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 ウォールアート(壁画)で街を彩り、元気にしよう――。日雇い労働者が集まる大阪市西成区のあいりん地区でアーティストと子ども、行政が一体となったアートプロジェクトが進む。24日には全国最大級となる巨大壁画の完成披露イベントも予定されている。

 普段は労働者の姿が目立つ新今宮駅前に17日夕、11人の子どもが集まった。南海電鉄の高架下にある高さ7メートル、長さ70メートルものコンクリートの壁面に、次々とスプレーで色を吹き付けていく。子どもたちの笑顔の中心にいたのは西成出身のヒップホップアーティスト、SHINGO★西成さん(43)だった。

 「アートの力で街をカラフルに、元気にしたい」と昨年6月、阪南大学教授の松村嘉久さん(49)と一緒に「西成アート回廊プロジェクト実行委員会」を立ち上げた。最初にキャンバスに選んだのは、市立今宮中学校(現・いまみや小中一貫校)のすぐそばの南海電鉄の高架下だった。この通りは過去に露店が占拠し、ごみも山積みになっていた。市が撤去を進めると、今度は人通りが途絶えてしまった。