下鴨神社マンション計画、京都市が許可 11月にも着工
下鴨神社(京都市左京区)のマンション建設計画について、市は24日、風致地区条例に基づく許可と、眺望景観創生条例による認定を行った。景観規制上の手続きは終了し、11月にも着工される見通しとなった。
計画によると、世界遺産指定区域の隣接地(バッファゾーン)に地上3階建ての8棟(計100戸)を建設する。建設予定地は開発行為に規制がかかる風致地区内で、鴨川から大文字への眺望を保全する区域にも含まれており、両条例に基づく許可、認定が必要だった。計画を審議した市美観風致審議会は8月31日付で計画を認める答申を市に提出していた。
市は、審議会の付帯意見に基づき、「樹木や緑地の適切な管理に努め、市に定期的、継続的に報告すること」を許可条件に設定した。市によると、建築に必要な許可は、建築確認などを残すのみで、景観保全に関する条例上の審査はすべてクリアした。
計画をめぐっては反対する住民団体が7月下旬、撤回を求める5100人分の署名を神社に提出している。
【 2015年09月24日 22時09分 】