読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

29の女の1日はいかにあるべきか?

moarh.hatenablog.jp

「かばん*1の中身大公開」「お部屋拝見」「手帳の中身」「1日*2の過ごし方」は女性誌における定番特集であり,私がこよなく愛する日経WOMANはほぼこれらの特集を使いまわして成り立っていると言っても過言ではない。したがって,こうした企画をあややさんが始めてくださったからには私も乗っかってみるのである。ただし,本題に入る前にことわっておくが,私の1日は「ジャニオタの1日」というより「(有閑)院生の1日」である。ジャニジャニした1日をご期待なさるとがっかりさせてしまう可能性が高いと思われるので,その点だけきちんとご注意願いたい。

f:id:Mephistopheles:20150925052046j:plain

今回初めてExcelで時間帯グラフを作ったが,いろいろなちょっとした工夫が必要になり,Excelの勉強にもなった。なるほど。

 23:30~6:30:睡眠

私はもともとショートスリーパーと呼ばれる部類で,つい数年前まで平日は1日に3~4時間くらいしか寝ていなかったし,何度も書いている通り受験直前は1日1時間しか寝ていなかった(それはまあ,切羽詰まっていたからなのだが)。しかしながら最近は,もう,ダメです。6時間でも短い。今のところ最適な睡眠時間は7時間~7時間半であるようだ。

6:30~7:20:朝食・家事

みなさまは「大学院生」にどのようなイメージをお持ちだろうか。自堕落で昼夜逆転した感じの不健康な生活を送る,年齢不詳の学生だろうか。そうだとしたらあなた,それは森見登美彦の読みすぎである……と言いたいところだがだいたいそれで正しい。しかし私は違う。一人暮らしを始めてからというものやたらと生活が規則正しくなり,今やマリアがやってくる以前のトラップ一家よろしく,軍隊のような規律のもとで生活している。ちなみに日本にいた頃はラジオ体操までしていた(ただ,これは中学の頃からやっていた)。

7:20~7:45:犬の散歩

大家が飼っている犬の散歩に行く。なんと10年以上散歩に連れて行っておらず,最初はずいぶん手を焼いたが,最近ようやく「人並み(犬並み?)」の散歩ができるようになってきたので,ここ1年くらいは音楽を聴きながら歩けるようになった(前はそんな余裕はとてもなかった)。たいていジャニーズを聴いているので,「ジャニーズタイム①」くらいの位置づけでいいと思う。1日の始まりにふさわしいさわやかな曲をよく聴く。最近ではSexy Zone『マワレミラクル』やKis-My-Ft2『Brand New World』など。

7:45~8:00:化粧

社会人のみなさまと違い,私はすぐに家を出るわけでもないのだが,家を出る間際に化粧をするのも面倒臭いので,家を出る用事がある時にはこのタイミングで化粧をしてしまう。できるだけ化粧崩れを防ぎたければもっと家を出る直前に化粧した方がよいのだろうが,女にとって化粧は「やる気スイッチ」なので,その意味でも私はこの時間をムーンプリズムパワーメイクアップに充てているのである(ただし私はセーラーマーズが一番好きである)。

8:00~9:00:自由時間

朝が早いので,この時間にはすでに自由を我が手中におさめている。メールチェックをしたり,インターネットで情報収集をしたり,雑誌を読んだり,今日やることの段取りを考えたりして楽しく過ごす。

9:00~11:00:ピアノ

もうここ10年ほど,ピアノを練習する時間は午前中である。疲れて帰ってきて楽器を練習するような心のゆとりはない。

ちなみに今はスカルラッティソナタショパンのバラード4番を練習している。バラード4番はピアニストの試金石とされるだけあってものすごく難しく,ちっとも上達しないのに嫌気がさしてバラード3番を復習してみるととても楽しい。しかしはたと気づいたのだが,朝っぱらからバラードを2曲も弾いたりして,私は今年のショパンコンクールを目指しているのだろうか。エントリーしたっけ?

11:00~11:30:登校準備など

登校の準備やメールチェックなどをする。日本時間ではだいたいこの時間帯がみなさまの終業時刻にあたるため,家族や友人たちからLINEが入ったりするのもこのころで,下手するとここでLINEのやりとりが始まってしまい,いつまでも始業できなくなるのがトリッキーである。

11:30~12:30:昼食

日本でもほぼ自炊していたが,こちらに来てからその傾向はますます強まった。とにかく外食が高いのだ。外食というようなレベルでなくても,日本のコンビニではせいぜい200円もあれば買えるようなサンドイッチ2切れが,こちらでは500円近くする。学食も同じで,日本に比べればかなり割高な割に味は学食クオリティで,そこまでおいしくない。別に急いでいるのでない限り馬鹿馬鹿しい。なので,昼食は家でとってから出ることがほとんどである。仮に午前中から出なければならない時にはお弁当を作って持参する。

12:30~13:00:登校

雨がひどかったりしない限り,いつも歩いて登下校している。30分くらいだから頭を切り替えるのにちょうどいい距離なのである。ここでもほとんどジャニーズを聴いているので,「ジャニーズタイム②」となる。

13:00~19:00:学校

たいていこれくらい学校にいるのだが,状況によってもっと長かったり短かったりする。セミナーなどの予定がない限り,院生室の自分の机で論文を書いている。

ご覧の通り決して長い「勤務時間」ではないが,日割り計算をして1日600語~2000語くらいの間で語数のノルマを決め,毎日それを遵守するように努めた結果,本格的に執筆し始めてから半年くらいで博士論文の初稿を書き終わった。いろいろな考え方があるだろうが,こういう大きな課題に取り組むにあたって私のモットーは,Facebook本社にも掲げてあるという言葉「完璧にやるより,まず終わらせろ」である。ざっとでも最低限達成しておいて,それからじっくり推敲する方が,私の性分には合っている。

19:00~20:00:下校・夕食

執筆のピークにはむしろ夕食を弁当として持参し,学校で食べて帰っていたが,今は帰宅してから食べている。

 

f:id:Mephistopheles:20150925131756j:plain

f:id:Mephistopheles:20150925131815j:plain*3

執筆時間は書くことに集中したいので,簡単な分析などは学校を出る前にやっておく(そして次の日それを文章にする)。やり残したことや,今日やったことを踏まえて明日やりたいことなども,明日の自分への申し送りのつもりでメモしておく。上2枚は私の手帳と研究用ノートから(乱筆で失礼いたします)。たとえば手帳の中に,「Cork Shakesperian 新聞記事引用した?」とか「シェイクスピア作品を選ぶ順番」とか書いてあるのが,その「明日の自分への申し送り事項」にあたる。さらに,その日の語数も書いておくとモチベーションアップにつながる(私の場合)。

 下校時間は「ジャニーズタイム③」かと思いきや,最近は秋のとば口であることでもあって下校時間は本当に美しい夕暮れであるため,ジャズのスタンダードナンバーを聴きながら帰っている。形から入るタイプなのである。オシャレだろう。『Cry Me A River』とかね。『Night and Day』とかね。Crystal Kay & Jin Akanishi『Helpless night』もいいのだが,どちらかというともう少し夜が深まった時間に聴きたい。

20:00~20:30:入浴

私が住んでいるシェアハウスではお湯の供給が暖房と連動しており,暖房が切れる23時になるとお湯はタンクに溜まっている分を残して徐々に減っていくシステムになっている。またバスルームは1つしかないため,できるだけ時間帯を工夫しなければならない。割と早い時間に入浴するのはそのためである。

20:30~23:30:自由時間

自由時間と言っても,やることはだいたい決まっている。まずこの日記を書く。それだけしかない日はそのあと本など読んで過ごしているが,何か番組を録画した日などは,リモート視聴機能でそれを見たりもする。たまに学校の後でジムに行ったりコンサートを聴きにいったりもするので,そうなるとこの時間は削られる。

翌朝スイッチを入れるだけで済むように,コーヒーメーカーに水と粉をセットしてから寝るようにしている(こういうところが日経WOMAN崇拝者である)。今日もこれからセットして寝る。

ただの地味な院生の1日になってしまった感がしないでもないが,私の標準的な1日はこんな感じである。時間の融通がきくというのは祝福でありまた呪縛でもあるが,私は規則正しい生活を送ることと,その日ごとのノルマを設定し遵守することによって生き延びている。そういう女が魅力的かどうかは,この際考えないようにしておきたい。

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

 

 

*1:メイクポーチなどの場合もあり。

*2:朝時間,夜時間,休日などヴァリエーションあり

*3:なぜだか現時点(2015年9月24日23:30)で90度回転された状態で表示されていますが,一応対策はしてみたので,反映されるまで時間がかかるだけと考え,少し放置してみます。