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フォルクスワーゲン排ガス不正 欧州でも
9月25日 5時03分

フォルクスワーゲン排ガス不正 欧州でも
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ドイツのフォルクスワーゲンが、排ガス規制を逃れるためにディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載していた問題で、ドイツの運輸相は、アメリカだけでなくヨーロッパでも不正が行われていたとフォルクスワーゲン側から報告を受けたことを明らかにしました。
この問題は、フォルクスワーゲンが排ガス規制を逃れるため、ディーゼル車に試験のときだけ有害物質の排出を低く抑える不正なソフトウエアを搭載していたもので、このソフトを搭載した車両は世界でおよそ1100万台に上るとされています。
不正はアメリカの環境当局の調査で発覚しましたが、ドイツのドブリント運輸相は24日、ヨーロッパでも同様の不正が行われていたとフォルクスワーゲン側から報告を受けたことを明らかにしました。
ドブリント運輸相は、「1100万台のうちヨーロッパの車両がどれぐらいあるかは分かっていないが、数日中に明らかにしたい」と述べ、調査を進める考えを示しました。
一方、ドイツの自動車専門誌「アウト・ビルト」は24日、NPOが行った路上での走行試験で、BMWのディーゼル車「X3」の排ガスから、ヨーロッパの基準値の11倍を超える窒素酸化物が検出されたと伝えました。
「アウト・ビルト」は、BMWが不正なソフトを搭載していたかについては触れておらず、この記事を受けてBMWは「われわれはすべての国の基準を順守している」というコメントを出し、不正は行っていないとしています。
ヨーロッパでは、販売される新車のおよそ半分はディーゼル車で占められているとされ、ドイツの運輸当局は、フォルクスワーゲン以外のメーカーに対しても調査を進める方針です。

EU 加盟国に調査促す

EUは24日に発表した声明の中で、域内では車種ごとに厳格な排ガス規制が定められていて、不正なソフトウエアの搭載は明らかに違法な行為だとしています。
そして「全体像を把握する必要がある」として、域内で同様の不正がないかや問題のある車両が何台に上るかなど、各国の運輸当局に調査のうえ報告するよう促しています。
EUは近く各国の当局者を集め、現状の把握と対策について協議する予定だということです。
EUでは現在、車両の排ガス規制の強化を進めていて、排出される有害物質をより正確に検出するため、来年から試験場での検査から道路走行時に測定する方法に切り替えることにしています。

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