２２日付の米ブルームバーグによると、フォルクスワーゲンは不正行為が明らかになると、中国人消費者の信頼感を失うことを認めている。フォルクスワーゲンの中国での出荷は１－８月に前年同期から５．８％減少した。同社はそれを、不適切な製品組み合わせ、ＳＵＶ多用のせいにしている。

米紙「ニューヨーク・タイムズ」によると、フォルクスワーゲンのリコールは中国でたいした影響を生むわけではない。なぜなら、フォルクスワーゲンが中国で販売する車種のうち、ディーゼル車はほとんどない。中国での販売台数３００万台のうち、ディーゼル車は１０００台以下。フォルクスワーゲンはディーゼル車を販売するため、中国で数年間説得をしていたが、認められなかった。中国政府は少ないディーゼルオイルをトラックと農業用トラクターに利用するためである。

問題の対策が後手に回るフォルクスワーゲンは今回、中国人消費者の不信を強める可能性がある。また、フォルクスワーゲンの中国でのディーゼル車拡大戦略にも影響が及ぶと見られる。

（翻訳　李継東）