北朝鮮、舞水端里でミサイル発射準備作業を開始か

 KN-08は現時点ではまだ試験発射は行われていないが、東倉里ではエンジン燃焼テストが1年に数回のペースで行われているという。ある韓国政府筋は「北朝鮮はこれまで一貫して『人工衛星の打ち上げ』と主張してきたため、その主張を裏付けるためにもKN-08ではなく銀河3号を発射する可能性が高い」との見方を示した。銀河3号がICBMとして発射された場合、最大射程距離は1万キロ以上に達し、これは北朝鮮から米国の西部にまで到達する距離に相当する。

 北朝鮮は朝鮮労働党創建70周年記念日を前に、ここ数日は長距離ミサイル発射をにじませるような言動を複数回にわたり示している。自分たちが打ち上げるのは平和的な宇宙開発を目的とする人工衛星であり、これは国としての自主的な権利である、との大義名分を掲げているのだ。しかし衛星発射のためのロケット技術は、核弾頭の搭載が可能な長距離弾道ミサイルの技術と同じであるため、今回の発射も国連安全保障理事会の決議に違反する可能性が高い。

 北朝鮮はミサイル発射を指揮する平壌市内の衛星管制総合指揮所の外観を米国のCNN放送に公開し、CNNはこれを23日のニュースで報じた。ここで勤務する科学者たちはCNNとのインタビューで「衛星を軌道に乗せる作業もほぼ完成段階にある」「より優れた人工衛星を運搬するため、適切な発射場所を選定する作業を続けている」などと述べた。

 北朝鮮は前日の22日にも日刊紙の民主朝鮮を通じ「広大な宇宙を征服し、人類の生存と発展のために平和的な宇宙開発事業を積極的に行うことは、世界の全ての国に与えられている正々堂々とした自主的権利だ」「平和的宇宙開発に今後も拍車を掛けるだろう」などと主張した。

ユ・ヨンウォン軍事専門記者 , チョ・ベッコン記者
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