写真広場
写真部のカメラマンが撮影した数々のカットから、お薦めのもう1枚を紹介します
【社会】理不尽には声を 平和、脱原発願う全国集会連休最終日の東京・代々木公園に、平和や脱原発を願う大勢の人々が集まった。原発再稼働、安全保障法制、沖縄の米軍基地問題−。民意を顧みず重要な政策を押し通そうとする安倍政権に、市民の怒りはやむことはない。二十三日に開かれた「さようなら原発 さようなら戦争全国集会」の参加者は「理不尽を見過ごすことはできない。市民の力で少しずつでも変えていきたい」と声を上げた。
◆若者 自分の頭で考えてこの社会は「若者は無関心だ」「若者の政治離れだ」と、ずっと言ってきた。デモなんてやっても意味ない、市民なのに、主婦なのに、学生なのに、サラリーマンなのにと。 俺はそれに対して言ってやりたい。「そういうことに意味がないんだ」って。 そろそろ自分の頭で何か考えて言った方がいい。最近はそう思う。 戦争へ行きたくないのは利己的だと言った議員がいたけれど、そうした発想が今の自民党にはあるのではないか。憲法学者がここまで怒っているのは、法自体によほどの欠陥があるからだ。 改憲の人も怒っているのを、自民党は自覚した方がいい。保守とか革新を超えている。今こそ「戦争反対」「憲法を守れ」と言わなければならない。
◆福島 原発事故に学ぼう福島第一原発の事故は終わっていない。今も被害が広がり続けている。そんな中で(九州電力)川内(せんだい)原発が再稼働した。多くの国民の反対を押し切り、憲法違反の安保法が安倍政権の暴挙で決められたことと重なる。過酷な被曝(ひばく)労働が日本中で仕事を求める人の受け皿になっている。今度は兵役が受け皿になるのだろうか。 戦争も原発事故も起きてしまったことから学ばなければ、悲劇は何度でも繰り返される。国土を失い、平和を失い、民主主義を失うのが原発と戦争だ。人権を侵害し、命を冒涜(ぼうとく)し、生きる尊厳を奪う。 どんな暗がりであっても確かな明かりを一つずつともしていこう。誰も私たちの思いを止めることはできない。原発も戦争もない世界を、私たち一人一人がつくっていこう。
◆沖縄 埋め立て許さない「戦争法案」の強行採決に続き、安倍政権は沖縄県知事をはじめ県民が反対しているにもかかわらず、十月から辺野古の海を埋め立て、本格的な工事を強行すると宣言した。民意を踏みにじる暴挙を、私たちは絶対に許せない。 翁長雄志(おながたけし)知事は、ついに埋め立て承認の取り消しを決意した。県民が米軍キャンプ・シュワブ正門前で一年近く続けた座り込みなど、人々が命懸けで闘った成果だ。五月には三万五千人が結集し県民大会を開いた。私たち沖縄県民は、どんなことがあっても政府に屈しない。本土での世論の広がりも知事の決断を引き出した。 政府は埋め立ての根拠が無くなったのに法律を悪用し、工事を進めようとしている。辺野古を止めれば安保法も止められる。ともに頑張ろう。
◆川内 国は責任持てるか八月十一日に川内原発1号機は再稼働した。まだ終わったわけではない。九州電力は十月にも2号機の再稼働を目指しているが、たくさんの問題がある。鹿児島においでいただきたい。2号機はもう動かさないという、大きなうねりをつくっていきたい。 一年前、(当時の)小渕優子経済産業相は鹿児島県知事へ約束した。もし事故が起こった場合には、関係法令に基づいて政府は責任を取る、対処すると。福島の話を聞いていると、国は責任を持てるだろうか。 集団的自衛権を行使した場合、敵国から川内原発や(佐賀県の)玄海原発へミサイルが飛んできたら、日本は全滅する。そのことは一切、触れられていない。皆さんと一緒に、全国の原発再稼働は絶対に許さない運動をつくっていこう。 PR情報
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