現代自グループ会長の長男 自社株大量買い入れ=意図注目

【ソウル聯合ニュース】韓国・現代自動車グループの鄭夢九(チョン・モング)会長の長男で、同グループ副会長の鄭義宣(チョン・ウィソン)氏が、現代自動車の株式約316万株を買い入れたことが24日分かり、その背景に注目が集まっている。

 業界によると、義宣氏は現代重工業が保有する現代自動車の株式440万株のうち、316万4550株を約5000億ウォン(約500億円)で買い入れた。これにより義宣氏が保有する現代自動車の株式は317万995株(1.44%)となった。

 現代自動車と現代重工業によると、今回の取引は財務構造改善のために現代重工業が保有している現代自動車株の一部を売却することを決め、現代自動車グループに買い入れを打診したことから始まった。

 現代自動車グループは友好的な株主である現代重工業が持ち分を第三者に売却した場合、経営の安定に影響が生じる可能性があるほか、株式が市場で売却された場合、株価に影響を与えるため、直接の買い入れを決めたという。

 現代自動車グループ関係者は安定した経営と株主価値の保護のために行われた取引であり、後継体制の移行などとは全く関係がないと説明した。 

 財界では「現代自動車グループの場合、鄭義宣副会長の立場が確実なので、現代自動車と現代重工業が経営上、互いに利益があるというレベルで株式取引が行われたようだ」とみている。

 また、専門家らも1938年生まれの鄭夢九会長が健在なうえに、1男3女の一人息子である鄭義宣副会長は後継者としての立場が強いため、現代自動車グループの説明どおり、安定的な経営と株主価値の下落防止のために株式を買い入れたとみている。  

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