスですね。タイミングやお客様のニーズ、体調などに合わせたお手伝いを心がけています。阿吽の呼吸を感じられるように意識しています。
A2 フレンドリーにお客様に寄り添うようにしていることでしょうか。ただし、言葉遣いがフランクにならないように気をつけています。
Q3 「この航空会社はすごい」と思う航空会社はありますか?
A3 昔は「シンガポール航空を目指せ」とよく言っていましたが、5つ星を頂くようになって、あまり言わなくなっています。イメージ的には、エティハド航空やトルコ航空はすごいと聞きます。
Q4 2020年の東京オリンピックの時のANAのイメージはどんな感じですか?
A4 ANAの世界的な知名度を上げていきたいです。いま路線を拡大しているのも、JALの路線拡大に制限がかかっている時期なので、いまがチャンスだと考えています。日本人だけではなく、外国人の方にも、スマートで乗りたいと思ってもらえるエアラインでありたいです。
到着2時間前になり、夜食タイムにします。まずは、口直しのシャーベットからです。
そして、夜食のメイン、一風堂のラーメンです。(一風堂は大阪梅田にもありますが、私は行ったことはありません。)
最後にアイスクリームを頂きました。
シンガポール時間の午前0時過ぎ、ほぼ定刻に、シンガポール国際空港 ターミナル2に到着しました。
飛行機のエコノミークラスとビジネスクラスは全然違いますが、ビジネスクラスとファーストクラスも全然違うなあと思いました。充実のフライトでした。