米サンフランシスコ議会、慰安婦像設置を決議

大都市では初めて 市が設置に着手

 米カリフォルニア州サンフランシスコ市にも従軍慰安婦像または碑を設置する道が開かれる見通しになった。同市議会は22日(現地時間)、従軍慰安婦像または碑の設置を市の行政府に求める決議案を市議会11人全員の賛成で可決した。慰安婦像または碑は米国内のカリフォルニア州ロサンゼルス郡グレンデールとオレンジ州ガーデングローブ、ニューヨーク州ナッソー郡、ニュージャージー州バーゲン郡パリセイズ・パークとハドソン郡ユニオンシティ、バージニア州フェアファックス郡、ミシガン州ミシガンシティなど建てられているが、サンフランシスコのような大都市で設置が推進されるのは初めてだ。

 この日可決された決議案は、エリック・マ議員が今年7月に発議したもので、これまで常任委員会討議や公聴会などを経てきた。この過程で橋下徹大阪市市長が送付してきた「戦場での性の問題と関連し、従軍慰安婦問題だけを指摘するのは望ましくない」という反対意見も公式の参考資料として検討されたが決議案可決を阻止することはできなかった。

 決議案が可決されたことにより、エド・リー市長が率いるサンフランシスコ市行政府は像・碑をどこにどのように建てるか、計画することになる。エリック・マ議員は大勢の人々が見ることができる公園など公共の場所に設置するよう努力していくと述べた。

 この日の傍聴席には、決議案を支持するため渡米した元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さん(87)ら活動家や市民約100人が集まり、可決を見守った。現地の市民参加者の多くは慰安婦を象徴する黄色のチョウが描かれた黒地のTシャツを着て出て応援した。

ニューヨーク=金徳翰(キム・ドクハン)特派員
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