世界最大の自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)の排気ガス排出量不正による波紋が拡大している。米環境保護庁(EPA)が18日(現地時間)、米国市場で販売されたVW車48万台にリコール(回収・無償修理)を命じたことで株価が急落し、23日にはマーティン・ウインターコーン最高経営責任者(CEO)が辞任を表明した。
VWのリコールが明らかになると、韓国の自動車業界と金融市場では現代・起亜自動車には追い風になるとの見方が優勢だった。一部専門家は過去にトヨタの大規模リコールで現代自など韓国勢が世界市場で販売を伸ばした例を挙げ、今回も似たような状況が再現されると期待した。しかし、韓国の自動車メーカーの株価は反応を示していない。
■現代自の株価は下落
24日のソウル株式市場で、現代自の株価は前日比0.6%高の15万8000ウォンで引けた。しかし、VWの排気ガス不正が発覚した18日以降、現代自、起亜自の株価はむしろ4.5%、2.3%下落した。VWのリコール騒動が韓国の自動車メーカーの株価にほとんどプラスの影響を与えなかったことになる。
2009年から10年にかけ、トヨタが全世界で700万台以上をリコールした際は違った。トヨタに対する消費者の信頼度が揺らぎ、販売台数を減らすと、ライバル現代自、起亜自が世界市場で販売を大きく伸ばし、株価も急騰した。2010年に現代自は年間で43.4%、起亜自は143.4%も株価が上昇した。