朴大統領が28日に国連総会で演説、北の核問題に言及か

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は25日午後(現地時間、以下同じ)に米ニューヨークを訪れ、26日午前から米国での公式日程を開始する。大統領府(青瓦台)の高官は23日「朴大統領は国連会議の主宰と演説、2国間首脳会談など3日間で12件の予定が入っている」と述べ、このための準備を進めていると伝えた。

 最初の日程は国連サミットでの基調演説だ。サミットには約160カ国の首脳が参加し、貧困撲滅を目指す2016年から30年までの共通開発目標「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択される。

 大統領府によると、朴大統領は演説で、教育、セマウル運動(1970年代の農村改革運動)など韓国独特の開発経験を基に、国際社会と協力する考えを示すという。また同じ日、朴大統領は国連世界教育推進活動(GEFI)高官級会議での基調演説、「セマウル運動高官級特別行事」への出席も予定している。

 27日にはチリのバチェレ大統領と国連サミットのセッションの一つを主宰し、気候変動に関する主要国首脳との昼食会に出席する。パキスタン、デンマークとそれぞれ首脳会談も行う予定だ。パキスタンとは電力やエネルギープラントなどのインフラ関連協力を、デンマークとは海運、製薬、風力産業での協力を協議する。

 28日の国連総会では、ロシアのプーチン大統領に続き7番目に基調演説を行う。国連が進むべき方向を提示する一方、北朝鮮核問題にも言及するとみられる。オバマ米大統領と潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が開く国連平和活動に関するサミットにも出席する。朴大統領は今回の訪米で、潘事務総長と公式・非公式に何度か会うという。

 朴大統領はこのほか、ニューヨークの韓国文化院を訪れ、国家ブランドに関する展示を視察し、「Kカルチャー」体験館の開館式に出席する予定だ。

崔宰赫(チェ・ジェヒョク)記者
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